拝啓 夏目漱石先生

自称「漱石先生の門下生(ただのファン)」による日記

透視したカップの中で―スケルトンヌードルの思い出

2006-06-12 20:32:51 | 日記
今週のmay99さんとの共通テーマは「麺類」。ただ、may99さんはあらゆる課題でてんてこ舞いらしく、記事を書くヒマがあるかどうかわからない、とのこと。でも私は書くぞー。慢性的なネタ不足に悩む自分にとって何かテーマを与えられることほど楽なことって無いのだ。しかも今日は「麺類」。私炭水化物の中で麺類が一番好きだもの。いろいろと書くことありそう。故にあっちこっちに話題が行き来するだろうとあらかじめ予告しておく。
うどん、そば、パスタ、ラーメン。日本ほど多彩な麺類が食べられる国ってなかなかないんじゃないだろうか。今挙げたものは全部好き。特にうどんは最近ほぼ毎日昼食で食している。でも全く飽きない。うどんは数少ないポップな食べ物だ。白くてほわんとした見た目がまず可愛いし、程よく歯ごたえがあって喉ごしがつるつる。アメリカ西海岸の陽気なメロディックパンクバンドみたいな感じがする(適当に流しといてください)。忘れもしない中2の春、部活の練習試合の帰りに部活のみんなと名古屋市某区のうどん屋で食べた、まるで伸びきった太いゴムバンドのような激マズのうどんを食べたときはさすがによろめいてしまったが、基本的にうどんは私を笑顔にしてくれる。しかし『坊ちゃん』を読み、坊ちゃんが「うどんなんて赤子の食べ物」と言って天ぷらそば食ってたのにはショックを受けた。「…赤子かぁ…」…坊ちゃんの言うことを真に受けるのもどうかと思うが、物凄く高い所から見下されてる感じがしたんだよなぁ。多分坊ちゃんと漱石先生を知らず知らずのうちに重ねてたんでしょう。これも中学の頃。
パスタ、これはもう私だけではなく基本的に日本人は殆どの人が好きだろう。村上春樹の「ねじまき鳥と火曜日の女たち」で、主人公がパスタを茹でてるシーン、読んでいるこちらまでお腹が空いてきてしまう。やれやれ、僕はわりと単純に物語から何某の影響を受ける、ゴールデンウィーク初日、家族連れで大賑わいの動物園のペンギンのようなタイプの人間ようだ(………くだらねえ)。
ラーメンで思い出すのは1999年頃に発売された「カップヌードル スケルトン」(通称スケルトンヌードル)。覚えているだろうか。当時、透明で見た目が涼しげなスケルトングッズが大ブームで、文房具から電化製品、インテリアまであらゆる分野でスケルトンカラーの商品が売られまくった。アップル社のスケルトンカラーのパソコン「i mac」が流行ったのもこのころ。私の部屋にもビニール製の、空気で膨らますタイプのスケルトンブルーのソファーみたいなのがありました(直ぐに飽きて空気抜いて押入れにしまったけど。ビニール製だから夏は、ムレるんだよ)。そんな頃発売された「カップヌードル スケルトン」。その名の通り容器が透明で、お湯を注いだ後、日清食品が発明したインスタント乾麺がいかにして柔らかくなり、おいしい麺になるのか、その過程がじっくり観察できる、というヌードルである。確か「カップラーメンの秘密」みたいな煽りで売られていた。わざわざ紙製の箱に入っているというお嬢様仕様。単純に興味が湧いて父親に買ってきてもらったが、麺が型崩れしてニューっと伸びながらズズズ…と底に沈んでいく様は食欲を減退させた。味も普通のカップヌードルより落ちてる気がしたし。父親は「…これイメージダウンだろ、日清」と呟いていた。もう二度と出会えないであろう限定商品。 

追記
hideの「DAMAGE」という曲のサビが、さっきから頭の中をぐーるぐるしている。

そこに在ると思うは 妄想
何処にあるというんだ パラダイス
したくない事してても 時計は回る

ダメージをくれ 踊る悪意をくれ
終わらない今日の Loop が回る

追記2
今日の対オーストラリア戦、「これはアトムVSエプシロンの代理戦争だ」と思ってしまった私は重症だ。おまけに開催国がドイツということで、観客席にゲジヒトっぽい人がいないかついつい探してしまう。重症だ。
…冗談だヨ。