社会空間研究所 建築・まちづくり通信

社会空間研究所の所員が建築・まちづくりに関する情報等を気ままに綴ったブログです。
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建物の敷地に鬼門封じがあるのを初めて知った

2021-03-02 10:28:06 | 建築

2021年2月23日、火曜日、天皇誕生日。

夜、21時30分からNHKの「いけずな京都旅」を見て、京都の家々に「鬼門封じ」なるものが設けられていることを知りました。

都市づくりの上での鬼門については多少知っていましたが、個々の建物の敷地に鬼門封じがあることは知りませんでした。

京都の街を歩いてて、全然気づかなかったです。

ボーっと歩いていたということでしょうか。

【鬼門封じ】引用1:おけいはん.ねっと
https://www.okeihan.net/navi/kyoto_tsu/tsu201907.php

日本で独自の発展を遂げた風水。中国では北東の方角に「鬼門」と呼ばれる鬼の村があったとされますが、日本では北東からは災難がやってくると言われており、北東の方角を鬼門と呼びます。また、南西の方角は裏鬼門と呼ばれ、同じく不吉な方角とされています。平安京の造営時には、都を守る役割として鬼門・裏鬼門の位置に社寺を配置しました。また、鬼門除けの知恵は今も民家などに見られ、京都では大切にされている風習のひとつだと言えます。

▼京都御所の鬼門封じ

【鬼門封じ】引用2 https://www.homes.co.jp/cont/press/reform/reform_00514/ 
歴史学者・東洋古代思想史研究家、一級建築士事務所 Office Yuu所属 村上瑞祥氏の記事

鬼門封じは、敷地の北東の角に稲荷祠や祝殿、仏堂、枡形の結界などを設ける方式。

下の写真のように、北東の隅に切られた枡形の結界を設ける。具体的には一段高くした黒御影石で四角に区切った枡形の中に、細かい白い玉砂利を敷き詰めて一種の神域としている。

他に、鬼門の隅を四角に囲って、魔除けによくる買われる植物である柊や桃などの植え込んでる家もあるとのこと。

▼民有地の鬼門封じ

みなさんも京都に行く機会があったら気をつけてみてください。

 

【江戸の鬼門について】

ついでに江戸の鬼門についてですが、鈴木博之氏の「東京の地霊」によると

江戸の鬼門は江戸城の北東に位置する上野であり、ここに鬼門を鎮護するために寛永寺が建てられ、裏鬼門の南西には芝の増上寺がおかれている。

寛永寺と増上寺は江戸の鬼門の軸上にそれぞれ位置し、幕府の安泰ならしめる意味がこめられている。

代々の将軍の墓所がこの二つの寺にかわるがわる設けられているのはこのためである。

寛永寺は正式名は東叡山寛永寺で、江戸における延暦寺、東の比叡山という意味が込められている。

この本、とても面白いので機会があったら是非読んでみてください。

今は文庫本が出ています。

▼東京の地霊(鈴木博之著)


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