相模原市南区に大きな集合住宅(マンション)のガーデンに秋の七草の一つである「萩=ハギ」が50本ほど植栽されている。ハギは「万葉集」に最も多く詠まれており古くから日本人に親しまれている植物である。ハギの仲間は種類が多くその中で最も広く栽培されているのが「ミヤギノハギ」である。今まさに晩夏から秋にかけてしなやかな枝に多数の美しい赤紫色の花を咲かせるその花姿は何とも清楚で気品がある。花言葉はしだれている様子からなのか、その控えめな美しさやどことなく寂しげな風情からなのか「思案」、「内気」という花言葉がつけられている。今、まさに見頃を迎えた「萩=ハギ」の花に思い切り近づいて見た。(1909)



