相模原市上溝元町に江戸時代には寺子屋を開き教育の場でもあった曹洞宗の寺院「秀珍山宝光寺」はある。曹洞宗の本山は福井県の「永平寺」、神奈川県の「總持寺」で下溝の「天応院」の末寺である。寺伝によればここは天文年間(1532~1547)、当時地領であった大石源左衛門定久が出家して真月斉道俊と称し娘の向西尼とともに上溝本郷に向西庵という庵を結び修行、その後慶長年間(1596~1615)に名主佐藤対馬が今の地に移し、名も「宝光寺」としたのが開基のようだ。本尊は「釋迦牟尼佛」である。「山門」を抜けると正面に「本堂」があり堂内は文殊菩薩、達磨大師、普賢菩薩、虚空蔵菩薩等の諸仏を祀る。境内右手には「庫裡」、「鐘楼」、本堂左手には「平和聖観音像」、「聖徳太子像」、地蔵菩薩、子育て地蔵がある。そして上溝地区の著名人「片野湘雲」(日本画家)と「井上篤斉」(医者)の碑がある。当寺の末寺として本町地区の「常宿寺」、元町地区の「高巌寺」の2ヶ寺がある。(1701)










