相模原市南区新戸に建長寺末寺で曹洞宗寺院「萬年山長松禅寺」はある。足利氏満が開基となり室町時代に創建、本尊は薬師如来である。当寺には足利氏満が書いた「寄進状」が保存されている。この状は市最古のものとして市の重要文化財となっている。「山門」前や境内には多くの樹木が植栽されて四季の花、秋季は紅葉で彩られる。「山門」を抜けると正面に宝方造りのような屋根を持つ「本堂」、右手に寺務所がある。山門前に「おびんずるさん」と「六地蔵」、境内の「鐘楼」前の一角にはいろんな表情をした「石像」が何体も置かれている。当寺は江戸時代には「寺子屋」を開いていた。(1612)
鎌倉市山ノ内に鎌倉五山第一位の寺格、臨済宗建長寺派の大本山「巨福山建長寺」(建長興国禅寺)はある。創建は建長5年(1253)、本尊は地蔵菩薩である。創建当初は49の塔頭(小寺院)を有する荘厳な大寺であったようだ。建長寺境内には中国禅様式に基づいている造られ京都般舟三昧院から移築の「総門」、二重門の高さ30mの「山門」、本尊の地蔵菩薩坐像を祀る華麗な装飾が施され「仏殿」、「法堂」、「方丈」、「唐門」、「庫裏」、「紫雲閣」などの伽藍が一直線に建ち並んでいる。また三門に向かって右側の茅葺の鐘楼に「梵鐘」がある。国指定の史跡だけに凄いとしか言いようがなくどれも見応えがある。おりしも深紅に色づいた紅葉が重なりまるで一絵画を見ているようである。(1611)