県立相模原公園の大温室「グリーンハウス」と「公園ナビゲーション」の間の散策路右側に千両か万両に似たモチノキ科モチノキ属 の「タラヨウ」(多羅葉)の実が熟している。タラヨウは本州中部以西を原産地とする常緑樹で大きくて厚い葉は裏面に字を書くと黒く残り戦国時代には情報手段の一つとして用いられた。別名「ハガキノキ」と言われている。タラヨウは夏に一輪の直径は6ミリほどの花が咲き、実はでき始めの緑から黄色に変わりやがて今の時期赤くなりまるで紅葉のようである。ただし実がなるのは雌の木のみみたいである。(1612)
鎌倉市山ノ内に鎌倉尼五山二位の臨済宗円覚寺派の寺院「松岡山東慶寺はある。創建は弘安8年(1285)、本尊は釈迦如来である。覚山志道尼(北条時宗夫)による開創であり、封建時代では女性から離婚できなかった背景から当寺に駆け込めば離縁できる女人救済の寺=縁切寺、駆込寺、駆入寺として明治に至るまで600年間続いた。が明治4年(1871)廃止、尼寺の歴史も明治35年(1902)幕を閉じた。後醍醐天皇の皇女の第5世用堂尼の入寺以後「松ヶ岡御所」と称され寺格の高い尼寺である。折しも紅葉で美しい「山門」を抜けると正面には「金仏」、右手に宝形造の屋根の本堂「泰平殿」、「書院」と宝物館の「松ヶ岡宝蔵」、鐘楼、水月観音菩薩半跏像がある。当寺は「花の寺」と呼ばれ「東国花の寺百ヶ寺 鎌倉10番」にも指定、梅、モクレン、サクラ、岩タバコ、岩がらみ、花ショウブ、アジサイなど多種の花が咲き境内を彩る。「鎌倉三十三観音32番」札所でもある。当寺には西田幾多郎、鈴木大拙、高見順、小林秀雄等著名人の墓苑がある。(1611)
相模原市下溝に欧風都市公園の「相模原公園」はある。今、噴水広場の生きている化石と言われる「メタセコイア並木」と麻溝公園の連絡橋の下の「モミジ」が最後の美しさで当園を彩っている。タイミングよく「ムクドリ」が紅葉観賞なのか枝で羽を休めていた。グリーンハウスではクリスマスデコレーション「ポインセチアのツリー」と「イルミネーション」、トナカイとサンタの飾りがクリスマスムードいっぱいであり、今年もいよいよ20日を残すのみとなった。(1612)