平戸市鏡川町、「松浦史料博物館」の入口から左に入った所に県指定史跡の一つ珍しい「六角井戸」がある。中国の明の海商「王直」が松浦家の優遇を得て平戸に居を構え貿易を行ったことから多くの明商人が平戸に定住した。この井戸の型は明らかに日本の物とは異なりその当時「明の様式」で作られたといわれている。井戸の型が六角であり倭寇関係,唐船貿易関係の遺跡として伝承されている。井戸枠は水を各角度から一時に汲めるように六角形にしたと推定される。平戸という唐船貿易のあった希少な港の遺跡の一つとなっている。(1611)
相模原市下溝に市民のオアシスとなっている「県立相模原公園」はある。10日前に訪れた時はやっと当園の木々たちも少しずつ紅葉の兆しを見せ始めていたが、今日は公園全体が美しい秋景色に彩られ紅葉・黄葉の世界へその紅葉景色は一変していた。なんといっても「紅葉の丘」に一本のある「モミジ」が真赤に色づいていた。その他にも落葉樹が「赤」や「オレンジ」そして「黄」に色を変え紅葉のグラデーションを描いていた。幻想的でファンタスチックな紅葉の世界、なんという美しさなのだろうか。紅葉は落葉樹がえ葉を落とす前に緑色から赤色、黄色に変わる儚いプロセスであり、今最も華やいでいる紅葉だがいよいよ終焉美、終局美、クライマックス美を魅せ見納めの刻を迎えようとしている。(1612)