今日の東京新聞・本音のコラム欄には、「23兆円の感謝」と題して書いているので紹介します。
23兆円の感謝
三木義一
「ご隠居、本紙今週の月・火の珠洲市原発騒動の記事読まれました?反対してくれた住民のおかげで、原発事故の再来が防げたですね」
「推進してきた政府や電力会社からの反省や謝罪の言葉はないの」
「まあ、今は被災の復旧が先だから」
「住民が反対してくれたおかげで、もっと大変な原発災害が防止され、少なく見積もっても23兆円の財政支出がなくて済むようになったんだ」
「23兆円って?」
「福島原発によってこれまでに生じた費用などだ・珠洲市の高屋町に造っていたら、もっと大変なことになっていた。他方では、反対したために市の予算は火の車状態だったの~。珠洲市や能登町の財政力指数は0・2クラスだった
「市町の必要な財源のうち、独自の収入は0・2クラスだった。
「市町に必要な財源のうち、独自の収入は5分の1くらいだってこと?」
「そうじゃ。珠洲市独自の税収14憶円程度では、災害に強い街づくり等は夢物語だからの~」
「だったら、23兆円の半分くらい能登地方の再建財源とし渡し、住民や自治体の希望する街づくりに使ったらどうですかね」
「そのとおり! 災害救助法制は自力努力が原則だが、発想を公助に切り替え、災害予防最優先国家になるべきじゃ」
「脱原発宣言も!」
「無理だの。与党は原発関係の金なしに政治する地震がない」
(青学大名誉教授)