菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

参院予定候補者会議の質問から④「自衛隊の『活用』という用語について」

2022年04月26日 07時12分25秒 | 日本共産党
 「自衛隊の『活用』という用語について」

 自衛隊の活用という言葉にちょっと引っかかっているという発言がありました。
 そこで議論を整理しておきたいと思いますが、わが党は、個々の自衛隊員のみんさんが「日本を守りたい」という思いからこの職業を選び、災害救助などで汗を流していることに対して、敬意の気持ちをもっています。個々の自衛隊員のみんさんには、敬意をもって接する必要があることは当然のことです。
 また「万が一」のとき、自衛隊に防衛出動を求める場合には、自衛隊の皆さんには危険を伴う職務を求めることになるわけですが、自衛隊員の命を最大限に守ることも、当然のことです。また、自衛隊員を海外での「殺し殺される戦場」に派遣することには断固反対を貫くことは、すでに述べてきたとおりです。さらに、ジュネーブ条約など国際人道法を守る行動を自衛隊がとるようにすることを、厳格につらぬきます。すなわち、ジュネーブ条約など国際人道法を守る行動を自衛隊がとるようにすることを、厳格につらぬきます。すなわち、急迫不正の主権侵害を排除する過程で、命を大切にし、人道的対応をすることを、最大限重視していくことが、わが党の立場であります。

 同時に強調しなければならないのは、民主的政権ができた場合に、自衛隊という組織を、主権者である国民のコントロールのもとにしっかりと置かなければならないーシビリアンコントロール(文民統制)を実行しなければならないということです。この点で、組織としての自衛隊には、さまざまな問題があります。この間、明らかになったように、防衛省・自衛隊は、国民を監視し、反戦デモを敵視し、抑圧する訓練をやっています。また、自衛隊が、米軍に従属した形で運用されているという事実があります。わが党が参加する民主的政権ができた場合には、そういう実態をもつ自衛隊という実力組織を、国民主権という大原則のもとで、政府がしっかり統制しなければなりません。そういうことも考慮として「活用」という言葉を使ってきました。ですから基本は、この言葉でよく理解してもらうことが大事だと思います。

 ただ、いつでもどこでもこれを使わなければならない、ということではありません。幹部会報告では、二つの言葉を使っています。自衛隊を含めてあらゆる手段を「行使」するという言葉です。そちらの表現でもかまわないと思います。内容が伝わればいいのですから、自分の言葉で語っていただければと思います。しかし、ことの性格は、いま述べたようなところにあることを、しっかりととらえていただきたいと思います。
(終わり)

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参院予定候補者会議の質問から③「個別的自衛権について」

2022年04月25日 08時52分32秒 | 地方政治
 「個別的自衛権について」
 
 発言の中で、子どもさんが「日本を守るためにたたかう」と言ってきて、ギクッとしたという話がありました。この気持ちは本当によくわかります。戦争というのは何であれ反対だ。人が人を殺すのは何であれ反対だ。これはみんなが共有すべき当然の気持ちですし、私たちも共有してる気持ちです。
 そのうえで言っておきたいのは、日本共産党は自衛権ー個別的自衛権は、国民の命と日本の主権を守るために必要だということを一貫して主張しているということです。個別的自衛権は、9条のもとでも自然の権利としてあると主張してきました。この立場は圧倒的多数の憲法学者の共通の見解でもあります。急迫不正の主権に侵害が起こった場合には、この権利を行使して、それを排除するためにたたかう。その場合には必要なたたかいをやるーこれがわが党の立場です。

 国際的にもこの権利は当然のものです。いまウクライナがやっている抵抗は、国連憲章・国際法上は合法かつ正当なたたかいです。ロシアが国連憲章・国際法上は、不当・不法な侵略戦争をやっているもとで、それに抵抗して主権を守ることは、合法かつ正当なのです。わが党は、ウクライナ政権のこの間の対応をすべて支持しているわけではありませんが、ウクライナの抵抗は合法かつ正当なものです。

 9条の立場は、無抵抗主義というものではありません。幹部会報告でのべたように、「9条を将来にわたって守り生かすことと、国民の命と日本の主権を守るための政治の責任を果たすことの両方を統一的に追及」するという立場が大切です。この立場でこそ、命を守る政治の責任を果たせるだけでなく、私たちの宝である9条を守抜けるということも強調したいと思います。
 ベトナム侵略戦争の時に、ベトナム人民は侵略に抗して勇敢にたたかい、それを打ち破りました。私たちはベトナム人民のたたかいに連帯しました。これは大義ある連帯のたたかいでした。国連憲章・国際法にてらして、武力行使には、不法・不当なものと、合法・正当なものの二つがあるのです。
 
 お子さんが「たたかう」と言ったらギクッとするという気持ちはよくわかります。そてから「たたかい」をあおりたてて、この機に9条会見9条改憲をあおりたてることに絶対反対です。この機に乗じて、「お国のためにたたかえ」とあおる言説もあります。それには絶対反対です。同時に、今述べたような整理をきちんとしておくことは、たいへん重要だと考えます。

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参院予定候補者会議の質問から②「急迫不正の主権侵害とは」

2022年04月25日 08時38分15秒 | 日本共産党
「急迫不正の主権侵害とは」

 それから、「急迫不正の主権侵害とはどういうことか」という質問がありました。「急迫不正の主権侵害」と私たちが言っているのは、国際法上の個別的自衛権を発動する前提になるような主権侵害のことです。国際法上、個別的自衛権の発動の前提になる主権侵害とは、単なる武力行使ではなく、烈度の高い、最も重大な武力行使ーすなわち武力攻撃であるとされています。そういう武力攻撃が発止した場合に、自衛隊を含めた活用を含めた対応をするとういうことです。そうした武力攻撃にいたらない侵害に対しては、どういう場合でもすぐに自衛隊の出動というのではなく、外交努力、警察力などで対応するということを最大限重視することが重要になるでしょう。


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真壁町長岡で10ヵ所、真壁町白井で6ヵ所演説

2022年04月24日 19時47分02秒 | 議員活動
 今日は、昨日ほど暑くはならないとの予報で、9時半過ぎに家を出ました。



 まずは、真壁町長岡の樺穂駅側で4ヵ所。ここでは、元市役所職員の家と教え子さんの家を訪問しました。
 県道を横切り、加波山神社側にいき、ここで6ヵ所。
 やはり元市役所職員の家を訪ねました。多くは、再任用で、地元で働いている方がおおいのですが、この方は、筑西の方にいき、筑西市役所職員や結城市役所職員とも交流しているとのことで、「桜川市の議員も市役所職員も『のんびりしている、のんびりしすぎている』」との本音を語ってくれました。
 また、元真壁高校の同僚の家にも行きましたが、生憎、留守でした。

 次に、白井にいき、2ヵ所演説して、山尾の「そば処にしむら」で昼食。
 今日は、上曽トンネルの工事の現場は休みなので、ズリ置場をじっくり見学しました。

 ズリ置場の下の方から撮った写真

 

 ズリ置場の上の方から撮った写真



 このズリ置場は、ズリを置くため市が購入した土地です。トンネル工事が終わってから、何に使えるんか、考えなくてはなりません。

 その後、真壁町白井にもどり、4ヵ所演説し、今日の日程は終わりにしました。


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参院予定候補者会議の質問から①「NATOの問題をどう語るのか」ー志位委員長の回答

2022年04月24日 08時43分47秒 | 日本共産党
 19日、日本共産党は、参院予定候補者の会議を開きました。そこでは、「共産党の演説をどう工夫するか」を討論を行いました。そこで、候補者からでた4つの質問に、志位委員長が回答していますので、紹介します。

「NATOの問題をどう語るのか」

 一つは、なぜロシアによるウクライナ侵略が起こったのかということです。侵略の原因として、NATO(北大西洋条約機構)やアメリカの対応の問題点を、もっと踏み込んで語った方がいいのではないかという意見がありました。
 この問題については、私たちもずいぶん検討しました。その到達点は、幹部会報告でのべた論立てです。わが党はそもそも軍事同盟全般に反対しています。軍事同盟というのは、「軍事対軍事」の対抗をつくりだして、決して平和をつくりません。だから軍事同盟全般に反対であり、軍事同盟のない世界をめざすと綱領に掲げています。NATOについて言えば、その東方拡大や域外派兵対しては、わが党は厳しく反対してきました。そのことも幹部会報告でのべています。
 しかし、今回のウクライナ侵略の原因がそこにあったかという論の立て方はしていません。もしそういうふうに論を立てと、プーチンの側にも「一分の理」があったとなります。侵略の原因論としてNATOの問題を論ずるのは、現状ではやるべきでないと判断しました。仮にNATOの東方拡大への「懸念」があったにせよ、国連憲章に違反する侵略は許されないという点で、世界が団結する必要がある。そういう立場で幹部会報告では表明しています。
 そのうえで強調したいのは、日本の進路については、日米軍事同盟で今問われている具体的問題を、具体的に告発することが何よりも重要だということです。日米軍事同盟で今問われているのは、「日本をどうやって守るか」という話ではありません。日米が一体となって、海外で集団的自衛権発動する危険という問題です。そのために9条を改変するという問題です。このことを具体的に告発し、
それを許さない。その論戦とのたたかいをやり抜くことが何より重要であります。

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