菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「共産党は理想を掲げ、行く先示して」ー神戸女学院大学名誉教授・内田樹さんの考え

2022年04月04日 10時09分10秒 | 日々の雑感
 今、しんぶん赤旗は、「参院選と日本共産党 私はこう考える」シリーズを掲載しています。4月3日には、神戸女学院大学名誉教授・内田樹さんの記事が掲載されていますので、紹介します。

「理想を掲げ、行く先示して」
神戸女学院大学名誉教授・内田樹さん


 参院選の展望はー、と聞かれても「正しい政策を掲げてください」という以上のことは申し上げられません。
 21世紀に入ってくり返すパンデミック、異常気象、人口減少、戦争。日本の制度を土台から揺るがす緊急の政治課題が次々と押し寄せているのに、選挙となると、議席数や、どことどこが組むとか、永田町の「数の論理」が最優先の議論になる。そこことに非常に不安を感じています。
 本来なら、これらの課題に対して10年、20年、30年先を見据えた大きな政治的展望を提示するのが公党の責務ではないでしょうか。ところが、どういう商品を並べ、どういうキャッチコピーを掲げたら、有権者に人気が出るかというマーケットの発想で政治についての議論がなされている。
 
 共産党は「正しい政策を掲げる」点で首尾一貫しています。共産党が平和構想や気候政策を打ち出すと、いわゆる「リアリスト」を自負する人たちが「できたらいいよ。でも、できりわけない」などと言います。でもそういった人でも共産党が語る理想の世界を「できたらいいと」認めているんです。
 参院選は政権選択の選挙ではないので、次の選挙で野党の共産党が国の舵取りを担うことはありません。ですが、どの方向に進むべきかを明確に示せない政党ばかりかの中で、共産党には日本の行く先を指南力のある政党であって欲しいと思います。
 もちろん理想である以上、実現は困難です。でも、まったく理想を持たずに現実に適応するするだけの人たちよりも、現実を新たに創造しようとする人の方が言葉の正しい意味では「リアリスト」だと僕は思います。
 これからの日本はどうあるべきかについて解像度の高い指針を示すことは選挙の勝敗以上に重要だと思います。共産党の躍進に期待します。

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