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菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

コロナ危機をのりこえ、新しい日本と世界をー改訂綱領を指針に⑦

2020年07月23日 15時39分12秒 | 地方政治
 新しい感染症の多発と地球環境破壊ー資本主義による「物質代謝の攪乱

 資本主義の体制的矛盾のもう一つの重大な現われー地球的規模での環境破壊と、感染症のパンデミックとは深い関わりがあります。

 新しい感染症ー環境破壊によって動物がもっているウイルスが人間に

 人類の歴史のなかで、感染症の流行は、人類が定住生活を始めた以来のものといわれています。
 ただ、この半世紀くらいは、新しい感染症が次々と出現しています。
 エイズ、エボラ出血熱、SARS(重症急性呼吸器症候群)、鳥インフルエンザ、ニパウイルス感染症、腸管出血性大腸感染症、ウエストナイル熱、ラッサ熱、新型コロナウイルス感染症などです。この30年間に少なくとも30の感染症があらたに出現しているとのことです。出現頻度が高すぎるーこれが多くの専門家の指摘であります。

 この要因はどこにあるのでしょうか。多くの専門家が共通して指摘するのが人間による生態系への無秩序な進出、熱帯雨林の破壊、地球温暖化、それらによる野生生物域の縮小などによって、人間と動物の距離が縮まり、動物が持っていたウイルスが人間に移ってくる、そのことによって新しい感染症が出現していると言うことです。

 世界自然保護基金(WWF)の告発と「ワンヘルス」アプローチの呼びかけ

 それでは、どのような形で動物から人間へウイルスが移ってくるのでしょか。
 世界100ヶ国以上で活動しているNGO・世界自然保護基金(WWF)は、6月17日、次のパンデミックを防ぐための緊急行動を呼びかける「報告書」を発行しています。次のパンデミックを何として防がなければならないという「報告書」です。そのなかで、動物由来感染症の主要な要因として次の三つの点を指摘しています。

 一つは、森林破壊などにより生じた新たな病原源体との接触です。
 WWFの「報告書」はエボラ出血熱の起源についてこう指摘しています。「多くの研究者は、西・中央アフリカの森林減少率とエボラ出血熱の直接結びつけている。西アフリカにまたがるギニアの森林では、カカオ、パーム油、ゴムなどの農産物の栽培により、大規模な森林伐採が行なわれ、森林の分断が広がっている。世界の熱帯林の20%を占めるコンゴ盆地では、農業用の零細農家の森林伐採や大規模の商業伐採により、年間100万㌶以上の樹木が失われている。研究者たちは、これらの地域での大規模な森林伐採により、人間とオオコウモリや霊長類などの潜在的なエボラ宿種間との接触が増加し、宿主から人間への感染の可能性が高まると考えている」

 二つは、自然との調和を欠いた農業や畜産の拡大です

 WWFの「報告書」は、1988年のマレーシアでのニパウイルス感染症ー重い脳炎を引き起こす感染症の大流行について、次のように述べています。「1970年代から1990年代にかけて、マレーシアでは豚とマンゴウの生産が3倍に増加し、自然の生態系に侵入した。農家は通常、豚の囲いの横にマンゴーの木を植えていたが、これがオオコウモリを引き寄せた。科学者たちは、豚がコウモリの唾液や尿で汚染された果物を食べてことで、ウイルスが拡散したのではないかと考えている」。こうして数千頭の豚が飼育されていた農場で、人間への感染が広がったのであります。

 三つは、病原体を感染させる野生生物の取引です。

 WWFの「報告書」は、2002年に中国から流行が広がったSARSの発生についてです。次のように指摘しています。「決定的な証拠はないが、この病気の初期発生は、広東省の野生動物市場で感染したジャコウネコやタヌキが人間と接触したことが原因である可能性がたかい。また、SARSの発生は、野生の小型肉食哺乳類の違法取引と関連があるという研究もある」

 こうした三つの点を告発しているわけですが、これらのどれもが、人間による無秩序な生態系への侵入、環境破壊が、あらたな感染症をもたらしたことを示しています。コウモリがよく登場します。コウモリは、「ウイルスの貯水池」と呼ばれるように、たくさんの感染症を媒介している動物ですが、生態系のなかで重要な役割をはたしており、害虫を食べる益獣とも呼ばれています。コウモリからすれば人間から離れて暮していたのに開発ですみかを追われる。挙げ句の果てに捕獲されて市場で取引される。迷惑な話なのです。人間の側に問題があるのです。

 新型コロナウイルスの発生源は、いまだに特定されていませんが、同様の流れの中で出現したものと考えられます。
 ここには最大の利潤を得るためには生態系の破壊もためらわない資本主義という体制そのものの矛盾が深刻な形で現われているではありませんか。
 WWFは「報告書」の中で、次のパンデミックを防ぐうえで、健全な環境、人間の健康、動物の健康を、一つの健康と考える「ワンヘルス」アプローチを提起しています。具体的には、①感染症を感染させる恐れのある野生動物の取引と消費を抑制すること、②森林破壊を防ぎ土地利用の転換を抑止ぇすること、③持続可能な食糧の生産と消費が可能な社会に移行する必要性を訴えています。

 動物とヒトとそれをとりまく生態系の健康を、一つの健康ととらえる「ワンヘルス」アプローチは、地球の未来、人類の未来にとってきわめて重要な考え方ではないでしょうか。私は、国際社会が、新型コロナ・パンデミックの経験を踏まえて、次のパンデミックを防ぐために緊急の行動に取り組むことを呼びかけたいと思います。
 (つづく)











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「G0t0」強行の裏に、二階自民党幹事長献金ーしんぶん赤旗スクープ

2020年07月22日 19時49分35秒 | 国政
 今週は4連休のために、しんぶん赤旗日曜版が、1日早く到着した。そこは、「スクープGoto利権 二階氏カネ」の文字が躍っている。その記事を紹介したい。

 反対世論多数の中なぜ強行
 「G0t0」強行の裏に、二階自民党幹事長献金


 国民の圧倒的多数が反対の声を上げているにもかかわらず、「Goto トラベル」事業の22日からの実施を強行した安倍政権。同事業の早期実施を訴えていた自民党の二階俊博幹事長側に、同事業の受託団体やその関連団体などから少なくとも約650万円の資金提供があったことが分りました。取材班

 総額1・7兆円の「Go to キャンペーン」の大半を占めるのが国土交通省(観光庁)の「Go to  トラベル」事業(1兆3500億円)。旅行代金を最大50%国が補助し、新型コロナウイルスの感染拡大で需要が落ち込んだ観光業界を支援するものです。

 新型コロナウイルス感染が再拡大する中、全国一律前倒し実施したことに国民は大反発。安倍政権はあわてて「東京を除外する」ことを決めるなど”迷走”しています。
 同事業の運営業務を国交省から受託したのは「ツーリズム産業共同提案体」。7つの旅行団体・企業と7つの協力団体の計14団体が参加しています。
 提案団体に名を連ねる一般社団法人「全国旅行業協会(ANTA)の会長が二階幹事長。自民党観光立国調査会の最高顧問でもある二階氏は、「観光振興のGo to キャンペーン をできる限り早期に実施する」と6月29日、地元の和歌山県御坊市の後援会で語っています。(「紀伊民報」同日配信)

 同事業の早期実施を訴えた二階氏側に、同事業の受諾団体やその関連団体から少なくとも650万円の資金提供があったことが編集部の調べで分りました。
 二階氏の率いる志獅会(二階派)の政治資金パーティの対価として計224万円資金提供していたのは「全旅」(東京都中央区)。ANTAの事務受託会社として設立され、「全旅クーポン」を発券するなど、ANTAをはじめ観光業界の業務をサポートしています。

ATNAの近藤幸二副会長は、「 ATNA自体で営業活動はできませんので、このキャンペーンの実際の担い手は、株式会社全旅になります」(トラベルニュースat5月25日号)と語っています。同事業の”実際の担い手”から二階氏側が多額の資金提供を受けていたことになります。
 協力団体として同事業に参画する「全国旅館ホテル生活衛生同業組合連合会」(全旅連)は、二階氏が代表の自民党和歌山県第三選挙区支部に計330万円(14年から17年)を献金。志獅会にも会費42万円(13~18年)を支出しています。
 同じく協力団体の一般社団法人「日本旅館協会」内が所在地の「旅館ホテル政経懇話会」は、二階氏の支部に計40万円(14~17年)を献金。志獅会に会費10万円(13年)を支出しています。

 旅政連は編集部の取材に「政治資金規正法にもとづいて二階先生に献金した」と回答。旅館ホテル政経懇話会は、「献金の理由は選挙の陣中見舞いだ」と説明しました。
 全旅は「パーティー券購入は間違いないが業務は受託していない」と答えました。
 二階事務所は回答しませんでした。


 

 


 

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「稼ぐ地域づくり講演会/地域商社説明会に参加

2020年07月22日 18時35分34秒 | 桜川市
 今日は、午前10時から、「稼ぐ力を想像する地域商社」と題して、(株)ファーマーズ・フォレスト社長の松本謙氏の講演会がシトラスを会場に行なわれ、参加しました。

 

 3密を防ぐため、席をあけて座っています。
 

 議員は2人参加がありましたが、最後の質問の時間までいたのは、私一人でした。
 私が、なぜ参加したのかというと、今年4月より、市役所ヤマザクラ課に地域商社設立準備会がつくられれ、6月議会でも、「地域商社」とはどういう概念のものか、まったく知らなかったので、もっと勉強しなければならないと思ったからです。

 もっと事前に勉強していけばよかったのですが、講演を聞いて帰ってから、「松本謙」を検索すると、「46㌶の滞在型体験型ファームパーク」の経営者だということで、再認識した次第です。お隣益子町の道の駅にも関与しており、さらには、龍ケ崎市の道の駅建設にも関与しているとのことでした。
 とにかく、栃木県に新風を吹き込んだ人と言っても、過言ではないようです。
 
 しかし「地域商社」という概念が、まだ、私の頭の中では、イメージが湧いてきていません。もっと、勉強しなければと思った次第です。


 


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県西総合病院解体工事は80%の進捗率です

2020年07月21日 13時16分02秒 | 桜川市
 文教厚生委員会で、保健福祉部長から報告がありました。

 1月から始まった県西総合病院解体工事は、順調に進んでいるとのことです。大きな建物は、完全に解体され、今は、跡形もありません。いまは整地工事が進んでいます。

 

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桜川市の自転車通学児童・生徒のヘルメットが変わります

2020年07月21日 13時11分13秒 | 桜川市
 今日、午前中、文教厚生常任委員会が開かれました。
 そこで、教育委員会から、今年は夏休みも短く、暑い中通学することになる。そこで、自転車通学児童・生徒のへルメットを穴あきの通風性のよい物に替えたいという提案がありました。ちょうど見本を持ってきていましたので、私が被って見ました。
 
 これが、以前の形です。

 

 これが、新し変わるヘルメットです。てっぺんは格子状になっていて、蒸れる心配はありません。

 

私の写真が良く撮れていませんので、ヘルメットだけ掲載します。

 
 左側が従来のもの、右側が新しく導入されます。

 

 
 

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