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菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

コロナ危機をのりこえ、新しい日本と世界をー改訂綱領を指針に⑩

2020年07月25日 20時14分40秒 | 日本共産党
 第3の角度
 国際社会の対応力が試されているー諸政府と市民社会の連帯で危機の克服を


 米国と中国の体制的矛盾が噴き出し、対立が深刻になっている

いま重大なのは、パンデミックのなかで、米国と中国の体制的な矛盾が噴き出し、両者の対立が深刻になってきていることです。

 米国・トランプ政権ー「自国第一主義」で国際協力に背を向ける

 一方で、世界最大の資本主義国であるアメリカ・トランプ政権は、「自国第一主義」の立場に立ち、国際的な協力によってパンデミックを克服する取り組みに背を向けています。とりわけWHOからの脱退を通知したことは、国際協力に多くの障害をもちこむとともに、アメリカへの信頼を失墜させています。WHOの新型コロナへの対応は検証すべき問題があったとしても、それは国際協力を強める立場で行なわれるべきであって、脱退という選択は愚かというほかありません。

 くわえて構造的な黒人差別が、コロナ危機のもとで重大問題となっています。警官によるジョージ・フロイド氏の警官の暴行死事件に対し、米国内外で激しい怒りが広がりましたが、トランプ大統領のとった態度は、差別根絶と結束を目指すどころか、分断と対立をあおるものでした。
 4月2日採択された新型コロナウイルスに関する国連総会決議は、次のように述べています。
 「人権の完全な尊重の必要性を強調し、いかなる形態の差別、人種差別、排外主義もパンデミック対応ではあってはならない」。これが世界の総意であります。米国・トランプ政権の態度は、この国連総会決議の精神に反するものであり、国際協力にとって重大な障害をもたらすものにほかなりません。
 私はトランプ政権に対し、WHOからの脱退の決定を撤回することを、強く求めるものであります。

 中国ー人権侵害と覇権主義という体制的問題点がむきだしになった

 他方で、世界第2の経済大国である中国は、人権侵害と覇権主義という体制的問題点が、パンデミックを通じてむきだしになりました。コロナ対応の初動の遅れは、人権の欠如という体制の問題点と深く結びついたものでした。1月初旬までに、武漢の研究所は、遺伝子配列を解読し、報告書を提出しましたが、中央政府は許可なく情報を公開することを禁じました。人命にかかわることや、やむにやまれず警鐘を鳴らした何人もの医師、ジャーナリストが「デマ拡散者」として弾圧されました。情報を隠蔽したまま、武漢では数万人規模の行事を行なうと共に、「春節」による大規模なヒトの移動を許可しました。これらが感染を国内外に拡大する結果になったことは明らでり、その責任は重いものがあります。

 2003年、SARS流行に際して、当時の胡錦濤主席は、APEC首脳会議後の記者会見で、「国際社会に拡散させたのなら、世界の人々に申し訳なかった」と反省を表明したものでした。ところがいま、中国の習近平指導部は、政権の対応を自画自賛するばかりで、求めたれている経験と教訓の共有化には後ろ向きです。こうした姿勢では、国際社会の真の信頼を得ることは決してできないしょう。

 くわえて、中国が、「香港国家安全維持法」を強行したことは、香港の市民的、政治的自由、人権と民主主義を乱暴に抑圧し「一国二制度」の国際公約に真っ向から反する暴挙であり、パンデミック収束に向けた国際協力にも障害を持ち込むものにほかなりません。日本共産党は、重ねて厳重に抗議し、その撤回を強く求めます。

 さらに中国が、東シナ海や南シナ海での力による現状変更を目指す覇権主義的行動を、パンデミックのもとで抑制するどころか、エスカレートさせているところも、断じて容認できません。
 日本共産党がめざす社会主義。共産主義とは、人間の自由、人間の解放を、大目標としています。
私は、1月の第28回党大会の綱領一部改定報告で、「中国の党は『共産党』を名乗っていますが、その大国主義・覇権主義、人権の行動は『社会主義』とは無縁であり、『共産党』の名に値しません」と指摘しました。 コロナ危機のもとでの中国の無法と横暴を踏まえ、私は、この指摘を、重ねて強調しておきたいと思うものです。
(つづく) 

  



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コロナ危機をのりこえ、新しい日本と世界をー改訂綱領を指針に⑨

2020年07月25日 08時31分46秒 | 日本共産党
 「資本主義の限界」が語られ、社会主義への希望が広がっている

 いま注目すべき、新型コロナパンデミックによって、格差拡大と環境破壊という二つの矛盾の集中点で、世界資本主義の矛盾が深刻化するもとで、「資本主義の限界」が語られ、この制度を乗り越えた社会主義への希望が語られていることです。

 「誰もが資本主義は限界と感じているのではないか」(京大総長・山極寿一氏)

 ゴリラなどの霊長類の研究で著名な京都大学総長・日本学術介護会長の山極寿一氏は「しんぶん赤旗のインタビュー」(6月20日付)で次のようにかたりました。
 「(新しい感染症は)人間がこれまで安定していた生態系を開発によって破壊を進めたために起きています。問題は、利潤をあくまで追求し、利潤を将来の投資に向けるという資本主義の原則です。資本主義はそのための自然破壊をためらわないのです。資本主義は、自然が”文句”を言わないために、自然を『搾取』してもいいと考えます。-先進国の中に、発展途上国の手つかずの自然資源を利用して利潤を上げようとしている国があります。違うやり方を入れていかないと世界はもたないと思います。コロナ禍のもとで誰もが資本主義は限界だと感じているのではないでしょうか」

 「自然は”文句”を言わない」からと好き勝手やっている、そんなシステムでいいのか。アフリカに何度も足を運び、霊長類の研究を続けてきた山極教授の「誰もが資本主義が限界だと感じているのではないか」という問いかけは重いものがあるんではないでしょうか。

 米国の若者のなかで、「社会主義」賛成が「資本主義を」賛成を上回った

 いまひとつ、紹介したいのは、米誌『フォーブス』(6月26日付)が紹介してるアメリカの若者層の意識の変化です。同誌の記事は、「世界は第2次世界大戦以来経験したものとは異なるペースで変化している。ほんの数週間のうちに、われわれが働き、学び、そして取引する方法に、永続的な地殻変動が起きた。最も重要な変化は、われわれの経済自体で起きている」と述べ、次のように続けています。
 「資本主義はコロナウイルスがパンデミックを起こす前からすでに緊張にさらされていた。アメリカ人の多くがシステムが不正だと感じ、勤勉とルール順守はもはや成功を保障しない、と訴えていた。これらの感情は今春、特に若者の間で加速している。2月の終わり、新型コロナ時代前の最後の週に、フォーブスは30歳未満のアメリカ人成人100人を対象に資本主義と社会主義について調査した。半分が前者を支持し43%が後者を肯定的に評価した。10週間後(8万人が死亡し、2000万人がした後)、再び調査したところ、結果は悲惨だった。47%が社会主義に賛成し、46%が資本主義に賛成した。普遍的な最低所得保障、家賃免除、雇用保障などの考えが周辺から主流に急速に移行し、これらの感情変化が大衆的に広まっているのがわかる」

 新型コロナ危機を体験して、米国の若者のなかで、「社会主義」への賛成が「資本主義」への賛成をついに上回ったというのです。資本主義を乗り越えた先の社会ー「社会主義」への期待が、急速に「主流」へと変化した。『フォーブス』は、このことを「悲惨」と述べましたが、私たちにとっては希望ある出来事ではないでしょか。

 社会主義・共産主義に進むことにこそ、問題の根本的解決の展望がある

 格差拡大と環境破壊の二つの大問題は、人類の生存にかかわる緊急課題であり、もとより資本主義の枠内でも解決のために最大の努力を注がねばなりません。
 同時に、資本主義を乗り越えた未来社会ー社会主義。共産主義に進むことは、これらの矛盾の根本的解決に道を開くことになります。マルクスが『資本論』で述べたように、格差問題の根本的解決の展望が開かれ、人間と環境の関係は合理的なバランスを取りもどすことになるでしょう。
 先ほどご紹介させていただきました、慶應大学名誉教授の小林節さんは、私たちの記念講演会に寄せていただいたメッセージのなかで、「まさにいまこそ、共産主義が正当に評価されるべき時が来ていると思います」と言われました。小林節さんから、共産主義がこのような形で評価される日がくるとはと、たいへんうれしい思いであります。

 全国のみなさん、社会主義・共産主義に進むことこそ、いま人類社会の抱えている焦眉の問題の根本的解決の展望があるーこの希望を大いに語り広げようではありませんか。
(つづく)

 

 



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午前中、真壁町上小幡6カ所、下小幡4カ所演説

2020年07月24日 20時16分56秒 | 議員活動
 梅雨はまだ明けそうもない。何としても、7月中に、桜川市内を一周終わりたい。それだけの目標で、街頭演説にでかけた。一応、上の入歯も下の入歯もそろったので、なんとか話はできる。

 今日は、上小幡と下小幡を演説し、計10カ所演説し、終わりにしました。とにかく疲れがでて、午後は、家で、だらだらしてしましました。情けない。

 



 

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コロナ危機をのりこえ、新しい日本と世界をー改訂綱領を指針に⑧

2020年07月24日 09時24分32秒 | 日本共産党
 資本主義のもとでの利潤第一主義が、ウイルスとヒトとのバランスを壊している

 マルクスは『資本論』の中で、人間の生産活動、経済活動を、自然と人間との「物質代謝」のなかに位置づけるとともに、資本主義的生産が、利潤第一主義の産業活動によって、人間と自然との「物質代謝」を「攪乱」するという告発をおこないました。
 私は、資本主義的生産による「物質代謝の攪乱」という点で、地球的規模の気候変動と、新しい感染症の多発は、同じ根をもっていると考えます。

 気候変動が数十年という時間をかけて現われているのに対し、感染症がグローバル化した世界のもとで瞬時にパンデミックとして現われるという違いはありますが、どちらにせよ根本には、資本主義のもとでの利潤第一主義による自然環境の破壊という大問題が横たわっています。
 くわえて、地球温暖化そのものが、動物の分布を変え、永久凍土を溶かし、新しい感染症が出現する危険を大幅に増やすことも、警告されています。

 長崎大学熱帯医学研究所の山本太郎教授は、ウイルスとヒトとの関係について、次のように述べています。
 「大半のウイルスは、ヒトと共生している。ある種の内在ウイルスは、そのウイルスが由来する外来性ウイルス感染症に対し保護的に働いているという報告もある。内在性ウイルスとは、過去に感染したウイルスが宿主に組み込まれた、その断片をいう。ウイルスが哺乳動物において胎児を保護する役割を果たす可能性さえ示唆する。海洋には膨大なウイルスが見つかっており、そうしたウイルスの存在が、二酸化炭素の循環や雲の形成にもかかわっているという研究結果もある。ウイルスは数十億年にわたって、あらゆる試行錯誤を通して、生態系の中で複雑で強固なネットワークを構築してきた。それが地球上のすべての生命を支える基本構造ともなっている」(『世界』7月号)

 大切な視点だと思います。ここでは、「ウイルスが哺乳動物において胎児を保護する役割を果たす可能性」という指摘も出ています。哺乳類の胎児というのは母親の胎内にいるわけですが、遺伝子の半分は父親のものです。にもかかわらずなぜ免疫反応で拒絶されないのか。長い間、謎だったそうです。それが最近あるウイルスの働きで守られていることが明らかにされたと、報じられました。この面からも、ウイルスなしには、人間も哺乳類も、存在できないのです。こうしてウイルスは、数十億年の歴史をへて生態系のネットワークの構築し、ヒトともあるバランスのなかで共生の関係をつくってきました。ところが、資本主義のもとでの利潤第一主義は、このバランスを壊し、新しい感染症を次々に出現させるにいいたってきました。

 その意味で、新型コロナ・パンデミックは、人類への重大な警告といえるでしょう。それは、これまでと同じ生産様式を続けるならば、次のパンデミックーより恐ろしいパンデミックは避けられないという警告であります。
 自らの利潤のためには自然環境を壊してはばからない、資本主義というシステムを続けていいのかという重大な問が、いま人類に対して突きつけられているのではないでしょうか。
(つづき)


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やっと、地域応援商品券が届きました

2020年07月23日 15時52分04秒 | 桜川市
 今日、午後4時前、チャイムが鳴って、出てみたら、「サイン」をお願いしますと、郵便配達員の声。
 「2つサインをお願いします」との声。

 
 一つは、地域応援チケットが2枚。やっと届きました。いろいろ、話してみますと、「金券などで、サインをもらわなくてはならなかったこと、また郵便番号順に配っているようで、鍬田は最後の方になってしまう」とのことでした。
 「全部配り終えるのは、あと何日?」と聞くと、「確約はできませんが、2~3日あれば終わると思います」とのことでした。
 
 もう一通は、奥さんの後期高齢者保険証でした。

 

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