菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

ドストエフスキー「罪と罰」を思い出しながら、「障害者施設19人殺害」事件ニュースを聞いた1日

2016年07月27日 12時01分41秒 | 議会
 昨日は、悶々とした1日だった。
 朝5時のNHKニュースで、神奈川県の障害者施設で、惨事が起こったことを知った。

 それから、時間がたつにつれて、事件の内容がだんだんわかってきた。

 犯人の衆議院議長あての手紙があると知った時、その要旨が紹介されたとき、私は、大学時代に読んだ、ドストエフスキーの「罪と罰」が思い出した。

 この内容は、簡単にいうと、「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためならば、社会道徳を踏みはずしてもいい」と思い込んだ大学生・ラスコリ―ニコフが、金貸しの老婆を殺害し、正当化してしまうというものです。しかし、最後には、娼婦・ソーニャの純真なこころに触れ、「改心」して自首するというものです。

 大学生であった私は、「選ばれた者ならば、殺人とおいう犯罪をしてもいい」という論理に圧倒されたものでした。それが、心に深く残っていて、未だに、主人公の名前を憶えているのです。

 今回の犯人も、「障害者は邪魔者だ」という理由付をしたのだと思います。

 どの新聞論調を探しても、寡聞にも、ドストエフスキーの名前は出てきません。しかし、この問題を考える上で、ドストエフスキーの「罪と罰」は一読の価値があると思いますので、おすすめする次第です。

 

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