昨日は、悶々とした1日だった。
朝5時のNHKニュースで、神奈川県の障害者施設で、惨事が起こったことを知った。
それから、時間がたつにつれて、事件の内容がだんだんわかってきた。
犯人の衆議院議長あての手紙があると知った時、その要旨が紹介されたとき、私は、大学時代に読んだ、ドストエフスキーの「罪と罰」が思い出した。
この内容は、簡単にいうと、「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためならば、社会道徳を踏みはずしてもいい」と思い込んだ大学生・ラスコリ―ニコフが、金貸しの老婆を殺害し、正当化してしまうというものです。しかし、最後には、娼婦・ソーニャの純真なこころに触れ、「改心」して自首するというものです。
大学生であった私は、「選ばれた者ならば、殺人とおいう犯罪をしてもいい」という論理に圧倒されたものでした。それが、心に深く残っていて、未だに、主人公の名前を憶えているのです。
今回の犯人も、「障害者は邪魔者だ」という理由付をしたのだと思います。
どの新聞論調を探しても、寡聞にも、ドストエフスキーの名前は出てきません。しかし、この問題を考える上で、ドストエフスキーの「罪と罰」は一読の価値があると思いますので、おすすめする次第です。
朝5時のNHKニュースで、神奈川県の障害者施設で、惨事が起こったことを知った。
それから、時間がたつにつれて、事件の内容がだんだんわかってきた。
犯人の衆議院議長あての手紙があると知った時、その要旨が紹介されたとき、私は、大学時代に読んだ、ドストエフスキーの「罪と罰」が思い出した。
この内容は、簡単にいうと、「選ばれた非凡人は、新たな世の中の成長のためならば、社会道徳を踏みはずしてもいい」と思い込んだ大学生・ラスコリ―ニコフが、金貸しの老婆を殺害し、正当化してしまうというものです。しかし、最後には、娼婦・ソーニャの純真なこころに触れ、「改心」して自首するというものです。
大学生であった私は、「選ばれた者ならば、殺人とおいう犯罪をしてもいい」という論理に圧倒されたものでした。それが、心に深く残っていて、未だに、主人公の名前を憶えているのです。
今回の犯人も、「障害者は邪魔者だ」という理由付をしたのだと思います。
どの新聞論調を探しても、寡聞にも、ドストエフスキーの名前は出てきません。しかし、この問題を考える上で、ドストエフスキーの「罪と罰」は一読の価値があると思いますので、おすすめする次第です。