菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「ほんとの姿は?」ー文芸評論家・斉藤美奈子氏の意見

2021年08月18日 08時56分02秒 | 日々の雑感
 アフガニスタンは、「タリバンが制圧」したようだ。テレビでは、アメリカに逃げたい人たちが、外から飛行機にしがみついている姿が映っている。ほんとの姿が分からない。そのことを斉藤美奈子氏が書いているので、紹介したい。

 ほんとの姿は?
 斎藤美奈子


 15日、米軍が撤退しアフガニスタンの首都カブールをタリバンが制圧した。日本のメディアは悪夢が復活するといわんばかりの書きようだ。
 みなが恐れるタリバンとはどんな組織なのか。参照すべきは現地で長く活動してきた故・中村哲さんの言葉だろう。
 2001年、米国がアフガニスタンを爆撃した直後のインタビューで中村さんは答えている。
「日本の論調では、ひと握りの悪の権化タリバンが力をもって罪のない民衆を抑圧するという図式が成り立っていたわけですけど、それはちょっと違うんです」
 タリバンはソ連撤退後のアフガニスタンに平和と秩序をもたらした地域集団の集合で、人々は歓迎していた。そこに英米軍が侵攻してきてグチャクチャにされた。それが現地の庶民感覚で、女性に教育を受けさせないとといってもカブールには何十もの女学校があって「かなり規制は緩んでいたんです」。西側の報道がいかに一面的か、目が覚める思いです。

 02年1月号から9回に渡って行なわれたこのインタビュー記事は、現在ロッキング・オンのウェブサイトで公開されている(中村哲が14年に渡り雑誌「SIGHT」に語った6万字)
 20年後の今もワシントン発の情報だけで判断できない。平和を乱したのは誰だったのか。いまこそ考えるべきだろう。
(文芸評論家)
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