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菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「Theyをなんと訳すか問題」ー北丸雄二氏の意見

2022年05月20日 20時11分44秒 | 日々の雑感
 今日の東京新聞・本音のコラム欄は、ジャーナリストで翻訳家も兼業としている北丸雄二氏が、」「Theyをなんと訳すか問題」を書いている。ジェンダー問題の中で、新しい問題が出ているので、紹介したい。

 「Theyをなんと訳すか問題」
  北丸雄二
 
 
 私は英米文学や演劇の翻訳も仕事にしているのですが、ここ数年、新しい「They」の用法を日本語でどう訳すかとい問題が浮上しています。自分が男女いずれのジェンダーにも規定されたくないという若い人たちが増えてきて、そんな人たちの代名詞を「He/She(彼/彼女)ではなく「「They」で呼ぶことが主流メディアでも普及してきました。
 いわゆる三人称で、なおかつジェンダー不特定の新しい単複同形の代名詞として、二人称で単複同形の「You(あなた)」と同じ扱いです。ところがこの「あなた」が男女に関係なく使えるのに対して、「They」には、「彼ら/彼女ら」という日本語しかなく、どうしてもジェンダー二元論に落ち込んでしまう。性別に関係ない日本語には「そいつ/その人」などの言い方はありますが、前者は砕けすぎだし後者はよそよそしくて遍くは使えない。
 ならば新語が必要なのですが、「LGBT」の差別禁止すら不能な政府の下で、新しい国語を定める文科省の審議会が機敏に動くとは思えません。
 そこで私は勝手に「彼(か)る」という造語を使うことにしちゃいます。「カラ」ではア行で終わって女性形っぽいし「カロ」ではオ行で終わって男性っぽいので無音のウ行の「カル」。でもそれじゃ誰もわからないのでしばらくは「カルが三人称単数Theyの訳語」との注記が必要でしょうね。
(ジャーナリスト兼翻訳家)
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