今日から議会が始まりました。私が、中核病院問題を取り上げるということで、新聞記者が多数傍聴にきました。私の質問を聞きたいのではなく、中田市長が、筑西市の吉沢市長の見解(9月8日の茨城新聞で報道)に対して、どのような見解を証明するかに関心があったようです。中核病院問題に対する私の質問の詳細をお知らせします。
2012年9月議会 一般質問②
新中核病院と県西総合病院の行方
4番 菊池伸浩
私はこの夏、東海第二原発廃炉の署名をいただくために、岩瀬地区の岩瀬、鍬田、犬田、富谷を1000軒近くあるきました。その中で、原発の署名よりも、病院の問題が話題となりました。それぞれの理解の仕方は違うのですが、「中核病院はできなくなってしまうのですか」、「県西総合病院はどうなってしまうのですか」、「議会はいろいろ意見が別れているようだけど病院だけはなくさないでおくれ」、こういう声を、たくさん、本当にたくさん聞いてまいりました。
その市民の声を前提にして、質問いたします。
6月議会で、中核病院立ち上げ予算が否決されました。しかし、予算案に反対された方々も、「中核病院そのものについて賛成だ」と発言されています。
6月議会までは、議会は、病院予算賛成、反対で、4度も論争を繰り広げてきました。しかし、病院問題は、執行部と議会が一体となって取り組まなければならない課題です。また、一体とならなければ、解決できない課題だと考えます。
北茨城市では、現在、市立病院の移転・新築が進められています。将来的には、「医療・介護・保健」を一体ですすめるような病院にすることが計画されています。これは、数年前に市立病院が医師不足で存続の危機に見舞われたことがあったそうです。そのとき、議会は、超党派で執行部と一体になって取り組んだと、共産党の福田明議員は言っています。福田明議員という方は、まだ50代ですが、8期も務めた最古参の議員です。そのことが、昨年の3・11の震災対応にも現れたといっています。困難な時は、議会も執行部も一体となって取り組む。今、桜川市の病院問題は、その時期にきているのではないでしょうか。
市長提案の6月議会補正予算は否決されましたが、執行部も議会も、中核病院の必要性は一致しています。この一致点を大事にして、ことを進めていくしか、住民の期待に応える道はないと思うのです。
ところが、筑西市議会の9月議会で、筑西市の吉沢市長は、「桜川市は、新中核病院を断念したうえで、筑西市の単独整備も拒否した。さらに県西総合病院の存続のみを願っている」と「議会でのべたと茨城新聞は書いています。そのあと、「新中核病院が必要。新中核病院を運営しながら、県西病を同時に運営しながら、県西総合病院を同時に運営する合理性がない」と病院組合の脱退を検討すると明言。新中核病院の再編・統合で、再編の枠組みになっている県西総合病院を断念し、新たな枠組みを検討することを示唆した。
茨城新聞は、もう合意の道はないかのような書き方ですが。県が、筑西市が単独で中核病院をつくり運営していくことにゴーサインを簡単にだすとも思えません。筑西市議の中にも、市長は挑発的な発言をした。勇み足ではないかと心配する方がいます。
今回の、筑西市への回答でも、「公立病院を含めた本地域の医療環境の充実強化は、本市においても喫緊の課題として残されていることから、本地域の医療対策につきましては、今後とも協議方おねがいします」と書いてあります。
この立場で、市長は、中核病院への道を探るよう再度の努力をお願いしたいのですが、市長の見解を伺います。