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菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

「いじめのある世界に生きる君たちに」(その3)

2019年08月08日 08時22分20秒 | 仮説関連
 いじめのある世界に生きる君たちに

③権力欲


 人間には「他人を支配したい」という権力欲があります。

 他にもいろいろな欲があります。眠りたいという睡眠欲は一人で満足させられ、他に迷惑はかけません。食べたいという食欲も同じようなものですが、他人の食べ物を奪ったり、他のいのちを犠牲にするので、睡眠欲ほど無邪気とはいえません。成長するにつれ異性への情欲もでてきますが、基本的にはこれは二人のあいだのことで、思いとおりにならず悩むことも多いでしょう。

 しかし、権力欲にはこれらとは比較にならないほど多くの人たちをまきこみます。その快楽は、思い通りにならないはずのもの思い通りにすることです。その範囲はどんどん広がり、もっと大きい権力、さらにもっと大きい権力へという具合にきりがありません。きりがないということは、「これでよい」と満足できる地点がないということです。権力欲は他の欲望と違って、真の満足、真の快さがありません。

 睡眠欲も食欲も情欲も、満足する地点があり、満足すれば止みます。ただし例外があります。睡眠欲はともかく、食欲や情欲が際限なく追求される場合です。その多くは、欲望が権力の手段となりさがった時におきます。情欲が相手を支配する手段となる場合です。その時、情欲自体の純粋な快楽は失われ、相手の気持ちにかまわず相手に自分の欲望を受け入れさせることが目的になります。

 むろん、権力欲を消滅させることはできそうもありません。ただし、権力欲をコントロールして、より幸せな社会をつくる道がありそうです。人類はまだその道筋を発見したとは言えませんが、考える値打ちのあることだと思います。

 権力欲のコントロールは遊びと似ています。小さな子どもはむりやりでも勝てばよろこびますね。でも小学生になるとそれでは満足できず、ルールに従うことに真の満足を感じるようになると、わたくしの尊敬するアメリカの精神科医ハリー・スタック・サリバンは指摘しています。とすれば、「ドラえもん」の主人公たちは5年生ですから少し遅れていますね。ドラえもんは小道具を使って、一生懸命ルールに従うことの楽しみを教え、むき出しの権力欲は損であることを教えているのだと思います。

 ルールに従って遊ぶ快さといえば、コンピューターゲームがそうでしょう。ただ相手は精密機械ですが。少し横道にそれますが、もし相手が人間なら、相手が思いもしないような行動にでたり失敗したり、笑い合ったり気持ちが弾んだりします。そこにはぐらぐらする橋の上でたえず揺れながらもバランスをくずさないような、生き生きとした人間関係があります。相手が精密機械ではそういうふうにはなりません。
 




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政治腐敗の元になっている政党助成金ーN国党の不良債権化した国会議員あつめに関連して

2019年07月31日 07時23分43秒 | 仮説関連
 N国党が、「国会議員の資格なし」との糾弾決議をうけた丸山穂高議員らと、複数議員の政党を作ろうと画策している。
 よくテレビに出てくる安倍政権寄りの政治評論家・田崎氏でさえ、「これは、自民党議員のあいだでも政党助成金ねらいであるといううわさがもっぱらである」と語らざるを得ない状況です。
 政党助成金は、日本新党の細川護煕首相時代の「国民1人当たりのコーヒー代金250円の負担でいい」との発言をもとにつくられた。

 政党交付金の対象となるのは、「国会議員を有し、かつ選挙で2%以上」の政党である。
 交付金の原資はもちろん税金であるが、その基準は、「最近の国勢調査の人口に250人を乗じた額」が基準です。現在は、319億円です。
 
 なんと、「虫のよい」法律です。
 テレビでの田崎氏の説明によると、国会議員1人つき、諸手当も含めると3000万円になるということです。

 もちろん日本共産党は「受け取り拒否」をしています。
 日本共産党は、「政党の支持いかんい関わらず。税金で政党にお金を取られる」のは、憲法違反であると裁判に訴えていますが、これは、今の裁判所の判断では否決されてしましました。
 しかし、憲法学者のなかでは、「憲法違反」と判断をくだす学説が多いことも事実です。

 法に触れなければ、何をしてもいいでは、政治の堕落そのものではないでしょうか。
 

 
 



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桜川市議会最終日の報告、「追加議案を全会一致で否決」

2019年06月20日 16時17分21秒 | 仮説関連
2019年6月議会速報 
 6月20日最終日 追加議案を本会議が全会一致で否決
 6月20日、午後3時から、「工事請負契約の締結の議決事項の変更」の文教厚生常任委員会の報告で行なわれ、質疑、討論なしで、全会一致で委員会報告が可決されました。議会は5分足らずで、散会となりました。
 
 【これまでの経過】
 6月14日の議会最終日(予定)、追加議案として、「工事請負契約の締結の議決事項の変更」議案が緊急上程されました。これに対して、市議会は、動議を全会一致で可決し、文教厚生委員会に差し戻しました。(このため、会期延長、20日が最終日となる) 

 この議案の大もとは、昨年(2018年)3月予算議会で提案された「真壁小学校解体工事 当初予算はプールの解体も含め、約2億4,000万円」でした。ところが、「プールを残すのか、残さないのか」かの変遷があり、結局、プールは解体しないということで、10月26日の新議会(9月2日に議員選挙あり)で、約1億7,000万円で、足立建設が落札しました。そして、2019年3月末の工期で、解体工事が行なわれていました。
 
 ところが、今年(2019年3月議会)で「平成30年度工事請負契約の締結の議決事項の変更」議案が、予算議会が可決した後、追加議案として、文教厚生委員会には諮らないまま、提案されました。そのときは、「杭の引き抜きにより、舗装工事をするために、地盤を落ち着かせるのに日数を要する」とのことで、4ヶ月、日数だけを変更する」というものでした。
 
 そこで、菊池議員が次のような質問をしました。
「4ヶ月も工期が延びて、費用の方は全然変更がなくて良いのか」

 教育部長から「地盤が落ち着くのを待っているだけですから、費用の追加はありません」と、明瞭な答弁がありました。そのため、すんなりと可決されました。

 ところが、今年6月14日の議会最終日に、またもや追加議案として、「変更の議案が提案され、今度は、1,700万円の予算が追加されていたのです。そこで問題点が浮上し、全会一致で、文教厚生常任委員会に差し戻すとなったのです。
 
【6月20日、本会議で読み上げられた委員長報告の全文】

 文教厚生常任委員会の審査報告書は「全会一致で否決案」

 文教厚生常任委員会の審査結果、並びに審議の経過の概要について、議会会議規則第110条の規定により報告いたします。
本委員会に付託されました案件は、議案第69号「工事請負契約の締結の議決事項の変更」についてです。
 本委員会は、令和元年6月17日午前10時より、工事現場を確認、その後真壁庁舎3310階議室において、18日も午前10時より引き続き真壁庁舎3310会議室において、委員6名の出席のもと開会し、関係者として教育庁、教育部長、保健福祉部長を説明者とし、説明者として学校教育課長及び工事担当者の出席を求め、書記を任命し、詳細な説明を受け、審査しました。
 本案件は、「真壁小学校校舎解体工事」の変更契約締結に関してで、当初契約額1億6,880万4千円の工事についての1千7792万8千円を増額し、1億8,673万2千円に変更契約するもので、追加工事・工種の主なものは、体育館南側の舗装工事、校庭北側の砂防フェンス設置、校庭内スプリンクラー配管の撤去工事、取り壊した校舎の一部に使用されていたアスベスト部材の処理などです。

 審査は、はじめに工事現場にて、現在の状況を確認し、その後真壁庁舎に戻り、3310会議室において、関係書類を提出させ、「本工事の指示者は誰か」、変更契約に至までの経緯」、「当初と追加工事の積算根拠と図面」などを中心に、その内容を審査・確認しました。

 追加工事の必要性についてはそれなりに理解するところであり、事務処理の進め方も規則にそって処理されていることを確認しましたが、仮にも本案件は、議会の議決を必要とする事案であり、1千7百万円からの追加工事を認める内容であることを考えれば、委員会はじめ、議会に説明があってしかるべきものと考え、全く説明の無かった今回の対応は、議会軽視ともいえる対応であります。文教厚生常任員会では、慎重に協議した結果、議案第69号は、全会一致で否決と決定いたしました。
        令和元年6月20日

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「天皇の制度と日本共産党の立場」ー志位委員長に聞く (その8)

2019年06月10日 07時13分14秒 | 仮説関連
 元号の将来ーその解決は、主権者である「国民の総意」にゆだねる

小木曽赤旗編集局長
 元号の将来についてはどう考えますか。
 
志位委員長
 いまある元号あるいは元号法を廃止すべきという立場に立っていない。将来国民の総意によって解決されるべきと考えている。
 この問題での態度は、天皇の制度の将来に対する態度と同様なものです。私たちの元号に対する「認識」「立場」は、「国民主権の原則になじまない」というものです。同時に、その解決は、将来、主権者である「国民の総意」にゆだねるということです。

 ただし、天皇の制度は憲法上の制度ですが、法律を変えればこの制度を廃止、あるいは変更することは可能です。元号に対する国民の意識から見ても。この解決の時期は、天皇の制度の問題が解決される時期よりも、ずっと早い時期になると考えていいのではないでしょうか。

 元号が変われば世の中が変わるかー社会を変えるのは主権者である国民のたたかい 

小木曽赤旗編集局長
 ところで元号で「時代」を論じるということがさかんです。「令和」の時代でがらりと時代が変わるといった議論も氾濫しています。

志位委員長
 私は、ここに、元号のかかわる一つの大きな問題点があると思います。私も記者会見で、記者のみんさんから「平成時代をどう総括するか」とか、「『令和時代』に何を期待するか」などと、よく問われます。

 私は、「そもそも私たちは、天皇の在位、あるいは元号によって時代を区分するという考え方に立っていない」と答えています。
 歴史において、一つの「時代」が終わり、あるいは始まるというのは、社会、政治、経済、文化の全体が大きく変化することによってです。
 たとえば、1945年の日本軍国主義、帝国主義の敗北は、まさにそうした意味での時代の大転換でした。政治制度の面で、天皇絶対の政治から、主権在民を原則とする民主政治にかわり、経済・社会制度でも大変動が起こりました。

 しかし、いま天皇が「代替わり」し、元号が「平成」から「令和」に変わったことで、時代が変わったかというと、そんなことはありません。安倍政権による国民の暮し、平和、民主主義を押しつぶす政治の実態は何一つ変わっていません。

 元号が変わったことによって、時代が変わるとか、社会が変わるとかいった議論は、一つの幻想・錯覚であり、私たちは決してくみするわけにいきません。時代を変え、社会を変えるのは、主権者である国民の世論であり、たたかいなのです。

小木曽赤旗編集局長
 その基本点をおさえた、冷静な議論が大切ですね。

(つづく)

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「天皇の制度と日本共産党の立場」ー志位委員長に聞く (その7)

2019年06月07日 07時09分47秒 | 仮説関連

 この一問一答は、このあとも、「天皇の公的行為ー憲法からの逸脱、問題点はないかを、きちんと吟味を」「天皇主権の時代の儀式をそのまま踏襲するという時代錯誤をあらためる」「国会での賀詞決議についてー二つの原則を堅持して対応してきた」の小見出しで、続いていますが、これは略します。

 元号についてーどう考え、どう対応するか
 元号に対する日本共産党の基本的態度について

小木曽赤旗編集長
 元号が「平成」から「令和」に変わりました。元号について日本共産党はどういう態度を取っているのですか。

志位委員長
 1,元号は、もともと中国に由来するもので、「君主が空間だけでなく時間までも支配する」という思想に基づくものである。それは日本国憲法の国民主権の原則になじまないものだと考えている。

 1,わが党は、国民が慣習的に使用することに反対するものではない。同時に、西暦か元号か、いかなる紀年法を用いるかは、自由な国民の選択にゆだ
ねられるべきであって、国による使用の強制には反対する。

 1,政府はこれまでも「一般国民にまで元号の使用を強制することにはならない」ことを「政府統一見解」として明らかにしている。
この立場を厳格に守ることを、あらためて求める」

 最初の段落は、元号に対するわが党の「認識」、「立場」を述べたものです。「国民主権になじまない」という、そもそもの「認識」、「立場」を表明しました。つけくわえていえば、1人の天皇で1つの元号という「一世一元」が採用されたのは、「天皇制の伝統」でも何でもなく、明治以降のことであって、天皇制の専制政治によって国民を支配していく政策のひとつとして始まったということも強調しておきたいと思います。

 慣習的使用に反対しないが、使用の強制には反対する

小木曽赤旗編集局長
 「慣習的使用には反対しない」と。

志位委員長
 そうですね。どんな紀年法用いるかかは、自由な国民の選択にゆだねられるべきだという立場です。「しんぶん赤旗」でも、慣習的に元号を使用する方などへの便宜を図るうえで、元号を併記しています。
 
小木曽赤旗編集長
 この方針は新元号のもとでも続けています。同時に「使用の強制」にも反対するということですね。

志位委員長
 ここが肝心な点です。実際には、談話で紹介している「政府の統一見解」にも反する強制が、さまざまな形で行なわれています。
 たとえば戸籍です。1979年6月、元号法の施行にともなって、法務省の通達が出されていますが、そこでは、「国民に対して使用を義務付けるものではない」としながら、西暦による表示を併記した騰・抄本の交付請求がなされても、これに応じることはできない」と明記されています。これは明らかな元号の強制というほかありません。元号使用の強制、事実上の強制が各所に残されており、是正が必要です。

 (つづく)

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