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菊池のぶひろの議会だより

日本共産党 桜川市議会議員 菊池のぶひろの活動報告です

防衛予算と防災予算

2019年10月17日 08時05分17秒 | 仮説関連
 昨日の東京新聞・本音のコラム欄には、「防衛と防災」と題して、斉藤美奈子氏が書いていたが、私は見逃していた。今日のコラムの担当者、青山学院大学長・三木義一氏がベタ褒めであったので、読んで見た。やはり、素晴らしい内容であったので紹介したい。

 防衛と防災
  斉藤美奈子


 大勢の人の命がいっぺんに奪われ、生活が破壊される事態といえば、戦争と自然災害だ。
 戦後70年、ひとまず日本は(国内での)戦争は経験しないできた。その一方でこの国は、ほぼ毎年、なんらかの大災害に遭遇している。2011年の東日本大震災以降だけでも、激甚災害に指定された災害は30件に近い。その大部分は梅雨前線や台風による暴風雨や豪雨である。

 国の最大の責務が「国民の生命と財産を守ること」であるなら、他国からの攻撃よりも南の海から列島めがけてやってくる台風への備えが重要なはずである。しかるに予算配分はどうか。19年度の防衛予算は過去最高の5兆2千6百億円。防災・減災・国土強靱化予算は1兆3千5百億円。前年度の補正予算をあわせても2兆4千億円だ。防衛予算のたった半分。

 九月の台風15号に続いて東日本一帯を直撃した台風19号は「想定外」の「今まで経験したことのない」といった形容がもう通用しないことを示した。戦争は外交の努力で回避もできるが、自然災害は避けられない。

 災害大国を思えば、自衛隊を災害救助中心の隊に再編したっていいくらいである。国際貢献も災害支援に特化させれば、それが最大の安全保障になるのに。
(文芸評論家)






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市議会だより編集会議に3時間かかりました

2019年10月16日 17時43分35秒 | 仮説関連
 
 

 今日は、「桜川市議会だより57号」の編集委員会です。いつもは、2時間もかからないのですが。今日は、直すところが沢山でてきて、差し替えもあって、午後1時半から始まった会議も4時半を過ぎてしまいました。

 総括質疑では、質問と答弁が、うまくかみ合わないものが見つかり、補充するのに手間取ったためです。
 たとえば、「イノシシ捕獲の報償費」の質問では、肝心の、許可捕獲期間と猟期期間との違いをきいているのに、その額が抜けていました。許可期間は、成獣1頭2万4000円ですが、猟期のは1頭1万円です。それは、許可捕獲期間と猟期間では、国や県の補助金のある、なしで変わってくるためです。

 また、一般質問の部分は、当該議員の責任でつくって来るのですが、650字までと制限しているのですが、何人かは、字余りとなり、削るのに時間がかかるのです。
また、特に、委員会報告は市役所職員がつくるため、お役所言葉の文章になり、冗漫で、センテンスが長い文章になっています。市民の方々に、読みやすくするためには、句読点を適度にいれ、センテンスを短くするのが必要です。

 あとは、写真のセンスも悪く、差し替えを要望しました。「きちんと並んだ」よそゆきの写真では、見ていて面白くありません。議員だけでなく、子どもも交えた、自然な写真を捜して、差し替えることができました。

 一番わかりにくい文章は、裁判所の判決文です。中央大学法科を卒業した議員も、「一番の悪文は判決文だ」といっていましたから、間違いありません。判決文は、どっちともとれるように、わかりにくく書くのが「コツ」だと言っていました。
 市役所の方には、もっと分かりやすい文章を書くよう、注文しなければなりません。

 以前は、編集会議で「意見の相違がありまとまらない」ため、3時間以上かかったときもありましたが、そうではないのに、3時間もかかったのは、はじめてで、疲れました。

 今日編集した「市議会だより57号」は、あと一回校正にかけて、11月1日発行予定です。


 
 
 

 

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教育勅語を読んだことにない「あなたへ」その2

2019年10月16日 09時15分10秒 | 仮説関連
第二段 12の徳目はすべて「皇運」のために

爾臣民、父母ニ孝ニ、兄弟ニ友ニ、夫婦相和シ、朋友相信シ、恭儉己レヲ持シ、博愛衆ニ及ホシ、學ヲ修メ業ヲ習ヒ、以テ智能ヲ啓發シ、徳器ヲ成就シ、進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ、常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ、一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ、以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ。是ノ如キハ、獨リ朕カ忠良ノ臣民タルノミナラス、又以テ爾祖先ノ遺風ヲ顯彰スルニ足ラン。

 現代語訳
 第二段 いざとなれば天皇国家に身を捧げよ。すべての徳目は天皇の地位の興隆のためにある。

 お前たち臣民は、父母に孝行、兄弟仲良く 夫婦仲も良くし、友人は信じ合い、つつしみ心をひきしめ、自分を崩さず、博愛を人々に及し、学問をして仕事を習い、知識や才能を伸ばし、徳と才能ある人間となり、進んで公共の利益を広め、世のためになる仕事を起こし、常に皇室典範と大日本帝国憲法を尊重し、法律を守り、緊急事態には大義にかなった勇気をだして、皇室国家のために身を捧げ、それら全てで、天地のように無限の繁栄を助けるのだぞ。そうしたことは、お前たちが忠良な臣民だということにとどまらず、お前たちの先祖が残してきた美しい風習を世に表すことでもある。


 恭儉(きょうけん)・・・恭はつつしむこと。儉は心をひきしめること。

 徳器(とっき)・・・徳と器量。

 世務(せいむ)・・世の中で有用の業務。

 國憲(こっけん)・・・国の根本法。大日本帝国憲法と皇室典範(皇室にかんする規定、当時は憲法と同格であった)
 
 緩急(かんきゅう)・・緊急事態。

 公(こう)・・・皇室国家(現在の公とは異なる)

 天壌無窮(てんじょうむきゅう)・・・天地とともに極まりない。

 皇運(こううん)・・・皇位(天皇の地位)の権勢、繁栄(当時は「宝祚の御栄」ともいった)。 宝祚は皇位のこと。

 扶翼(ふよく)・・・助けること

 ここで述べられている12の徳目が挙げられています。

 ①父母ニ孝ニ・・親孝行し

 ②兄弟ニ友ニ・・兄弟仲良く

 ③夫婦相和シ・・夫婦仲良く
 
 ④朋友相信シ・・友人は信じ合い

 ⑤恭儉己レヲ持シ・・つつしみ心をひきしめ、自分を崩さないようにし

 ⑥博愛衆ニ及ホシ・・博愛を人々に及し
 
 ⑦學ヲ修メ業ヲ習ヒ・・学問を修め、業務を習って

 ⑧智能ヲ啓發シ・・知識才能をのばし

 ⑨徳器ヲ成就シ・・徳と器量のある人となり

 ⑩進テ公益ヲ廣メ世務ヲ開キ・・進んで公共の利益を広め、世のためになる仕事をおこし

 ⑪常ニ國憲ヲ重ジ國法ニ遵ヒ・・・常に皇室典範と大日本帝国憲法を尊重し法令をまもり

 ⑫一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ・・ひとたび緊急事態とばれば、大義にかなった勇気をだして、一身を捧げて天皇国家のために尽くし

 最後の12番目の項目は、「大変なことがあきたら、みんなのためにがんばる」という意味ではありません。「公に奉じ」というのは、公共のためではなく、「皇室国家」の意味です。

 また、12の徳目すべてが「以テ天壌無窮ノ皇運ヲ扶翼スヘシ」と、天皇の繁栄を助けるためとなっていることです。

 そして、この最後の部分では、12の徳目を守ることは、みなさんがいい臣民だということにとどまらず、みなさんの先祖のためでもあるのですよ、という念押しです。


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安倍首相の教育政策

2019年10月14日 15時46分24秒 | 仮説関連
 テレビ、新聞は、台風19号の記事一色で、私はコメントするところではない。そこで、一週間前のことではあるが、安倍首相の所信表明で語った教育政策について、前川喜平氏が書いているので紹介したい。

 首相の教育政策
  前川喜平


 10月4日の所信表明で安倍首相が語った教育政策を検証してみよう。
 幼児教育・保育の無償化については、「中学校、中学校九年間の普通教育無償化以来、、七〇年ぶりの大改革です」と豪語したが、それを言うなら「民主党政権の高校無償化以来九年ぶり」だろう。

 「国難とも呼ぶべき少子化に真正面から立ち向かってまいります」と壮語したが、四年前にも同じような台詞を聞いた。

 2015年9月に安倍首相が打ち出した「新三本の矢」。その第一の矢は「希望出生率1・8の実現だった」。その時彼は、「少子高齢化の問題に、私は、真正面から挑戦したいと考えています」と断言した。しかし、あれから出生率は下がりっぱなし。18年は1・42だ。この矢は四年間、的とは逆の方向に飛んでいるのだろう。

 さらに、「1億総活躍社会の完成」にむけて、「果敢に挑戦する」改革として「多様な学び」を挙げたが、具体的な中身については何も語っていない。

 最後に「教育」という言葉をもう一回口にした。教育を改革して「新しい国創り」を進めるための「道しるべ」が憲法だというのだ。それなら、まずは今の憲法を「道しるべ」に歴史教育や道徳教育への不当な支配をやめ、平和教育や人権教育を進めるだろう。
 (現代教育行政研究会)

 

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「萩生田文部科学大臣と表現の自由」 前川喜平氏の批判

2019年09月29日 06時56分11秒 | 仮説関連
 今日の東京新聞本音のコラム欄は、前川喜平氏の3週続けて「萩生田批判」となった。
 これも読むに値する記事なので、紹介したい。

 萩生田氏と表現の自由
  前川喜平


 萩生田光一文部科学大臣は、あいちトリエンナーレへの文化庁の補助金7800万円全額を交付しないと決定した。この決定は、テロ予告や脅迫で「表現の不自由展」を中止させた勢力に加担する行為であり、表現の自由を圧殺する暴挙だ。文化庁の審査会は一体どんな審査をしたのだろう。

 宮田文化長官は、ご自身が金属工芸の表現者だが、今回の大臣の決定に何らの抵抗もしなかったのだろうか。

 不交付の理由として文化庁は「十分な説明はなかった」という手続きの不備を挙げたが、これは口実にすぎない。萩生田氏は「中身については全く関与していない」と説明したがそれはうそだ。本当は「平和の少女像」など展示の中身が気に入らなかったのだろう。しかし、大臣の私的な好き嫌いでいったん採択した補助金の交付を撤回することは許されない。

 真の理由は、萩生田氏自身のゆがんだ歴史観や嫌韓感情、憲法が保障する表現の自由への無理解にある。彼は、「表現の不自由展」を中止に追い込んだ勢力と同じ思想・感情を持っているのだ。

 大村秀章愛知県知事は「表現の不自由展」の再開をめざす方針を表明していた。今回の補助金不交付決定に対しては「表現の自由を高らかに掲げて裁判で争う」と言明している。僕は大村知事を支持する。
(現代教育行政研究会)

 注)前川氏は、文部行政の事務方トップの事務次官まで務めた方である。だから、文部省の補助金の出し方など、事務的な手続きには精通している。
 その方が、「萩生田氏が『中身については全く関与していない』と説明している」のは、ウソだと言い切っている。
 また、宮田亮文化庁長官が「何らの抵抗もしなかったのだろうか」と、疑問を呈している。
これも当然の疑問だ。文部科学大臣がいう前に、担当の文化庁の判断が」あって然るべきだ。

 
 
  

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