今日の東京新聞は、本音のコラム欄には、2月末におこなわれたベトナム・ハノイでの米朝首脳会談決裂論に、違和感があると、私が注目している作家・元外務相主任分析官が書いている。私も、「決裂、決裂」言い立てるマスメディアの論調には違和感を持っているので、佐藤氏のコラムの要旨を紹介したい。
確かに、2月28日に署名する予定になっていた共同文書は見送られた。しかし、そのことは本質的な問題ではない。重要なのは、米朝の武力衝突が起きないという意思を、トランプ米大統領と金正恩・朝鮮労働党委員長が確認したこと。
2017年末には、多くの国際政治や軍事の専門家が、近未来に米軍が北朝鮮を攻撃する可能性があると述べていた。朝鮮半島で火ぶたが切られていたならば、日本も確実に巻き込まれていた。日本は朝鮮国連軍と地位協定を結んでおり、有事になればホワイトビーチ、普天間、嘉手納、佐世保、横須賀、座間、横田の各基地を米軍を主体とする朝鮮国連軍を提供することを約束しているからだ。
北朝鮮にたいする攻撃が在日米軍基地からなされるならば、当然、北朝鮮は弾道ミサイルなどで日本を攻撃してきたであろう。
ハノイ米朝会談後も朝鮮半島に危機的状況は生じていない。米朝関係が質的に改善されたのである。脅威は意思と能力によって構成される。北朝鮮と米国の攻撃的意志が脱構築されつつある。トランプ・金正恩両氏の平和構築に向けた努力を過小評価すべきではない。
確かに、2月28日に署名する予定になっていた共同文書は見送られた。しかし、そのことは本質的な問題ではない。重要なのは、米朝の武力衝突が起きないという意思を、トランプ米大統領と金正恩・朝鮮労働党委員長が確認したこと。
2017年末には、多くの国際政治や軍事の専門家が、近未来に米軍が北朝鮮を攻撃する可能性があると述べていた。朝鮮半島で火ぶたが切られていたならば、日本も確実に巻き込まれていた。日本は朝鮮国連軍と地位協定を結んでおり、有事になればホワイトビーチ、普天間、嘉手納、佐世保、横須賀、座間、横田の各基地を米軍を主体とする朝鮮国連軍を提供することを約束しているからだ。
北朝鮮にたいする攻撃が在日米軍基地からなされるならば、当然、北朝鮮は弾道ミサイルなどで日本を攻撃してきたであろう。
ハノイ米朝会談後も朝鮮半島に危機的状況は生じていない。米朝関係が質的に改善されたのである。脅威は意思と能力によって構成される。北朝鮮と米国の攻撃的意志が脱構築されつつある。トランプ・金正恩両氏の平和構築に向けた努力を過小評価すべきではない。