さて、ネタバレもいいよねの第304回は、
タイトル:ヴァンパイヤー戦争4 魔獣ドゥゴンの跳梁
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫
であります。
なんか、続き物だからちょっとでもネタバレにならないように3巻分。
……とは言うものの、とてもレビューにはならないので、少々のネタバレはやむなし、と言うことで、いまから読み始めたいひとには向かないかも。
さて、4巻。
1巻ではヒロインのラミアがヴァンパイヤー一族のとても重要な位置を占める存在であり、宇宙で大戦争を繰り広げる種族ラルーサ人のひとりであるヴァーオゥ……ムー大陸の文明を創始した不死人を甦らせる唯一の存在であることが語られていた。
2巻はラミアを掲げるトランシルヴァニアのヴァンパイヤー一族から日本のヴァンパイヤー一族……ヴァーオゥの不死の力を与えられた一族との話。
日本に伝わる三種の神器が、ラルーサ人と敵対する種族であるガゴール人が残した通信装置で、これを狙うアメリカ、ソ連の2大国、そして日本を影から操り、日本のヴァンパイヤー一族と長年に渡る敵対関係にあった礼部一族……。
そうした2大国の諜報組織CIAやKGB、礼部一族に加え、3巻ではソ連の権力中枢の奥深くまで入り込み、謀略を企てるスペシネフという黒幕が現れ、三種の神器を巡る争いが混迷を増す……。
……と、いままでのネタバレかましといて4巻。
副題の魔獣ドゥゴン……スペシネフが語る真の神の僕である魔獣……なんだけど、副題になっている割には登場シーンはちょろっとだけ。
まぁ、3巻でそのまんま鬼のような化け物が出てきて、今度はさらにわけのわからない化け物まで出てきて、さらに伝奇らしく……。
そして人体改造で創られた人間兵士であるゾンビ・コマンドなる存在まで出てきてさらにさらにらしく……。
……って、いままでも戦ってばっかだったけど、ここでも主人公の鴻三郎は戦い、そして幾度となく窮地に追い込まれていく。
よくもまぁ、次から次へと窮地を用意できるもんだと思えるくらい。
けれど、ここからちょっと違うのは、とうとうヒロインであるラミアの活躍が出始める。
最も濃い不死の血を持つヴァンパイヤーであるラミア。
その能力はかなりのもの……だけど、1巻の最後で鴻三郎を救って以来、さしたる活躍の場がなかったけど、この4巻でその場が与えられている。
またいつもの説明台詞では前半でゾンビ・コマンドとの戦いで絶体絶命の窮地に陥った鴻三郎を救った組織との会話の中で、鴻三郎の出生の秘密がいくらかあかされている。
でも、読後感としてはやや物足りない。
ラミアの活躍なんかは見どころになるとは思うけど、1巻2巻ではけっこういろんなことが明らかにされたりしてたけど、いままでと較べると謎を深める感じで終わっているし、どうも鴻三郎も負けっ放しですっきりしない。
まぁ、そのぶん、逆に続きが気になるところもあり、1巻2巻のような活躍も期待したい気もする。
もっとも、ここまで読んでしまったので、いまさらやめるわけにもいかなかったり……(笑)
タイトル:ヴァンパイヤー戦争4 魔獣ドゥゴンの跳梁
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫
であります。
なんか、続き物だからちょっとでもネタバレにならないように3巻分。
……とは言うものの、とてもレビューにはならないので、少々のネタバレはやむなし、と言うことで、いまから読み始めたいひとには向かないかも。
さて、4巻。
1巻ではヒロインのラミアがヴァンパイヤー一族のとても重要な位置を占める存在であり、宇宙で大戦争を繰り広げる種族ラルーサ人のひとりであるヴァーオゥ……ムー大陸の文明を創始した不死人を甦らせる唯一の存在であることが語られていた。
2巻はラミアを掲げるトランシルヴァニアのヴァンパイヤー一族から日本のヴァンパイヤー一族……ヴァーオゥの不死の力を与えられた一族との話。
日本に伝わる三種の神器が、ラルーサ人と敵対する種族であるガゴール人が残した通信装置で、これを狙うアメリカ、ソ連の2大国、そして日本を影から操り、日本のヴァンパイヤー一族と長年に渡る敵対関係にあった礼部一族……。
そうした2大国の諜報組織CIAやKGB、礼部一族に加え、3巻ではソ連の権力中枢の奥深くまで入り込み、謀略を企てるスペシネフという黒幕が現れ、三種の神器を巡る争いが混迷を増す……。
……と、いままでのネタバレかましといて4巻。
副題の魔獣ドゥゴン……スペシネフが語る真の神の僕である魔獣……なんだけど、副題になっている割には登場シーンはちょろっとだけ。
まぁ、3巻でそのまんま鬼のような化け物が出てきて、今度はさらにわけのわからない化け物まで出てきて、さらに伝奇らしく……。
そして人体改造で創られた人間兵士であるゾンビ・コマンドなる存在まで出てきてさらにさらにらしく……。
……って、いままでも戦ってばっかだったけど、ここでも主人公の鴻三郎は戦い、そして幾度となく窮地に追い込まれていく。
よくもまぁ、次から次へと窮地を用意できるもんだと思えるくらい。
けれど、ここからちょっと違うのは、とうとうヒロインであるラミアの活躍が出始める。
最も濃い不死の血を持つヴァンパイヤーであるラミア。
その能力はかなりのもの……だけど、1巻の最後で鴻三郎を救って以来、さしたる活躍の場がなかったけど、この4巻でその場が与えられている。
またいつもの説明台詞では前半でゾンビ・コマンドとの戦いで絶体絶命の窮地に陥った鴻三郎を救った組織との会話の中で、鴻三郎の出生の秘密がいくらかあかされている。
でも、読後感としてはやや物足りない。
ラミアの活躍なんかは見どころになるとは思うけど、1巻2巻ではけっこういろんなことが明らかにされたりしてたけど、いままでと較べると謎を深める感じで終わっているし、どうも鴻三郎も負けっ放しですっきりしない。
まぁ、そのぶん、逆に続きが気になるところもあり、1巻2巻のような活躍も期待したい気もする。
もっとも、ここまで読んでしまったので、いまさらやめるわけにもいかなかったり……(笑)