つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

航海者は行く

2005-09-05 22:21:20 | その他
さて、なんとなくタイトルに惹かれた第279回は、

タイトル:太陽系グランドツアー
著者:中冨信夫
文庫名:新潮文庫

であります。

外惑星探査機ボイジャーの開発、航海のドキュメント。
ちなみにボイジャー2号が海王星に最接近したのは1989年8月。
本書は1989年4月刊なので、内容は天王星までで終わってます。

面白い部分と退屈な部分の波が非常に激しい本でした……。
前者は開発史、裏話、アクシデントの話、後者は各星の解説です。

ボイジャーの発電機がまだ生きてる(筈)なんて知りませんでした。
トラブルのため、2号の方が先に飛び立ったことも初めて知りました。
単に私が不勉強なだけとも言いますが。(笑)

惑星(特に木星)の話は面白かったのですが、衛星の解説は退屈。
大きさがこのぐらいだと思われていたのが観測で修正されたとか。
ここで何枚、あっちで何枚写真を撮ったとか。
事実の羅列が非常に多く、読み物としてはかなり辛かったです。

資料としては古いし、ドキュメントとしてはこなれてない。
私のようなアナログな人が昔を懐かしむには悪くない……かも。(笑)