つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

久々の復活!

2012-03-29 18:57:22 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、第1000回であります。

鈴:活字中毒が再発したLINNで~す。

扇:悪化したので、潜伏中の相方に感染(うつ)したSENでーす。

鈴:いったい何を感染させた!?

扇:三日に一度少女小説を読まないとオネェ言葉になる病気とかどうだろうか!?
まぁ、私はそんな病気に感染したことはないが。

鈴:そんな病気はいらねぇ!(笑)
てか、私だってそんな病気にはなったことはない!

扇:え?
君は確か、ララデラを毎号読まないと鬱になる病気ぢゃなかったか?

鈴:そんな病気あるかい!
LaLaDXももう買ってないしなー。
おかげで新人さん発掘ができなくなったのは痛いが、実家に置き場所ないし、まぁ、いいんだけどね。

扇:記憶違いか……だが、君が病気なのは確実だな。
どんな病気か説明するのは極めて難しいが、どこかの武術家風に言うなら――
「貴方にはリリカルが足らないわ!」

鈴:リリカルが有り余っててもどうかと思うぞ。
って、どこかの武術家風って誰だよ。

扇:バーチャやれよ! 俺はデドアラ派だけどな!
んで、パイを使って勝て! ちなみに私はあやね使いです。

鈴:また懐かしいゲームを持ち出してきたな(笑)
3くらいまでしか知らんぞ、バーチャは。
ちなみに、私はジェフリー使いだったので、パイなんぞに興味はなかったがな。

扇:バーチャは2までしかやってません。
使ってたのはジャッキーとサラかな、コマンドなんてもう憶えてないが。
それはいいとして、サモンナイト1の話の続きだが――

鈴:うわー、素で強いキャラ使ってやがる……(笑)
っていつからサモンナイト1の話になってやがる!
てか、1はやってないから話についていけん……。

扇:出が早くて、コマンド簡単で、攻撃力そこそこだからな金髪兄妹。
ま、それはさておき、4+エクステーゼまでやっといて1だけやってないのは両手落ちだなァ、リンリン。
1はいいぞ! 3で偉そうな顔してたオルドレイクの出オチっぷりがな!

鈴:1はDSか何かで出てるのをやろうと思ってたんだが、DS買わずにそれっきりになっちまったんでな。
しかし、1でも出てたのか、オルドレイク……。
ブレイブクリア気にしなかったら無限回廊でレベルあげまくって、あっさりとやられるかわいそうなキャラと言う印象が……(笑)

扇:はっはっは、3では黒幕っぽく出てきたにも関わらず、企み全部失敗してあっさり退散したからな。
1はもっと悲惨だぞ、今まで名前すら出てなかったところにひょいと現れ、黒幕でーす! ついでにメインメンバー××の父です! と大見得きったはいいが、瞬殺され、装備はがれ、最後は今まで利用してきた××君に喰われてフェイドアウトした。
ラスボスですらない上にフルボッコにされてあっさり死亡とか情けな――あ、ごめん全部言っちゃった、ワザとじゃないよ、はっはっは。

鈴:3ではいちおうラスボスやってたのに、1ではそんな扱いだったのか……。
涙を誘うようなダメっぷりだな(笑)
てか、ゼッタイにワザと言っただろ(笑)

扇:いや、ラスボスって記憶違いだから! あと、ワザとじゃない故意だ!
3のオルドレイクは確か、聖剣狙ってたけど部下に裏切られて終盤前に島から退散したはずだぜ。
で、先生がみんなを守るためにデビルマン化して終わりだったかな、いやぁいい作品だった。

鈴:ありゃ、ラスボスじゃなかったっけ? かなり前だから記憶が曖昧だなぁ(苦笑)
だが、先生がデビルマン化するのはカオスルートだけじゃなかったっけな?
あとは基本、各キャラの甘々エンディングに終始してたような……。

扇:カオスルート云々は正解。
てっきり、マルルゥのことしか憶えてないのかと思ったぜ。
ちなみに私はあのゲーム、女教師×ウィルくん、もしくは、スカーレル×女教師の二択しかないと思ってます。

鈴:あ、やっぱりカオスルートだったか。さすがにそこまでは忘れてはおらんかったか。
てか、マルルゥだけは別格だ
ちっこくてかわいくて、その上Sクラス召喚まで使えると言う反則なキャラだったからなぁ。
ちなみに、3はメインの生徒以外落とした覚えがない。ウィルくんと女教師のは典型的なツンデレのウィルくんがかわいかったのは覚えてるなぁ。

扇:君がロリコンでショタコンなのは変わらんなァ……。
で、そろそろ真面目な話をしようかね――遂にやって参りました、今回でつれづれ読書日記は扇回を迎えました!

鈴:誰がロリでショタやねん!
あー、でも姪っ子はかわいいなぁ……(爆)
さておき、とうとう1000回です。ブランクはありましたが、ようやくこの日を迎えることができました!
ってさりげに自分の名前を入れてんじゃねー(笑)

扇:ロリショタの真偽はさておき、姪御さんの写真はまた今度見せて貰おう。
で、来週のサザエさんだが――。

鈴:あ、写メないや(爆)
って、いきなり来週のサザエさんは関係あるまい!
――で、何やるんだっけ?(爆)

扇:来週のサザエさんとは、予告に始まりジャンケンに終わる様式美の一つだ。
遠い古代においては、ジャンケンが別れの挨拶となっていたという記録も残されている。
おはぎと思われる菓子を口にし、別れの挨拶直後に喉に詰まらせ、「んがんん」とうめくまでの一連の流れは、様式美の究極型の一つである――と当時の賢人が言ったとか言わなかったとか。
…………………………ところで、何の話だったかな?

鈴:どこの記録で、どこの賢人だ、それは!
何の話って、つれづれの前半部分の話題だろうに。
しかし、何やろうか?(素)

扇:この前、TSL(てれび扇鈴)に出てた人だよ!
久々だからなかなかネタがないねぇ……あ、マスター、酒くれる?

鈴:また怪しげなテレビ局を作るんじゃない!
って、いきなり酒かよ……。私はビール党だから、ビール以外は出んぞー(笑)
……酒……前にタバコやったし、酒もWikiってみるのいいかもなぁ。

扇:チッ……!
じゃあ、久々にwikiってみますかね。


『Wikipediaで逝く!』


扇:というわけで、今日のテーマは~~~~~~~『酒(日本酒限定、ビール? なんすかそれ?)』

鈴:ええい! ビールも酒の一種じゃ!
あ、でも狭義には日本酒のことを指すって書いてあるな……なんか負けた気分……。

扇:まぁ、今から話題にする『酒』とは国内限定ではなく全世界的な意味でだから、ビールも含むだろうさ。
もっとも、我々が興味があるのは飲料としての酒だけだから、厳密にはエチルアルコールと呼ぶべきなんだろうけど。
で……「アルコールとは本来、炭化水素の水素原子をヒドロキシ基で置き換えた物質の総称」って、そもそもヒドラトキシン酸って何よ?

鈴:ヒドラトキシン酸ってなんか語感からしてなんかイヤな感じの名前だな。
てか、小難しい化学のことを語られても、文系の私にはさっぱりわけわかんないんだけどさ。

扇:さすがにヒドラと鬼神酸なんてのは聞いたことがないな……というか私も文系だ!
酒税法云々の記述は、普通に酒飲む人間なら大体知ってるかな? 本みりんが酒扱いで年齢制限が付くとか、度数1パー未満は酒じゃありませんとか。
発ガン性物質として指定されてる……ってのも解るんだが、タバコよりはマシなんじゃね? とか思ってしまう私は多分駄目な大人なんだろうねぇ。(笑)

鈴:あれ? 文系だったっけ?(笑)
でも発がん性云々はあんまり聞き覚えがないなぁ。そこまでひどいもんだとは思ってなかったし。
肝臓に悪いのはわかってたけど。
まぁ、タバコのほうは……ね。でもまぁ、確実に酒よりタバコのほうが発がん率は高いと思うけどなぁ。
両方嗜むけど……(爆)

扇:駄目駄目だなぁリンリン!                            俺も両方嗜むけど。

鈴:結局両方呑んでんじゃねぇかよ!(笑)
しかし、酒の歴史ってのも古いもんだねぇ。紀元前7000年頃には中国で作られてたみたいだし。
人類ってのはよほど酒好きなんかねぇ。

扇:酒、というより、味のついた飲み物が好きなんだろうねぇ。
そこに書いてある原材料見てると、単体だと甘過ぎたり、味が薄かったりするものを手軽に味わうために水に漬けて…………………………気付いたら発酵してたってオチがあったんじゃないかな~とか思ってみたり。
穀物信仰とも結びつけやすいから、口噛み酒の役務を巫女が行って「醸す」の語源となったなんて説も、割と説得力があるなぁ。

鈴:まぁ、無味無臭の水なんか飲むよりはいいわな。
ほったらかしてたらあら不思議……ってのはありそうな話だな。
しかし、原材料にある中の「トマト焼酎」って……なんかあんまりうまそうな感じがしないな(笑)

扇:確かに、トマト焼酎は初耳だ――トマト? 何その気色悪い物体! って言ってた御維新の頃から考えられんよなぁ。
歴史が古い分、宗教と密接に絡んでるって話も載ってるな……つか、禁じてる割に黙認されてるとこ多すぎっ!(笑)
まぁ……酒を楽しめないのは人生ちょっと損してる気はする。

鈴:まぁ、仏教でも禁止とか言っても般若湯とか言って飲んでるんだから、実質禁止じゃないしなー(笑)
でもイスラム圏じゃ、けっこう厳格にしてるとこもあるみたいだな。
もったいないことだ……。

扇:物は言いようだよなぁ、色欲とかに関しても小坊主とか――何かヤバイ話になりそうなのでやめよう。
「料理と酒」は一般的な話なのでパスするとして、「健康と酒(主に害の部分)」はさすがに飛ばすわけにはいかないか、な。
アルコール依存症とか、ガンとか、脳の萎縮とか素敵過ぎる単語が並んでますが、LINN君好きなの選んでくれる?

鈴:アルコール依存症ではないし、以前人間ドックでMRI撮ったときも脳の萎縮とかなかったから、ガン……かな?
ALDH2(2型アルデヒド脱水素酵素)とか、よくわからんが、日本人が欧米人に比べて酒に弱いって話はよく聞くなぁ。
まぁ、職場の同期なんかにはザルなヤツもいるけど(笑)

扇:ガンだとやっぱ、煙草の方がって気はするねぇ……第890回でちょこっと触れたが。
日本は水の代わりに酒飲む必要がなかったからな、そこらへんで差が付くのは仕方ない気もする。
後の飲酒と社会は飛ばしてもいい、かな? 

鈴:だよなぁ。やっぱガンと言えば酒よりタバコって気はする。肝臓がんだけはわからんでもないが。
飲酒と社会……おもしろみがないなぁ。
飛ばそう、うん。それがいい。

扇:じゃあ、お待ちかね『主な酒』の項目に行きますか。
あ、マスター、アルマニャックと茅台酒とリモンチェッロを1:3:7で~!
どれも飲んだこと無いけど。

鈴:怪しげなカクテルを作るんじゃねぇ!
だが、主なってだけで、まだまだいろんな酒があるんだろうなぁ。
ウォッカベースのカクテルは好きだが、他のベースのはあんま飲んだことない……。

扇:ここに載ってる奴だけでも飲んだことのないのが結構あるな。
酒精強化ワインなんて分類も初めて聞いたし、『オロロソ:独特の香味とこくが特徴。20-24度』とか何それ怖い。
カクテルだったら俺も基本ウォッカベースかな、たまにジンベースもいいが。

鈴:飲んだことがあるのと言えば、ビール、ウォッカ、ワインくらいかなぁ。
ジンベースのカクテルも飲んだことはあるが、やっぱ香り付けしてあるリキュールは苦手だなぁ。

扇:ジュース代わりにはいいんだがな、リキュール。
何か妙に真面目な話ばかりだったが、大体そんなとこかね。
あ、マスター、喉乾いたんでラクとシードルと馬乳酒を1:3:2で。

鈴:そだねー、酒に関してはこんなところか。
って、だからわけのわからん酒を混ぜんなよ、どんな酒になるかわかったもんじゃない。
……さておき、次にいくかね。


『今週の一冊』


扇:今週の一冊ですがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……えーと、タイトル忘れた。
『七海と双葉』だっけ? 百合物で。

鈴:忘れんなよ……。まぁ、覚えにくいタイトル……じゃなくて間違えやすいタイトルだとは思うが。
しかも百合物って……いくら百合が市民権を得つつあるとは言え、花ゆめで百合はなかろうに。
では、まじめに。
今週の一冊は、『八潮と三雲』(著者:草川為)でございます。

扇:いきなり正解言うとはなんと風情のないことを。
そこはボケとこうぜ、『八雲と三潮』でロマンホラーとか! 『六条と四又』で平安愛憎劇とかさ!

鈴:何故に無理にボケなければならんのだ。
それに『八雲と三潮』ってマジタイトルと間違えそうだし、『六条と四又』で平安愛憎って源氏物語知ってりゃおもしろそうなネタにはなりそうだが、わかんないとつまんないと思うぞ-。

扇:すいません、買ってしばらく『八雲と三潮』だと思ってました。
確かに、六条と平安だけで源氏物語! ってのは厳しいかも知れんが、『ざ・ちぇんじ!』だって『とっかえばや』知らなくても読めるから問題ない――まぁ、多分、きっと。

鈴:いや、これは間違えやすいタイトルだと思うぞ、素で。
『ざ・ちぇんじ!』は『とりかえばや物語』をうまくライトにまとめた作品ではあったなー。マンガ版しか知らんが(笑)
それはさておき、肝心の本書だが、早速毒吐いていいか?

扇:毒警報発令! 毒警報発令!
ここから先、リンリンがポイズンブレスを撒き散らします。
草川ファンの方、八潮に惚れてる娘、三雲萌えな野郎は御注意下さい。
警告したぞ! 私は警告したぞ!


ぢゃ、どうぞ。

鈴:一読して……うわぁ、おもんねぇ、この話。
だいじょうぶか!? 草川!? って本気で思ったし、4巻分の金返せ-! って思ったからなぁ……(しみじみ)

扇:まったく誰だろうなぁ、読んでみろって勧めたのは。
ちなみに、具体的に悪いとこを言うと?

鈴:ホントに誰だろうなぁ、草川の新刊出てるって言ったのは……。
具体的に……えーっとね、まずストーリーそのものがおもしろくない。
八潮に惚れてる三雲が迫って、邪険にされて、取り立てやって、ただそれだけの話であとは見るべきところがまったくない、ってとこかなー(毒)

扇:ガートルードは「お義兄さん、妹さんを僕に下さい!」、龍の花わずらいは、「過去の男と今の男、貴方が選ぶのはどっち!」、パレットは、「パレット女王の座と旦那、ゲットだぜ!」と明確な目標があったが、『八潮と三雲』に関しては……日々の業務以外にやることがないのは確かかなぁ。
ちょっと粗筋いれてみると――


人間社会の隣にある『九生の猫』社会、そこには九つの命を持つ特種な猫たちが住んでいる。
彼らは残りの命の数に対応した『命名』を持ち、一つ命を失うごとに名が変化する。
名前が変わった猫は所属する縄張りのボスにその旨を報告する義務を負うが……それを怠る猫は多く、一向に減る気配がない。

名前が変わったにも関わらず、前の名前を使い続ける猫はいずれ狂う。
故にエリアボス達は縄張りの治安維持のため、『取り立て屋』を使って半強制的に名前の更新を行っている。
凄腕の『取り立て屋』八潮、彼の『押しかけ助手』三雲、二人は今日も化け猫化する非更新者を殴り倒し、取り立てを執行する!
「取り立て屋だオラァ!!」
「怖くないですよ! 私達は取り立て屋で……」


何か、粗筋だけだと面白そうぢゃね?

鈴:あらすじだけ見るとそうなんだがなー。
前の作品群はそれぞれに雰囲気もあってよかったし、パレットなんかは設定もおもしろかったし、個性的ないいキャラ(鳥含む)がいたんだが、『八潮と三雲』にはそれが感じられない。
まぁ、デレないツンデレの八潮とか、それでもめげずにアタックしては想定外の事態にあたふたする三雲に萌えられるんならいいのかもしれないが、萌えられる要素もまったく感じられないからなぁ……。

扇:草川ヒロインでは三雲が一番好きですが、何か?
最強が誰かって聞かれたら間違いなくサハラだけどね……。

鈴:三雲がいちばん好きだったのか……。
私はキャラ萌えするタイプではあんまりないから、草川ヒロインで誰がいちばん好きかって言われても出てこないなぁ。
それよりも作品に雰囲気が感じられないほうが痛い。
そういう意味では草川作品の中ではパレットがいちばん好きだな。

扇:三雲はヒロイン力だけなら大したもんだぞ、ただ、そこにパワーを注いだ分、脇に魅力が……。
パレットはサブキャラにパワーがある分、主役二人ののんびりっぷりと島の空気がマッチしてたのが良かったのだろう。
ちなみに作品で言うならガートルードが一番好きだ、ヒロイン激強、ラスボス激弱にも関わらず、ガートルードの苦労人っぷりが半端ないので最後まで話が保ってる。

鈴:脇役の魅力に乏しいってのはあるし、マイナスだなー。
三雲のパワーは確かに認めるが……結局それだけじゃね? って感じになってる作品にしか見えない……。
そっちはガートルードか。雰囲気を楽しむのはパレットがいちばんだから、私はパレットになったが、見事に読み方の違いが出ているな(笑)

扇:読み方の違いについては……何年経っても変わらんね。(笑)
サブキャラの話に戻るが、毎回異なるキャラで事件を起こす必要があるってのが上手くハマってないのも原因かなぁ。
出てくるキャラが濃くて再登場も期待出来るならまだいいんだが、そっちは薄味で済ませて飽くまで八潮と三雲だけを追ってる感じなのはちと痛い。
とりあえずレギュラー候補ってことで、しー君出たけど…………………………いなくていいです、ウザイだけ。

鈴:あー、サブキャラは確かに薄いなー。
ボスの一色も見せ場はもらったが、それっきりだし、しー君は……いまのところ弟キャラ以外の扱いではないし、4巻で別の猫社会のボスが出てきたけど、こいつもどう扱われるかわかんないしなー。
それまでを見ると、この話が終わったらそれっきりって感じがぷんぷんするんだが……。
って、相棒も草川ヒロインの中で三雲がいちばん、ってだけであとはけっこうひどいこと言ってんな(笑)

扇:いやぁ、このテの『世界に二人だけいればいい』的ロマンスってさ、すれ違わないと話にならないでしョ?
すれ違ってないんだよこの二人! 何だかんだでいつも一緒にいるし、個人で動くビジョンとか全然見えないんだよ!
せいぜい三雲がちょっと足引っ張るぐらい? 浮気しねぇし、仕事で揉めないし、相手置き去りにして先進んだりもしないし、別の誰かと秘密共有して気まずくなったりもしねぇ! 二人の関係に波風立てない、でもくっつかない、ならせめて強敵出せよ! 仕事失敗しろよ! 二人でいないと駄目な状況作って説得力持たせろやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!

鈴:うわぁ……言っちゃったよ、この人……。
なんだかんだ言っても、結局のところ、この作品、ダメなんじゃん(笑)

扇:イヤ~、ニボシ喰ッテル八潮サント、ソレ見テ笑ッテル三雲ッテ微笑マシイヨネ~。

鈴:すげぇ棒読み……(笑)
結局、あれか? 三雲萌え以外に見るところはないってことかえ?
でも、いままでの草川作品がよかっただけに、けっこう期待して買ったからおもしろくなかったときのダメージはでかかったなぁ。

扇:いや、八潮さんも格好良いですよ――三雲必要としてないだけで。
八潮の飼い主絡みの話をもう少し突っ込んでくれればまだマシなんだが、正直、三雲が今の状態に満足してる感じなのがなぁ……あれじゃ話は転がらないし、これ以上の進展も期待できない。
刑事ものみたいにほとんどメインキャラの関係に変化がない作品と割り切って、毎回の事件に凝ってくれればいいんだが、いくら何でも八潮と三雲のロマンス物って体裁を捨てるとは思えないしねぇ。

鈴:そうだねぇ……。
まぁ、八潮の飼い主話は何か重要なところで使いたいんだろう、三雲との関係を一変させる何かに、とか……。
ロマンス物を捨てると言うより、花ゆめなんだから、捨てられないって言うほうが適切だろう。
まぁ、それを差し置いても、取り立てにおもしろいエピソードがあるか、って言われるとないから毎回の事件に凝ってもらえる期待はあんましてないけどな。

扇:何か1000回記念にしてはあれな記事でしたね……つーか、誰かのせいで文字数やべぇ。

鈴:うわ、ホントだ。そろそろぎりぎりじゃんか、文字数……。
でも確かに1000回記念にしては残念な記事にはなってしまいましたが、そろそろお開きにしたいと思います。
と言うわけで、またいつかの機会にお会いできる日が来ることを祈って……。
ではでは~(^^)ノシ

扇:いつの間に戻ってきた!? という感じでしたがこれにてお開きでございます。
もしかしたら今世紀中にもう一回やるかも、とかフラグを立てつつ、さようなら~。



――【つれづれナビ!】――

 ◆ 『草川為』のまとめページへ
 ◇ 『つれづれ総合案内所』へ

さよならだけが人生、ってわけではないらしい

2008-04-10 08:12:23 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、第962回は、

タイトル:花にアラシ
著者:高木しげよし
出版社:白泉社 花とゆめコミックス

であります。

扇:百日咳が万年咳と化してるSENでーす。

鈴:「ドルアーガの塔」のアニメを見てげんなりしたLINNで~す。

扇:あれは、ホラーにしないと駄目だ。
ドルアーガの派生作品は無数にあるが、ホラー要素を排して成功したものは一つもない。

鈴:ホラー……ジャンルはホラーかどうかは別にして、ゲームそのものの「わからない」って部分がまったくなかったからなぁ。
結局、ドルアーガって名前だけ使って往年の定番ファンタジーをやりそうな感じではあるがな。
まぁ、1話だけ見て判断できるわけではないんだが……あんま期待はしてない(爆)
だが、そこまで私はドルアーガ関連の派生作品を知らんのだが、そんなに出てたんだっけか?

扇:ゲームがイシター、カイ、ブルクリ、ドルアーガの不思議なダンジョンで四本。
あと、小説とかゲームブックがちらほら、かな。
実はボードゲームなんてのも存在した……欲しかったなぁ、あれ。

鈴:不思議なダンジョン……どっかのパクリじゃあるまいし……。
つか、なんかやる気が失せるネーミングやな。
小説とかゲームブックは、そっちがネタにしてたからわかるが……ボードゲーム……やっぱ60階までやるのか?(笑)

扇:パクリじゃなくて、製作チームが同じなんだ。
ドルアーガらしさを出すため、隠し宝箱探しを入れたのはいいんだが、それ以外の部分がいかにも単調でなぁ……元々、不思議なダンジョンシリーズ自体好きではなかったので、60階クリアした時点で速攻売った。
ちなみに、ボードゲームの方は6階ぐらいじゃなかったかなぁ。

鈴:売った……ってやったのかよ。
だが、ボードゲームの6階ってのは短ぇなぁ……。
まぁ、ボードゲームってジャンルだから仕方がないと言えば仕方がないんだが……もともとのゲームを知ってるとその階数だけで萎えそうだ(笑)

扇:なに、某社から出ていたゲームブックも6階建てだったぞ。(笑)
話をアニメの方に戻して、と、原作のゲームが情報を極端に制限して、不気味な空気を出してたってのに、それを綺麗さっぱり消しちまった時点で別物になるのは必然だな。
何せ、元ゲーと来たら……何も考えずに進んでたら暗闇に放り出されるわ、いきなりテレポートしてきたマジシャンに電撃喰らうわ、ようやく最上階まで来たところでいきなり12階まで叩き落とされるわと、かなり理不尽な方法で悲惨な目に遭うマゾゲーだったからなァ。(遠い目)

鈴:マゾゲーね……。
あれをクリアしようと金をつぎ込んだヤツは確実にマゾだな(笑)
まぁ、あの当時はゲーセンで使う金には制限があったからあれだが、ファミコン版が出てからは、友人宅で5,6人集まって、それでもクリアできないっつー、ろくでもないゲームだったからなぁ。
だいたい、シューティングやアクションが得意な私がプレイヤーで、頭脳派の連中が宝箱探しやってたのに、たぶん20階くらいまでしか行かなった気がする。
小学生にはまぁ、これくらいが限度ってとこだったんだろうなぁ(遠い目)

扇:つーか、宝箱をテキトーに出して進んでた人間が地獄を見るのが20階だからな。
何せこの階、19階のブック・オブ・ライトを取ってないと、真っ暗闇に叩き込まれる。
あれを最初見た時は目が点になったぜ……まさか、そういう面なのか? って本気で考えたからな。
しかも、ブック・オブ・ライトの出現条件は、『扉を開けた後しばらく待つ』って……制作者は鬼か? 扉を開けたらそのまま次の階に進むに決まっとろうがっ!

鈴:まぁ、さすが遠藤と言うべきだろうか……。
つか、ろくでもない宝箱の出現方法多すぎ……。
そういや、このゲーム、まともにクリアしたことねぇや。
つか、オレ、ドルアーガそのものを見たっけなぁ。
いまはネットでいろいろ見れるからあれだけど、当時は小学生数人集まってせいぜし30階ぐらいが限度だった気がする……。

扇:俺は一応、攻略本片手にファミコン版とゲームボーイ版とプレステ版はクリアしたぞ。
つーか、忘れた頃にやりたくなるんだよなぁ……これ。
やってると次第にくたびれて来るんだが、飽きが来る頃に新キャラ出たりして、上手いことメリハリを付けてくれている。

鈴:おぉっ、クリアしたのか……。
こっちはあの当時からやって、クリアできなくてそれっきりだったからなぁ。
いまやれば、クリアできるとは思うが……まぁ、やめておこう。
ハマったらハマったで、それしかしなくなりそうな気がする(爆)
……っと、なんかドルアーガネタで盛り上がった感じだが、そろそろ次に行くかね。

扇:えーと、じゃあ今日のお題を……あったあった。
この記事書き終わったら速攻売りだな、これ。(ぼそっ)
とてつもない怪力を誇る普通(?)の女子高生・国見理子が、金持ち一族の御曹司・龍華嵐にあの手この手で迫られるラブコメです。
以上。

鈴:……えーっと、すまんが、タイトルも著者名もまったく思い出せんのだが、どの雑誌でやってたんだ?(爆)

扇:お前、ララデラ読んでたんぢゃなかったか?
詳しくは、平成18年9月号、及び、平成19年1、7、9月号を読め。
どーせ、部屋に転がってるだろ?

鈴:LaLaDX!?
……(検索中、検索中……)
あー、見つけたわ。
そっかぁ、このマンガ、「花にアラシ」で著者が高木しげよしだったんだぁ。
初めて知った(爆)

扇:オチが付いたので、これで終わります。
ごきげんよう。

鈴:終わるなよっ!!
ったく、せめて少しくらいキャラ紹介とか、ストーリー紹介とか、してやれよ。
……っと、その前にいつものようにCMかな。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記まったりと営業中

微妙にですが、新規作家増えてます。
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中。
数は少ないですが、つれづれ号外専用の目録もあったりします。
ちなみに、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』は……すいません、更新止まってます。(爆)

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


扇:では、主人公の国見理子。
運動部の猛者が束になっても適わない程の怪力娘。
本人は至って平凡であることを主張するが、力の使い方はよく御存知のようだ。
つーか普通の人間は、当たり前のように校舎の三階から飛び降りて、すたすた歩いていったりしません。
性格的には、ちょっと気弱なツンデレ……うが~、他に特筆すべき特徴がない。

鈴:では、主人公の相手役、龍華嵐。
龍華グループの御曹司で、自身もいくつもの会社を駆け回る経営者としてはトップクラスの実力を持つ、(確か)高校生。
運転手が、理子を引きそうになったが、理子がそれを軽々とよけてしまった、そのことで惚れてしまう、というあんた、金持ちだから価値観おかしいよねって理由のみで理子をつけ回すことになり、トラブルメーカーまっしぐらな彼氏役。
つか、惚れる理由がなに?って突っ込んではいけない……と思う(爆)

扇:少なくとも、『ちょっと運動神経がいいだけの普通の女の子(本人談)』は、突っ込んできた車をかわして、ボンネットの上に飛び乗るなんてことはしねーわな。
ってことはこの男、単純に理子のスペックに惚れたのか? 最低だねぇ。
ま、一目惚れの理由なんて、実際のとこ本人にしか理解できないから何でもいーけど。
それよっか、この二人含めて、出てくるキャラ全員のパチモン臭さはどーにかならんかな?
どいつもこいつも、巷に転がってるキャラクターの劣化コピーにしか見えないんだがこれいかに。


鈴:最低って言ってやんなよ。
いちおう、惚れる理由にはしてんだからよ。まぁ、無理はあるのはわかりきってるんだがな。
だが、いろいろとネタは作ってはいるが、実際その辺に転がってるのと大差ないってのはあるわなぁ。
まぢでLaLaDXで、リアルタイムに読んでて、タイトルどころか、著者名すら思い出せなかった時点で終わってるし(爆)

扇:ずばっと言っちゃうと、キャラが軽いんだよね。
コメディ物のキャラらしく、『いい意味でケーハク』なのではなくて、単に薄っぺらなだけってのが致命的。
台詞は面白みがないし、バックグラウンドもいーかげんだし、心理描写はごく当たり前のことを文字にしてるだけ。
これでビジュアルが良ければまだマシなんだが……新人にしゃ安定してる絵なんじゃない? ってレベルなんで、プラス要素無し。

鈴:プラス要素なしの割には単行本になってるってのが白泉社の基準のわからんとこだよなぁ。
だいたい絵は安定してる連中(好みで言えば、ふたりほどいるけどさ)もいるが、それでも単行本にならんってのはけっこういるからなぁ。
……なんか、私好みのふたりが哀れになってきてしもたわ……。

扇:そこは……アンケート結果によるんだろうなァ、某週間少年誌と同じ系列の会社だし。
ストーリーの話をすると、この手の身分違いのラブコメ定番の事件が起こって、流れで解決して終わり――をい
盛り上がりも盛り下がりも、つーか、オチすらもねぇぞこの話。
オチが弱いとかいう生易しいレベルではない……オチがそもそもないんだ!

鈴:まー、定番と言うか、御曹司の事件に巻き込まれて解決しておしまい、ってのが1話以降のお約束になってるからなぁ。
何度も言うが、これで単行本になるだけの理由がはっきり言ってわからん。

扇:余程悔しいんだな、お前。(笑)
ちなみに、似たような作品で過去に紹介した『ディア マイン』があるけど、あれと比べると、この作品がいかにダメダメかが簡単に解る。
要するにこれ、キャラの足下が固まってないから、会話にも行動にもまったくと言っていいほど説得力がないし、オチも付かないのだ。
もっともコメディとしてキレが良ければ勢いで読めないこともないのだが……間の取り方がイマイチなんで笑えない。
総評としては、ド下手――これに尽きるね。

鈴:うむっ!
つーか、せめて1冊くらい短編集出してやれよ!! ってのはけっこういるからなぁ。
選考基準云々別にしても増刷せんでも初版のみで売り上げになるだけのファンはいるはずだ!! ……と思う……はず……だろう(弱気(爆))
(ちなみにそのひとの名前は、山代遠波に天野忍だ)
しかし、ど下手まで言うかね……まぁ、タイトルも著者も思い出せなかった私が言う台詞ではない気はせんでもないが……(笑)

扇:山代遠波に天野忍――誰?
見たことも聞いたことも食べたこともないなァ……ララデラ読んでないから当然かも知れんが。
うーん、でも、ド下手以外に言いようがないと思うぜ。
同時収録されてる受賞作『人工呼吸の必要』が素薔薇しいだけに、どんだけレベルダウンしたんだこの人? って感じだ。

鈴:まぁ、しゃぁないわな。LaLaDXでしか描いてないはずだから。
「人工呼吸の必要」……聞いたことがあるタイトルやな。
だが、そこまで褒めるとは、ホントにいい出来だったんだな。

扇:えーと……載ってたのがララデラの18年1月号だ。
受賞作だけあって思い入れが強かったのか、手放しに褒められる出来のいい短編だったぞ。
キャラではなくストーリーで読ませるあたり、実はこの人キャラ物苦手? って気はしたけどな。
と、いい感じにシメたところで、今週はお開きと致します。
次回、読書戦記turedure・第964話
「毒の華は華麗に咲き誇る」
――表紙の向こうで何かが起こる。

鈴:18年1月号か……ちょいと探して読んでみよう。
……って、なにミステリっちっくに〆てんだよっ!!
と言いつつ、新しい終わり方でなんかけっこういいな、なんてちらっと思っても、相棒に言うのもシャクなのでこの辺で逃げます。
それでは、私はいつものように、再見~

ちょいとこれは……

2008-03-06 19:02:55 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、前紹介してからそんなに経ってないよなぁの第952回は、

タイトル:月光スパイス
著者:斎藤けん
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(初版:'08)

であります。

鈴:なんか微妙に方向性が偏ってきて、実は読者から引かれてるんじゃないかと心配してる小心者のLINNで~す。

扇:君の方向性が偏ってるのは初回からずっとぢゃないか、と優しくフォローするSENでーす。

鈴:何を言っている。
このブログをやらんかったらミステリなんぞ一顧だにせんぞ。
ただ、な~んか最近微妙に萌えに走ってる気がせんでもないかもしれないのだろうかな? ってありんこの足先くらい思っただけだぞ。
それに、それってぜんぜんフォローになってへんし。

扇:あー、それはあるかも知れんが……だったらついでに海外作品も読めよ。
海外作家一覧埋めてるの俺だけぢゃねぇか!
微妙にどころか、電撃文庫読み始めてから、お前さん萌え系に走りまくってるぞ。
フォローじゃない? ならアゲインストだな。ちなみに、左側は海、右側はバンカーだ。

鈴:海外作品……あれは訳文が受け付けないからダメだな。
と言うか、いままで何度か手を出したことはあるが……一度たりとも読み切ったことはない!(自慢)
でも、電撃というか、けっこういわゆるラノベ黎明期(ロードスとかの時代)からずっと読み続けてるから、その傾向はあったんだよねぇ。
つか、もうここまで来てるからいまさらだけど、基本オタだし(爆)

扇:何の自慢にもならんわっ!
駄目だな~リンリンは。それだから胃の中の河津掛けと言われるんだぞ。
ゴシック・ホラー読め! ハードボイルド読め! ついでにハーレクインも読め! 俺は全部遠慮するけどな!
基本オタだし……って、こういうブログ書いてる時点でそれはもう周知の事実だらう、俺は違うけどな!

鈴:あ、やっぱならんか、ちっ……。
さておき、胃の中の河津掛け……そうなるとどっかの貴ノ浪ってのしか思い浮かばないんだよなぁ。
いい身体してたのに、うだつの上がらん力士だった……(遠い目)
しかし、ホラーやハードボイルドはいい。
だが、ハーレクインなんぞ誰が読むかいっ!
つか、読め、っつーんなら先に読んで記事にしたら私も読むぞ。
たぶん、耐性付きの私でもさぶいぼ発症して悶えまくりそうだけど(笑)
だが、こういうブログ書いてる時点で……って自分だけ違うってのは無理やと思うぞ(素)

扇:貴ノ浪って誰?(素)
いや、ハードボイルドも結構きてると思うぞ。
バーボンとトレンチコートとコルトパイソン、んで、ヒロインにデリンジャー、後はやられ役のチンピラさえ出てくれればオッケーという男が自分に酔うための物語(偏見?)だから、お前さんなぞひとたまりもあるまい。
まぁ……俺もはっきり言って遠慮したいが。

鈴:まぁ、わからんならいいや>貴ノ浪
しかし、ひとたまりもないっつーか、ベタな恋愛とか、お約束な展開とか、そういうのはぜんぜん……とは言わないまでも、耐性はあるが、そのハードボイルドのお約束展開には、さすがにさぶいぼどころか、拒否反応出そうだな。
……そういや、その手の作品はいままで記事にしたことないんじゃかったか?
お互い。

扇:解説本なら、俺が一応ネタにしたぞ。(→過去記事
まーなんつーか、この手の話の主人公って、存在自体がギャグだよな。
家賃滞納してても追い出されないし、いつも金欠なのに餓えてる感じはしないし、組織と事を構えても次回作では何事もなく事務所で仕事待ちしてるし、事件には必ず美女が付録で付いてくるし……世界は、君が格好付けるために存在するんだね、きっと。(毒)

鈴:ギャグって言ってやんなよ、そういうのが好きなのがいるんだからよ!
まーでも、家賃だの、組織だの、そのあたりはハードボイルドの定番やね。
つか、ツッコミどころ満載だもんなぁ、この手の真性ハードボイルドは(笑)
それはそれでおもしろいんではないかえ? ギャグとして。
……ってギャグって言ってやんなよ、って言ってんな、私……(爆)

扇:男の子向けファンタジーという意味では、萌え系ストーリーと実は同じなんだよな――つまりギャグ。
自分に都合のいい夢を見るのは勝手だけど、ま、ほどほどにね、ってのは今まで散々言ってきたから、今更フォロー入れても仕方あるまい。
もっとも、女性にとって都合のいい夢を、雰囲気がいいと言って評価するレビュアーが身近にいたような記憶もあるがね。君、誰か知らないか?

鈴:まぁ、男性向けファンタジーってのは確かだね。
基本、主人公、不老不死だし(笑)
しかし、雰囲気がいいとか、身近ねぇ……。
誰だろうねぇ、それは。

扇:頭がLで、最後がNだった気がするなぁ……そいつのニックネーム。

鈴:ニックネーム?
誰だろう……。
なんか妙な方向に行きそうだから、そろそろ別の話しようっと。
と言うわけで、今回の木曜劇場の一冊であります「月光スパイス」
デビュー作である表題作から、「花の名前」の連載中、もしくは連載後などにLaLaDX他、白泉社系他誌に掲載されていた短編を収録した作品集であります。
では、各話から……の前にCM~。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記まったりと営業中

微妙にですが、新規作家増えてます。
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中。
数は少ないですが、つれづれ号外専用の目録もあったりします。
ちなみに、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』は……すいません、更新止まってます。(爆)

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、まず表題作……は最後なので、一つ目から(目はふたつあるひとしか出てきません)
第1話「カエル裁判」
『魔法に失敗してカエルになってしまった魔法使い。それを助けたカエルは、ひとつだけ願いをかなえてくれると言う言葉に、かわいい女の子になりたいと願う。
その言葉通り、人間となったカエルは魔法使いによって流された先でオルドーブルの皇太子に出会う。
恋をしたいと願って人間となったカエルは、拾ってくれた皇太子に恋をするようになるが……。』

えー、なんと言いましょうか……相棒、寸評よろしく。

扇:まー、一言で言うと、女の子は恋をした時から、超一流の魔法使いに早変わりってとこですかね。

鈴:それは「ときめきトゥナイト」の専売特許や(笑)
まー、ある意味間違いではないわなぁ。
でも、これはこれで実はカエルは……ってのが最後にあって、「あっそ」って感じの終わり方だったりして、いまいちなんだよなぁ。
てなわけで、次の話よろしく♪

扇:えー、一応補足しとくと、オチがバレバレのおとぎ話です。
猫被ってた魔法使いが、とっても邪悪な顔を見せるシーンだけ素敵ですが、それ以外見るべきとこがないかも……。

では次。
第2話「君に天使の祝福を!!」
『偉大なる修院長マザー・ディーアの元で、日々修行を続けている修道女マリー。彼女は町に使いに出かけた際、窃盗罪及び傷害罪で追われている少年ウィルと出会う。ナイフを突きつけられ、人質にされてしまったマリーは、ウィルに変装して逃げ出すことを勧めるが――』

えーと……マリー様最高!(つーか、それがすべて)
嘘吐かないとか言いつつ平気で嘘吐くわ、ウィル君を操作して女装させようとするわ、人質なのに偵察に出かけるわ、とても修道女とは思えない暴れっぷりが素敵でした。
もっとも、話の筋立てがイマイチなので、作品としては「をいをい」って感じですが。

鈴:すべて……まぁ、そのとおりだけどね。
クライマックスのシーンと言い、ウィルくん、なんかいちおう主人公だと思うんだけど、完全にマリーに食われてるわね。
では、第3話……と言いたいところだけど、これ、はっきり言って紹介すらしたくないくらい、どーでもいー。

扇:しかし、紹介せんわけにもいかんだろうよ。

第3話「森とお城」
『アルシュアヴェイスの森の中、ぽつんとたっている綺麗なま白いお城に、一人のお姫様が住んでいました。両親は物心つく前に亡くなっており、国の実権は腹黒い大臣達が握っていたため、姫様は何もすることがありませんでした。ある日彼女は、鳥の誘いに乗って城の外に出るのですが――』

何か色々と、自由に伴う代償だの、世間の厳しさだの、教訓めいたことを並べてはいるのですが、最後のオチが劣悪なので、すべて無意味になっています。
これならまだ、×××に売られてすれまくった挙げ句、脱走して強く逞しくせこく生き延びた方が、成長話として面白かった気が……。

鈴:まー、この手の天然お姫さま(貴族の娘もあり)が、×××に売られて、すれてんのか、すれてないのか、よくわかんないけど、って話はどっかで見た憶えがあるなぁ。
まぁいいや。この話はもー、私的にどーでもいーから。
さて、では第4話、表題作にもなっている「月光スパイス」
ストーリーは、
『草食、雑食など、いくつもの種族に分かれて暮らす世界。その中心には肉食獣の黒黒彪がいた。
でも、黒彪は隔離された土地でひとりきり。そこへうさぎ族の少年アリスが舞い込んでくる。
黒彪を怖れないアリスに黒彪は、食うぞと脅しながらもひとりぼっちの寂しさを紛らわせるために食欲を抑える日々。
それを解消するために訪れた魔女の館。そこで見つけた「月光スパイス」という万能の薬。アリスを手放したくない黒彪は、それを使って何も食べなくてもいいと言う願いをかなえるが……』

初期作品……というか、執筆年度が平成16年というふる~い作品。
ちなみに、LaLaDXでリアルタイムに読んでました(笑)
絵は……言ってはいけない。絵にさして拘らない私でさえ、粗い……と思ったくらいのものですが、作品の雰囲気は「花の名前」と似たセンシティブなお話で、この作品を読んだとき、こういう話を描けばこのひとは売れるだろう、と本気で思ったくらい、けっこう思い入れのある作品。
つか、似た雰囲気の「花の名前」が連載になったので、私的には「やっぱり」って感じ。

扇:ところで、凄く気になるんだが……。
この子、女の子だろ?
名前がアリスだし、一人称「私」だし、つーかそもそも何で男の子って思ったんだ?

鈴:見た目(きっぱり)
髪はショートだし、パーカーにショートパンツだから男の子。
別にいーじゃん、男の子でも。はっきりしたラブストーリーじゃないんだしさ。

扇:まー、この時の絵はかなりアレだったから、目の錯覚で女の子が男の子に見えたとしても不思議はないけどね。(色んな意味で皮肉)
はて、全四編紹介したが……好きだと言える作品が一つもないな。
辛うじて、「君に天使の祝福を!!」のマリーのキャラは好きなんだけど、事件そのものに関しては何だかなぁって感じだ。

鈴:まぁ、男の子だろうと女の子だろうと、別にかまやしないけどね。
私はいちばんこの話が好きだし、実際リアルタイムで読んで、この雰囲気を保って描けるなら売れるだろう……と思ったくらいだし。
実際、「花の名前」は連載にもなったし。
……だけど、なーんか他の短編はなぁ……。
「With」もいまいち好きになれなかったし、どーも「月光スパイス」と「花の名前」以外はちと……。

扇:つまり、今のところ一発屋ってことか?
『花の名前』以外も読んでみようかと思ってたが……激しく不安だな。
LINNの意見は十万億土の彼方に置いといて――四編すべて地雷の香りがするので、購入を控えることを推奨します。
前回ベタボメしといて今回奈落の底まで落とすという、いつものパターンですが、今日はこのへんでお別れ致しましょう。さっよーなら~

鈴:「花の名前」は売れたんだろうから弐発屋ってとこじゃないか?(笑)
だが、置いとく云々はさておき、まぢであんまりオススメできんなぁ、この短編集。
短編はもうちょい精進してくれ、ってのが正直なところ、か。
と言うわけで、売れた割には残念な結果になってしまいましたが、仕方がありません。
やっぱ、いい短編はマンガも小説も難しいよね、と思いつつ、今日はこの辺で。
再見~

白が来ればやっぱ紅でしょう

2008-01-03 18:49:47 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、第934回であります。

タイトル:花の名前(全4巻)
著者:斎藤けん
出版社:白泉社 花とゆめコミックス


扇:正月? それってつおい? とか聞いてみるSENででーーすす。

鈴:正月? それって寝ると食うの代名詞じゃないのか? とか聞いてみるLINNでい~いす。

扇:寝るな。
つーかお前の場合、親戚のお年玉頂戴攻撃から逃げ回らんといかんのではないか?

鈴:やだ
せっかくの休みはやはり寝て、起きてもごろごろ寝転んで怠惰に時間を過ごすのが正しい正月というものだ。
まー、単に実家に帰っても、PS2ないし、物書きデータないし、家のパソコンに一太郎入ってないしでやることないだけなんだがな(爆)
お年玉攻撃……まー、まだだいじょうぶだろう。
なんせ1歳と1歳未満だ。そーゆー年ではなかろう。

扇:あー、俺も実家には何も置いてないな。
親がスカパー契約してるので、延々とテレビを視るぐらいかねぇ。
しかしその歳だと、二年後ぐらいが貴様の命日だな。

鈴:やることは大した変わりはないじゃないか(笑)
2年後……そうだなぁ。
だいたい幼稚園とか、保育園とかに入って、少し物事がわかってくるようになると、用意せんとあかんかのぅ。
しかし、相場がわからん。なんか昔よりは高くなってるらしいとはよく聞くが。

扇:昔は年齢差によって千円札の枚数を変えてたが、今は新渡戸さんが底値かも知れんのぅ。
玩具の値段もどんどん高くなって、今じゃデラックス超合金が23100円もするんだぜ!
現物支給ってことにして、押し入れで眠ってるセガサターンとかPCエンジンをくれてやったら……消されそうだな。

鈴:新渡戸さんが底値……。3歳4歳で新渡戸さんが底値ってのは……。
現物支給もいいが、場合によっては現物のほうが高くなる可能性があるからなぁ。
う~、頭が痛い話や……。
しかし、超合金は確かにAmazonで見たが……これは30代以上のお子様のためのおもちゃだろ!

扇:多いよなぁ……30代以上のお子様のための玩具。
でも、超合金魂のイデオンを見て、ちょっと欲しくなってしまった自分が悲しい。(爆)
今の子供が喜びそうな現物支給品って言うと――やはりゲーム機本体(ソフト二本同梱)か……。

鈴:まぁ、玩具だけならいいが、DVDあたりは山のように出てるからなぁ。
いったい何回出たんだ、ZガンダムのBOX版! って気がする。
でも、確かにものによっては超合金も心惹かれるものがあるよなぁ。
しかし……ゲーム機本体+ソフト2本……それなら素直に新渡戸さん渡すわ。
いまだとWiiだろうが、この構成だけで4万円近くぶっ飛んでいくからな。

扇:DVDボックスもかなり痛いよなぁ。
ああでも、NHKでやってた『シャーロック・ホームズの冒険(完全版)』はかなり欲しいぞ、大人の玩具として。
もっとも、78200円するけどな!

鈴:高っ!
まぁでも、私もダンバインのDVDボックスふたつで確か7万くらいしたけど(爆)
……あ、でもいちばん費やしたのはやはりマリみてか……えーっと、初期TV7巻、2期6巻、OVA5巻……なんか10万超える気がするなぁ(爆)

扇:それに、文庫本とCDの値段を足してみ?

鈴:えーっと文庫が31冊、CDが……10枚くらいだったっけな。
……あー、たぶん軽く15万超えてるな……。

扇:さて、怪しい百合族空間に頭のつむじまで浸かっているLINN君はほっといて……。
今週は再び木劇で、定番の白泉社少女漫画の紹介です。
前回、「今夜限りの限定復活。LINN君十六時間喋りっぱなしノンストップトークマラソン」みたいなことを書いたような気がしますが、そんな昔のことは覚えていないので忘れて下さい。

鈴:つむじ……あながち否定できんとこが悲しい……。
あ、でもあと音楽CD揃えれば天辺までどっぷりだな(爆)
って、いったい誰が16時間でぶっ通しで喋るかいっ!
……さておき、えー、今回の一冊……ならぬ木曜劇場のネタは、私がLaLa DXでデビュー作のときからお気に入りだった新人さんの初連載、初単行本シリーズです。
ストーリーは、
『高校1年のときに両親を亡くし、親戚中をたらい回しにされた挙げ句、叔父で作家の水島京のもとに引き取られた水島蝶子。
両親の死で心を閉ざしていた蝶子だったが、京との暮らしの中で徐々に自分らしさを取り戻していく中、ぶっきらぼうだが立ち直るきっかけをくれた京に惹かれていくように……』
と言う感じの恋愛ものです。
でも、最初はふたりだけですが、蝶子ちゃんは高校から大学に進学し、そうした成長の中で京との微妙な関係が描かれている、しっとりと落ち着いた雰囲気のある私好みの作品です。

扇:いかにも私の好みとは正反対の作品ですね。
極めて珍しいことに、これは当たりだったけど。(笑)

鈴:せやね。確かに、珍しい作品ではある。
では、キャラ紹介……の前にCM~。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記まったりと営業中

微妙にですが、新規作家増えてます。
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中。
数は少ないですが、つれづれ号外専用の目録もあったりします。
ちなみに、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』は……すいません、更新止まってます。(爆)

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、ヒロインの水島蝶子。
連載時、高校3年生の女子高生で、性格はおとなしめ。一言で現せば、外国人が憧れる日本女性の典型=大和撫子。
高校1年のときに、京に引き取られ、それ以後、家事全般を任されるようになり、また京の何気ない一言で庭いじりをするうちに、園芸が趣味に。
おかげでその容姿と相俟って、近所の園芸じじいどものアイドルと化している。
京自身は、さして意味を持たせたつもりはないのだが、自閉気味のときに京に言われた言葉などから、両親の死のショックを乗り越えることが出来たことから、京に惹かれている。
ちなみに、作者の画力が連載を続けるに連れて上がっていったため、この蝶子ちゃん、後になるに従って、どんどん美人になっていってます。
つか、マジでかわいいよ(爆)

扇:長っ!
浮き沈みは激しいが、確かにいい子だったぁね。
京ぽんに拾われるまでは、親戚をたらい回しにされ、親の遺産を騙し取られ、吉原に売り飛ばされ、越後谷の妾になり、悪代官に独楽回しされるドン底人生を歩んでいたためか、回想シーンではこれでもかと暗い顔を見せてくれるんだが、苦労しただけあって、復活後は存在だけで場を和ませる菩薩と化したものなぁ。

鈴:ストーリーとまったく関係ない裏話を捏造するなっっ!!!
ったく、親の遺産なんてそもそもなかったし、吉原っていつの時代だ!? って感じだし。
まぁでも、菩薩状態は納得だが(笑)
では、次に蝶子ちゃんの相手役の水島京。
大学時代に作家デビューし、独特の人間の闇に迫る作風から純文学作家として大成。
一部コアなファンまでおり、直木賞も受賞したことがある人気作家だが、本人はとことん不器用。
自分の心の闇を切り売りするように作品を作ってきたが、蝶子を引き取ってからはだいぶ丸くなったようで、無意識に蝶子を籠絡するワンポイント攻撃を繰り出すこと多数。

扇:でもさ、京君が書いた、『花名』はちょっとどうよ?
精神を煩った男と、失語症の少女のラブストーリーって、私小説にしても腐ってると思うぞ。
せめて、キャラ設定ぐらいは変えれ、見苦しい。

鈴:おーい……。
別にいーじゃん、作中作で詳しくは語られてないんだしさ。
それに、あれがあるからこそ、あの1話のラストが生きるわけだし。
では、次は秋山慎一。
京が本を出している出版社の編集者で、大学時代に京の読んだ小説に惚れ、自称京の親友として何かとつきまとっている。
京にはよく邪険にされているが、それでもめげずに親友を続けているところを見ると、かなり心の広い人物である。
ただし、本人はけっこうお調子者で京に邪険にされて蝶子ちゃんに泣きついたりと、シリアスな面もないわけではないが、作品の中では明るさを演出する位置づけのキャラとなっている。
ちなみに、かなりの純文学マニアで、蝶子ちゃんの大学の純文学サークルの連中を複数人相手にして知識でひけを取らなかったと言う頭脳の持ち主。
……なんか書いてると単なるお調子者っぽいけど、ある意味、京よりもゼッタイ秋山のほうが頭いいよな。

扇:さらに長っ!
ところでこの秋山さん、京君に対してかなり後ろめたい気持ちがあるみたいなんだが……。
京が自滅した時に、手を引いただけだろ? 要は?
その割に、本人は相当責任感じてるみたいだし、京は京で、お前の顔なんぞ二度と見たくないてな感じのことを言いつつ、二度見捨てたら殺すぞみたいな顔するし、苦労人の割には報われないよね、秋山さん。
まー、三巻で蝶子に認めてもらったのが、救いと言えば救いか。

鈴:自滅したと言うより、自滅させられたと言ったほうがいいんではないかえ?
まぁ、このあたりの話はいまいちうまいこと描いてないから、あんまり触れんほうがいいとは思うがね。
でもまぁ、結局、京は秋山がおらんとどうにもならんわな。
蝶子ちゃんが来るまでは、完全に秋山がいないとこいつ、俗世間に1ミリたりとも適合できないからな(笑)
で、あとは……おらんのぅ。
あえて出すとすれば、大正文士の会の連中くらいか。
3人がかりで秋山と文学談義をして、勝てなかったと泣いていたシーンはけっこう笑えたな。
意外に、純文学系大好きなサークルにしては明るくて毒がなくて、うんちくも出てないからいいサブ連中ではあったな。

扇:いま、さらっと物凄い偏見を口にしなかったかね、LINN君?
まぁ、それは置いといて、蝶子にマジ惚れしてしまった唐澤君以外はモブキャラだったな。
もうちょっと頑張れば唐澤君も対抗馬ぐらいにはなれたかも知れないが……身ぃ引いちゃったんだよね――若いなぁ。(笑)

鈴:ほえ? 何を言っている。そっちだっていつも言ってるではないか。
純文学大好き連中は○○……だなんて(笑)
さておき、モブってなぁ。
美妃さんなんか、美容学校に通ってたから、蝶子ちゃんの美人化計画にかなり割合で貢献してたではないかっ!
でもまぁ、唐沢くんはそのとおりだな。
もうちょっと頑張ってくれればよかったのかもしれないが、そもそも京の作品のファンで、年齢もかなり違って貫禄負けしてるし、対抗馬にすらならない要素がありまくりだったからなぁ。

扇:文学好きがどーのと言った覚えはないぞ、文学なんて所詮××の×××さ(極めてたまに例外有)と言っただけだ!
ともあれ、大分長くなったのでそろそろまとめに入りましょう。
上記の三人で二人ずつの組み合わせ三つを作り、それを使い分けることで少しずつ各キャラの関係を描いていく話です。
京に会うまで抜け殻状態だった蝶子、気付かぬ内に彼女に光を求めてしまった京、二人を見守りつつ自分の葛藤にもケリを付けようとしている秋山と、時間経過による変化が付けやすいキャラ設定がされており、それぞれの距離も四巻まで二転三転します。
蝶子は物語が進む毎に成長し、どんどんライトサイドへと流れていくのですが、京の方はそんな彼女に触れるのを恐れてダークサイドに落ち込み、三巻で遂に――と、そこは本編で。
とりあえずこの二人は幸せにはなるんで、ハッピーエンド好きの方は御安心を。
ただ、京と秋山さんの関係については、二巻で登場したお邪魔キャラのおかげで少し消化不良な感じで終わってます、そこが残念と言えば残念。

鈴:あぁ、あいつか。
あいつは特にいてもいなくてもいいし、別の方法で描いたほうがまだよかったかもしれん。
とは言え、新人さんにしてはいい話を描いてくれる方で、早速連載になるのもわかるだけの作り方をしてくれるので、雰囲気を楽しみたいひとにはうってつけの作品です。
と言うわけで、白組紅組と一通り復活した木劇の紅組はこの辺でお開きであります。
それでは、いつになるかわかりませんが、次回をお楽しみに。
再見~

扇:相変わらず雰囲気重視だのう。
メイン三人とも暗~いバックグラウンドがあり、何かと重くなりがちな話なのですが、質は違えど蝶子も京も天ボケ体質だったり、秋山さんはひたすら京をからかうのが好きだったり、モブキャラの面々は騒ぐのが大好きだったりと、上手いこと息抜きのシーンは入れてくれてます。
三巻で事実上、蝶子と京の関係には一つの決着が付くので、四巻はやや蛇足な気もするのですが、それをさっぴいても流れ的には無理のない話作りをしてるので、某相方のように雰囲気に浸かるタイプの読者でなくてもオススメ。
うーん……珍しく、二回連続で毒を吐いておりませんが、ひとまず復活の木劇がこれにて終幕です。
では、また復活する日をお楽しみに、チャオ~

祝、完結(いまさら)

2007-05-03 23:55:55 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、ぢつはあと1巻だったのねの第882回は、

タイトル:月夜烏草紙(全6巻)
著者:及川七生
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(初版:H14~)

であります。

鈴:やっぱ888回は、特に何もネタになるような数字じゃないけど記念したほうがいいのかなぁと思うLINNで~す。

扇:何か、666回の時も似たよーなこと言ってなかったか? と突っ込むSENでーす。

鈴:あー、たぶん、似たような話はしてたと思うぞ~。
あやふやなまま、結局、記念も何もせんかったからなぁ。
これを超えてしまうと、あとは銀河鉄道か、SEN記念日にしかならんからなぁ。

扇:いや、語呂合わせでいいならいくつかあるぞ。
971回記念とか、894回記念とか、893回記念とか。

鈴:記念か、それっ!?
まぁ、素直でないのがうちの記念日とは言え……。

扇:第893回はカラダ記念日。

鈴:いかがわしい記念日を作るんじゃねぇっ!

扇:いかがわしくない記念日ってあったか?
ちなみに、『カラダ記念日』という作品は実在する。(笑)

鈴:少なくとも、「国民の祝日に関する法律」にはいかがわしいものはなかったはずやぞ。
ごくごく個人的な記念日までは知らんがな。

扇:ちなみに君の結婚記念日は?

鈴:結婚してない人間にそんな記念日あるかいっ!!
じゃぁ、相棒の離婚記念日は?

扇:えーと……何日あったかなぁ~?

鈴:……そうだったのか……。
そんなに女を泣かせてきたとは……。
すんげぇろくでなしやん(笑)

扇:なぁに、366日よりは少ないさ――って、何を言わせる。
茶道の君じゃあるまいし、そんなことはせんわい。(笑)

鈴:少ない……と言うことは、365日泣かせてきたんだな?
いったいどっちが茶道なんだか……ふぅ……。

扇:お互いの過去について、一度じっくり話し合う必要がありそうだな。(怒)

鈴:お互いってことは相棒の過去も白日の下に晒されるんだな。
ふっふっふっ……楽しみだ……。

扇:オフレコに決まっとろうが、たわけっ!(怒)
あ、ディレクター、こっから先五分ぐらいカットね。
(明後日の方向を見ながら)

鈴:あ、ディレクター、5秒でいいから(爆)


(五秒間お待ち下さい)


扇:お前、その発言はちょっとヤヴァイだろ……。

鈴:……まぁ、そう言うな。
だから5秒間、伏せてんじゃないか(爆)

扇:五秒で言えることってかなり限られてるけどな。
ま、いいや、危険な発言はほっといて解説に入ろう。
第429回で紹介した明治妖怪奇譚です。
かな~り前にめでたく完結したので、もう一回紹介することに致しました。

鈴:では、ストーリー……はもう紹介してるからいっか。
と言うわけで、CMでございまする。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記進化中?

新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是非御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、本編の主人公兼ヒロインの熱田千鶴。
資産家の娘ながら、剛毅な姐さん肌で、キモのぶっとい子で、「箱入り娘」という言葉とは極めて無縁なヒロイン。
祖母の死を引き金に出会うこととなった妖怪の紫紅と若葉。そのうち、紫紅に気に入られ、まとわりつかれ、紫紅のほうにぐらついたりしたものの、千鶴に求婚した弟の友人、宮ノ原敬……2巻で登場以来、延々と口説かれ続けていた……とゴールイン(笑)
ラストでは、人間として天寿を全うするも、迎えに来た紫紅とともに闇の世界へランデブーすると言う、「1度の人生2度おいしい」(?)をやらかしてくれた、人生においてもぶっといヒロイン。

扇:良くも悪くも、最後までキャラが崩れなかったのは高評価である。
では、五巻で堂々とスーツで登場し、現実世界にも干渉し始めた妖怪二人組の片割れ、紫紅。
最終巻では、さらにフラレ要素が増幅しており、色々策を練った挙げ句、結局の所千鶴を理解してないことを露呈して見事に袖にされた。(笑)
心が手に入らないのなら、死んだ時に自分の能力で強引に連れて行くという脅しをかけるも、その程度で千鶴が動揺するわけがないことに気付けなかったあたり、悲しい奴ではある。(敬を理解し、事実上、妖怪であることをやめてしまった若葉とは偉い違いだ)
ちなみに六巻の表紙だけ見ると、いかにも勝利を手にしたように見えるが、そんなシーンは一コマもない。(さらに笑)

鈴:そんなシーンっつってなぁ。表紙開いたら、思いっきり千鶴に邪魔されてんぞ(笑)
しかし、なんだかなぁ。紫紅も、どーせ長く生きるんだから、とっとと死ぬまで待ってりゃよかったのに。
さて、では、紫紅の片割れ、若葉。
紫紅に較べ、遅咲きながら、敬くんに惚れ、なんとな~くくっついていったりして、最後には戦地で死にかけた敬くんの頼みを聞いて喰らい、その心を千鶴に持って帰って、さらに敬に殉じて妖怪をやめてしまう、と言う、たいてい紫紅のおまけのはずだったのに、ラストのみで完全に紫紅を喰ってしまったおいしい子。
まぁ、若葉のおかげで紫紅のヘタレ度が相対的に上がってしまった感は否めまい。

扇:え、若葉ってヒロインじゃなかったの?

鈴:んなわけあるかっ!
まぁでも、6巻だけならヒロインって言ってもいいぞ(笑)

扇:だよな。妙に積極的に敬に絡むシーンの彼女はなかなか可愛い。
では、大人の余裕を見せて見事に恋愛戦線から脱落した修司さん……は置いといて、見事本懐を遂げた(?)宮ノ原敬。
飽くまで一人の男性として見てもらいたい気持ちも虚しく、千鶴からは半分弟扱いされ、若葉にはベタベタと引っ付かれて不機嫌街道まっしぐらだったが、ある事件をきっかけに千鶴のハートをゲットした。
ただ、一本気な彼としては、そのやり方があまりにも男らしくないのがずっと引っかかっていたらしく、半ば自決のような形で若葉に肉体を差し出して果てる……真面目やねぇ。
いい男ではあるが、いささか自立心を持つのが早すぎた、ちと可哀相な子である。
せめて、千鶴さんと肩が並ぶまで待てれば良かったんだろうが……ま、世の中、なかなか上手くいかんものだねぇ。

鈴:まじめな子だったねぇ。
まぁ、まじめなのがそのまんま育ってくれたみたいだから、まだよかったがな、敬くん。
それにしても、意外にも最終巻は最終巻で、ポッと出の若葉の話をうまくまとめつつ、ラストを作ったねぇ。
個人的に、修司さんとの話があっさり終わったのが物足りんかったが、それ以外はおもしろく読めて、ラストもOKとなかなかない作品ではある。
でも、やっぱり、ラストの見せ場は、祝言を上げるぞと言ったが、速攻千鶴に「夫はただひとり」と言われ、最後の最後までヘタレ度全開の紫紅だろうなぁ。
闇の世界に行ってもきっと尻に敷かれているに違いない(笑)

扇:そうヘタレヘタレと言うてやるな。
確かに、全身白一色でトーンなしという振られ要素全開のビジュアルに、千鶴に一方的に惚れてるだけで殆ど突っぱねられている悲しいポジション、おまけに、彼女の目の前で人を食ってしまうことで自ら幕を下ろしてしまった、いかにもな二枚目半だが、ま、妖怪なんだから仕方がないと流してやるのが大人の対応だろう。
修司さんが簡単に身を引いたのは俺もちと気になったがね。つーか、一巻のあの凄まじい恋の炎は何だったんだ? まぁ、タイミングを逃したのが運の尽きなんだろうが。

鈴:大人の対応と言う割に、もっと酷いこと言ってないか?
さておき、やはり修司さんのとこがネックだよなぁ。
やはり、集英社系列、人気なかったから切られた、と言う線が濃厚であろうなぁ。
これをもうちょい、続けてきちんと別れていれば、不足がなくなるんだがなぁ。
とは言え、全体的におもしろく、何よりラストがうまい具合に終わらせているがいい。
ぐだぐだなん多いからなぁ。
と言うわけで、最終巻のみを残した前回を引き継いだ今回の木劇は、この辺でお開きであります。
では、Auf Wiedersehen~

扇:打ち切りの線は……結構濃いな。
だが、かなり上手く終わらせてくれてるので、これで良かったのであらう。
若葉の話だけで、一巻ぐらいは増やせそうだが、そうなるとまた千鶴と敬がこじれそうだしな。
と言うわけで、久々に読み返してみたのですが、やはり良い作品でした。オススメ。
いつもなら毒を吐くところですが、今日は素直に賛辞を述べつつ、さよーならー


☆リバイバルレビュー!☆
本書のレビューには旧記事が存在します。
過去のレビューはこちら

もともとは白組

2007-04-19 19:59:30 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、珍しいメディアミックスだよなの第870回は、

タイトル:しにがみのバラッド。(1~2巻:以下続刊)
著者:和泉明日香 (原作:ハセガワケイスケ)
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(初版:H18)

であります。

鈴:もういい季節が過ぎちゃったなぁのLINNで~す。

扇:ああ、墓場巡りか? と聞いてみるSENでーす。

鈴:彼岸はもう1ヶ月も前じゃっ!!

扇:ちょっと違ったか……。
じゃあ、地獄巡りか?

鈴:ひとりで鬼と散策でもしとれっ!!

扇:血の池地獄でオリエンテーリングかぁ……。
むか~し、そんなゲームがあった気がせんでもない。

鈴:妖怪道中記だな?

扇:間違ってはないが、ちょっと古過ぎやせんか?

鈴:古くはないぞっ!
80年代だ。70年代が得意な相棒よりは新しい話だ(爆)

扇:蹴倒すぞ。
あれほど歳をバラすなと言うたのにおのれと言う奴はだなぁぁぁ~!!!

鈴:歳をバラすなって……。
やっぱり鯖読んでたんだな。(笑)
……あぁ、いかんいかん、重要な個人情報をおおっぴらにしてはあかんよなぁ。

扇:死ぬか?

鈴:やーなこった。
こんな若い身空で死んでたまるかい。
もっとあんなことして、あんなもの買って……。

扇:おのれ亡者めが……。
木劇108回目にして、煩悩が消えるどころかさらに増えるとは、まこと欲深き男よ。

鈴:趣味には亡者にもなるわさ~(笑)
……って、108回目だったのか……煩悩の数だけ木劇がある。
う~ん、いいフレーズだ。

扇:さすが、煩悩だけで生きてる奴は言うことが違うな。(皮肉)

鈴:まぁな。
なぜか、最近、その単語の前に「子」あたりがつきかけてるのが、かなり痛いんだが(爆)

扇:やはり、隠し子がいたのか……。
鬼畜もここまで来ると立派なものだ。

鈴:隠し子なんかおるかぁっ!!
って、鬼畜はそのままカーバンクルで跳ね返してくれるわっ!

扇:たわけ。
鬼畜でも何でもない私にそんな攻撃が通じる筈がなかろう。

鈴:じゃぁ、備蓄?

扇:何を貯めるんだ?

鈴:金っ!
ぜんぜん貯まらんが……(T_T)

扇:お前、俺にリアルファイト売ってるだろ?(現在金欠)

鈴:( ̄ー ̄)ニヤリッ

扇:ちょっと気功が飛ばせるからっていい気になってんじゃねぇぞっ!

鈴:誰がそんな非常識なことが出来るかぁっっっ!!!

……ったく、どんどんわけわからん方向に行きそうだから、そろそろまじめにストーリー紹介をしておこう。
本書は、原作があるように、もともと電撃文庫で出版された人気シリーズのメディアミックス作品。
主人公の死神が、様々な人物(キャラ)、またはそうした人物の身近なキャラの死に際して、生きているほうの人間のために死神らしからぬ気遣いを見せて、生きているほうの人間の心を癒すオムニバス形式の物語であります。
……って、なんかまじめすぎてさぶいぼ……(笑)

扇:慣れってのは怖いねぇ。(笑)
毒の「ど」の字も感じられない時点で、かな~り俺向きではないが、お前さんが好みそうな話ではあるわな。
んじゃ、今回も楽に解説が終わったところでCM行っとくか。

鈴:そうねぇ。
ハッピーエンドも、この手の切ない話も私好みだねぇ。
まぁ、そうは言っても、小説より、こっちのマンガのほうがいいけどね。
じゃぁ、CM行っとくかね。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記進化中?

新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是非御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、まずは主人公兼ヒロインのモモ。
死神Aの100100号と言う番号の100と100をもじってモモと言う通称にしている。
無表情系の属性を持つヒロインで、死神なので死をもたらす存在なのだが、お約束のように感情的にならないだけで、基本的に人間好きな子。
死ぬ予定の人間、又は死んだ人間と、その死者に関わる関係者の思いに答えて、あれこれ世話を焼いたりするのが得意。
……なんか、これ以上書くネタがない……(爆)

扇:では、狂言回し兼ナレーターのモモ。
ストーリーのメインは飽くまでこれから死ぬ予定、あるいは死んだ存在であり、モモは積極的に介入すると言うよりは見守ることの方が多いので、キャラとしては――薄い。
人気取りのためか、単に奥ゆかしいのか、かなり静かな性格なので、迷いまくっている人間に大してやきもきすることもなく、ほんのちょっと手を差し伸べる程度。
どこぞの死界の門を守っている女性のように、「お逝×なさい」とかゆー決め台詞でもあればまだ良かったのだろうが、それすらないため、二巻まで通して読んでも空気のような印象しか……あ、言っちゃったよ。
(盛大に喧嘩売ってますな)

鈴:まぁ、基本的にこいつが出張るよりは、そのときのゲストキャラがメインの話がほとんどだからなぁ。
では、次にモモの仕事仲間のダニエル。
黒猫に羽根が生えたいかにもなビジュアルで、感情を表に出さないモモの代わりに、あれこれ怒ったり喚いたり自分やモモの紹介をしたりするものの、たいていは口の出し過ぎでモモに止められる、と言うお約束しか存在意義がない子。
……あれ? なんかさりげにとんでもないことを言ってる気がしないがまぁいいや。

扇:お目付役として、もうちょっと強力なら面白かったんだがな。
一応、怒りはするが、基本的にはモモのやりたいようにやらせてるし。
少年漫画だと、まんま監視役だったり、『死神の処刑役』だったりするのが素直なラインだが……それはないだろうなぁ。
ま、相棒共々、ただの進行係なので薄い奴ではある。

鈴:絵柄もあっさりしてるから余計そんな感じだよなぁ。
……しかし、もうこのふたりを紹介すると他に紹介するキャラがいないな。
オムニバスで毎回ゲストキャラ変わるし。
なんか、この話でこのキャラは紹介しときたい、ってヤツいる?

扇:いないな。
と言うか、どの話のキャラもステロタイプで魅力に欠ける。
定番じゃない奴が出てきたと思ったら、頭のネジが飛んでるだけで、中身は砂糖七杯ぶち込んだミルクティーに等しい甘々人間だったりで……なんだかなといった感じだ。
基本的にハッピーエンドに持っていくタイプの作品だし、恋愛要素も濃いので仕方ないっちゃ仕方ないんだが、死を扱った物語にしちゃキャラが軽いわな。

鈴:まぁ、軽いからモモとかは人気あるんだろうけどな。
だが、もともとがラノベにしてはマシなほうだとは思うけどね。
白泉社でマンガにしても、他のがけっこうレベル高いマンガ多いから、もとの小説の人気がなけりゃ埋もれてる作品だとは思うがねぇ。
橘裕みたいに毒でもあれば、またおもしろいんだろうが、原作を考えると無理か。

扇:モモは、狙いまくってるからな。
女性の人気はともかく、男性の人気はそれなりに取れるだろうて。
その意味では確かに、原作の人気がなくて、単品で白泉社で出てたらいい感じに消えてそうな作品ではある。

鈴:まぁ、もともとラノベだし、キャラ人気が出なけりゃどうしようもないところがあるからなぁ。
それを花ゆめのコミックスにしたのが意味不明だが。
それにしても、消えるのは確かだろうな。単行本すら出してもらえないで消えそうだ。

扇:作品として評価する気がこれっぽっちもなさそうなことを言ってんなぁ……。
何か気に入ったエピソードとかないのか? 当然、俺はないが。(爆)

鈴:いちおう、ないわけではないが……単行本未収録なんだよ(爆)
まぁ、もうとりあえず、書くことないし(毒)、そろそろ終わっとくかぁ。
では、何か微妙に褒めてないですが、今回の木劇はこの辺で閉劇であります。
ちなみに、NG集とかはありませんのであしからず。
では、さよ~なら~

扇:微妙にどころか、全然褒めてないぞ。
ともあれ、毒にも薬にもならない薄味な作品です。(大毒)
NG集……? LINN君が山から落っこちかけたシーンとか、トロッコを止めきれずに吹っ飛んだシーンとかありますけど、本作とは無関係なので割愛。
では、ファンを盛大に敵に回しつつ、閉幕致します。さよーならー

早くも第二弾!

2007-04-05 20:04:44 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、早くもと言いながらぢつは11月だったのねの第856回は、

タイトル:ルードヴィッヒ革命(第2巻)
著者:由貴香織里
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(初版:H19)

であります。

鈴:最近再びクラシックづいてるLINNで~す。

扇:毎日フルボリュームで『運命』聞いてたりするのか? とツッコムSENでーす。

鈴:聞くかっ!
と言うか、いくらなんでもフルボリュームはできん。
大きめの音は土日の昼間だけだな。

扇:じゃあ、ローボリュームで『運命』流してるのか?
暗いな。(笑)

鈴:だから流してへんわっ!
「運命」ってそんなに好きじゃないし。
同時代ならモーツァルトを聴くし。

扇:モーツァルトってぇと、『魔的』か? それとも『トリコロール行進曲』か?

鈴:そのどれでもない……つーか、それは「魔笛」やし「トルコ行進曲」やっ!
ちなみに、聞いてるのは「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」

扇:『アンネ・クライン・ナイチンゲール』?

鈴:なんでクラシックからナースになんねんっ!
じゃぁ、私の定番、ドビュッシーの「アラベスク第1番」

扇:何それ?
俺は、ロックかメタルしか聴かんぞ。

鈴:ドビュッシーのピアノ曲で有名なのに……(T_T)
しかし、六区or小樽だけとは……派手なんより落ち着いたのを好む私とは正反対だよなぁ。

扇:ああ、日亜野と倉敷ばっかりのお前さんとは違うな。
やはり、人間は自分にないものを求めるものなのだねぇ。

鈴:ばっかりって……私は倉敷なんぞに住んだことは……あったわ……(爆)
求める……まぁ、そうだろうねぇ。
と言うか、でないとここまで続かんだろうなぁ。
いったい何年だ……ってはっきり書くなよ。

扇:あったのかよ。(笑)
俺は小樽に住んだことはないぞ。つーか、修学旅行で信濃に行ったのが最高で、それより以北は未知の世界だ。
何年……って、考える自体、だな。

鈴:あったんだよ、遙か昔に……(遠い目)
しかし、信濃とは奇遇だな。私も信濃以北は未知の領域。アイヌの里はいっぺん行ってみたい気はするがなぁ。
しかし……歳って言うな、歳って!!

扇:アイヌの里とか、石ノ森記念館とか、行ってみたいところはいくつかあるんだが、タイミング逃してそのまんまだな。
つーか、お互い観光が似合うタイプじゃーないやね。
気にするな、別に老けたなって言ってるわけじゃないんだから。

鈴:まぁなぁ。
それに、とりあえず、観光するために必要な本の数を考えると、ちと無理やな。
老けたって、思いっきり言ってんじゃねぇかっ!

扇:ん? 今何か言ったか?
薄くて聞こえなかった。(笑)

鈴:じゃぁ、濃ゆくしてもう一度言ってやろう。
思いっきり言ってんじゃねぇかっっっ!!

扇:さりげなく、「っ」を二つと「!」を一つ増やしてるあたり、気合いが入ってるなぁ……。
何でそこまで熱くなれるのか私にはまったく理解できないが、まぁ、そうクヨクヨするな。
明日にゃ明日の暴風雨が来るさ。

鈴:あ、気付いたか……。
……って、暴風雨なんぞいるかぁっ!!

扇:あ、デカ文字「!」マーク十個目。(笑)

鈴:数えんなっ!
つーか、色を考えろっ!!!
見えてねぇじゃねぇかよ……。
ったく、このまんまじゃ収拾つかなさそうだからほっといてストーリー紹介行くか。

扇:読者の皆様、一個前の私の台詞はドラッグして確認して下さい♪
てなわけで、第723回で紹介したグリム童話ネタ・ブラックコメディの第二弾です。
今回のお題は『ラプンツェル』『マレーン姫』『カエルの王様』『がちょう番の娘』。
前巻もかなりぶっ飛んでる内容でしたが、本巻はそれを凌駕する凄まじさで、読み終わるまでずっと笑いっぱなしでした。(笑)

鈴:確かに、相変わらず、王子様(この言葉で多大な期待をしてはいけない)のキャラは全開だったからなぁ。
しかもマゾの魔女までレギュラー化して、ぶっ飛び度数全開やわなぁ。
とりあえず、ストーリー紹介はこれくらいにしてCM行っとくかね。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記進化中!

新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是非御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では恒例のキャラ紹介。
主人公なので第1巻のときも紹介した王子さまのルードヴィッヒ。
相変わらず嫁探しの途中で、これも相変わらず巨乳好きのサド王子。見た目はいまいちだと思っても、巨乳と知ると考えをあっさりと改めて迫ったりと自分の趣味に忠実なところはも相変わらず。

扇:つーか、この王子がいるだけで十二分に笑えるよな、この作品。
では、前回に引き続き、丁稚として扱き使われるヴィルヘルム。
ちょっとだけパワーアップしており、王子の嫁候補を探す際に、バスト情報を尋ねることも出来るようになった。(笑)
でも、お馬鹿が付く程のお人好しで、他人に利用されてボロボロにされるのは相変わらず……まぁ、そこがいいのだけど。

鈴:まぁ、相変わらず不幸な子だよなぁ。リゼッテには振られるし、王子にはこき使われるし……。
涙を誘うキャラの典型だわなぁ(笑)
では、次は1巻で登場し、メインキャラとなった魔女ドロテア。
最初はサドのはずだったが、ルードヴィッヒという真性のサドに出会い、マゾに開眼。
その後、ルードヴィッヒを追って一行に加わったキャラだったが、それなりに活躍の場を与えられ、単なるマゾ魔女の地位を超える働きを見せる。
ちなみに、ルードヴィッヒも認める巨乳なのだが……どうも以降はそのマゾっぷりのほうが前面に出すぎてる気がしないでもない。

扇:奥様は実はマゾだったので~す♪
いや~、いいね、ドロテア! まさかここまで活躍してくれるとは思わなんだ。
んじゃ、同じく1巻で登場し、めでたく(?)メインキャラとなったリゼッテ。
年間殺し屋御指名トップのスナイパー『赤頭巾』として今回もせっせと王子を狙うが、お節介焼きのヴィルヘルムに加え、魔女ドロテアにまで邪魔され、またしても黒星を重ねた。(笑)
しかし、いくら王子を狙うためとはいえ、二重人格の新キャラ・ユーリウス君の依頼を受けるあたり、肝心な所で抜けてる子である。つーか、依頼主は選べよ……マヂで。

鈴:奥様は実はマゾって、どっかのドラマのパクリじゃねぇんだからよ(笑)
でもまぁ、依頼主っつってもなぁ……。
とりあえず、巨乳好きで破天荒ってだけの王子を暗殺しようとって依頼するヤツはいないだろうからなぁ。そこは仕方があるまい。
……しかし、あとの各童話のキャラって……紹介する?

扇:いらんな。(どきっぱり)
ラプンツェルはただのガキンチョだし、マレーン姫はホラー街道まっしぐらだし、カトライン姫はファザコンだし……。あー、でもアルベルティーナは好きだな、あのお間抜けなところが。
でもやっぱり本巻最大の目玉は、原作からは想像も付かない変貌を遂げた、殺し屋兄妹ヘンゼルとグレーテルだろうねぇ。(笑)

鈴:まぁ確かに。
……つーか、原作は少年少女だったはずなんだがなぁ……。
いったいいつから、ボディコン女とフランケンシュタインになったんだか……。

扇:顔見せ程度の登場なのに、妙に目立ってたよなぁ……。
王子とハチャメチャな対決をしてくれるであろう、第三巻が実に楽しみだ。
まー……戦闘シーンも描かれずに、あっさり破れたリゼッテがちと可哀相ではあるが。(笑)

鈴:なんか、リゼッテもこのあと、解雇されたからってことで、王子一行に加わりそうだな。ドロテアと同じく。
と言うことは、役立たずの遊び人に、盾と、魔法使いと、狩人(狙撃手)が加わって、今度こそ立派なRPGのパーティになったな(笑)

扇:どこの世界に、巨乳好きの遊び人、攻撃力0の戦士、マゾの魔法使い、的を狙えば当たらない狩人でパーティ組むRPGがあるんだ?
あったらあったで買うけどな。(爆)

鈴:まぁ、確かに、買うな(爆)
いかに冒険がつかろうとも、そんなふざけたパーティでいかに世界平和が達成できるのか、見物だぞ(笑)

扇:それ以前に、世界平和のために戦わないだろ、こいつら。
てなわけで脇も固まり、益々面白くなった本作、五重丸のオススメです。
原作を知ってるとさらに笑える……と思ったら、何と巻末に原典解説まで載ってました。隙がねぇっ!
グリム童話をパロっても怒らない方、ブラックジョーク大好きな方、巨乳フェチな方、是否是否一度読んでみて下さい。
では、先々週とうって変わって手放しの賛辞を送りつつ、さよーならー。

鈴:そうね。紅組前回とは違って……って基本的にOKな作品しか紹介しないはずなんだよねぇ。
しかし……少女マンガのオススメで「巨乳フェチ」って時点で少女マンガか!? って気はしないでもないけど、オススメです。
と言うわけで、今回の木曜劇場……通称木劇(紅組)はお開きでございます。
再見~

時代もの定番中の定番

2007-03-22 20:30:44 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、なんとな~くネタだけはお互いたくさん出るよねの第842回は、

タイトル:はちみつの花
著者:木内たつや
出版社:白泉社 花とゆめコミックス

であります。

鈴:いろいろとやってたりするんだよねぇのLINNで~す。

扇:ああ、世界制服計画練るとかか? と尋ねるSENでーす。

鈴:誰が練るかっ!
私は制服なんぞに大して興味はない。

扇:世界制服計画ではないとすると……人類抹殺計画かっ!
あれだな、昔のSFヒーロー物のお約束、愚かな人類が自ら災厄を招くとかそーゆー話だな?

鈴:それはお約束なのか?

扇:お約束だぞ。
反乱起こすロボットとか、マッドサイエンティストとか、泥田坊とかが敵に回るわけだ。

鈴:ロボットやマッドサイエンティストはわかるんだが、どこの世界に泥田坊が出てくるSFヒーロー物があるんだ!!

扇:え?
ゲゲゲの鬼太郎ってSFだろ?

鈴:ぜんぜんちゃうわぁっ!!
いちおう、あれは妖怪ものだろに。

扇:だからSF妖怪ものだろ?
だって、鬼太郎ってば完全に生物兵器だし。
髪は短針銃、指は鉄鋼弾、下駄は誘導ミサイルで、おまけに体内電気まで使うんだぞ。
格闘ゲームに出てくる、サイボーグとかミュータントそのまんまではないか。(笑)

鈴:……そこまで揃えれば、まぁ、確かにそうは見えなくもないが……。
それより、なんで世界制服計画が、「ゲゲゲの鬼太郎」になるんだ?

扇:人類すべてにちゃんちゃんこを――

鈴:いるかそんなもんっ!

扇:もちろん全国の親父はみんな目玉に――

鈴:それは鬼太郎ひとりで十分じゃっ!!

扇:ノリが悪いなLINN君。
せめて片目を髪で隠すぐらいはしてくれ。

鈴:それはイヤ。
きっと髪が目に刺さって痛い……はず。
と言うか、大学時代経験済み(爆)

扇:やったのかよ、をい。
何なら、右から見ても左から見ても目が隠れてるように見えて、実は真正面から見ると鼻が隠れてるだけっていう、花形満カットでも良いぞ。(笑)

鈴:いちおう、大学2年のころは、肩胛骨のあたりまで伸びてたからな(笑)
しかし、ぢつは鼻が隠れているだけって……。
まぁ、でもそうでなけりゃ、花形、ゼッタイ打てねぇよな。

扇:長髪LINN……なんか落ち武者みたいだな。
壇ノ浦あたりでバイトしてたのか?

鈴:するかっ!
それに、落ち武者とはなんだ。
あの髪が長いとき、友人と遊びに行った先で、ちょうど後ろから来た自転車のあんちゃんが、振り返った途端、コケそうになった、と言う実話まであると言うのに(笑)

扇:髪が長けりゃ女かよ。(笑)
まー、あんた肩幅狭いし、がに股でもないから、髪だけ見て勘違いしたんだろうなぁ。
俺は俺で、六歳未満の時におかっぱ頭で妹と散髪屋に行ったら――
「じゃあ、お姉ちゃんからね」
と言われて、以後、理容師を信用しないことに決めた。(爆)

鈴:まぁなぁ。
あのとき、確か、ハーフコートだったし、概ねサイズのでかいのを着るからほとんど手は出てなかったし、天然パーマでソバージュかかってるみたいだったし、そりゃ間違えるよな、後ろ姿だけだと(爆)
しかし、6歳未満とは言え、よく間違えたな、その散髪屋。

扇:何か暴露話みたいになってきたから、そろそろ真面目な話をしよう。
『ハチミツとクローバー』だったかな?

鈴:ちゃうわっ!
「はちみつの花」だ。
ストーリーは、8歳のときに天涯孤独となり、田舎から子爵夫婦に下働きとして雇われた千歳が、久世家の養子として来た弟夫婦の次男ランと、身分違いの恋に落ちる、この手の時代ものでは、ごくごく定番で甘々のラブコメディであります。

扇:実際、それ以外のネタがまったくない漫画だな。
定番だけに、キャラだけ代えて何度も描かれるものではあるんだろうが……もちっと捻って欲しかった気はする。
主役二人もステロタイプで、特にこれといった印象がないしねぇ。

鈴:ないなぁ。
LaLaDXでも、この手の身分違いの恋愛ものってのは、たくさん読み切りで読んできたが、なんでこれが連載になってるのか、不思議だ……。
まぁ、ともあれ、CM行っとくかね。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記進化中!

新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是非御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、恒例のキャラ紹介から。
本作の主役兼ヒロインの千歳。久世子爵家に8歳のときに拾われ、女中として働いており、ランが来てからは年齢が近いと言う理由で、世話を任される。
初手からランに「大根」などと言われたりして前途多難な様子だったが、ランの容姿に近づけない女中たちの中、容姿のことなど意に介さず接することによって、子爵家跡取りのランを籠絡することに成功する。
性格は純朴。ランに迫られると赤くなったり、抜けきらない方言のことを揶揄されてへこむ、身分違いに悩む、などなどこれまた定番を外さないキャラとなっている。

扇:籠絡かい。(笑)
いわゆる、都会人特有の偏見がないおかげで、素のまんまの自分を見せてしまい、そのまま気に入られちゃったという、ただそれだけの娘だね。
バッサリ言い切るが、キャラの個性は微塵も感じられない。
あと……これは性格とは関係ないけれど、作者、この娘の大き過ぎる目を持て余しているのか、ラン君に比べて顔のパースが狂うことが異常に多いのもマイナス。
巻末に白泉社定番の『本作とは無関係の短編』が載ってて、そっちのヒロインの顔が安定しているだけに余計千歳のアラが目立つ……どうにかしてくれ。

鈴:あぁ、無関係な短編ね……。
まぁ、顔がどういうと言うより、短編として大しておもしろくなかったけど(毒)
さて、では本編の彼氏役のラン。イギリスに住む久世子爵家の弟夫婦の次男坊で、子供が出来なかった本家の養子として登場。
ハーフであるため、当時の言葉で言う「異端」などと呼ばれ、容姿の違いから敬遠されがちな境遇であるが、そのことをまったく意に介さない千歳にあっさりと転ぶ。
千歳に迫っては赤面させること多数だが、肝心なセリフはどもる、などイギリス育ちとは思えない一面を見せる。

扇:金髪の日本人、それだけのキャラ。
千歳を傷つける者に対する態度は、「そりゃ次代の子爵様ですから」の一言で済むので、結局の所、イギリスからやって来ましたという設定は性格にまったく反映されていない。
千歳に落ちるのは、物語上の必然だからいいとしても、それまでの過程の描写が安直かつ短すぎるため、単なる騙され易いおぼっちゃんという印象すら受けてしまう。
ところで、作者はこの子を『天性の女ったらし』のつもりで描いてたりするのだろうか? もしそうだとしたら、あからさまに失敗している。(冷笑)

鈴:……毒吐いてしかも(冷笑)かよ……。
しかしまぁ、ベタで甘々な時代ものとしては、特段見るべきところはいっさいないからなぁ。
なんか、久しぶりに、この木劇で×の洗礼を受ける作品かもしれんな。

扇:無理にいいところを探すとしても……ないな。
キャラに個性無し、ラブコメとしては吹っ切れてない、ストーリーは四話続けてほぼ同じ内容とあっては、何を褒めていいのかさっぱり解らん。
そもそも、トラブルと言うか、すれ違いの種火となる筈の、『ランは千歳のことを恋人だと思っているが、千歳はそんなことはあり得ないと思っている』を、二話であっさり解消しちまってる時点で、話を続ける意味まったくないしね。

鈴:そうねぇ。
あと、身分違いをネタにしても、それも3話でとりあえずすでに終わってるからな。
となると、結局、そのあたりはすべて千歳の独り相撲でしかないし、いつまでもこのネタを続けても意味はないわなぁ。
と言うか、どーも巻数の表示はないが、この4話で完結させてくれたほうが、よっぽどかよかったとは思うんだがなぁ……。
4話見るかぎり、まだ続きそうだし……。

扇:えー、久々に毒満載のレビューでしたが、これ以上敵を増やす前に終わっておきます。
可愛らしい恋物語として読めないこともないのでしょうが、私はオススメしません。
では、後味悪いけど、今日はこのへんで……さようなら。

鈴:後味悪いまんま、ほったらしで逃げるなっ!!
まぁでも、定番でお約束なので、この手のシチュエーションが好きなひと、もしくは純朴なヒロインに萌えな方はいいですが、そうでなければなかなかオススメしにくい作品です。
なんか、ほんとうに久々に○でも△でもない木劇って久しぶりだよなぁ、と思いつつも、今回はこの辺でお開きであります。
再見~


りるさんの記事にて紹介して頂きました。多謝!

かわいらしく素直に

2007-03-08 21:06:29 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、うちにしてはらしくないタイトルだよなぁの第828回は、

タイトル:金魚奏(第1巻~)
著者:ふじつか雪
出版社:白泉社 花とゆめコミックス(1巻初版:H18)

であります。

鈴:やっぱラノベは読みやすいよなぁとつくづく思うLINNで~す。

扇:ミステリって読みやすいけど解説書き辛いよなと悩むSENでーす。

鈴:……ラノベ以外はたいてい苦労するけど……(爆)
まぁ、だから最近、文庫のストーリー紹介がよければ、それを引用することにしてるけど。

扇:せこっ!
貴様、そんな方法で文字数稼いで嬉しいかっ!

鈴:せこっ! って言うなっ!!
文字数は……私に限ってはそれはない。
私がストーリー紹介を書くと、たいてい紹介文引用するよりは長くなるからな(爆)

扇:まったく……私が、粗筋書くのにかなりの時間かけてるってのに、誰かさんは引用で済ませてると来たぜ、やってらんねーよな。
まぁ、君が要約苦手なのはよく知ってるが。

鈴:いーじゃん、きっと他にもたくさんこういう引用してるとこはたくさんあると思うし。
まぁ、要約が苦手なのは……感性型だから仕方ない。
それでも昔に較べればマシになったほうだぞ。

扇:結構多いわな、確かに。
マシになって今の状態か……まぁ、気に入った作品のレビュー書く時の爆発力は侮れんが。

鈴:……まぁ、それはそうかもしれんが、基本的に文字数が多くなるというのは、変わらんだろう。
だいたい、あとから見直して、「ストーリー紹介のほうが長ぇ……」と思うことは、いままでしばしばあったし。
だから苦肉の策として、引用なのだよ、明智くん。

扇:それで上手く逃げたつもりかい、二十面相君?
文字数多いと思うなら、校正時に減らしなさいよ。
減らしたら減らしたで、前後のつながりが悪くなるんだろうけどさ。(笑)

鈴:校正? 私は記事に校正なんてしたことはないっ!!(威張り)
実際、ホントに支離滅裂になるだろうから、勢いでだーっと書かないとダメだし~(爆)

扇:しなさい。
勢いで書いた文章って、後から見るとアラだらけなんだから。

鈴:いーんだよ、それが感性型だからっ!
まぁ、これのおかげで読むのは早いし、レビュー書くのも早い!(笑)

扇:そこだけは心底羨ましいよ……。(呪)
俺の場合、一記事書くのにやたらと時間がかかるからなぁ。
かと言って、感想だけ書いて終わろうとすると……おもろいorつまらん、の一言で終わっちまうんだよな、これが。(爆)

鈴:呪うなっ!
感想……?
なに、たいていの場合、私のレビューは感想に限りなく近いぞ(爆)

扇:駄目なのか?
ここ一年ぐらい毎日呪ってるが。
特に、雰囲気に惹かれた本のレビューは120%感想だな。
加納とか加納とか加納とか加納とか。(笑)

鈴:呪ってたのか……。
どおりで今年は風邪を引きやすいと思った……呪い返しをせなあかんな……(笑)
しかし、そこで加納が出てくるか……。
続けて読んでるので言えば、他にもたくさんあろうに。

扇:何を言う……お前この前、オートガードで俺に風邪を引かせただろう。
つーか、一時期あンたは加納が絶対評価の基準になってたからな。
正直、一人の作家にそこまで入れ込むのってどうよ? とは思ってたんだが……恋と同じで、奈落の底まで堕ちてる人間に何言っても無駄だから敢えて何も言わなかった。

鈴:オートガード? 何のことかなぁ。私はオートガードなんてシステムを使ったことはないぞ。
しかし、加納はなぁ……。
本気でかなりツボだったからなぁ。いま考えると、たぶん、△にすべき本もけっこうあった気はしないでもないが……と言うか、ゼッタイあったぞ。
そういうところは、感性派の悪いところではあるだろうな。盲目になりやすい、と言う点においては。

扇:じゃあ、ガードキャンセルしたんだな?(笑)
一時的に、作家とシンクロしちまうんだろうなぁ。
で、後で読み返してみて、あれ? とか思うわけだ。

鈴:いや、してないぞ、ガードリバーサルだ!
シンクロ……ん~、それはそうかも……。
だが、あとで読み返してみて、「あ、こういうのも言っといたほうがよかった」とか、そういうのはけっこうある。
……と言うか、たいていレビューは印象とか、そのあたりで書いてることが多いから、あとからこういうのもあったなぁ、ってのはけっこうあるなぁ。

扇:ガードキャンセルもガードリバーサルも同じじゃ。
確かに、何日か経って、これも書いとくべきだったかなぁと思うことは多いな。
前後の流れとか考えると、入らない文章って結構あるしね。
この手の真面目な話はキリがないから、そろそろ本題に入ろう。

鈴:そうだな。
では、ストーリー紹介を。
ごくふつうの女子高生の平山飛鳥は、春祭りの前座で和太鼓を叩いていた青年の姿と、その音に魅せられてしまう。
その相手は実はクラスメイト、今村泰生の兄、雅生であることを知る。
泰生に頼み込み、練習場へ足を運んだ飛鳥。緊張しながら雅生と会話をしようとするが、そこで雅生は耳が聞こえないことを知る。
それでも自分の気持ちを伝えたい飛鳥は、唐突な告白にラブレターを用意するなどの行動に出るが、健聴者と障害者の壁にぶち当たることとなり……。

扇:最近の木劇の解説って真面目だよな……。
まぁ、この話に限って言えば、あまり茶化す気になれんが。
んじゃ、そのままCMに行きますかね。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記進化中!

新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是非御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、恒例のキャラ紹介。
最初は当然、主人公兼ヒロインの平山飛鳥。
タイトルどおり、かわいらしく、素直な直情型ヒロインで、惚れた雅生に近付くために、またその境遇などを理解しようと健気に頑張る子。
当然、雅生との違いに悩んだり、距離を感じたりするものの、そのまっすぐな気性で様々な困難を乗り越えようとする。
少女マンガには珍しく、まったく毒のない子で、読んでいるほうも素直に応援したくなる稀有なキャラである。
ちなみに、1巻ではまだ出ていないが、雅生が留学する、と言う最大の難関も何とか突破し、この2月発売のLaLa DXでめでたく大団円となる。
とあるブログで「可愛くて感動できて、なんと言うか「ピュア」ってゆーのはこの事だね!!」と語っている方がいらっしゃるが、極めて至言である(笑)

扇:皮肉抜きでいい娘だよなぁ……。
では、二番目は当然彼氏役の今村雅生。
飛鳥の友人・今村泰生のニコ上の兄で、六年前に聴力を失った青年。
後天性のため荒れた時期もあったらしいが、太鼓と出会い、精神の安定を得る。
直球勝負で迫ってきた飛鳥に対し、最初こそ邪険な態度を取るものの、彼女が本気であることを知って心を開いた。
ちょっと気難しくて照れ屋、不機嫌面がデフォルト顔でたまに優しい眼をするという典型的なクール系彼氏役だが、このドラマにはピッタリの配役であり、他の同型キャラとは一線を画している。

鈴:まぁ、確かに、いい子だよなぁ、飛鳥ちゃん……(しみじみ)
さておき、その飛鳥ちゃん、及び雅生のふたりを影となり日向となり、サポートする今村弟の泰生。
飛鳥のクラスメイトであり、雅生と飛鳥が出会うきっかけを作るのみならず、その後、すべてのストーリーにおいてサポート役に徹する、けっこう珍しいキャラ。
たいていこの手のキャラは、主人公に横恋慕するのが王道だが、それを外したのみならず、飛鳥と雅生のためのサポートという位置に徹し、ラストまでそれを貫く、ある意味、化け物キャラ。
……と言うか、泰生いないと、飛鳥も雅生もくっつかないし、うまくいかない、はずだ。

扇:つーか、神キャラだわな、泰生。
えーと……敢えて紹介する必要もないが、一応恋愛物定番の横恋慕キャラってことで、飛鳥の二コ下の従兄弟の竜。
飛鳥に惚れており、彼女の気を引くためにバンドを始め、俺って格好いいだろ~♪ とうそぶくただの馬鹿。
まぁ、これだけなら振られるためだけに出てきた三枚目で終わりなのだが、雅生に向かって飛鳥と別れてくれと迫った上、言うに事欠いて、「耳の聞こえないお前が飛鳥を守れるのか」みたいなことをほざき、最低最悪のクソ野郎であることを自ら証明してしまった。
純粋に飛鳥を心配しての行動なら情状酌量の余地もあるが、自分の恋情が絡んでる時点でゴミ以下のゲス男である。死ね。

鈴:……あーあ、言っちゃったよ、こいつ……。

扇:なに、俺が殺さんでも泰生が八つ裂きにするさ。
その意味では、泰生と接触しなくて良かったな、竜。(冷笑)

鈴:……すでに何も言葉はないな、ここまで来ると……。
だが、はっきり言って、竜くん、いらないしね。
完全に飛鳥と雅生のふたりの物語として、成立してんだから、わざわざ横恋慕キャラ出さなくてもよかった気はするけどね。
……ともあれ、ある意味、ベタな恋愛少女マンガではありますが、とても素直で、安心して、飛鳥ちゃんを応援できるような、昨今めずらしい(言うのが恥ずかしいが)ホント、ピュアな少女マンガであります。
LaLa DXを読む限り、2巻完結くらいの分量だし、長さも長すぎず、読みやすいほうだと思うので、けっこうオススメなマンガであります。
文句なし、とまでは言わないけれど、限りなく文句なしに近いレベルのかわいらしい、素直な少女マンガです。
と言うわけで、総評かましたところで、いつものように再見でありま~す

扇:えせチャイニーズな相棒が殆ど言っちゃいましたが、絵も内容も新人とは思えない水準なので、かなりオススメの作品です。
読んだことない作家で、短くてさらっと読める物を探す場合、拾ってみることをオススメします。
つっても、まだ完結巻出てませんけどね。(爆)
というわけで、珍しく素直な賛辞を送りつつ、さよーならぁ~


りるさんの記事にトラックバックさせて頂きました!

付喪神大集合!

2007-03-01 20:59:33 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、リバイバル第3弾の第821回は、

タイトル:雨柳堂夢咄(其の一~其の十一)
著者:波津彬子
出版社:朝日ソノラマ

であります。

鈴:久々に「マリア様がみてる」を全巻読み直してるLINNで~す。

扇:何でいきなり『マリみて』の話なんだっ! と突っ込むSENでーす。

鈴:え? だって、ホントに1巻から読み直してんだから、仕方ないじゃん。
しかし、やっぱこの小説、主人公の祐巳ちゃんが出張ってなければ、斜め読み街道まっしぐらやなぁ(笑)

扇:そりゃ、一人ぐらいはまともな人間がいないと話にならんだろう、この世界。

鈴:まぁ、そりゃそうだ。
……つか、だいたい祐巳ちゃんのお姉さま(祥子)からして子供だからなぁ。

扇:ああ、あのお姉様ぶってるガキか。

鈴:二度目も思いっきりファンに喧嘩売ってんな(笑)
まぁ、まったく否定しないが
しかし、このままで行くと、「マリみて」のあとは「彩雲国物語」あたりをまた読み返しそう……(爆)

扇:そして、その次は『乃木坂春香の秘密』を読み直すんだな?(笑)

鈴:なぜわかる!?(笑)
まぁ、さすがにそれはない……だろう……と思う……に違いない……。
……あ、それより「9S」の続き読むからそれはないっ!

扇:ハマってるねぇ。
つーか、やっぱ君に電撃勧めたのは正解だったな。
ほっといても、どんどん良さげなものを選別してくれる。(笑)

鈴:をい、こら。
……まぁでも、実際、電撃は無節操なだけあって、いろいろといいのも悪いのも揃ってるからなぁ。
だが、このところ、意外にそれなりに読めるのがあるので、ラノベの日曜日は電撃が多い。

扇:他が悪いとは言わんがな。
ファミ通文庫とジャンプノベル外しとけば大丈夫だろう。(偏見)

鈴:ファミ通文庫は、まぁ、まだマシかな。
メディアファクトリーはやめとけ(笑)
とりあえず、いままで読んだ中で、まぁ、キャラ小説でないものはないし、ストーリーもかなりいまいちなのしかなかったから。
ジャンプノベル……あれ、まだ生き残ってたの?

扇:MFか……一番売れ線ぽい『ゼロの使い魔』がプチヒット行かなかった時点で、キツいかも知れんなぁ。
ジャンプノベルのその後は知らん。多分、まだ出てるんだろうけど。
あ、もう一つ外すのがあった。初期の富士見ミステリーはやめとけ。レーベル立ち上げるために、既存の作家に無理矢理ミステリぽいものを書かせて大失敗してる。
秋田禎信とか冴木忍とかが書いたミステリはとても読めたもんじゃなかったぞ。

鈴:富士見ミステリーは……。
以前読んだ「ROOM NO.1301 おとなりさんはアーティスティック!?」で、もういいです、って感じやなぁ。
あ、でも「9S」の葉山透がこの文庫で出してるみたいだから、これだけは読むかも。

扇:『ルーク&レイリア』シリーズか。
悪くなさそうだから、俺も探してみるかね。
いや~、ホント、『自動作家評価システムLINN』って便利だわ。(笑)

鈴:待て、私が先に読む(笑)
……って、なんだその自動何たらってのは!
だいたい、読み方がぜんぜん違う……はずだが、評価は大して差はないな、そういえば……。

扇:褒める本の評価はまちまちだが、けなす本の評価は大体同じだな。
あ~、ただ、女性作家に対する評価は大きく好みが分かれるかも知れん。
同じ作品を読んでそこに流れる空気を、暖かいと取るか、ヌルいと取るかの違いはでかいぞ。

鈴:けなす……あー、「IX ノウェム」とかな(笑)
でも、女性作家の評価ってのはわかるわなぁ。暖かいとぬるいは、梨木香歩なんか、顕著だろうなぁ、そういうとこ。
私は雰囲気に浸れれば、それでとりあえずOKってとこが大きいからなぁ。
いかにも感性派の読み方だな(笑)

扇:俺は最悪の場合、楽屋裏まで読んじまうからなぁ。
梨木は……多分もう読まないだろう。
下手ではないが、致命的なまでに合わない人だ。

鈴:そういうところが理性派だよなぁ、相棒は。
……しかし、梨木は……エッセイの数十ページを読んでから、読む気がなくなったな(爆)
やっぱり、作家は作品で語ってくれ、って言うのがあるからなぁ。

扇:このまま続けると第888回のネタがなくなりそうだから、本題に入ろう。
以前、LINNが紹介した骨董品不思議奇譚です。
長いこと使われてきたおかげで妖怪が宿った品や、故人の強烈な想いが込められた品などを巡る人情話がメイン。
基本的に一話完結ですが、長く続いてるだけあって、たまーにメインキャラ絡みの話が連続して描かれることもあります。

鈴:……あんまり突っ込みどころがない紹介やなぁ。
まぁ、実際そのとおりなんだが……。
とりあえず、雨柳堂と言う骨董屋にやってきた(迷い込んだ)骨董品にまつわる出来事をオムニバスで語る和風ファンタジーであります。

扇:何もボケることなく進んでるので調子狂いますが、そのままCMに参りましょう。


つれづれ読書日記


つれづれ読書日記進化中!

新規作家続々登場!
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中!
カテゴリーを大幅に追加しました!
曖昧だった分類を細かくし、より使い易くなっております。是否御利用下さい。
もちろん、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』も毎週きっちり更新中。

御覧になりたい方は、最新記事の☆『目録へのショートカット』兼『総合案内板』、もしくはこちらから!


つれづれ読書日記


鈴:では、本編の主人公の蓮(名字不明)
祖父が営んでいる骨董店「雨柳堂」で手伝いをしている孫で、その骨董品の本質や、そこに宿る物の怪などを見抜く程度の能力(東方風)を持つ。
ゲストキャラの持ち込んだ骨董品や事物にまつわる出来事やその思いから、「美味しんぼ」の山岡&栗田夫妻のように、何となく解決に導くことを得意とする。
美形ながら、基本的に飄々とした様子で、たまに(物の怪が見せた幻ながら)少年っぽくないほどの艶を見せるなど、や○いファンにはたまらないシーンをもこなす万能キャラ。

扇:狂言回しで、神様キャラだからな、この子。年齢不詳だったり、性別が怪しかったり、生い立ちが謎だったりするのは仕方あるまい。
では、本作の数少ない常連キャラの一人、篁 青二郎。
闇の世界の住人で、贋作を作っては売り歩く、ある意味骨董屋最大の敵。
元は陶芸家一門の後継ぎだったが、血のつながらない兄に遠慮して家を飛び出し、逆に彼を追い込んで破滅させてしまったという暗い過去がある。
特殊な力こそ持たないものの、立ち位置はそのまんま『ダーク側の蓮』であり、幾度となく短編のメインを張っては、ちょっとした気まぐれで人助けなどもしたりするキャラ。
蓮と違ってあちこちを転々としているため、旅先で事件に巻き込まれるというお約束も多く、作者にとってはかなり有り難いキャラだと思われる。
ちなみに、この手のキャラのお約束として、やたらと女性にモテる。(笑)

鈴:では、いろいろと出ながらも定着しなかった本編のヒロインの釉月。
骨董品の繕いをする家に弟子として住み込みで働く少年……もとい、少女で、雨柳堂の骨董品に宿る物の怪たちに大人気のおとなしい少女。
手にした、壊れた骨董品のあるべき姿を見ることが出来る蓮と類似の能力を持った子で、篁との因縁がある物語のキーパーソン。
しかし……んなことより、釉月ちゃんってかわいいよね、素直だし、引っ込み思案だし。
おじさん的に、かわいい子だし、かいぐりかいぐりしてみたいよねぇ。
幸せになりなさい、って感じよね(爆)

扇:萌え萌えなおっさんはほっといて……後、誰かいるっけか?

鈴:萌え萌えって言うな!
まぁ、後は……いねぇなぁ。
蓮のじいさんとか、ほぼ毎回出張ってるのはいるが、紹介するまでもなかろう。

扇:ま、この三人さえいればどうにかなるわな。
雨柳堂に持ち込まれてくる骨董品絡みでトラブルが発生し、その回のゲストキャラが蓮のサポートを受けてそれを解決するのが基本パターンで、たまに篁や釉月が客の知人役だったり、客そのものだったりする話が入るって感じだからなぁ。

鈴:そうねぇ。
あとは、釉月や篁にまつわる話がいくつか続いて、連作っぽい感じになるのが入るくらいだな。
基本的には、1話完結のオムニバスだからねぇ。

扇:まぁにゃ。
ただ、ゆっくりとだが釉月の過去が明らかになり、それに篁を絡ませることによって、マンネリ防止をしているのは好感が持てる。
人物の顔の描き分けは少ないものの絵は綺麗だし、和風テイストな雰囲気は良く出てるし、オススメなのは間違いないやね。
いつ終わるのか不明なのが、難点と言えば難点だが……。

鈴:まぁ、確かにいつ終わるんだ、これ、って気はするよなぁ。
とりあえず、釉月と篁の決着がついたらいいころだとは思うがねぇ。
ともあれ、ちょいとひとを選びそうな気はしないでもないが、確かに絵は綺麗だし、基本は1話完結のオムニバス。
掲載雑誌からホラーか? と言う感じがあるひともいるだろうが、話そのものはおもしろいのでオススメであります。
と言うわけ、今回の木曜劇場、通称木劇は、この辺でお開きであります。
では、再見~

扇:そういや、これってネムキだったな……。
まぁ、ハロウィンだって、『カルラ舞う』とかいう普通の少年漫画載せてたんだし、いいとしよう。
物語の内容にまったく触れてませんが、いい感じの人情話です。
では、今日はこのへんで。さようなら~



――【つれづれナビ!】――
 ◆ 『波津彬子』のまとめページへ
 ◇ 『コミックス一覧表(紅組)』へ
 ◆ 『つれづれ総合案内所』へ