さて、けっして地雷ではないぞの第177回は、
タイトル:ディア マイン(全4巻)
著者:高尾滋
出版社:白泉社 花とゆめコミックス
であります。
鈴:相方へ親愛なる地雷を届けてみたいLINNでーす。
扇:だからマインの意味が違うだろーがとツッコむSENでーす。
鈴:じゃぁ、鉱山(笑)
……さておき、今週の木曜劇場は少女マンガの王道の年の差カップルの話です。
少年マンガや青年マンガの場合は、ヒロインのほうが年下ですが、少女マンガの場合は、男性キャラのほうが年下なのが横道です……いや、王道です。
扇:まぁ、男女問わず可愛い年下にメロメロ~みたいな話は受けがいいということですね。
今回は珍しくストーリー紹介からいくとしますかね。
鈴:では、主人公の咲十子(さとこ)はちょっと……じゃないような気がするくらいとろくて、かなりぽやっとした女性で、働く母を助けて主婦する高校生。
そこへ、ある日突然、大金持ちで社長で10歳の許婚・風茉(ふうま)が現れ、そのお屋敷で同居する……と言うところから始まり、お定まりのいざこざを乗り越えて、ハッピーエンドへまっしぐらなお話であります。
以上!
扇:
早いな、オイ!
鈴:いや、ここで書いたらネタバレになっちまうからねぇ。
扇:そうさねぇ、かなーり素直な話なので粗筋書くと全部バレる。(笑)
ってことは結局、今回もキャラ紹介……。
半年前に、究極の書評ブログを作ると夏の海に誓ったあの心意気を忘れたかぁ!
鈴:は?
冬の凍った湖に誓ったから、速攻で滑りまくってどっかへ行っていまったんじゃなかったっけか?(笑)
さておき、主人公の咲十子。ぼんやりでとろい……とはもう書いたけど、結局生活無能力者の母親のおかげで苦労したぶん、けっこう計算高いほうかも。
扇:とにかくよく泣きます。なんか少年漫画のヒロインみたい(笑)。
父親の形見を落として泣き、母親のアホっぷりに泣き、七歳下の婚約者にうすらボケと言われて泣き……と、毎話泣いてる主人公。
基本的に流され型の子ですが、いざとゆー時になけなしの勇気を出すところはなかなか凛々しい。妙なところで頑固だったりもするので、ひょっとしたら父親似なのかも。
鈴:かもしれんな。
では、次に咲十子の婚約者の風茉。天才、金持ち、でも子供っぽく寂しがり屋で咲十子にべた惚れな少年。
口が悪いが、純情なところがおそらく世の女性たちの萌え心を鷲掴みなのだろう。
扇:十歳で寝不足と神経性胃炎を抱え、スーツを着こなすお子様。
子供らしく楽しむということを自前で封印しているため、高校生にしては異様に子供臭い咲十子にイライラをつのらせる。しかしそれも愛ゆえ。(笑)
この手の年の差カップルの例にもれず、矯正不可能なほどのマザコンである。
鈴:あとは……母親だったり、おつきのおっさんorお兄さんだったりするけど、基本的にこの話はふたりだけの話だから、他のキャラって添え物なんだよなぁ。
扇:基本的に、二人の関係をつないだり、かき回したりするのが役目だから仕方ないな。主人の婚約者のとこに間男しに来る小鉄さんとか、ある意味咲十子の影である風茉のおばさんとか、好きなキャラはいるんだけどね。
鈴:まぁでも、そのあたりは結局脇役で、でも、うまい具合に目立たないようには描いてるとは思うけどね。
なんのかんの言っても咲十子と風茉のふたりのラブコメだし。
扇:二人の相思相愛っぷりに引かなければ楽しい……と思う。
個人的にはこの二人、結構好きなコンビです。
つーか、十歳の子供に「人間はっ人間はなぁっ、多細胞動物なんだよっ。お前の脳はおサルの脳だっ」とか言われる咲十子って……(笑)。
鈴:私もこのふたりは好きかなぁ。
絵柄も関係するとは思うけど、べたべたな感じはあんまりしないし、かわいいふたりの恋愛物語、みたいな感じで見ると、それなりにほっとするような話にはなってると思う。
べたべただと、どうしても固まりきらない接着剤みたいな感じがするからなぁ。耐えられないことはないけど~(笑)
扇:お金持ちと庶民のギャップとか、年の差の弊害とか、職持ちと学生の立場の違いとか、色々と障害は発生しますが、基本的にうまいこと切り抜けていくので、ハッピーエンドが好きな人には向いてると思います。つか、ハッピーエンド嫌いな私にしては珍しいな……。
鈴:……うん、そうだろうな(爆)
嫌い、と言うより、ホントに嫌いなひとはそうそういないとは思うので、そう言う意味では万人受けするようなタイプの話かもしれない。
さて、ではそろそろ字数の関係もあるのでそろそろこの辺で。
さよ~なら~
扇:素直に納得するな。(怒)
絵も可愛らしいし、安心して読めます。よろしければどうぞ。
では、次週もまたこの時間にお会いしましょう。さよーならー。
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