さて、戦ってばっかなのは少年マンガに通じると思ったの第290回は、
タイトル:ヴァンパイヤー戦争2 月のマジックミラー
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫
であります。
本屋で何かないか探すのも面倒だったので2巻を買ってみた。
1巻は副題でもある吸血神ヴァーオゥ。
このヴァーオゥというのがいったい何なのか、そしてそれにまつわるふたつの知的生命体の宇宙間戦争、ムー大陸の謎、そしてヴァンパイヤーについての話を、主人公である鴻三郎、ヒロインのラミアのふたりを中心にして語られていた。
で、ヴァーオゥはどういう存在なのかなどの一定のネタばらしをして、2巻、と言った感じだった。
2巻はラミアと、ラミアと関わりのあるメインキャラのミルチャは、ヴァーオゥに関することでトランシルヴァニアの山奥の寒村に出向いてしまっていることになるので、鴻三郎のひとり舞台。
舞台は日本。
パリから始まった物語の中で、ムー大陸がなぜ出来て、なぜ滅んだか、と言ったことが語られていたけれど、2巻では日本のムー大陸との関わり、ヴァーオゥとの関わりが語られている。
……にしてもまー、相変わらず説明台詞(又は文)が長いのなんの。
1巻のヴァンパイヤー絡みの説明やヴァーオゥのこと、ムー大陸のことなど、とにかくこれでもか、ってくらい長かったけど、今度は日本の石器時代やら縄文時代からの話が、これまた、これでもかってくらい長い。
いや、きっちりと解説してもらえるのは、世界観とか、そういうのがよくわかっていいんだけど、もうちょっと文章の流れの中に溶け込ませてくれてもいいんじゃない? と思ってしまう。
どうやら評論も書いてる作家さんみたいなので、そういう論理的な説明の仕方は得意なんだろうけど……。
さておき、この2巻、説明台詞は長いものの、1巻よりは読みやすくなっているほうだと思う。
と言うか、基本的に常人よりも遙かに強い主人公だけど、そうした能力を上回る困難や事件と言ったネタを持ってきて、それを切り抜ける、と言う展開は、ほとんど少年マンガのノリ。
まぁ、読みやすかったのはそれだけではないけどね。
1巻に較べて、戦闘シーンとそうでない部分とのメリハリがはっきりしていた、と言うのもあると思う。
とりあえず、続きは読んでみよう。
……と言うか、ここまででっかくした設定を使って、どうオチをつけてくれるのか、ひじょーに気になる(笑)
よくある、途中はおもしろいけど、ラストで全部台無し、ってのになるか、読後感良好で終わるのか……。
11巻完結か……長いな……。
あ、そうそう、もうひとつ。
文庫版になってからだろうとは思うけど、解説が入っている。
この解説、果てしなく、うざい。
1巻でもそう思ったけど、2巻でも20ページ以上の解説があり、菊地秀行だの何だのの台詞を持ってきたり、あーだらこーだらとうんちくを並べ立てて、解説とは言いにくい。
つか、20ページって、もしかしてこのページ数も値段に入ってるんだったら、はっきり言って、いらない。
こっちは「ヴァンパイヤー戦争」という話を読みたいんであって、誰もうんちくたらたらの解説を読みたいわけではないんだしさ。
解説者も、もうちょっと……いや、100%くらい考えろよな。
まー、ただでさえ、読む気が薄い解説を、ここまで無視できてしまうんだから、ある意味、すごい解説を書いてるよな。
笹川吉晴っておっさんはよ。
タイトル:ヴァンパイヤー戦争2 月のマジックミラー
著者:笠井潔
出版社:講談社文庫
であります。
本屋で何かないか探すのも面倒だったので2巻を買ってみた。
1巻は副題でもある吸血神ヴァーオゥ。
このヴァーオゥというのがいったい何なのか、そしてそれにまつわるふたつの知的生命体の宇宙間戦争、ムー大陸の謎、そしてヴァンパイヤーについての話を、主人公である鴻三郎、ヒロインのラミアのふたりを中心にして語られていた。
で、ヴァーオゥはどういう存在なのかなどの一定のネタばらしをして、2巻、と言った感じだった。
2巻はラミアと、ラミアと関わりのあるメインキャラのミルチャは、ヴァーオゥに関することでトランシルヴァニアの山奥の寒村に出向いてしまっていることになるので、鴻三郎のひとり舞台。
舞台は日本。
パリから始まった物語の中で、ムー大陸がなぜ出来て、なぜ滅んだか、と言ったことが語られていたけれど、2巻では日本のムー大陸との関わり、ヴァーオゥとの関わりが語られている。
……にしてもまー、相変わらず説明台詞(又は文)が長いのなんの。
1巻のヴァンパイヤー絡みの説明やヴァーオゥのこと、ムー大陸のことなど、とにかくこれでもか、ってくらい長かったけど、今度は日本の石器時代やら縄文時代からの話が、これまた、これでもかってくらい長い。
いや、きっちりと解説してもらえるのは、世界観とか、そういうのがよくわかっていいんだけど、もうちょっと文章の流れの中に溶け込ませてくれてもいいんじゃない? と思ってしまう。
どうやら評論も書いてる作家さんみたいなので、そういう論理的な説明の仕方は得意なんだろうけど……。
さておき、この2巻、説明台詞は長いものの、1巻よりは読みやすくなっているほうだと思う。
と言うか、基本的に常人よりも遙かに強い主人公だけど、そうした能力を上回る困難や事件と言ったネタを持ってきて、それを切り抜ける、と言う展開は、ほとんど少年マンガのノリ。
まぁ、読みやすかったのはそれだけではないけどね。
1巻に較べて、戦闘シーンとそうでない部分とのメリハリがはっきりしていた、と言うのもあると思う。
とりあえず、続きは読んでみよう。
……と言うか、ここまででっかくした設定を使って、どうオチをつけてくれるのか、ひじょーに気になる(笑)
よくある、途中はおもしろいけど、ラストで全部台無し、ってのになるか、読後感良好で終わるのか……。
11巻完結か……長いな……。
あ、そうそう、もうひとつ。
文庫版になってからだろうとは思うけど、解説が入っている。
この解説、果てしなく、うざい。
1巻でもそう思ったけど、2巻でも20ページ以上の解説があり、菊地秀行だの何だのの台詞を持ってきたり、あーだらこーだらとうんちくを並べ立てて、解説とは言いにくい。
つか、20ページって、もしかしてこのページ数も値段に入ってるんだったら、はっきり言って、いらない。
こっちは「ヴァンパイヤー戦争」という話を読みたいんであって、誰もうんちくたらたらの解説を読みたいわけではないんだしさ。
解説者も、もうちょっと……いや、100%くらい考えろよな。
まー、ただでさえ、読む気が薄い解説を、ここまで無視できてしまうんだから、ある意味、すごい解説を書いてるよな。
笹川吉晴っておっさんはよ。