さて、実はまだ一年じゃない第365回は、
タイトル:ハーメルンのバイオリン弾き(全37巻)
著者:渡辺道明
文庫名:ガンガンコミックス
であります。
壊滅的なギャグとドシリアスを使い分ける少年漫画。
チェロぐらいの大きさの巨大バイオリンを担いだ勇者ハーメル(+愉快な仲間達)と人類を滅ぼさんとする魔族の戦いを描いたファンタジーです。
とにかくギャグとシリアスの差が激しい。
メインキャラすべてにヘタレ属性とトラウマの二種類が用意されており、場面によってコロコロとキャラの顔が変わります。
キャラがシリアスっぽくいけるのは出た当初のみ、どんなマヂキャラだろうが長く出続けるとギャグのネタにされるという恐るべき世界。(笑)
(まー、速攻死んじゃう方は別ですが)
主人公ハーメルは名こそ勇者ですが、筋金入りの守銭奴+人間嫌い。
少なくとも、ヒロインに猿のコスプレやらせた主人公を私は他に知りません。
常に帽子を被っていて、その下にはトラウマの元になったあるものが……。
かなりの長期連載ですが、実は一番盛り上がったのは7巻だったと思います。
いわゆる、人間対魔族の天下分け目の決戦――第二次スフォルツェンド大戦編。
個人戦での名勝負というのは星の数程ありますが、大規模戦闘で言えば少年漫画史上ベスト1と言ってもいいぐらい凄い出来でした。
ヒロインの母が人類最後の希望であるスフォルツェンドの女王だったり、女王に心酔する長髪美形大神官が敵の軍団長に一騎討ちを挑んだり、魔族に滅ぼされた国の王子が魔族一の剣士と渡り合ったり、と序盤は個人ドラマを展開。
それでも人間の力では敗色濃厚……なところに主人公様御一行出現!
世界でも一、二を争う魔曲奏者ハーメルとその親友ライエルが演奏を始めると、力尽きかけた人間達の力が倍増し、魔軍を押し返す!
意気上がるスフォルツェンド、焦り出す魔族侵攻軍、しかし……遠くでそれを見ている魔族の幹部に言わせると――「十年前と同じだ」。
そう、それでもやっぱり人は勝てない。
敵の軍団長が巨大化し、人類側は再び劣勢に立たされます。
ですが……最後の最後に……って、一応それは伏せときましょうか。(笑)
ま、これだけは言えます――
テンション高すぎ。
実際、この七巻で一気に人気が上がったらしいですし。
で、その後なのですが……トラウマ潰しの話が多くなります。
幸せな時間→それを破壊するダークな話→立ち直って旅続行、の繰り返し。
初期はともかく、完全にパターン化してしまった中盤以降は間延びした感は否めません、キャラだけなら好きな奴はいるんですけどね。
シリアスが一段落付いた瞬間にギャグが入るという形がとにかく多く、その落差も激しいため、ちょっと人を選ぶ作品だとは思います――私は好きだけど。
最初崩れてた絵も十巻ぐらいから割と安定してくるので、あのノリに付いてこれる人にはオススメ。
タイトル:ハーメルンのバイオリン弾き(全37巻)
著者:渡辺道明
文庫名:ガンガンコミックス
であります。
壊滅的なギャグとドシリアスを使い分ける少年漫画。
チェロぐらいの大きさの巨大バイオリンを担いだ勇者ハーメル(+愉快な仲間達)と人類を滅ぼさんとする魔族の戦いを描いたファンタジーです。
とにかくギャグとシリアスの差が激しい。
メインキャラすべてにヘタレ属性とトラウマの二種類が用意されており、場面によってコロコロとキャラの顔が変わります。
キャラがシリアスっぽくいけるのは出た当初のみ、どんなマヂキャラだろうが長く出続けるとギャグのネタにされるという恐るべき世界。(笑)
(まー、速攻死んじゃう方は別ですが)
主人公ハーメルは名こそ勇者ですが、筋金入りの守銭奴+人間嫌い。
少なくとも、ヒロインに猿のコスプレやらせた主人公を私は他に知りません。
常に帽子を被っていて、その下にはトラウマの元になったあるものが……。
かなりの長期連載ですが、実は一番盛り上がったのは7巻だったと思います。
いわゆる、人間対魔族の天下分け目の決戦――第二次スフォルツェンド大戦編。
個人戦での名勝負というのは星の数程ありますが、大規模戦闘で言えば少年漫画史上ベスト1と言ってもいいぐらい凄い出来でした。
ヒロインの母が人類最後の希望であるスフォルツェンドの女王だったり、女王に心酔する長髪美形大神官が敵の軍団長に一騎討ちを挑んだり、魔族に滅ぼされた国の王子が魔族一の剣士と渡り合ったり、と序盤は個人ドラマを展開。
それでも人間の力では敗色濃厚……なところに主人公様御一行出現!
世界でも一、二を争う魔曲奏者ハーメルとその親友ライエルが演奏を始めると、力尽きかけた人間達の力が倍増し、魔軍を押し返す!
意気上がるスフォルツェンド、焦り出す魔族侵攻軍、しかし……遠くでそれを見ている魔族の幹部に言わせると――「十年前と同じだ」。
そう、それでもやっぱり人は勝てない。
敵の軍団長が巨大化し、人類側は再び劣勢に立たされます。
ですが……最後の最後に……って、一応それは伏せときましょうか。(笑)
ま、これだけは言えます――
テンション高すぎ。
実際、この七巻で一気に人気が上がったらしいですし。
で、その後なのですが……トラウマ潰しの話が多くなります。
幸せな時間→それを破壊するダークな話→立ち直って旅続行、の繰り返し。
初期はともかく、完全にパターン化してしまった中盤以降は間延びした感は否めません、キャラだけなら好きな奴はいるんですけどね。
シリアスが一段落付いた瞬間にギャグが入るという形がとにかく多く、その落差も激しいため、ちょっと人を選ぶ作品だとは思います――私は好きだけど。
最初崩れてた絵も十巻ぐらいから割と安定してくるので、あのノリに付いてこれる人にはオススメ。