さて、つれづれに年度末は関係ないの第486回は、
タイトル:大鷲の誓い デルフィニア外伝
著者:茅田砂胡
出版社:中央公論社 C・NOVELS Fantasia
であります。
本編が終了して何年経ったんだろうねぇ、これ。
ってくらいあとになって出版されたデルフィニア戦記シリーズの外伝。
ストーリーはデルフィニアでは公爵にあり、ティレドン騎士団の団長でもあったバルロと、ラモナ騎士団の団長のナシアスのふたりの話。
時代はウォルが王に就く前で、当然デルフィニアでは主人公のひとりだったリィも出てこない、バルロとナシアスがまだ騎士団の団員であったころ。
騎士団同士の対抗試合で勝利したナシアスに、ひとりの少年が手合わせを求めてくる。
それがまだ騎士の叙勲すら受けていないバルロで、それを知らないナシアスはあっさりと勝ってしまう。
試合の後、ナシアスが王都へ赴く機会があったときに、バルロはナシアスを呼び、剣の相手をさせる。
ティレドン騎士団では、公爵家の総領息子で、当然次期公爵のバルロ相手に勝つわけにもいかないのだが、ナシアスはそれを試合の後で知っても、まったくそんなことなど頓着しない。
権勢にまったくとらわれずに接するナシアスは、公爵家の総領息子という立場に、否応なしにつきまとうしがらみとは無縁な関係を築ける間柄。
そんなふたりが団員から騎士、そして隣国パラストとの戦いを経て友情を深めていく、そんな話。
もちろん、公爵家で育ち、一般的な常識とはかけ離れた公爵家の常識に苦悩する、一般的な常識の持ち主であるナシアスの姿や、バルロの母である王妹の公爵夫人に絡んだ友情の危機的状況など、まぁ、スタンダードな出来事は十分に盛り込まれている。
最後のほうは、デルフィニア戦記本編よりもあと……リィがいなくなってからの話題も少し入っている。
デルフィニアが好きなひとにとってはきっとおもしろい話なんだろうなぁ、と思う。
著者らしいテンポの良さは健在で、とても読みやすい。
でもこのふたりだとどうしてもウォルとリィのような夫婦漫才にはならないので、そういう笑えるところが少ないのが残念なところかも。
まぁ、そんなところかな。
すごいおもしろい、と言うわけでもないし、本編読んでないとラストのほうのエピソードなんかはほとんどわからないだろうし、なんかホントに懐かしいなぁ、くらい。
まぁ、外伝なんだから本編知らないひとが買うとは思わないけど。
……にしても、最初表紙のイラスト見たときに、ほんとうにしばらく読んでなかったこともあって、ウォルとバルロのふたりかと思ったぞ(笑)
タイトル:大鷲の誓い デルフィニア外伝
著者:茅田砂胡
出版社:中央公論社 C・NOVELS Fantasia
であります。
本編が終了して何年経ったんだろうねぇ、これ。
ってくらいあとになって出版されたデルフィニア戦記シリーズの外伝。
ストーリーはデルフィニアでは公爵にあり、ティレドン騎士団の団長でもあったバルロと、ラモナ騎士団の団長のナシアスのふたりの話。
時代はウォルが王に就く前で、当然デルフィニアでは主人公のひとりだったリィも出てこない、バルロとナシアスがまだ騎士団の団員であったころ。
騎士団同士の対抗試合で勝利したナシアスに、ひとりの少年が手合わせを求めてくる。
それがまだ騎士の叙勲すら受けていないバルロで、それを知らないナシアスはあっさりと勝ってしまう。
試合の後、ナシアスが王都へ赴く機会があったときに、バルロはナシアスを呼び、剣の相手をさせる。
ティレドン騎士団では、公爵家の総領息子で、当然次期公爵のバルロ相手に勝つわけにもいかないのだが、ナシアスはそれを試合の後で知っても、まったくそんなことなど頓着しない。
権勢にまったくとらわれずに接するナシアスは、公爵家の総領息子という立場に、否応なしにつきまとうしがらみとは無縁な関係を築ける間柄。
そんなふたりが団員から騎士、そして隣国パラストとの戦いを経て友情を深めていく、そんな話。
もちろん、公爵家で育ち、一般的な常識とはかけ離れた公爵家の常識に苦悩する、一般的な常識の持ち主であるナシアスの姿や、バルロの母である王妹の公爵夫人に絡んだ友情の危機的状況など、まぁ、スタンダードな出来事は十分に盛り込まれている。
最後のほうは、デルフィニア戦記本編よりもあと……リィがいなくなってからの話題も少し入っている。
デルフィニアが好きなひとにとってはきっとおもしろい話なんだろうなぁ、と思う。
著者らしいテンポの良さは健在で、とても読みやすい。
でもこのふたりだとどうしてもウォルとリィのような夫婦漫才にはならないので、そういう笑えるところが少ないのが残念なところかも。
まぁ、そんなところかな。
すごいおもしろい、と言うわけでもないし、本編読んでないとラストのほうのエピソードなんかはほとんどわからないだろうし、なんかホントに懐かしいなぁ、くらい。
まぁ、外伝なんだから本編知らないひとが買うとは思わないけど。
……にしても、最初表紙のイラスト見たときに、ほんとうにしばらく読んでなかったこともあって、ウォルとバルロのふたりかと思ったぞ(笑)