つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

映画好き必携

2007-04-11 23:54:24 | 映像関連
さて、夜勤明けは辛い第862回は、

タイトル:外国映画ベスト200
編者:NHK&JSB衛星映画マラソン365共同事務局
出版社:角川書店 角川文庫(初版:H2)

であります。

実は私、映画館が苦手です。
映画自体は好きなのですが、大音量の音を聞くと耳が痛くなるのです。
視たい映画はいくつもあるんですけどねぇ……。

とまぁ、無関係な話は置いといて……外国映画のハンドブックです。
映画人・著名人が選んだ名画を人気順に並べ、解説、あらすじ、コメントを載せています。
栄えある一位は――

『第三の男』

でした。
何と言うか、不動の人気ですね……。

以下、十位まで挙げると――

二位 『天井浅敷の人々』(知らん)
三位 『望郷』(名前しか知らん)
四位 『風と共に去りぬ』(さすがに、『スカーレット』は映画化せず)
五位 『駅馬車』(同じ西部劇なら『明日に向って撃て!』の方が好み)
六位 『自転車泥棒』(面白そうだけど視てない)
七位 『ローマの休日』(オードリーのプロモです。だが、それでいい)
八位 『カサブランカ』(そんな昔のことは憶えていない……)
九位 『エデンの東』(ジェームズ・ディーンに尽きますね)
十位 『アラビアのロレンス』
    『禁じられた遊び』
    『ウエスト・サイド物語』

でした!
古典映画の名作がズラリといった感じですが、私は声を大にして言いたい。

『太陽がいっぱい』が三位以内に入ってないたぁどういう了見だっ!
(十七位にランクされてました。ざけんな)

映画の他に、役者のランキングもあったりします。
男女別に三位まで挙げると――

男性一位 ジャン・ギャバン
男性二位 ゲイリー・クーパー
男性三位 チャールズ・チャップリン

女性一位 イングリッド・バーグマン
女性二位 オードリー・ヘップバーン
女性三位 ヴィヴィアン・リー

ドロンとモローが三位以内に入ってないたぁ――!(以下略)

とまぁ、色々と言いたいことはあるのですが、古典映画好きにはオススメの一冊です。
これ、日本版作ったら、間違いなく『七人の侍』が一位に来そうだなぁ。

平成仮面ライダーと言えば、これっ!

2007-03-21 23:51:11 | 映像関連
さて、龍騎以降全然視てないなぁ……な第841回は、

タイトル:仮面ライダークウガ『写真集』『デザイン画集』『シナリオ集』
出版社:小学館

であります。

平成仮面ライダーのトップバッター『クウガ』の資料集です。
三冊セットで○○○円で落ちていたので、拾ってきました。(爆)

速攻で『戻る』ボタンをクリックせずにこの記事を読んでいる方には不要かも知れませんが、一応、クウガについてちょっとだけ触れておきます。

歩く好奇心とも言える青年・五代雄介が、現生人類の先祖(と思われる)リント族の戦士・クウガとなって、謎の古代種族・グロンギと戦う特撮アクションです。
RX終了から数えて実に十一年ぶりの新作と言うことで、制作側もかなり気合いが入っており、クウガとなって戦うことに悩む五代、彼と苦しみを分かち合う刑事・一条、謎の言動を繰り返すグロンギ達といったキャラクターを中心に高年齢層を意識したドラマを展開し、まったく新しい仮面ライダーの名に恥じぬ傑作に仕上げていました。
ゲゲルと呼ばれる殺人ゲームを繰り返すグロンギと戦う内に、五代自身も次第に人間離れしてゆき、石ノ森版『仮面ライダーBLACK』を彷彿とさせる頂上対決へと雪崩れ込んでいく展開は秀逸で、毎週目を皿のようにして視ていた……のは私だけじゃない筈。

と、原作への思い入れはそれぐらいにして……。
そんなクウガの魅力を余すところなく伝える設定資料集です。
これ三冊で、大体クウガは理解出来ます。

素直にDVD買えばいいじゃんってツッコミは入れない方向で。(爆)

以下、各書についてさらっと解説します。

『写真集』……そのまんまです。主役の五代雄介と超イケメン(重要)刑事・一条のカットがメインで、以下、人間側サブキャラクターが1~4ページずつ、クウガの戦闘シーンが大量、で、敵怪人達がちらほらといったところ。
主人公二人以外で目立つのは、本作最大の謎にして敵の首魁『バラのタトゥーの女』で、人間側サブキャラクターが結構ページ削られているのに対し、一人で4ページも取ってやがります。(さすがと言おうか)
しかし……視てた時から思ってましたが、本作の敵怪人達は非常にオシャレですね。変身前のファッションが非常に個性的な上、多くの男性が群青色のルージュ引いてて、しかもそれが似合ってるのが良い。個人的には、松田勇作カットで初代変身ポーズを決めるゴ・バダー・バ(まんまバッタ怪人)がお気に入り。

『デザイン画集』……クウガ、及び、敵怪人の設定画集。
当然と言えば当然だが、クウガのデザインはかなり難航したようで、数多くの準備稿が存在します。従来のメカニカルなイメージに始まり、実際に放映された決定稿に至るまでの過程を見るのはなかなか楽しい。黒のボディに金色のパーツを重ね、マントまで付けたいかにも悪のボスっぽいデザインもあり、個人的にはこれも作って欲しかったところ。
独特の衣装やアクセサリを身に付け、異種族らしさを全面に押し出していた怪人のデザインも、初期設定から決定稿まで載っています。この手の設定資料見るたびに思うけど、共同作業とは言え、一番組のために異常な数の絵を描いてますねぇ……。(しかもやたら細かい)

『シナリオ集』……シナリオの決定稿です。文字が小さくてちと読み辛いのですが、全話のストーリーを一気に追うことが出来るのはやはり嬉しい。
最大の特徴は、作中で使用されているグロンギ語の訳が載っていることで、あのシーンのあの台詞は何だったんだ? という疑問を一気に解消してくれます。
ちなみに、最終回直前の一条さんとバラのタトゥーの女の対決で、海に落ちる直前に彼女が言った台詞は――

「ビビギ・ダダ。ゴラゲド・パラダ・ガギダ・ギロボザ。
(気に入った。お前とはまた会いたいものだ)」


でした! つーか……やっぱりお前ら、いずれまた復活するんかいっ……!

以上、なかなかに美味しい設定資料集です。ファンにはオススメ。
個人的には、写真集の分量がもうちょっと欲しいところですが……。

光の国の人だもの

2006-12-27 23:58:19 | 映像関連
さて、このブログに正月休みはない第757回は、

タイトル:ウルトラ戦士超技全書
監修:円谷プロダクション
出版社:小学館 てれびくんデラックス(初版:H2)

であります。

光の国の人々の技をカラー写真付きで紹介しているムック本です。

それだけです。

つーか――

他に表現しようがない。(爆)

しかし……初代ウルトラマンからして、やたらと技多かったんですね。
有名どころのスペシウム光線、八つ裂き光輪、アタック光線なんかはまだいいとしても、ウルトラ眼光、ウルトラ霞斬り、くすぐり戦法って何よ?(笑)
バリアーとかテレポートとか反則臭い技も使ってるし、ちょっと初代ウルトラマンを見直しました。(不遜)

全部通して読むと、製作サイドがいかに各ウルトラ戦士の差別化を図ろうとしたかがよく解ります。
とにかくアイスラッガーなセブン、ブレスレットが強過ぎて本体の影が薄い新マン、光線技がやたらと豊富なエース、いいとこ取りのタロウ――と、微妙に特徴を変えています。
それでも、ウルトラシリーズと言うとスペシウム光線を思い浮かべてしまうあたり、やっぱり初代って偉大だったんだなぁ、と思ってみたり。

後は、時代の影響もあるのでしょうが、肉弾戦ではプロレス技をよく使ってますね。
ヘッドロック、ネックハンギング、ドロップキック、ボストンクラブなどなど、有名な技が結構出てきます。
スポコン物を意識して作られたレオに至っては、ノーザンライトスープレックスまで使ってるし……解る私も私だけど。(爆)

突然ですが、ここで問題です。

ダイヤ光線  エース
フォッグビーム  新マン
シェイクハンド光線  セブン
エネルギー光球  レオ
リライブ光線  タロウ
光線白刃取り  初代

これらは、それぞれ誰の技でしょうか?
答えは各技の横に隠してありますので、ドラッグして確認して下さい。

当時を知る人にとっては宝物の一つ、かも。
ゲームとしてはかなりアレだけど、グラフィックはかなり頑張っていた『ウルトラマン・ファイティング・エボリューション』を遊ぶ時に、脇に置いておくと結構楽しいです。

特撮はツッコンでナンボである

2006-08-02 23:56:35 | 映像関連
さて、たまーにこういうのを紹介しないと気が済まない第610回は、

タイトル:宇宙刑事大全――ギャバン・シャリバン・シャイダーの世界
編者:安藤幹夫&スタジオ・ハード編
出版社:双葉社

であります。

特撮ヒーローと言えば全身タイツ、という概念をぶち壊した名作『宇宙刑事三部作』のムック本です。
木曜漫画劇場で時々ネタにしてる割には、まだ紹介してなかったな~、と思いつつ手に取ってみました。

放送から十数年経って編集されただけのことはあり、中身が異常に濃いです。
作品内での立場、ちょっとした名場面、必殺技等を網羅したキャラクター紹介に始まり、メカ紹介、登場モンスター紹介等、基本スペックはまずまず。
また、番組放送時の状況、制作者インタビュー、企画段階のプロット、いかにして他作品との差別化を図ったか? などの制作裏話が多数紹介されており、多角的に作品を見直すことができるようになっています。

しかし、何と言っても圧巻なのはエピソード紹介。
全話写真付きで粗筋を掲載し、さらにその回の見所や全体的なストーリーにおける位置付け等を解説したガイドを付記。加えて、ゲストキャラの紹介までする念の入れよう。
編集者が趣味で書いてるとしか思えない各話ガイドは秀逸で、読むだけでも楽しいし上、DVDを視る時の参考にもなります。これだけでも読む価値あり。

また、三人の宇宙刑事を演じた大葉健二、渡洋史、故・円谷浩のかな~り長いインタビューが収録されているのも嬉しいところ。
当時苦労したこと、共演者とのエピソード、実はあそこはアドリブだったとか、変身ポーズを自分で考えたとか、ファン必見の裏話が満載。
個人的には、大葉健二がギャバン最終回の台本もらった時のエピソードがかなりツボでした。「ああー俺隊長になるんだって、初めて知りました」……って、をい。(笑)

他にも、使用曲の紹介や、漫画、オモチャ等の紹介もちょっとだけあります。
ただ、これは他に比べるとオマケに近い感じかな。

ファン必携の一冊です、とにかくオススメ。
カラーページが少ないのがちょっと残念ですが、内容は充実してます。

ペンライトで変身

2005-11-16 19:27:01 | 映像関連
さて、再びこういうものを持ち出す第351回は、

タイトル:懐かしのヒーロー ウルトラマン99の謎
著者:青柳宇井朗・赤星正尚
文庫名:二見文庫

であります。

光の国の人達の謎本です。(笑)
さて、貴方はいくつ知っているでしょうか?
99個全部拾うわけにもいかないので気になったのをいくつか。

・ウルトラマンは当初、怪獣だった!?
 これは有名ですね。宇宙人なのは確かですが。

・『ウルトラマンレオ』にモロボシ・ダンが登場した裏事情。
 これは知らなかった……本当に偶然の産物だったようで。

・「ウルトラ」のネーミングの原点とは?
 ヒント、『ウルトラQ』に似ている当時流行った言葉。

・ハイテクSFXと墨汁流血シーン
 これも知らなかった。白黒TVだからこそできた荒技といったところ。

・なんと、ウルトラマンが口から火を吐いた!?
 最初は光線技という概念そのものがなかったというお話。

・『ウルトラマンセブン』ではなく『ウルトラセブン』の理由。
 ヒント、隊員の人数。由来はエイトマンとほぼ同じです。

等々、『ウルトラQ』から『ウルトラマンG』までのシリーズのちょっとしたこぼれ話を集めた本です。
『ウルトラQ』『ウルトラマン』についてはそれなりに知っていたのですが、それ以外のシリーズは詳しく知らなかったので割と楽しめました。

なんか最近懐古趣味が復活しつつあるかも……。(汗)

時代考証恐るべし

2005-11-08 22:31:46 | 映像関連
さて、少ーし悩んでしまう第343回は、

タイトル:間違いだらけの時代劇
著者:名和弓雄
文庫名:河出文庫

であります。

TV、映画等の時代劇の間違いを指摘する好著。
おかしな作法、不自然な言葉遣い、時代設定を無視した演出等々。
実際に時代考証を行ってきた著者ならではの鋭い批判が炸裂してます。

道具の形態、衣服の色調、生活習慣……その他諸々の時代を象徴するもの。
これらにはすべて歴史があり、そうなった理由が存在します。
もちろんすべてが理に適っているわけではありませんが、意味なく決められたものなどないのは確かです。(駄洒落でそうなっているものも含めて……笑)

著者は時代考証の誤りを指摘しつつ、正しいものが定着した理由についても解説してくれています。
特に武器の使い方に関しては、見栄えはどうあれ、実際の用法の方が遥かに合理的だと感じました。
時代劇ファンとしては、そこまで言われると何も作れなくなってしまうと思う部分もあるのですが……。

ちなみに、著者は時代劇のアレンジを全否定しているわけではありません。
説得力のないもの、世界観を破壊しかねない嘘を嫌っているだけです。
『時代劇は、チョン髷を頭にのせ、刀を腰に帯びた現代劇であってはならぬ』という主張もされています、ま、私はこれは好みだと思いますが。

時代劇ファン、時代物が好きな方にオススメ。
自分の中の常識に疑問符を付けたくない方には不向き、かも。

仕掛けて仕損じなし

2005-10-17 21:25:36 | 映像関連
さて、お馴染みのあのテーマでお送りする第321回は、

タイトル:必殺シリーズ完全殺し屋名鑑―荒野の果てに編
編者:必殺党
文庫名:ザテレビジョン文庫

であります。

チャララ~
タタタタタタタ
チャララ~♪

必殺です。
必殺ったら必殺なのです。
一話目でいきなり仕損じても仕損じなしなのです。(笑)

『必殺仕掛人』から『翔べ! 必殺うらごろし』までの十四作及び、劇場版『必殺』に登場した人々を紹介するキャラクターブックです。
実際のところ、これより詳しいサイトを探すのに苦労はしないと思うけど、アナログ人間の私にとっては有り難いアイテムと言えます。

メインキャラには顔写真と名台詞付き。
「あたしゃあ、理想とまずいメシは苦手でね」(梅安)
「あーちきしょーゾクゾクしてきやがった。
生きてるってのも満更じゃねぇな!」(鉄)
「これは先の長い、汚ねぇ仕事だ。
向こうがワルなら、俺達はその上を行くワルにならなきゃいけねぇ」(主水)
などなど、味のある台詞を楽しむのも一興。

やたらと作品が多いため、中には「これって駄洒落?」みたいなものもあったりしますが、主水が中心になって完全にパターン化した後期のシリーズよりこっちの前期シリーズの方が私は気に入ってたりします。

これとセガサターンの『必殺』はファンの必須アイテム……だと思う。
役者が違ってもやってることは同じだったりする奴等がちょろちょろいるので、「キャラ被ってるやん!」と吠えたくもなりますが、そこは愛で回避して下さい。
ゲームの方は鉄が波動拳撃ったり、大蛇が敵として出てきたり、やたら操作性悪かったりと粗の目立つ作品ですが――笑えます。

かなり調子悪いぞgooブログ

2005-04-11 21:51:43 | 映像関連
さて、かなりブログの調子が悪いので短く済ます第132回は、

タイトル:ウルトラQ――フィルム・ブックス全七巻
構成:間宮尚彦
文庫名:小学館文庫

であります。

ご存じない方のために言っておこう。

ウルトラマンではない。

ウルトラQとは、ウルトラマンの前に円谷プロが制作したSFドラマです。
一話三十分、全二十八話、モノクロ作品。
怪獣もいます、宇宙人もいます、不思議現象も起こります。
しかし、ウルトラマンも科学特捜隊も出ません!

本書はそのウルトラQの魅力を余すところなく伝えるフィルム・ブックです。
全シーン、セリフを網羅し、巻末には制作者のインタビューの収録されています。

好きな作品は、『クモ男爵』、『1/8計画』、『あけてくれ!』、『バルンガ』、『2020年の挑戦』、『悪魔っ子』。
特に最終話である『あけてくれ!』は映像、シナリオともに素晴らしい出来で、ビデオ見た時は、「すげーっ!」と叫ぶことすらできませんでした。

特撮ファンなら買って損はないです。
ただし、昭和59年刊。
プレミア付いてたりしたら、ビデオを借りてきた方がいいかも。

特撮と言えばこれ

2005-01-31 18:50:00 | 映像関連
さて、ついにばれてしまった後の第62回は、

タイトル:ウルトラマン対仮面ライダー
著者:池田憲章・高橋信之【編著】
出版社:文藝春秋

どっちが強いかを比べるわけではない。

本書はいわゆるデータ本ではありません。(もちろんデータもあるが)
両作品がいかに凄い作品かを、五人の執筆者が交代で記したコラム集です。

二つのヒーローの誕生秘話から、個性的な敵の紹介、世界観、科学技術、ドラマ演出の妙、メイキングこぼれ話等々……盛りだくさんな内容な上、どのライターも語りが非常に上手い。

『勇者は黙って勝負する!! ウルトラマンの頭脳作戦』
『改造人間は不死身だ! 復活する怪人達の魅力』
『科学の光と影 科特隊とショッカー』

これらの狙いまくったタイトルを掲げ、ある時は子供時代を懐かしみつつ、ある時は大人の視点で冷静に作品を語ってくれるのも素敵ですが、何より、どの文からもウルトラマンと仮面ライダーが好きだということが如実に伝わってくるのがいいです。

はっきり言ってこれさえあれば他の本はいらないっと言っても過言ではないぐらい、いい仕事してます。ファンなら必読必携。

問題があるとすれば、1993年刊ということ。
再版してるのかなぁ……。

え、もうV3?

2004-12-04 15:26:40 | 映像関連
さて、記念すべき(次はアマゾンだっけ?)3回目は、

タイトル:どこかで誰かが見ていてくれる
著者:福本清三
文庫名:集英社文庫

であります。

突然ですが、あなたは時代劇好きですか? 
私は好きな方です。欠かさず見ているわけではありませんが。
もし、ちょっとでも好きなら、本書は絶対のオススメです。
なぜならこの本は、世界が認める日本一の斬られ役、福本清三さんのお話だからです。
(否定する奴に時代劇を見る資格はねぇ!)

え、誰のことか解らない?
用心棒の集団の中で一番目立ってる、頬のこけた感じの人ですってば。
映画『ラスト・サムライ』でトム・クルーズの監視をしてたサイレント・サムライと言えば解りますか?

どーしても解らないという人は本書を買って下さい。
最初のページでいきなり、刀を抜いてポーズを取る福本さんの雄志が見られます。(格好良すぎ)

斬られ斬られて46年、すでに還暦越え!
出演作は数知れず、されど、代表作なし!
だからどうした、この人はどんなスターよりも格好いいのだ。
殆ど裸一貫で大部屋に入った話、専属契約にしてもらった話、結婚話、立ち回りの工夫の話……他にも色々。
普通の人なんだけど、並の人ではない、そんな福本さんの半生を堪能できます。ファンは即買い、マジで。

追記。
二冊目出てます。読むべし、読むべし。