つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

モルドールへGO!

2005-09-28 19:58:23 | ファンタジー(異世界)
さて、そういえば未完のアニメーションがあったなぁ、な第302回は、

タイトル:指輪物語(旅の仲間、二つの塔、王の帰還)
著者:J・R・R・トールキン
出版社:評論社

であります。

映画『ロード・オブ・ザ・リング』の原作。
カバー見たら3-6○○って名前が書いてあった……。
読んでから○○年経つんだなぁ、としみじみしてしまいました。(笑)

バトルファンタジー(?)の元祖です。
すべての指輪を支配できる『一つの指輪』を巡って、ホビット、人間、エルフ、ドワーフと魔王サウロンの配下が熾烈な戦いを繰り広げます。

問題は……長い

一言で言っちゃうと、ホビットの青年フロドが『一つの指輪』の所持者となり、仲間ともにサウロンの魔の手から逃れつつ、指輪を破壊できる唯一の場所である滅びの山を目指すお話。
これに枝ストーリーとしてフロドとはぐれた仲間達の冒険や、中つ国連合軍と魔王軍の戦いなどが挿入されています。

ただ、メインストーリーである筈のフロドの物語が非常に冗長。
盛り上がりに欠ける上、非常に細かいことまで書いてあるので、読んでて眠くなってしまいました。
フロドが嫌い……と言ってしまえばそれまでですが、序盤もかなり冗長だったし、単に旅の記述が退屈なだけかも。

強力だけど無敵ではない魔術師ガンダルフ、仕切ってるけど実はリーダー適正に難があるアラゴルン、指輪に魅入られて肉体が変質してしまったゴクリなど、味のある方々が登場しますが、個人的にはフロドの従者サムが一番好き。

サムは一芸に秀でているキャラではありません。
魔法は使えないし、剣技も並みかそれ以下、しかも泳げなかったりする。
しかし、忠誠心だけでフロドを守り続けます、はっきり言って最強。
つか、最後の最後までこいつがキーマンだった……。

見せ場は結構ありますが、全部通して読むにはかなりの気合いが必要です。
正直、飛ばし読みでいいと思う。(ひどっ)


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2 コメント

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飛ばし読みでいいとはあんまりな(笑) (くろにゃんこ)
2005-10-01 07:36:25
私の姉は、ブームになる以前に本書を持っていたけど、つらぬき丸っていう訳に我慢ができず、1巻の途中で挫折したらしい。

それをいうなら、ナルニアの朝びらき丸だって負けてないと、と思ったら、こちらも訳が瀬田さんだった。

本書は長~いう上に、訳が古臭いという難点があるんですよね。

まあ、ファンにとってはそこが魅力なんですけど。

ちなみに私は、大人になってから読んだので、ファンタジーの最高峰だと思ってますが。
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正直眠くなるので……(笑) (SEN)
2005-10-01 18:19:25
それを言うならゲドは『はてみ丸』ですしねぇ……。

前作『ホビットの冒険』を引きずってか、

全編童話敬語調なのも結構辛かったです。



まぁ、「やんぬるかな!」と言わないガンダルフ爺さんも

威厳がないと思うので、一長一短ですね。



異常なまでの裏設定は最高峰だと思ったりもします。

そういえばこの方言語学者だった。(笑)
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