さて、不定期復活まっしぐらな第942回は、
タイトル:ヴィンランド・サガ(1~5巻:以下続刊)
著者:幸村誠
出版社:講談社 アフタヌーン・コミックス
であります。
扇:先週、風邪で死んでたSENでーす。
鈴:やっぱり麻雀はCPUより対人だよねとしみじみ思うLINNで~す。
扇:俺が風邪で死兆星見てた間、何してやがった貴様ぁ~!
鈴:大昔にちょろっとだけやったことがあったオンライン麻雀の「天鳳」でときどき遊んでた(爆)
扇:暇人だったのか……。
俺はCOM戦の方が好きだがね、待ち時間ないから。
鈴:天鳳は「喰いアリ赤速」があって、東風戦あたりだとけっこう時間かかんないぞ。
最高持ち時間8秒だし。
まぁ、それでもCPU相手よりは遅いだろうが、なんかなぁ……。
携帯で麻雀やってると、どー考えてもウソくささが見えてくるから、対人のほうがおもしろいんだよなぁ。
扇:麻雀は性格出るからなぁ。
特にそういう、さっさと上がったもん勝ちなルールだと、いかにセコく立ち回るかを見るのは楽しいと言えば楽しい。
でもやっぱ、途中で退屈になるけどね、麻雀だから。
鈴:まーねー。
だから、東南戦なんてやらないし、そこまで長々と続けたりしないしなぁ。
でも実際、せこく立ち回るか、ってのは確かだな。
だいたい初手で満貫以上あがったりすると、そっからはトップ目の人間は早上がり一直線だったりするし(笑)
扇:つーか、親なら満貫ツモ一回で充分だわな。
後はひたすら逃げるだけ。(笑)
もっとも赤有りだから、交通事故一発で逆転なんて平気でありそうだがね。
鈴:交通事故ってもなぁ。
自分の風+赤+ドラなんてので、あっさり跳満直撃なんてのはザラだからなぁ(爆)
そういうののおかげで、トップ目だったのにあっさり逆転されて2位転落なんてことはけっこうあったけどな(爆)
扇:んで、あンた背中が煤けてるぜ、とか言われるわけだ。
鈴:誰が言うかっ!!
……でもいちおう、チャット機能があるから、仲間内で個室対戦とかやってると、言われてそうだなぁ(笑)
しかし、何が何でもそのセリフだけは言われたくないな。
とてつもなく腹が立つか、とてつもなく気が抜けるかどっちかだ(笑)
扇:とりあえず、クイタン+ドラ3+赤×2=ハネマン! とかで言われたら、キレるな。
まぁさすがに8秒ルールでは、「俺に時の刻みはない」とは言えないだろうが。
あー、こういう話してたらもう一度読みたくなってきたなぁ、あの史上最高の麻雀ギャグ漫画。
鈴:まぁ、確実にキレるな。それだけの役ならいいが、そのセリフがあるだけでなんか激しく腹が立つ(爆)
しかし、「煤けてる」ってセリフだけで、成り立ってるマンガってすごいよな。
だいたい、わかる人間ならその「煤けてる」だけですべてがわかってしまうからなぁ。
いちおう、麻雀と○○○な話を絡めてんだが、どー見てもあの主人公のキャラだけですべてがなんかOK!って感じだよな(笑)
扇:間違った意味で人を超越しちゃってるからな。
彼の電波ぶりに対抗できるのは、オカルト超特急なアカギ先生ぐらいのもんだろう。
格闘漫画で言うなら、さしずめ、江田島平八と範馬勇次郎ってとこだな。
(解る人にしか解りませんね、この話)
鈴:確かに、わかる人間にしかわからんな。
範馬勇次郎自体がわからん。
まー、江田島平八と較べるぐらいだから、だいたいのところは想像つくが(笑)
扇:まー、何とゆーか、作品に登場する他のキャラと強さを比べても無駄! って点では同じだ。
ところで、今日紹介する漫画絡みの話を全くしていないのだが……これで良かったのかなぁ。
鈴:まぁ、まったくしないのもいつものことだろう(笑)
でもそろそろきっちりと紹介しとくべきだろうな。
じゃぁ、ストーリー紹介よろしく。
扇:歴史物なので、解説大変なんだが……ま、掻い摘んで。
時は十一世紀初頭、後にヴァイキングと呼ばれる者達がヨーロッパ各地を荒らし回っていた時代。
略奪を繰り返す兵団に身を置く少年トルフィンは、今日も手柄を求めて戦場を疾駆していた。
彼の求める報酬はただ一つ、兵団の首領アシェラッドと決闘する権利。
卑劣な手段で父を殺した憎き男を、正式な決闘で殺す――それだけのためにトルフィンは戦い続ける……。
鈴:そーねー。
初手はそういう感じだが、なんか先に進むに従って……って感じだな。
まぁ、ストーリーは本を読んでもらうとして、キャラ紹介……の前にCMか。
つれづれ読書日記
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扇:んでは、主人公のトルフィン。
幼少時は戦士に憧れるヤンチャ坊主だったが、現在はツリ目がトレードマークの凄腕の剣士。
自分のガキ臭い行動で、偉大過ぎる父トールズを死なせてしまった罪を背負っており、半ば八つ当たり的にアシェラッドの首を狙う。
もっとも、当のアシェラッドからはいいように利用されており、復讐のために付きまとっていると言うより、逞しく育ててもらっているという方が正しい。
素早い動きで相手を翻弄し、短剣で確実に急所を突くという小兵ならではの戦い方でかなりの強さを誇るが、戦争は嫌いらしく、バトルマニアを否定する発言もあったりする……でも、今のところ彼が平和に暮らせる日は当分こないと思われる。(爆)
煤:では、そのトルフィンが狙っているアシェラッドのおっちゃん(笑)
ヴァイキングの首領(「死ぬがよい」とは言わない)で、腕も立ち、戦略、戦術ともに首領として申し分ない伎倆を持つが、話の中ではけっこう悪役っぽい立ち回りを演じるひと。
ただし、ウェールズの関係で過去にいろいろあったり、ヴァイキングの首領をやりながらもぢつはヴァイキングのもとであるデーン人が大嫌いだったり、一桁のガキだった食い扶持を増やすだけだったトルフィンをそのまま仲間に加えて使ったりと、いろいろ味のある行動をするひと。
つーか、どー考えても、このアシェのおっちゃん、トルフィンかわいがってるよなぁ。
だいたいここまでトルフィンが強くなったのも、決闘だの何だの言ってトルフィンかまってる間に、腕を上げたとか、そういうのも想像できたりするし。
でもまぁ、このひとの魅力はやはり、悪役なんだけど悪役だけのひとではない、と言ったところだろうなぁ。
扇:アシェラッドは、今の所、副主人公みたいなもんだからなぁ……この先どうなるかは解らんが。
では、トルフィンの父で、アシェラッドの兵団に殺されたトールズ。
どう足掻いてもこの漫画最強の戦士で、素手で一隻の戦力を戦闘不能に追い込むほどの、理不尽な強さを誇る。
実は元ヨーム戦士団大隊長で、脱走して家族と共にアイスランドで隠遁生活を送っていたが、過去の手からは逃れられず、罠にかけられ、トルフィンを人質に取られて自ら死を受け入れた。
強く優しく、時に厳しく、という『理想の親父』を具現化したようなキャラクターで、死後もトルフィンの夢に度々登場し、重すぎる台詞を吐きまくって存在感をアピールし続けている。
余談だが、二巻でアシェラッドの部下達を手玉に取る戦いぶりはシャレになっていなかった……つーか強過ぎです、お父さん。
鈴:理不尽か……まぁ、武術をやってる人間から言わせると、まぁ、かなりの手練れならあれくらいは出来るだろうと思われる。……たぶん(爆)
まぁでも、ホントに強すぎ、親父。
えーっと、じゃぁ、その親父さんの血をかなり濃ゆく受け継いだ娘のユルヴァ。
お人好しの父、病弱な母、猪突猛進わがまま街道まっしぐらな弟(トルフィン)の間にあって、リアリスト街道まっしぐらに育ったある意味、本作の隠れ主人公。
さすがにデーン人の貴族系の娘らしく、美人。さらに働き者で鯨猟では一番銛をかますなど、すばらしい活躍を見せると言う、ときどきトルフィンよりも目立っているお姉さん。
でも、母親に優しくされて泣いてしまったりと、女の子らしいところがあったり、4コママンガでヴァイキングの血筋を感じさせる話があったりと、出番は少ないながら、存在感だけは他のキャラにまったく引けを取らない稀有なキャラである。
扇:ユルヴァ……本編ではほぼ出番なしなんだがなぁ。
では、三巻で登場してからこっち美味しいところを持って行きまくっているトルケル。
デンマーク側の人間でありながら、敵のイングランド軍が弱すぎて面白くないという理由で自軍を裏切った生粋のバトルマニア。
単純戦闘力はトールズに匹敵し、丸太を投げて船を沈めるわ、投げ槍で四人の兵士をまとめて突き殺すわ、突進してくる馬を素手で吹っ飛ばすわと、人類の企画を大きく無視した超絶パワーで暴れ回る。
もっとも、単なる猪武者ではなく、戦って死んだ者だけが天国に行けるという北欧ならではの信仰を忠実に守っており、戦うなら相手は強い方がいいというポリシーも持っている。
登場時からトルフィンとは因縁があり、激闘を繰り広げるが、今のところ決着は付いていない。
またしても余談だが、彼が投げる槍は、投げ槍と言うよりミサイルに近いと思うのは私だけ?(笑)
鈴:出番ねぇなぁ……ない割に、出てきたときにはかなり印象的でいい娘なんだよなぁ。
さておき、キャラ紹介的には、まぁ、こんなもんかねぇ。
あとは、いい味を出しているのと言えば、ヴィリバルド神父とか、顔キャラのひとり、クヌートというデンマークの王子とか、アシェラッドの副官のビョルンとか、いろいろといるのはいるが、まぁ、まだ5巻しか出ていない段階では紹介するには足りんかのぅ。
6巻まで出てれば、ビョルンは確実に紹介に値するキャラになってるはずだと思うんだがなぁ(笑)
扇:ビョルンは所々で良い味出してたりするんだけど、確かに見せ場はなかった感じかね。
ともあれ、銃登場以前の戦争ってこんな感じだったろうなぁ、と思わせてくれる、非常に秀逸な戦記漫画です。
二巻まではトルフィン個人が話の主体でしたが、三巻以降はデンマークとイングランドの戦いがメインとなり、その中で各キャラがどう動くかが結構楽しみ。
鈴:こっちとしては、ちょっと大局的な話になりそうで、個人絡みが蔑ろにされないか、ちと不安なところがあるかのぅ。
ただ、現在の話と、トルフィンが夢だったり思い出だったりする中で出てくる過去話など、現在と過去の話をうまい具合に見せてくれているのは確か。
青年マンガなんて滅多に読まねぇし、歴史ものなんて、まず手に取るこたぁねぇが、単なる復讐ものになりそうもない気配はあるし、いろいろと先のことを想像すると楽しいし、これは新刊で買っても損のない……つーか、新刊で買って、惜しくなかった作品ではあるな。
扇:うーん、トルフィンが主役として影が薄くなる可能性は高いね。
トルフィン個人の復讐よりも、アシェラッドの目的の方がこの先の展開では重要になるし、描かれる戦いも小規模な小競り合いから大規模戦闘に移行するだろうから、所詮一兵士でしかないトルフィンの影響なんて知れてるし……クヌート絡みでイベント起こすことになるんだろうけど、どう処理するか、期待半分不安半分ってとこだね。
ともあれ、超能力バリバリのバトル漫画に食傷気味な方にはかなりオススメです。
一応歴史物にはなるのでしょうが、知らなくても全く問題ないぐらい面白いので、試しにふらっと拾ってみて下さい――ザコ兵士が死にまくる画面に引かなければ楽しく読めます。(笑)
では、最近当たり多いなぁと思いつつ、今日はこのへんで、さようなぁ~![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/sayonara.gif)
鈴:期待半分不安半分ってぇのは賛成だね。
どういうふうにこの話を進め、処理してくれるのか、見物ではあるが、こけるときつそうだな。5巻分の金返せとか言いたくなる可能性もある(笑)
でも、そういうところを抜きにして、5巻までの話を見るかぎり、歴史ものなんてまずもって手に取らない私でさえも、これはOKってくらいのものなので、手を出すのはいまのうちです(爆)
と言うわけで、やはり木劇は、当たりあってナンボだよなぁと思いつつ、この辺でお開きであります。
ではでは、再見~♪
タイトル:ヴィンランド・サガ(1~5巻:以下続刊)
著者:幸村誠
出版社:講談社 アフタヌーン・コミックス
であります。
扇:先週、風邪で死んでたSENでーす。
鈴:やっぱり麻雀はCPUより対人だよねとしみじみ思うLINNで~す。
扇:俺が風邪で死兆星見てた間、何してやがった貴様ぁ~!
鈴:大昔にちょろっとだけやったことがあったオンライン麻雀の「天鳳」でときどき遊んでた(爆)
扇:暇人だったのか……。
俺はCOM戦の方が好きだがね、待ち時間ないから。
鈴:天鳳は「喰いアリ赤速」があって、東風戦あたりだとけっこう時間かかんないぞ。
最高持ち時間8秒だし。
まぁ、それでもCPU相手よりは遅いだろうが、なんかなぁ……。
携帯で麻雀やってると、どー考えてもウソくささが見えてくるから、対人のほうがおもしろいんだよなぁ。
扇:麻雀は性格出るからなぁ。
特にそういう、さっさと上がったもん勝ちなルールだと、いかにセコく立ち回るかを見るのは楽しいと言えば楽しい。
でもやっぱ、途中で退屈になるけどね、麻雀だから。
鈴:まーねー。
だから、東南戦なんてやらないし、そこまで長々と続けたりしないしなぁ。
でも実際、せこく立ち回るか、ってのは確かだな。
だいたい初手で満貫以上あがったりすると、そっからはトップ目の人間は早上がり一直線だったりするし(笑)
扇:つーか、親なら満貫ツモ一回で充分だわな。
後はひたすら逃げるだけ。(笑)
もっとも赤有りだから、交通事故一発で逆転なんて平気でありそうだがね。
鈴:交通事故ってもなぁ。
自分の風+赤+ドラなんてので、あっさり跳満直撃なんてのはザラだからなぁ(爆)
そういうののおかげで、トップ目だったのにあっさり逆転されて2位転落なんてことはけっこうあったけどな(爆)
扇:んで、あンた背中が煤けてるぜ、とか言われるわけだ。
鈴:誰が言うかっ!!
……でもいちおう、チャット機能があるから、仲間内で個室対戦とかやってると、言われてそうだなぁ(笑)
しかし、何が何でもそのセリフだけは言われたくないな。
とてつもなく腹が立つか、とてつもなく気が抜けるかどっちかだ(笑)
扇:とりあえず、クイタン+ドラ3+赤×2=ハネマン! とかで言われたら、キレるな。
まぁさすがに8秒ルールでは、「俺に時の刻みはない」とは言えないだろうが。
あー、こういう話してたらもう一度読みたくなってきたなぁ、あの史上最高の麻雀ギャグ漫画。
鈴:まぁ、確実にキレるな。それだけの役ならいいが、そのセリフがあるだけでなんか激しく腹が立つ(爆)
しかし、「煤けてる」ってセリフだけで、成り立ってるマンガってすごいよな。
だいたい、わかる人間ならその「煤けてる」だけですべてがわかってしまうからなぁ。
いちおう、麻雀と○○○な話を絡めてんだが、どー見てもあの主人公のキャラだけですべてがなんかOK!って感じだよな(笑)
扇:間違った意味で人を超越しちゃってるからな。
彼の電波ぶりに対抗できるのは、オカルト超特急なアカギ先生ぐらいのもんだろう。
格闘漫画で言うなら、さしずめ、江田島平八と範馬勇次郎ってとこだな。
(解る人にしか解りませんね、この話)
鈴:確かに、わかる人間にしかわからんな。
範馬勇次郎自体がわからん。
まー、江田島平八と較べるぐらいだから、だいたいのところは想像つくが(笑)
扇:まー、何とゆーか、作品に登場する他のキャラと強さを比べても無駄! って点では同じだ。
ところで、今日紹介する漫画絡みの話を全くしていないのだが……これで良かったのかなぁ。
鈴:まぁ、まったくしないのもいつものことだろう(笑)
でもそろそろきっちりと紹介しとくべきだろうな。
じゃぁ、ストーリー紹介よろしく。
扇:歴史物なので、解説大変なんだが……ま、掻い摘んで。
時は十一世紀初頭、後にヴァイキングと呼ばれる者達がヨーロッパ各地を荒らし回っていた時代。
略奪を繰り返す兵団に身を置く少年トルフィンは、今日も手柄を求めて戦場を疾駆していた。
彼の求める報酬はただ一つ、兵団の首領アシェラッドと決闘する権利。
卑劣な手段で父を殺した憎き男を、正式な決闘で殺す――それだけのためにトルフィンは戦い続ける……。
鈴:そーねー。
初手はそういう感じだが、なんか先に進むに従って……って感じだな。
まぁ、ストーリーは本を読んでもらうとして、キャラ紹介……の前にCMか。
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つれづれ読書日記まったりと営業中
微妙にですが、新規作家増えてます。
初回からの総目録、作家一覧、どちらも継続更新中。
数は少ないですが、つれづれ号外専用の目録もあったりします。
ちなみに、姉妹サイト『閃鈴電脳遊戯館』は……すいません、更新止まってます。(爆)
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扇:んでは、主人公のトルフィン。
幼少時は戦士に憧れるヤンチャ坊主だったが、現在はツリ目がトレードマークの凄腕の剣士。
自分のガキ臭い行動で、偉大過ぎる父トールズを死なせてしまった罪を背負っており、半ば八つ当たり的にアシェラッドの首を狙う。
もっとも、当のアシェラッドからはいいように利用されており、復讐のために付きまとっていると言うより、逞しく育ててもらっているという方が正しい。
素早い動きで相手を翻弄し、短剣で確実に急所を突くという小兵ならではの戦い方でかなりの強さを誇るが、戦争は嫌いらしく、バトルマニアを否定する発言もあったりする……でも、今のところ彼が平和に暮らせる日は当分こないと思われる。(爆)
煤:では、そのトルフィンが狙っているアシェラッドのおっちゃん(笑)
ヴァイキングの首領(「死ぬがよい」とは言わない)で、腕も立ち、戦略、戦術ともに首領として申し分ない伎倆を持つが、話の中ではけっこう悪役っぽい立ち回りを演じるひと。
ただし、ウェールズの関係で過去にいろいろあったり、ヴァイキングの首領をやりながらもぢつはヴァイキングのもとであるデーン人が大嫌いだったり、一桁のガキだった食い扶持を増やすだけだったトルフィンをそのまま仲間に加えて使ったりと、いろいろ味のある行動をするひと。
つーか、どー考えても、このアシェのおっちゃん、トルフィンかわいがってるよなぁ。
だいたいここまでトルフィンが強くなったのも、決闘だの何だの言ってトルフィンかまってる間に、腕を上げたとか、そういうのも想像できたりするし。
でもまぁ、このひとの魅力はやはり、悪役なんだけど悪役だけのひとではない、と言ったところだろうなぁ。
扇:アシェラッドは、今の所、副主人公みたいなもんだからなぁ……この先どうなるかは解らんが。
では、トルフィンの父で、アシェラッドの兵団に殺されたトールズ。
どう足掻いてもこの漫画最強の戦士で、素手で一隻の戦力を戦闘不能に追い込むほどの、理不尽な強さを誇る。
実は元ヨーム戦士団大隊長で、脱走して家族と共にアイスランドで隠遁生活を送っていたが、過去の手からは逃れられず、罠にかけられ、トルフィンを人質に取られて自ら死を受け入れた。
強く優しく、時に厳しく、という『理想の親父』を具現化したようなキャラクターで、死後もトルフィンの夢に度々登場し、重すぎる台詞を吐きまくって存在感をアピールし続けている。
余談だが、二巻でアシェラッドの部下達を手玉に取る戦いぶりはシャレになっていなかった……つーか強過ぎです、お父さん。
鈴:理不尽か……まぁ、武術をやってる人間から言わせると、まぁ、かなりの手練れならあれくらいは出来るだろうと思われる。……たぶん(爆)
まぁでも、ホントに強すぎ、親父。
えーっと、じゃぁ、その親父さんの血をかなり濃ゆく受け継いだ娘のユルヴァ。
お人好しの父、病弱な母、猪突猛進わがまま街道まっしぐらな弟(トルフィン)の間にあって、リアリスト街道まっしぐらに育ったある意味、本作の隠れ主人公。
さすがにデーン人の貴族系の娘らしく、美人。さらに働き者で鯨猟では一番銛をかますなど、すばらしい活躍を見せると言う、ときどきトルフィンよりも目立っているお姉さん。
でも、母親に優しくされて泣いてしまったりと、女の子らしいところがあったり、4コママンガでヴァイキングの血筋を感じさせる話があったりと、出番は少ないながら、存在感だけは他のキャラにまったく引けを取らない稀有なキャラである。
扇:ユルヴァ……本編ではほぼ出番なしなんだがなぁ。
では、三巻で登場してからこっち美味しいところを持って行きまくっているトルケル。
デンマーク側の人間でありながら、敵のイングランド軍が弱すぎて面白くないという理由で自軍を裏切った生粋のバトルマニア。
単純戦闘力はトールズに匹敵し、丸太を投げて船を沈めるわ、投げ槍で四人の兵士をまとめて突き殺すわ、突進してくる馬を素手で吹っ飛ばすわと、人類の企画を大きく無視した超絶パワーで暴れ回る。
もっとも、単なる猪武者ではなく、戦って死んだ者だけが天国に行けるという北欧ならではの信仰を忠実に守っており、戦うなら相手は強い方がいいというポリシーも持っている。
登場時からトルフィンとは因縁があり、激闘を繰り広げるが、今のところ決着は付いていない。
またしても余談だが、彼が投げる槍は、投げ槍と言うよりミサイルに近いと思うのは私だけ?(笑)
鈴:出番ねぇなぁ……ない割に、出てきたときにはかなり印象的でいい娘なんだよなぁ。
さておき、キャラ紹介的には、まぁ、こんなもんかねぇ。
あとは、いい味を出しているのと言えば、ヴィリバルド神父とか、顔キャラのひとり、クヌートというデンマークの王子とか、アシェラッドの副官のビョルンとか、いろいろといるのはいるが、まぁ、まだ5巻しか出ていない段階では紹介するには足りんかのぅ。
6巻まで出てれば、ビョルンは確実に紹介に値するキャラになってるはずだと思うんだがなぁ(笑)
扇:ビョルンは所々で良い味出してたりするんだけど、確かに見せ場はなかった感じかね。
ともあれ、銃登場以前の戦争ってこんな感じだったろうなぁ、と思わせてくれる、非常に秀逸な戦記漫画です。
二巻まではトルフィン個人が話の主体でしたが、三巻以降はデンマークとイングランドの戦いがメインとなり、その中で各キャラがどう動くかが結構楽しみ。
鈴:こっちとしては、ちょっと大局的な話になりそうで、個人絡みが蔑ろにされないか、ちと不安なところがあるかのぅ。
ただ、現在の話と、トルフィンが夢だったり思い出だったりする中で出てくる過去話など、現在と過去の話をうまい具合に見せてくれているのは確か。
青年マンガなんて滅多に読まねぇし、歴史ものなんて、まず手に取るこたぁねぇが、単なる復讐ものになりそうもない気配はあるし、いろいろと先のことを想像すると楽しいし、これは新刊で買っても損のない……つーか、新刊で買って、惜しくなかった作品ではあるな。
扇:うーん、トルフィンが主役として影が薄くなる可能性は高いね。
トルフィン個人の復讐よりも、アシェラッドの目的の方がこの先の展開では重要になるし、描かれる戦いも小規模な小競り合いから大規模戦闘に移行するだろうから、所詮一兵士でしかないトルフィンの影響なんて知れてるし……クヌート絡みでイベント起こすことになるんだろうけど、どう処理するか、期待半分不安半分ってとこだね。
ともあれ、超能力バリバリのバトル漫画に食傷気味な方にはかなりオススメです。
一応歴史物にはなるのでしょうが、知らなくても全く問題ないぐらい面白いので、試しにふらっと拾ってみて下さい――ザコ兵士が死にまくる画面に引かなければ楽しく読めます。(笑)
では、最近当たり多いなぁと思いつつ、今日はこのへんで、さようなぁ~
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鈴:期待半分不安半分ってぇのは賛成だね。
どういうふうにこの話を進め、処理してくれるのか、見物ではあるが、こけるときつそうだな。5巻分の金返せとか言いたくなる可能性もある(笑)
でも、そういうところを抜きにして、5巻までの話を見るかぎり、歴史ものなんてまずもって手に取らない私でさえも、これはOKってくらいのものなので、手を出すのはいまのうちです(爆)
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