つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

好きこそものの上手なれ……って上手すぎやねんっ!

2008-04-24 17:43:00 | おしゃべり
さて、第966回であります。

扇:既に暑さで死んでるSENデース。

鈴:最近SLにハマってるLINNで~す。

扇:暑い~……暑い熱い厚いアツイ~。

鈴:広島じゃぁ確か25度超えて夏日になった、って話だからなぁ。
さすがに私もスーツの上着は脱いでたな。
昼過ぎてからだけど(笑)

扇:で、そんな暑い中で、お前は電車ごっこやってるわけか……。
で、機械の身体を手に入れるのはいつなんだ?

鈴:誰が蒸気機関車の話をしとるかっ!!
しかも機械の身体って手に入れ……てメタボ解消できるならいいかなぁ(爆)

扇:ん? 他にSLって何かあったか?
俺は、金髪美人と怪しい車掌さんが乗ってる奴しか知らんぞ。

鈴:他に心当たりがなくても、その線路がなくても走っていくヤツだけになるのはどうかと思うぞ。
しかし、なんでそこにちびっ子がひとりいないんだ?
主人公だろ、いちおう、あれが。

扇:いや、SLと言えばアレだ! アレ以外不要っ!
某主人公が座ってる席には、私が座るから別にいらん。

鈴:うわっ、言っちゃったよ……。
それにしても、金髪姉ちゃんと車掌、どっちの隣に座るんだ?

扇:車掌だ。(即答)
銀河旅行の醍醐味は、金髪姐さんと差し向かいで話すことにある。

鈴:即答かよっ!!
だが、相棒がそこまで金髪姉ちゃんが好きだとは知らんかった……。

扇:金髪姐さんは、究極のロマンの一つだぞ――マ×コン疑惑が浮上するという難点はあるがな。
てなわけで、そろそろ今日のテーマにいくとしますかね。


『Wikipediaに吠えろ!』


扇:今日のテーマはぁ――。

鈴:「異能忠敬」!!

扇:本当に吠えてるなァ……。(笑)
って、伊能先生はいつから異能者になったんだっ!

鈴:え? でもある意味異能だろ~。
Wikiに載ってる年表見ただけで、もうそろそろ骨壺に片足突っ込んでる年齢で測量初めてほぼ日本の海岸線測量し終わった、っつー時点でおかしいだろ(笑)

扇:まぁなぁ……50で楽隠居してパソコン習い始め、56でOSの開発に着手って、かなり人外だ。
ちなみに、本当は「伊能忠敬」です。

鈴:現代的にたとえるとそんな感じだよなぁ。
しかもその年齢で始めたにも関わらず、とてつもない業績を上げてるし。
いまで考えると……ちょうどLinuxを作ったLinus氏がいちばん近いかな。
金儲けを考えてなかったから、M$とは言えんし。

扇:まぁ、「窓」作った奴とは違うわな。
で、本来の伊能先生の話に戻るが……この人、名主の出だったのね。
婿養子で伊能家再興して、んで、楽隠居した後、測量のお勉強って……よー解らん人だ。(笑)

鈴:そう、名主なんだよなぁ。
よく銅像とかの絵が帯刀してるから、もともと武士の出だと思ってたけど、武士でも何でもなかったんだよなぁ。
だが、商人として成功、測量でも実力発揮、果ては海岸線の極めて正確な測量をしちまった、ってマルチな才能の持ち主だよなぁ。
平賀源内も有名だが、派手さが目立って有名って感じだけど、伊能先生は地味だけどすごいから、どー考えても伊能先生のほうが上だよな。

扇:をいをい、伊能先生と源内比べちゃいかんよ、次元が違うから。
つーか、そこの記事で伊能小図紹介されてるけど、この時代に緯度経度書き込んであるってどうよ!?
しかも、今の地図と比べても全く見劣りしないっつーか、正確過ぎって時点で、頭おかしい(最上級の賛辞)ってこの人。

鈴:まぁ、確かにな。
ジャンルは違えど、次元が違うのは納得(笑)
しかし、正確すぎってのは、なんかテレビ……NHKだったっけなぁ。
いまのGPS測量と比べて、伊能先生の測量技術は当時の技術を遙かに上回っていた、って話だったし。
江戸時代にいまのGPS測量と比べられる測量技術を持ってるひとって……まぁ、人外だな(笑)

扇:きっと、生まれつきGPS搭載してたんだらう。
しかし、弟子に間宮林蔵がいたってのも面白いな。
ん? 間宮林蔵のプロフィール読んでるけど……江戸時代後期の日本人冒険家、幕府隠密……隠密?

鈴:測量士の弟子が隠密?
……そりゃまぁ、いろいろ出歩いても怪しまれないだろうけどよ……。
でも、街中測量するわけにはいかんから、あんまり役に立ってない気がする(笑)

扇:海岸線専門だからな。(笑)
でも、テレビ戦輪でやってた『伊能先生旅日記』では、しょっちゅう一行と別行動取ってたから、一応町中のスパイ活動もしてたと思うぞ。
伊能先生が、「林蔵、いるかい?」って呼んだら三秒以内に現れるけど。

鈴:どこのテレビ局だよ、それはっ!!
それに呼んでも現れねぇって。
街中にいるのを海岸線に呼ぶんだぞ!? いくら海岸線に近くても3秒で現れるかい。
どっかの○七やあるまいし。

扇:ここまでの放送は、受精から納骨まで、暮らしを支配するsen-linnの提供でお送り致しました。
ここからの放送は、遺伝子から卵子まで、何でも揃う銭麟屋の提供でお送り致します。
大丈夫、隠密はどこにいたって現れるのが時代劇の絶対法則だっ!

鈴:ええいっ、怪しげな会社を勝手に作るんじゃねぇっ!!!
しかも私ならゼッタイにそんな怪しさ120%の会社なんぞの世話にならんぞ(笑)
……でだ、時代劇に伊能先生は出てこんわいっ!!(一部除く)

扇:だからっ! テレビ占琳で、毎週冥曜日28時94分から放映されてるんだってば!
駄目だな~リンリン、君も真のインテリゲンチャならテレビ繊厘ぐらい見なさい。

鈴:そんなころころ変わる名前のテレビ局の番組なんかいぢでも見んぞ。
それに、そんな土星の曜日と時間じゃ放映時間がわからん(笑)

扇:は、何を言ってる?
土星はいつも土曜日だぞ。
お後がよろしいようで。


『今週の一冊』


扇:というわけで今週の一冊は、以前LINN君が紹介した、『お留守バンパイア』であります。

鈴:いや、バンパイアのほうは初手の数ページくらいで逃げたし。(素)

扇:はい、幻聴は無視無視。(素)
というわけで今週の一冊は、以前間宮LINN蔵が紹介した、『お留守バンパイアハンターD』であります。

鈴:ええいっ! 隠密を引っ張るな!!
それにバンパイアハンターって放浪しまくってるからいつも留守だぞ。
家があればの話だが(笑)

扇:えーと、隠密行動してる奴は無視して。
というわけで今週の一冊は、以前中坊LINN太郎が紹介した、『お留守魔界医師メフィストフェレス』であります。
病院を抜け出しては、世界の危機に立ち向かったり、怪しい能力満載の異能者を治療したり、ちょっとネクロノミコンとか探してみたりするお茶目な医師が主人公の伝奇ホラーファンタジーです。

鈴:……もう、どこまでネタが続くかほっといてみようっと。
さて、今週の一冊ですが……ってまだ続けるんかいっ!
世界の危機に立ち向かうのはいいし、怪しいヤツだが治療行為をするのは100歩譲ってまだいい。
ネクロノミコンなんか探してる時点でお茶目もクソもねぇっ!!

扇:ここだけの話、原作読んだことないので、彼が本当にネクロノミコン探してるかは知りません。(でも、菊地だから充分あり得る気が……)
で、真面目な話、今週の一冊ですが、以前リンリンリリンが紹介した、『お留守バンシー』であります。
まぁ、いわゆるロリコン向けのラノベですね。(毒)

鈴:まぁ、私もメフィスト主人公の話は読んだことないからなぁ。
で、ようやく真面目にだが……ロリコン向けのラノベ……言っちまったよ、こいつ……(笑)

扇:否定できるか?(素)

鈴:ロリコンなのは主人公だけじゃないかっ!!

扇:いや、あれで充分だろ。
つーか、この娘の見た目を十二歳にしたのも、例の破廉恥極まりないネタのためだけだろーし。
あ、未読の方のために過去記事リンク入れとくの忘れた。(→こちらです)

鈴:あー、あのネタか……。
……。
……。
……。
やめとこう、いろんな意味でやう゛ぁい(笑)

扇:これが、ナ×レオン文庫とかフ×ンス書院とか富×美書房なら、そのままヤヴァイとこまで突っ走ってしまうんだろうが、さすがに電撃でそこまでするわけにはいかんかったようだな……チッ。
あれで、御子様の教育上大変よろしくない領域まで突っ走ってくれたら、お馬鹿作品として一級品になれたんだが、微妙なとこでどーでもいい横槍入れて、後はお約束でお茶を濁したのは頂けん。
つーか、あの魔女の姐さん、ぱっとしなかったなァ。

鈴:……なんか微妙に一昔前って文庫名ばっかりやな(笑)
だが、さすがに電撃では出来まいて。富士見ミステリーではナポ○オン文庫にしたほうがいいんじゃないか? ってのはあったが。
だが、ストーリーそのものは悪くはなかっただろ?
まぁ、感性派には雰囲気は感じられてよかったほうだがな。

扇:えーと、細部無視したら、基本的にお前さんのレビューと変わらんな――珍しく!
文章に引っかかるところはないし、キャラもコメディらしいのを揃えてるし、ストーリーも……もちっと起伏が欲しいところだが、少なくとも破綻はしてない。
メガヒットではないが、特に毒を吐きまくる必要はない、良品だと思うぜよ。

鈴:それは確かに珍しい(笑)
良品でもラノベ点加えて、だろ?(笑)

扇:ラノベ点は……敢えて言うまい。(爆)
何か全然紹介になってない気がするのでまとめると、ロリバンシーのアリアがヘタレ吸血鬼の命令に従って、お城の留守を守る話です。
可愛いガーゴイル(つーかまんまペンギン)とか、軟派なデュラハン(実は露出狂?)とか、貞淑なサキュバス(単位が足りないってどうよ?)とか、アンデッドの庭師(さりげにこいつが一番まとも……)とか、美のためには手段を選ばない魔女(キャラ的にはこいつが一番薄い)といった愉快な仲間達と共に、迫り来る法王庁の刺客を迎え撃つ(激しく疑問)アリアの明日はどっちだ!?

鈴:……まぁ、確かに明日はどっちだ!? だろうなぁ。
刺客がそもそも○○だし……。

扇:うーん、刺客が○○で、やってきた理由が『例のアレ』ってとこまでは良かったんだが、やっぱりそこから先が尻すぼみだったのが惜しいねぇ。
デュラハン戦うも力不足! とか、サキュバス色仕掛けで轟沈! とか、ちょこちょこ笑えるネタはあるものの、肝心のクルセイダー対魔女の対決が盛り上がらなかったのが致命的。
つーかあれだ、魔女の姐さんをもっとキレた性格にするべきだったんだと思うよ。あれじゃマトモ過ぎだ――ん? 俺何か変なこと言った?

鈴:思いっきり言ってるよ!!
まぁでも、対決する相手が○○なのに、魔女のほうがちょっとマッドサイエンティスト入ってる程度じゃぁ、キャラの濃さですでに負けている(笑)

扇:確かにキャラの濃さでは、ルイラムさんの方が数段上だわな。
「おまえの××を××にきたのだよ」って言っちゃった時点で、オルレーユ城の奇妙な面々を軽く凌駕しちまったもんなァ。
いや~、あの直後の掛け合い漫才が面白すぎただけに、余計、魔女の薄さが目立った。
ま、そこに書いた通り、予定調和ではあるもののオチはちゃんと付けてはあるから作品としちゃまとまってはいるがね。

鈴:そね。これでオチがまずかったら、○はつけていないな、私も。
文章もきちんとしてたし、ちゃんとコメディしてたしなぁ。

扇:だな。
ただ、コメディとしてはもう一歩突き抜けて欲しかった……てとこで、今回はこれまでかね。
次回、読書異聞ちゅれぢゅれ・第968話
「よみごろしのはなし」
――君は書宇宙コスモを感じたことがあるか!? 

鈴:そうだな。
では、この相棒の最後の言葉ネタもどこまで続くか見物だと思いつつ、私はいつものように去ります。
では、さよ~なら~

扇:(ところで……結局、SLって何JAROぅ?)

鈴:(!Σ( ̄□ ̄;) ……いや、Second Lifeって仮想空間の名前だったんだが……やっぱり知名度低いんだなぁ)


to be continued……



――【つれづれナビ!】――
 ◆ 『お留守バンシー』のまとめページへ
 ◇ 『ライトノベル一覧表(その1)』へ
 ◆ 『つれづれ総合案内所』へ

仮(あ、タイトル入れ忘れた)

2008-04-17 19:57:33 | おしゃべり
さて、第964回であります。

鈴:さっそく「人工呼吸の必要」を読んだLINNで~す。

扇:『お留守バンシー』を読んでいるSENでーす。

鈴:読んでるのか……。
あれはどうかなぁ。感性派にはOKなんだが……。
しかし、「人工呼吸の必要」は確かに、「花にアラシ」よりはよっぽどかマシだったな。

扇:今の所、綺麗にまとめてるなといった印象かな。
ただ、このまままったりと最後までいくとなると……俺的には辛いかも知れん。
『人工呼吸の必要』は良かったろ? 見知らぬ女生徒に寝込みを襲われる(?)という凄い始まり方をしているが、最後まで無理なくまとめている良作だと思う。
主人公の男の脳はかなり変だと思うが。(笑)

鈴:そーねー。
ラストの余韻もしっかりあったし、見せ方もよかったし、確かにいま連載してるのよりはよっぽどかいいな。
だが、ふつうに見ればヒロインのほうが変なんだが、よくよく見れば彼氏のほうが変ってのはそのとおりだな(笑)
ヒロインはタイトルに沿った行動をしてるだけだし。

扇:そう、キス魔であることを除けば、このヒロインってかなり常識人なんだよな……ってこのままいくと内容を全部喋っちまいそうなので、次のコーナーに移ろう。

鈴:そうだな。
じゃぁ、今回の振目は……。


『振り返れば目録!』


鈴:では、今回の振目は2007年3月であります。
では、いつもどおり、○のほうから。
なんかあるかえ?

扇:何だそのサイコロ賭博みたいな略称は?
えーと、この月は結構豊作なんだよなぁ……『スーパー・ブラックオニキス』『夜のピクニック』『カンビュセスの籤』と、ジャンルはバラバラだが粒が揃っている。
敢えて選ぶとしたら、カレとカノジョと召喚魔法かな。
キャラ物としてもラブコメとしても良くできた作品だと思う。
つーか、電撃のラノベで全巻読破したのってこれだけかも知れん……。(爆)

鈴:「カレとカノジョと召喚魔法」か。そういや、けっこう褒めてたなぁ。
……つか、三重丸ってラノベにしてはかなりオススメな部類に入るんだな。
えーっと、じゃぁこっちのオススメは……狼と香辛料IVだろうなぁ。
いわゆる「戦い」のないファンタジーで、ラブコメ、商人ネタなど、いちばん出来がよかった巻だったなぁ。

扇:オススメのラノベの違いが、俺達の嗜好の違いをよく表してるな。
何だかんだ言って俺は好戦的な部類に入るんだろう、カレカノもさりげにバトル物だし。
狼と香辛料』は、一冊目を買ったにも関わらず停滞したまんまだなァ……いや、悪い作品だとは言わないんだが、あの異常なまでの経済話に引いてしまってどうもねぇ。

鈴:経済話か……あれはけっこう私もきつい、と言うか理解するのに苦労したわ(笑)
……と言うか、この作品が好きなひとってほとんどのひとが商い関係の話を理解してないんじゃないかと思うけどな(毒)
たいていはホロ萌えだと思うぞ(毒毒毒)

扇:まぁ、最初でいきなり脱ぐしな、ホロ。

鈴:脱ぐと言うか、すでに初手でだし(笑)
……と、これくらいにして、じゃぁ、次はいつものように盛り上がってしまう×のほうに行くかね。
×というとこっちは水の舳先(著者:玄侑宗久)だが、あえて言うなら赤城山卓球場に歌声は響く(著者:野村美月)かな。

扇:敢えて? ああ、△になってるな、『赤城山~』
しかし、よく△にしたな……これ。
記事読む限り、×以外考えられんぞ。

鈴:あぁ、だってかなりぎりぎりだし、感性派オンリーで△ってレベルだからな。
本気で甘々に点数つけて△にしたくらいだし、たぶん……と言うか、相棒が読んだら毒満載で敵作りまくりな話だと思うぞ(爆)

扇:史上初の×三つ出すかも知れんな、てなわけでやめとこう。
えーと、こっちの×はGOSICK ―ゴシック―しかないな。
そっちの×に比べると、さほどキツイことは書いてないね。

鈴:×というと「水の舳先」になるが……いーや、もう。
坊さんは、法事だの葬式だので仏の教えの講釈垂れてりゃいーんだよ。
って本気で思ったくらい、くだらなくてどーでもいー作品だったなぁ。
芥川賞か、直木賞か、そういうのの賞の候補になるのが不思議なくらいの話ではあったな(毒×100)
だが、「GOSICK ―ゴシック―」の記事は、よっぽどかひどいこと書いてると思うぞ。
「劣化コピー」に「二級」「三人称の地の文が物凄く下手」って、私のよりは直截的だと思うぞ。

扇:小説内で宗教談義するのはちょっとな……。
とりあえず、小説として成り立ってないものは勘弁ってのは同感だ。
あれ……? 劣化コピーとか言って――るな、キャラに関してだが。(爆)
まーなんつーか、内容が終わってても、ゴスロリホームズのヴィクトリカがいるからオッケェ! って人はあれでいーんだろーけどね。(毒花満開)

鈴:確かにキャラ萌えのひとにはそれがいーんだろーけどさ。
それしかネタ……というか、訴求力がないってのはかなり終わってる気がせんでもないな。
だが、それでもこの著者、直木賞(だっけ?)取ったってのは……なんか、不思議というか何というか……。
まー、そのあたりを言い出すとキリがなさそうだし、いい頃合いだし、次のコーナーに行くかね。


『今週の一冊』


鈴:では、今週の一冊ですが、ちょうど1ヶ月くらい前に紹介した作品の新刊「キングダム(第9巻)」(著者:原泰久)であります。
8巻まででひとつの大きな戦を経て、異例の出世を遂げた主人公の信くん。
しかし、ようやく自国に戻った秦王・政に刺客が差し向けられており、信は政を助けるべく、刺客に立ち向かうが、その刺客たちの中に、先の戦でおなじ伍で戦った羌女・(「女普vが表示されない場合は、「やまいだれ」に「鬼」)がいた。

……と言ったところが8巻だったっけなぁ。
で、そのあとがこの9巻。

扇:表示されない……。
羌に「やまいだれ+鬼」でキョウカイですね。
前巻まではよく解らない不思議ちゃんキャラだったのですが、本巻でその全貌が明らかになりました。
でもさりげに一番美味しいとこ持ってったのはヒゲのオヤヂ。(笑)

鈴:ヒゲ……昌文君かいな?
壁のおっちゃんもヒゲ付き……だが、オヤヂと言う単語が似合うのはやはり昌文君だろうなぁ(笑)
しかし、この9巻はいちおう政たち×刺客……なんだが、完全にキョウカイ編って感じだな。

扇:つーか、武官引退した人間の強さぢゃないよ昌文君。(笑)
巻全体では間違いなくキョウカイの話だわな。
信くんとの対決、人外モード発動、河了貂との接触、過去話と、エピソード満載だ。
しかし……キョウカイが融通きかないからかも知れんが、今回の信くんは妙に大人だったなァ……成長してるからと言えばそれまでなんだが。

鈴:引退して文官やってるはずだから、鍛えてる余裕はないはずなんだろうけどなぁ。
つか、刺客の背中にある鞘ごとぶった切んなよ、おやぢ……。
それにしてもキョウカイ編……なんか、前も政と運び屋の姐さんの過去話とかあったが、脇の話になって、ちとどうかと思ったが、前の過去話よりはよかったな。
時間軸が一緒だし、信や政と絡ませやすそうなエピソードになってるし。
だが、信が大人……う~ん、相対的にそう見えるんかな、キョウカイの関係で。

扇:オヤヂより壁の方が文官っぽいんだよなぁ……基本的に冷静だし。
同じ過去話としては、キョウカイの方が出来は良かったな。
蠱毒方式で最強キャラを作るってのはよくあるネタだが、キョウカイ覚醒のシーンは、よくぞ言った! って感じだったので結構好き。
元々、信くん自体頭はいい方だと思うけどね。自分で計算してどーのこーのってのは苦手みたいだが、人の話を理解する才能は図抜けてると思ふ。

鈴:壁のほうが文官っぽいのは納得(笑)
やっぱいいとこの坊っちゃんだから武官とは言え、そういうふうに見えるんだろうな。
キョウカイのシーン……あぁ、あれか。
あの一言で終わらせてるのは印象的でいいシーンだ。
で、信くんだが、計算型ではないのは確かだが、すさまじく勘はいいとは私も思う。
王騎将軍と話した5巻か、6巻か……あれだけでかな~り勉強させてもらったと思う……と言うか、あれだけで直感的であれ理解できてるのは頭がいいとか、そういうのを超越してる気がせんでもない(笑)

扇:うむ、だが今回で頑張り過ぎたんで、キョウカイはしばらく姿を消すだろうな。
次に再会する時は、仇敵が政の命を狙ってきた時とか、そんな所だろう。
ま、まぁ……信くんの思考回路って、どう考えても高等教育受けてる人間のそれだから、あれで視野が広がったのも納得……できないこともない。
つーか、それを考えると、信に勉強教えた(と思われる)漂って、人外クラスの天才児だったんだなァ――返す返すも惜しい漢だ。

鈴:あ、それは私も考えた……と言うか、定番かな、新たな刺客が仇敵で、ってのは。
しかし、できないこともない、って弱気やな(笑)
でも確かに漂ってのは初手で死んだのが惜しいくらいだな。あれだけやんちゃな信相手に腕は互角で勉強まで(たぶんさりげに)教えてた、と考えると人外ではあるな。
とは言え、このマンガ、王騎将軍とか、昌文君とか、人外クラス多すぎだけどさ(笑)

扇:そうかー、漂って、成長したら王騎将軍になってたんだぁ~。
そう考えると、信くんってマトモだよなァ……。

鈴:政とおなじ顔で、化粧して、お姉言葉使う……想像したくねぇ~……(爆)
だが、確かにあれだけ人外クラスで個性が強い連中が多いと、信くんは直情型ってだけのふつうの少年……あくまであの剣の腕の上達の早さを除けば、だろうが。

扇:で、時々、政のフリして壁あたりをからかうんだな?
「お前、百人将に降格」
「ええっ! マヂですか、大王様!?
「ココココ、冗談ですよ。漂冗談」
信くんもびっくりだぜ!

鈴:わははははははははっ!!
その想像はおもろいわ(笑)
つか、この9巻、ラストに2ページほど小ネタがあるが、そのあたりでやってくれると笑えそうだなぁ。
だが、信もびっくり、っつかその場で漂に剣向けそうだな。
気色悪くて(笑)

扇:オネェ言葉で、文武両道で、オマケに大王様と同じ顔って時点でキャラ立ちまくりだからな。(笑)
確かに、信とは毎日のように喧嘩してそうだな、「お前は俺の知ってる漂じゃねぇぇぇっ!」って感じで……何か、ほんと信が普通人に見えてきた。
というわけで最後は全く関係ない話になってしまいましたが、相変わらずオススメです。歴史に興味がない方も、一度拾ってみて下さい。
次回、読書大戦turedure・第966話
「誰がために書は叫ぶ」
――ダテに活字は見てねぇぜ! 

鈴:見えてきた、と言うか、完全にふつうの子ってイメージがついた気がする……。
ともあれ、今回は新刊で出ている9巻だけ取り上げましたが、この9巻も戦いのシーンにキョウカイのエピソードと内容も見所も盛りだくさん。
まだまだオススメできるクオリティと内容ですので、ご安心を。
……と言うか、そろそろ大人買いしないときつい巻数になるので、このあたりで買ったほうがいいと思いますぞえ。
と言うわけで、相棒のようにネタがないので、私はいつものようにさよ~なら~


to be continued……

幽夢で会いましょう

2008-04-03 18:48:17 | おしゃべり
さて、第960回であります。

鈴:引導……じゃなくて異動なしでまったりしてるLINNで~す。

扇:あれ、そろそろ沖ノ鳥島に転勤になるんぢゃなかったのか? と突っ込むSENでーす。

鈴:どぅあれがそんなところに転勤するかっ!!
つか、転勤先にそんなところはぬぁい!

扇:ないのか?
まぁ確かに、あの土地、ちょっと不便だからなぁ。

鈴:ちょっとどころではないわいっ。
だいたい満潮時に沈む島に暮らすヤツがどこにおるか!
まぁ、相棒が先に転勤して1年くらい住んでくれれば考えんでもないぞ。

扇:うちもあそこに支部はないから無理だ。
とりあえず土地買って、住民票登録して、船買って、うーむ……意外と苦労しそうだな。
LINN君が先に転勤してくれたら、あそこで世界制服宣言するつもりだったんだが。

鈴:買う以前に売ってくれんと思うぞ、あそこ……。
それに苦労も何も輸送費の関係で物価は半端じゃなく高くなること請け合いだから金が持たん。
……って、制服宣言してどーすんだよ。
あー、でも相棒がセーラー服とか着て宣言するなら、遠くのほうから船の上でまったり眺めておくわ。

扇:グラサンとコート着て、マトリックスごっこぐらいならやるけどね。
というわけで、どーでもいい話はこのぐらいにして、次のコーナーに参りましょう。

鈴:制服じゃねぇじゃんかよ。
せっかく笑える写真が撮れると思ったのに……。
ともあれ、確かにいいころなので、次のコーナーに参りましょう。


『Wikipediaに聞け!』


鈴:今週のWikiですが、すでに放送回数8000回を超え、「る~るる♪ るるるる~るる♪」のテーマでおなじみの「馬頭の部屋」です。
ちなみに、ゲストは登場キャラ、スタッフなどです。

扇:すさまじくマイナーなネタだな……をい。
そもそもアスキーコミック読んでる人が少ないし、さらにその中でBREAK-AGE人限定、さらにさらにそのファンブックに掲載されたコラムのネタって……何人の人間が解るんだ?
つーか、持ってる私ですらすっかり忘れてたぞ。(爆)

鈴:マイナー……う~む、本屋でバイトしてたときは売れてた覚えがあるんだがなぁ。本編は。
でもわかる人間がいたらいたで反応してくれそうな気がせんでもないが……。
まぁ、とりあえず真面目に行っとくか。
……てなわけで、本来のWikiネタは「徹子の部屋」でございます。
2007年3月2日で8000回を突破した長寿番組で、すでに32年を経過している……って……やめよう、年齢がバレる(爆)

扇:えーと、私達がちょうど――。

鈴:せっかく言わなかったのにわざわざ言うんじゃねぇっ!!
ったく、まぁ、とりあえず、「徹子の部屋」ですが、なぜか千代の富士(現九重親方)が出る回だけはきちんとビデオに撮って見てた覚えがあるなぁ。

扇:なんつーか、そこらへんに趣味が出てるねぇ。
あ~、俺も福本先生が出てる回は撮っときたかったなぁ……。
しかし、ほんと色んな人出てるよなぁ……閣下とか、マシュー南とか、鳥山明とか。(驚)

鈴:まぁ、九重親方は趣味だが……福本先生のときは見たかったなぁ、確かに。
あとは閣下か。これも見たかった……。
しかし、鳥山明……石ノ森とか、横山光輝とか、あのあたりの大御所ならわからんでもないんだが、鳥山……。
しかもアニメはフジテレビだから系列アニメの関係でもないのによく呼ばれたよなぁ。
……というか、黒柳徹子のゲストの選び方もいまいちよぉわからんな。

扇:うーん、鳥山は年齢層吹っ飛ばして有名になったからぢゃないか?
ゲストの選び方に関しては確かに、よく解らんな。
土日休みとはいえ、毎日やってるわけだから、呼ぶ人間の消費が半端じゃないし、収録日の都合もある筈なんだが……よーやる。

鈴:まぁ、8000回だからなぁ。
いちばん多い永六輔で24回……つーことは推測して30年間でゲスト5000人は下らんと言うことか……。
よくそれだけの人間相手に喋ってるわ、あのひと。
そういや、確か「メントレ」で黒柳がゲストで出たとき、オープニングのゲスト紹介をTOKIOがやってみるというネタがあったが、誰ひとりとして出来てなかったな。

扇:5000人……長寿トーク番組って偉大だねぇ。
あー、まくし立てるように紹介するあれか。確かアドリブなんだよな、あれ。
TOKIOが全員失敗したってのはよく解る――年季が違いすぎるからな。(笑)

鈴:確か、アドリブだったはず……メントレでそう言ってた憶えがあるな。
年季は……黒柳自体、テレビ草創期からの人間だからそのあたりもあるんだろうけどな。
しかし、やはり長寿番組で名前が知れてるだけあって、パロディはけっこうあるな。

扇:あー、確かにこれだけ長いと当然パロディも沢山出るわな。
『徹子さんいらっしゃい』とか『アタック徹子』とか『北斗の部屋』とか。

鈴:んなパロディがあるかぁぁっっ!!
ゲストは常に黒柳徹子か!?
回答者は4人とも黒柳徹子か?
黒柳徹子が「あたたたたたたたた、終わったぁっ!!」とか叫ぶのか!?

扇:いいな、それ。(素)
ゲストは常に黒柳徹子で、司会が毎回変わるトーク番組――一発ネタとしてはアリやね。
クイズ番組の方は、「えー、11番に白柳さんが入って、12番の赤柳さんが白柳さんに変わります」ってとこか。
トーク終わるたびにゲストに北斗神拳を叩き込むケンシロウ顔の黒柳徹子……とりあえず、いずれ誰も番組に出なくなるな。(笑)
個人的には、二番目の『アタック徹子』が一番好みかな、今ならCG処理で簡単にやれそうだし。

鈴:素でいいなっていうなよ!!
とは言え、まぁ現実的なのは確かに「アタック徹子」くらいだろうなぁ。
でも司会の児玉さん、なんかすんげぇ苦労しそうな気がする……。
というか、黒柳、クイズ番組強いからおもしろみは薄そうな……1回も間違いで立たずに終わりそうやな。

扇:となると、勝負は早押しだな。
って……同じ画像使ってるんだから、全員同時か。(爆)
何か勝手に嘘パロディ番組作っちゃったところで、そろそろ次のネタかね。

鈴:そうだな、じゃぁ次のコーナーをば。


『今週の一冊』


鈴:では、今週の一冊は、長い間お世話になりました。
ということで、これが現時点で最後の巻「華胥の幽夢 十二国記」であります。
長編ばっかりの十二国記シリーズにはめずらしい短編集でございます。

扇:略して「華幽」ですね。
「華夢」だと某少女漫画雑誌になってしまうので、こちらが妥当でしょう。

鈴:ええいっ、いちいち略さんでもええっ!!
とは言え、「かゆう」でも「はなゆう」でもなんか雅な感じがすんなぁ。

扇:おや? のつもりだったんだが。(笑)
いや~、風邪が治んなくてねぇ~。

鈴:そっちかよ……。
風邪絡みなら確かに粥だが……ここんとこ、粥なんかぜんぜん食ってないな。
風邪ひこうが、胃が悪かろうが食生活に変わりはない。
……ってこのコーナーは食い物の話するところじゃなくて本の話をするとこだ!!

扇:と言うわけで、不真面目なLINN君はほっといて本の話をしましょう。
現在出版されている十二国記の最終作で、このシリーズ唯一の短編集。
真面目な解説に関しては、過去記事を御覧下さい。
はい、不真面目な話再開していいよ。

鈴:不真面目な話を出したのはどっちやねんっ!!
しかも再開ってな……。
じゃぁ、真面目にしよっと。
というわけで、1話目の「冬栄」
……なんか、邪推しなくても泰麒(ちびバージョン)ファンのために書かれたんじゃないか、って気がする話だったなぁ。
まぁ、ここの王様も後宮で野良仕事してるってなかなかいいキャラしてたけど。

扇:明らかに泰麒ファンのための話だろ、これ。
最初の一枚絵は見事に泰麒(ショタバージョン)と驍宗先生のツーショットだしな!
後は適当に虐めて、最後にまた驍宗のとこに戻してやればオッケェ!

鈴:……思いっきり泰麒(ちびバージョン)ファンにケンカ売ってんな……。
まぁでも、もういぢめるにしても、おもしろみのないデカブツになっちまったけどな(爆)
では、2話目「乗月」
これはNHKのアニメでも、「風の万里 黎明の空」が終わった後にきっちりとやってます。
メインは本編で脇役だった月渓と……えーっと、熊! そう、熊! 名前が出てこんっ!

扇:でも、泰麒の人気が出たのは、可愛いからってのは事実だろう。
って……面白みのないデカブツってヒデェ言い方だな、をい。私でもそこまでは言わんぞ。
熊? あー、桓タイだったかな? 和州の乱の時に、先頭きって戦ってた奴だ。
『風の万里 黎明の空』の時は豪快なイメージだったが、この話は舞台が他国ってこともあって、かなり真面目な感じだねぇ。

鈴:先頭きって、ってのはどっちかって言うと虎嘯だろうけどな。
でも、アニメでも小説でも、攻城兵器出てきたときは見せ場もらってたな、桓タイ。
しかし、この乗月、そっちのレビューに「簒奪者となることを拒み、一州侯に戻ろうとする月渓とそれを止めようとする人々の会話は非常に重みがあり、読ませます。」とあるが、まぁ、そのとおりだな。
桓タイの言った「月陰の朝」ってのもなかなか気の利いた台詞でよかったし。

扇:実はインテリだったんだな、桓タイ! ってびっくりした記憶がある。
月渓の名前と月陰を引っかけてあるところがなかなかオシャレだ。
ともあれ、本書中で最も短編として完成度が高い話だと思うね。アニメの方も見たが、一話でキッチリ終わっていて好印象。

鈴:そうね。小説版もアニメも両方うまい具合に作ってたよなぁ。
では、3話目の「書簡」
出来云々は置いてしまえば、やっぱりいちばんのお気に入り(笑)
王様だけど友達という妙な関係の陽子と楽俊のやりとりが、なんかまったりとして、乗月読んだあとにあるのはちょうどいいまったり感。
あー、いま思うと、この短編、アニメにしてほしかったなぁ(笑)

扇:無理だろ。(きっぱり)
書簡の内容をそのまま動画にしようとしたら、一話じゃ終わらない。
かといって、間に書簡の朗読を挟むとテンポが悪い上に、凄まじいダイジェスト版になってしまう。
ま、諦めれ。

鈴:諦める以前に、もうアニメ終わってるし!
でもまぁ、乗月はきっちり作ってくれたので、よしとすっか。
では、4話目「華胥」
泰麒(ちびバージョン)の人気取りでほんわりした「冬栄」、いい話で終わる「乗月」、まったり感の「書簡」から一転、非常に重い政治の話。
なーんか、真面目すぎて読んでて暗くなりそうな話。
話の中身としては、わからんでもないが、雰囲気重視の感性派としては、ここまで重いのはちょっとねぇ……。

扇:ちと教訓話臭い嫌いはあるが、全体的にまとまっている良くできた話。
ストーリーとしては、理想だけ追い求めて崩れた国を立て直そうした挙げ句、自滅した連中の話、で済むのだが、殺人事件の謎解きをするミステリ要素が入っているのが大きな特徴。

鈴:じゃぁ、最後かな、次が。
では5話目「帰山」
狐と狸の化かし合い。
それだけ(笑)

扇:『図南の翼』のゲストキャラ・利広と、某超大国の暴れん坊将軍のトークライブ。(笑)
どっちも切れ者だけどふざけた性格なので、かなり面白い会話だったな。
しかし、お互い相手の正体に気付いてないフリするあたり……本当に狐と狸だ。

鈴:気付いていないふり……まぁ、そうね。
完全に相手が誰かわかっていながらの会話ってのが見え見えだったから、ホントに狐と狸だよなぁ。
だが、単に放蕩息子やってたのと、ひとつの国で海千山千の連中を相手に戦ってきた誰かさんとじゃぁ、ちと放蕩息子のほうが分が悪かったようだな。

扇:まぁ、最後の騙し合いからすると、やや後者の方が有利ってとこかね。
年齢だけなら利広の方が断然上なんだが、これだけ生きてると百年程度の差って大したことないし。
というわけで、十二国記から切り離して読むのはちと厳しいですが、シリーズの一部としてはどれも出来がいい作品ばかりの、お得な短編集です。
本編がまったく進んでないという不満は……まぁ、置いておきましょう。

鈴:置いておけるのか!?
まぁ、どーせ先がどうなるか見えてるから書けない、ってのもあるとは思うが、ファンとしてはやっぱ出せよ、って気にはなるからなぁ。
ともあれ、十二国記シリーズもこれが最後、ということでネタがねぇなぁ、なんて本音は言わないでおくことにして。
では、今回の木曜劇場……じゃぁねぇな。
おしゃべりは、この辺でお開きであります。
では、皆々様、ごきげんよう~♪

扇:ネタがねぇって……言ってるよ、しっかり。
しかしお前さん、酔うと本当に口が汚くなるねぇ。
さて、呆けた相方はほっといて、私も退散致します。さよーなーらー♪



to be continued……



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太鼓再び

2008-03-27 22:45:35 | おしゃべり
さて、第958回であります。

扇:今年度最後の風邪に取り憑かれてるSENでーす。

鈴:それはいったいどういう悪霊だ? と突っ込むLINNで~す。

扇:妖怪ぶるぶるだな。
げほげほとか、がくがくとか、探せば他にもいそうだけど。

鈴:悪霊じゃなくて妖怪かよ!!
相変わらず(?)わけのわからんもんに取り憑かれてんなぁ。

扇:御祓いするべきなんだろうが、最近、妖怪バスターもなかなか高額でなぁ。
ま、ほっといたらそのうち、LINN君に取り憑くだろう。

鈴:高額ってどれくらいだったんだ?
……って取り憑くかよ。あったかくなったから、そんな妖怪なんぞ撃退してくれるわ。

扇:えーと……下ヒトケタが確か千じゃきかなかった筈だ。
あー、そういや、そろそろお前の季節がやってくるんだったなァ……。
とりあえず、夏に激辛カレーとかはやめれ。

鈴:う~む……じゃぁちとつらいのぅ。
素直に風邪薬飲んで撃退するしかなかろう。
しかし、夏に激辛?
夏だから激辛なんだろう!
とはいえ、久しく激辛なんか食ってないからリハビリせんとあかんだろうなぁ。
10倍とかそれくらいから。

扇:リハビリで十倍かよ。
頭痛がひどくなりそうなので、さっさと次行きましょう。


『振り返れば目録!』


扇:さぁ~て、今週のフリ目は――
2006年7月の記事を振り返ってみたいと思います。
まずは私の当たりからですが……某魚座の聖闘士の必殺技ではない、ブラディ・ローズですね。
今邑彩という作家自体、まったく知らなかったのですが、これはかなりの当たりでした。
多少ひっかかる部分はありますが、ホラー好きには自信持ってオススメできます。

鈴:某魚座の聖闘士……あー、そういやいたなぁ。えらいナルシストのクセにあっさりとやられた不幸なヤツ……じゃなくて。
「ブラディ・ローズ」に今邑彩……こっちもぜんぜん知らんかったのぅ。
というより、図書館でこの名前、見覚えないんだよなぁ。書架に1冊くらいあれば女性作家っぽい名前だから手に取ってみたかもしれんのに。

じゃぁ、こっちの一押し。
……ってこっちは意外にないなぁ。あえて言うなら「みらい渾天儀」(著:天原ふおん)だが、これはほぼ完全に私の好みだからなぁ。

となると……○ではないが、世の男性諸君の夢をそのまんま描いてくれたというネタ的な意味でキスまでの距離 おいしいコーヒーの入れ方I(著:村山由佳)かな。
いやぁ、これはさぶいぼ耐性のある私でさえ、さぶいぼってしまうくらい、ベタ、王道、お約束だったからなぁ。

扇:うわ~……今、あらすじ読んだけど……死ねるな。
いや、取り立てて非難すべき点はまったくないんだが……読んだら多分、私は三日ぐらい帰って来られないぞ。
ロマンと言やロマンなんだが、ここまでダイレクトに来られると、全身麻酔喰らったような気分になるぜ。

鈴:そう、非難するところはあまりない。
ないんだが……まぢでさぶいぼ症候群のひとは大打撃を食らうこと確実なのが最大のネックではあるな。
だが、3日ですめばいいと思うぞ、相棒のばやい。
1週間くらい頭に残って、ふとしたことで思い出して悶え苦しんでしまう可能性もあるぞ(笑)

扇:まぁ、読むことはまずないから考えないことにしやう。
では、お待ちかねのワースト1だが……あら、×が二つしかない。
どっちかと聞かれたら、まぼろしの城だろうねぇ。
もう一言で、下手! としか言いようがないんだよ、これ。
不勉強だなぁ、と呆れる部分も多くて、正直疲れたという印象しかないな。

鈴:意外に少ないな。
こっちのほうは……それなりにあるな……。
じゃぁ、いちおう有名なひとということもあって、愛の工面(著:辻仁成)ってところかなぁ。
写真とショートショートを組み合わせた意欲作……と言えば聞こえはいいのかもしれないが、小説としては消化不良を起こすこと確実なだけで、著者自身の写真を載せたい、という願望で出来た本じゃないか、って邪推したくなるくらいのものだったなぁ(毒)

扇:企画としてはよくあるネタだが、それなら最初から短編として書くか、写真集として出すか、どっちかにしろって感じだな。
イラスト集なんかに、言葉が添えられてるってのは嫌いじゃないがね。
後藤&加藤さんも詩を乗っけてたりしてたし。

鈴:まぁな。そこが中途半端な感じだったから、おもしろみがぜんぜんなかったな。
イラスト集はなぁ……メインがイラストってのがはっきりしてるからいいんだけど……。
しかし、ホンットにこの月はいまいちな月だったんだなぁ。
×つけてるのを見るにつけ……おもしろくなかった読後の記憶が甦ってくるようだわい(爆)

扇:ま、そういう月もあるさね。
俺は当たり月だったから問題ないけど~。
んじゃ、気分良く次のコーナーに参りましょう。


『今週の一冊』


扇:えー、今週の一冊ですが、一度木劇で紹介した作品の完結編『金魚葬2』であります。

鈴:葬るなっ!!
ハッピーエンドのマンガなんだから、そんな不吉な漢字を使うんじゃねぇ。
やり直しっ!!

扇:久々にリテイク来たなぁ……。
では改めて、一度木劇で紹介した作品の完結編『金魚砲2』であります。
なんとなく、可愛らしい兵器ですね。(笑)

鈴:可愛らしかろうが何だろうが兵器は兵器だ。……つか、兵器にすんじゃねぇっ!!
さぁ、三度目の正直だ!
テイク3!!

扇:では、三度目の正直、一度木劇で紹介した作品の完結編『金魚道2』であります。
縁日で八耐とかやってそうですね。(笑)

鈴:そうそう、世界一の金魚を育てるべく奮闘する……ってぜんぜんちゃうわぁっっ!!
というわけで、相変わらずのボケツッコミもこのあたりで締めとかんとあかんので。
今週の一冊は「金魚奏」(2巻:簡潔)であります。

扇:で、そっちは素で誤植かよっ!

鈴:!Σ( ̄□ ̄;)
ちょっと変換間違いに気づかなかっただけじゃねぇかよ。
というわけで、前回1巻を紹介し、2巻でめでたく完結した「金魚奏」の2巻、完結編であります。
で、ちょっと趣向を変えて、2巻読んでどんなやった?

扇:一巻が新人離れした出来だったので、こけるかな? とも思ったが、安定した仕上がりだったね。
元々、愛憎の修羅場とか、耽美な世界とかを展開して下さる作品ではないので、非常に淡々と話は進むんだが、下手な小技を使って焦点がブレるなんてこともなくきちんと終わっている。
ハッピーエンドなのは始めっから解っちゃいるんだが、この主人公二人に関しては、皮肉抜きでお幸せにねと言えるので、悪くない。

鈴:まぁなぁ。
ホントに、最初の1巻で「空夢ノート」の言葉を引用したが、ホント、奇をてらうこともなく、ふたりの話で終始してくれたし(一部例外はあったが)、きっちりハッピーエンドで終わってくれたしなぁ。
とはいえ、いまLaLaDXで描いてるのも、脇はともかく、ふたりだけのお話やってるから、話の作りは素直なひとなんだろうな、このひと。
つーわけで、たぶん、このひとに「耽美」とか「どろどろ」とか、そういうのは描けないんじゃないかな。

扇:まぁ、この主役二人で耽美物やってもねぇ……。(笑)
基本的にどのキャラも素直な性格してるんで、こねくり回した話とかは向かんだろうな。
そういう意味では、今回は彼氏役の設定をヒネったおかげで一風変わった感じの話になったが、次回作以降どんな変化球をかますかが生き死にの分かれ目になりそうな気はするね。
ちなみに、これ以上変化球が出なかった場合、同じ作品を連発する危険性が極めて高い。

鈴:不吉なことを言うな……。
だが、新しい作品(LaLaDXで連載中)は、そこまでひねってはないが、相変わらず素直な作品で、好感は持てるぞ。
ただし、いまのところ、確か2話くらいしか描いてないが、ってもんがいっさい感じられん話ではあるな。
相棒にはかなり物足りないものにはなろうが……2巻くらいで終わってくれればネタにはならんこともない話……になるかもしれない……と思いたい……かな?(弱気(爆))

扇:そう言えば、本書そのものの話を全く使徒覧のだが……。
ちなみに、前巻の話はこちらです。(→過去記事
すぱっと言っちゃうと、雅生がオーストラリアに留学するかも? とゆー話が出て、まー、色々あって、最後はハッピーエンドってのが大まかなストーリー。

鈴:使徒覧って、どっかのマニア御用達アニメの一覧じゃねぇんだからよ……(ケンカ売ってる?(爆))
しかし、大まかなストーリー……って……まぁでも、それ以外に書きようがないんだよなぁ。
留学する、ということを知る飛鳥、離れたくない気持ちを抑えて応援して、けなげにがんばる姿、ってのは1巻とまったくおなじ。
最後は最後で戻ってきた雅生とめでたくハッピーエンド……なんだが、その最後の最後で弟の泰生が、「やべぇ、マジでかわいくなってるよ、こいつ」って感じの感想を持ったのはかなりGood(笑)
兄貴に譲ったのは間違いだったのか、泰生!?(笑)

扇:別に使徒って言葉は、ネタだけで中身空っぽな某アニメの専売特許じゃねぇから構わんよ。(あ、もっと喧嘩売った)
つーか、ここまでの過程で、泰生が飛鳥にそっち方面の興味をまったく示さない方が不思議なんだよなぁ。
まぁ、逆に言えばそれだけいい友達ってポジションが定着してたってことなんだろうが。
しかしあれだね、雅生のホームステイ先にパッキンの女の子がいたけど……物の見事に使い捨てキャラだったねぇ。
色々と雅生にモーションかけてたんだが、アフターケアも何もなしにあっさりとストーリーから消えた……をい。

鈴:売りまくってんな、本気で……。
でもまぁ、作品に戻るとすると、泰生はホンット、友達の関係を逸脱しなかったからいいキャラだった、とも言えるだろうなぁ。
「どろどろ」やるんなら、兄弟でおなじ女を巡って争う……なんてことになりかねんが、そこがないぶん、すっきりと素直な話になったんだろうなぁ。
まぁでも、その留学先の女のコはスルーされたってのは確かにかわいそうだったな(笑)
結局、ふたりの話にしかならないんだから、わざわざ出す必要があったのか? って疑問は……考えないでおこう(爆)

扇:二人の関係をきっちり描ききったということで、評価は二重丸。
ただし、別作品でもっぺん同じことやったら駄目だね。
てなわけで、作品としてはかなり好きなのですが、作家としてはまだまだ様子見といったところです。
ん? これでオチなのかな? とりあえず、ハッピーエンド好きの方なら安心して読めるし、二冊というお手頃な冊数で終わってるということもあるので、オススメ付けときます。
では、今日はこのへんで。

鈴:まぁ確かに、2巻で完結ってのはいいよな。
だらだら長く続けて、話を破綻させてくれるより、短くすっきり終わらせてくれたほうがよっぽどかよい。
そういう意味では、2巻完結、飛鳥と雅生のふたりのラブストーリーとして、ほんとうにピュア(恥ずっ)な話になっているので、さぶいぼ症候群のひとでも、あたたかく見守ってあげよう、と言うくらいの物語になっているので、オススメです。
ただし、オススメなのはこの作品であって、次以降がどうなるかは保証しませんのであしからず。
てなわけで、この作品に関してはオススメ印をつける、という結論になったと言うことで、お開き! であります。
というわけで、この辺で、さよ~な~ら~……じゃなくて、再見



to be continued……

悪魔式光源氏計画

2008-02-28 09:02:48 | おしゃべり
さて、第950回であります。


扇:広島の某ネットカフェから、生中継(嘘)でお送りしているSENでーす!

鈴:こういうとこにいると読む速度の違いがよくわかるLINNで~す。

扇:俺はじっくりと味わいながら読むタチなんだよ。
数多の作品を高速で読み飛ばして、「ふ~ん」の一言で奈落へ突き落としてきた貴様に、読むのが遅いとか言われる筋合はないっ!

鈴:まぁ、だろうなぁ。
流れ読みの人間はたいていこうだな。
そして、読み返しておぉっ、こんなセリフもあったんだ!と一粒で二度おいしい楽しみ方ができる、と(笑)

扇:要は真面目に読んどらんだけではないか。
まったく、苦労して決めた台詞をささっと読み飛ばされるとは、作家も報われんのう。
せめて、「ここの会話つながってねぇ」、「論旨がすりかわってる」、「このキャラがここでこんな台詞吐くかぁ?」って細かいツッコミを入れられるぐらいは読め、それが読み手のマナーというものだよ。

鈴:いいんだよ、話の筋がわかっておもしろければ。
それに、そうなら何度も読み返すし~(笑)
……やだ、めんどくさいから(爆)

扇:そんなだから、伏線入れまくる作品読めないんだよな、お前。
雰囲気重視の作品にはとことんノレるが、理詰めの作品になると途端に興味なくすからなぁ。
まー、俺とタイプが真逆だからこそ、このブログもここまで続いているわけだが……。

鈴:理詰めでも雰囲気よければいいぞ。
まぁ、だいたい両方OK! ってのが少ない……つーか、いまのところ、ほとんどないんだが(T_T)

扇:理屈と雰囲気の両立か……作家にとって永遠の命題だな。
どっちかに突出してる作品が爆発的な人気を得る、ってのはよくあるがね。
何かこのまま続けるとディープな真面目話になりそうなので、次のコーナーに参りましょう。


『Wikipediaに聞け!』


扇:さぁて、今週のWikipediaはぁ?

鈴:「大斬り」
某えせアイヌ少女戦士はあるひとの3斬りで昇天します。

扇:正しい武士道は、女子供も真っ二つっ!
いや~、奈子に断末奥義かますのって本当に楽しかったねぇ。
大自然だか何だか知らないが、チョロチョロ動き回って鬱陶しいキャラだったからな。

鈴:いや、正しくないから。
しかし、名古はなぁ……妹もろくでなしだったし。
……ってまたゲームネタかい!(笑)
ともあれ、今回のWikiは「大喜利」です。
言わずもがな、もちろん「笑点」の人気コーナーでございます。

扇:たったかたかたか、たったっ♪
たったかたかたか、たったっ♪
たらたたたた~たらたたた~♪
たらたたたた~たらたたた~♪
た~た~た~、たらたたた~、たらたらたった~♪
たたたたらたらたらたら、たった♪
たたたたらたらたらたら、たった♪
た~た~た、た~たらたらた、たたた~た~た~♪
ちゃちゃちゃちゃらちゃら♪
ちゃちゃちゃちゃらちゃら♪
ちゃっちゃ~~~ちゃらちゃ♪

鈴:では、今回のメンバーの紹介から……ってふたりだけだよ!!

扇:えー、隣に座るのがLINN君一人だけという色気もクソもない状態ですが、MSNでやってる時とは感覚が違うので今日は微妙にノリが良かったりします。
というわけで、いつも通りに参りましょう
1、2、3! ちゃら~~~~~ん! SENでーっす!

鈴:って山田くんかよ、次……。
あ、まぁいいや。
司会者ほっぽいて勝手に座布団取っていけるから(笑)
しかし、この大喜利、やっぱり時代が時代だからか、大喜利=圓楽師匠、って感じだったなぁ。
それでも4代目ってのがミソだけど。

扇:座布団と不幸せを運ぶLINN君、でした。(笑)
初代の立川談志は分かる(※決してリアルタイムで視ていたわけではない)が、二代目の前田武彦とか、三代目の三波伸介とかって名前聞いてもピンとこないな。
ま、実際、期間も1983年1月9日~2006年5月14日で圓楽さんが一番長かったしね。
メンバーも、好楽、小遊三、木久蔵(現:木久扇)、歌丸、楽太郎、こん平のイメージが強いんだけど、結構変わってるようだ。

鈴:う~む、談志師匠もいまいちイメージ湧かんのぅ。
2代目、3代目ははっきり言って1ミリたりとも大喜利の司会者のイメージに合わんなぁ。
評判は悪くなかったみたいだけど、3代目の三波伸介。
メンバーは……確かに、こん平師匠の個性は際立ってたよなぁ。つか、このひと、ホントに落語できんのか? って感じだったし。
まぁ、たぶんやらせたらやらせたで、いまの正蔵よりはマシだとは思うが(毒)

扇:圓楽さん上手かったからね。
メンバー最年少の楽太郎が腹黒キャラとして定着できたのも、圓楽師匠と歌丸がそれぞれ『馬面ネタ』と『死亡ネタ』を容認してくれたからだし。
しかし、マジでこん平さんは落語のイメージが薄いよなぁ……WIKIの個人ページ見ても、『卓球が得意な事でも知られており、三遊亭小遊三と共に「らくご卓球クラブ」を創設。「世界ベテラン卓球大会」にも出場経験がある』って……落語はどうした、落語は。(笑)

鈴:歌さんが楽さんにネタに困ったときに自分を使ってネタにすればいい、って言ったって、似たような話が載ってたな。
しかし、毎回必ず1回は歌さん死亡ネタをやるってのは楽さん……(笑)

扇:いや、あれがないと楽太郎ぢゃないから。(笑)
テレビ全然視なくなったから、最近どうしてるのかは知らないけどね。
後は、客に答えを言われちゃう木久ちゃんかなぁ。
答えになってるのかなってないのかさっぱり解らない珍回答は、たまに出るといいんだが、引っ張り過ぎるとダレるね。まぁ、そこらへんは司会がキッチリしめるけど。

鈴:まぁな>楽さん
でも、やっぱり時代が時代だけに、「こんぺーで~す!」がないいまはちと寂しいのぅ。
いまは……私も見んな。
正月特番でTOKIOと一緒にやってるヤツなら毎年見てるけど(笑)

扇:正月の特番は、今年だけ視たな。
とっちかと言うとTOKIOの方が目立ってた気はするが……。
はて、誰か二人ほど話題に挙げてない方がいるような気がせんでもないが、大分時間も経ったし、次のコーナーに移りますか。


『今週の一冊』


扇:というわけで今週の一冊ですが、何故か人間界で小説家をやっている美形悪魔と、園芸一筋に生きる薄幸少女の極甘ラブロマンス『悪魔の名前』(著:尾斗比佐武)であります。

鈴:少女マンガ家が悪魔辞典なんか描くかぁっ!!
ったく、えー、お初で2月に出た新刊ほやほや(冷めたときでもレンジ不可)、極甘ロマンスだけは合ってる「花と悪魔」(著:音久無)でございます。

扇:感想を一言で言うと、超劣化版『花の名前ですね。(毒)
まぁ、微妙に光源氏計画ネタが混じってたりもしますが、さほど意味はありません。

鈴:……もうちょい、解説してやれよ。
じゃぁ、私がストーリー紹介……って、某「空夢ノート」をご覧ください(爆)

扇:そうだな、りるさんの愛溢れる解説を読んで頂いて……って、をい。
思いっきり正反対の感想書いちゃった俺に死ねと? つーか、今日が命日?
えー、もうちょっと真面目に書くと、人間界に住んでいる悪魔ビビ(黒髪不機嫌面美形)と、彼に拾われた人間の少女はな(ロリータです。他に書きようがありません)の甘過ぎるラブロマンスです。
ちなみに、私は開始1ページでさぶいぼが大量に出て死にかけました。(爆)

鈴:死ねなんていうわけないじゃないか。
少し悶え苦しんでくれっつーくらいでOKだから(笑)
だが、実際、耐性の高い私でさえ、単なる極甘のみのストーリー的価値薄の展開に1話で隣の相棒に、「続き、読まなくていいか?」と訊ねたくらいだからねぇ(爆)
つーか、ベタな話はいいのよ、ベタは。
田中メカなんかベタっぷりの王道中の王道でも、ヒロインかわいかったり、きっちりストーリー作ってたりはしたけど……。
ちょいとこれはビビの惚れ度はすべて3~4話くらいまでおなじ言い回しと理由、ラストのクライマックス極甘シーンもおなじ展開、とくればよく単行本にしてもらえたなぁ(毒)

扇:俺よりヒデェこと言ってるよこの男……。
まぁ、一話からこっち、突っ込みの入らない回がないからな、この作品。
壱/悪魔の公爵様が暇潰しに捨て子を拾う(ベタ)→弐/十四歳になった少女は悪魔にベタ惚れ(ベタ)→参/悪魔は少女を愛しているが、壊すのが怖くて突き放す(ベタ)→肆/少女絡みのトラブルが発生し、悪魔がマヂで焦る(ベタ)→伍/二人ラブラブモードで周囲を置き去りにする(ベタ)→以下、弐から伍を三話まで繰り返し。
おりじなりてぃ、って言葉知ってる?(毒嵐)

鈴:どっちがひでぇんだよっ!!
まぁ、はっきり言って否定する気にもなれんところが悲しいところではあるんだが……。
しかし、なんか、キャラ紹介しようかと思ったが、相棒のその図式だけでもう満足おなかいっぱいって感じだな。

扇:んじゃ、私が一気にやろう。

はな/ビビにマジ惚れしているヒロイン。設定年齢は十四歳だが、行動は御子様そのもの。時々、狙っているとしか思えないことをやるため、一部男性読者には人気が出そうな気もする。ビジュアル的には可愛いと思うが、初巻故にデッサン狂いがしばしば見られる。

ビビ/少女漫画定番の、終始不機嫌内面甘々黒髪美形。設定年齢は200歳だが、中身はせいぜい二十歳前後の若造である。一応悪魔となっているものの、血を吸うこと以外に、らしい所が一つもない。あー、魔法使うシーンがちょっとだけあったか……? つーか仕事しろ。

フェルデン/悪魔その二。軽いノリで話に絡んでくる、カレカノどっちの世話も焼く、ヒロインに極甘、一連の奉仕活動に見返りを求めない、という実に主人公達に都合のいい存在。どこにでもいる定番お友達キャラをそのまま持ってきただけで、没個性っぷりはメインキャラの中でも群を抜く。こういうキャラを上手く使えるかどうかで作品の評価は格段に変わるのだが……これはちょっと。そう言えば、某マイナー少女漫画の彼はいいキャラだったなぁ。「僕達お友達でしょぉ~♪」「てめー……後で便所来い」って、悪友同士の会話の見本だった。(この会話だけで元ネタ解った人はかなり凄いです)

他は……どーでもいいや。
全キャラに言えることは、もうひとヒネリしなさい、かね。

鈴:まー、この3人でどーにかしてるしなぁ。
いちおう執事にトーニというのがいるが、簀巻きにされるシーン以外にほとんど印象がないな。
あ、もうひとり、なんかビビをライバル視してて、結局簀巻きにされたヤツも5話くらいにいたような気がするが……ま、いっか。
まぁ、なんかもう全部書き尽くした感があるから、この辺で今週の一冊は終わっとくかね。
……つーか、初出のマンガ家だったんだから、木劇でもよかったかも。
でもマンガ喫茶でぼちぼちネタ探しはしたので、少し木劇をやることもあると思いますので、お楽しみに~。
というわけで、木劇的に、再見~

扇:あ、終わった……エピソード全く紹介してないのに。
総評としては、異常なまでに少女漫画を読み漁っていて、王道パターンを熟知しているLINN君のような御仁にはオススメできない、ってとこでしょうか。
ただ、登場キャラに萌えられる方(男性読者含む)は、可愛らしいラブコメとしてすらっと読めるかも知れません……私は無理だったけど。
てなわけで、なし崩し的に今週の一冊は終了致します。
ファンの皆様に、「ごめんなさい」とだけ告げて、さよ~ならぁ~



to be continued……

お子様の手の届かないところに保管しましょう(笑)

2008-02-21 18:59:46 | おしゃべり
さて、第948回であります。


鈴:Amazonに頼んだブツは明日だなぁとわくわくしてるLINNで~す。

扇:そうか~、遂に『超合金魂GX-39 バイカンフー』に手を出してしまったかと呆れるSENでーす。

鈴:どぅあれがそんな高いもんに手をだすくぅぁっ!
なに、Amazonを見てたら「マリみて」のOVAファンディスクなんてのが出るってのがわかったから、思わず予約してしまっただけの話だ(爆)

扇:聞くんじゃなかった……。
つーか、ファンディスクまで買うかね、この男は。

鈴:何を言う! 前のファンディスクは、紅白黄すべて持ってるぞ!!
持ってるんだから、今回も買うのが義務と言うものだろう。

扇:セー×ー×ーンとそれだけは俺には理解できん世界だ。
せいぜい付いていけるのは、『はいからさんが通る』と『ベルばら』ぐらいまでかな。
『ときめきトゥナイト』も男性に受けが良かった少女漫画だが……私的には微妙。

鈴:あー、○ーラ○ムー○はなぁ……。あれはいつぞや、先輩がどえらいハマってたなぁ。
私は本屋でバイトしてたときに、原作読んで、原作のほうがまともな子供向け少女マンガやってんじゃん、とか思った憶えしかないな。
……と言うか、これよりもなんで「ときめきトゥナイト」とか「はいからさんが通る」とか、「ベルばら」とか、いったい相棒いくつだ? ってツッコミが入るもんばっかじゃねぇかよ。

扇:漫画とアニメでは、絵も内容もまるで違うってのは聞いたことあるな。
どっちもさっぱり知らんから、検証のしようがないが。
いくつだ? と聞かれても、お前と大して変わらんとしか言いようがないんだが。(笑)
ちなみにそこに挙げたのは、飽くまで『男性からも支持された少女漫画』の一例だ。決して、私の時代に流行っていた漫画というわけではない。

鈴:……まぁ、年齢に関してはそういうことにしておこう。
と言うと、なんか激しく、ソテツもないツッコミが入りそうなので、振目に逃げます(笑)


『振り返れば目録』


鈴:では、今回の年月は、「20006年12月」です。

扇:18002年後かよっ!
で、本当は「2006年12月」です。

鈴:……単に0を一個打つときに増やしちまっただけじゃねぇかよ。
さておき、恒例通り、まずは○から、と言うことですが、この月はまぁ、これしかねぇだろうなぁ。
バカさゆえ・・・。(著:姫野カオルコ
まぁ、好き嫌いはあるだろうが、パロディを許容できる心の広いファンならば、是非是非読んでもらいたい逸品ではある(笑)

扇:凄い作品だったよな……後にも先にも、章タイトルだけで笑えた作品はこれだけだ。(笑)
で、こっちの○だけど、百億の昼と千億の夜(原作:光瀬龍  漫画:萩尾望都)がダントツでトップ。
キリスト教徒から苦情が来そうな内容だが、非常に面白いSF漫画だった。

鈴:まー、確かにな。
そして中身を見て、さらに笑えると言うすばらしいパロディ短編集だ(笑)
しかし、原作付きとは言え、萩尾望都か……。
だが、その苦情が来そうってのが何だかなぁ。
でもレビュー読み返すかぎり、阿修羅王とか、インド系の神話を元にした話っぽいから、そっち方面から苦情が来るってのもいまいちよくわからんのぅ。


扇:原作の熱烈なファンを敵に回すのは確定だろうがな、『バカさ~』は。
ちなみに、『百億~』の敵側にはイエスがいます――パシリで。(笑)
つーか、仏教、キリスト教、ギリシャ神話、色々とごたまぜな世界なんで何でもあり。

鈴:確かにな。でもそれでも楽しいからなぁ、あのパロディ。
でも、「イエス!」 がパシリってのはいいな。別に大義名分かざして十字軍とかで虐殺かましたり、魔女狩りって言って虐殺かましたり、いまの灌木操ったりするような連中の親玉をこき下ろしたところで、笑えるだけで1ナノメートルほども心傷まないし。
さておき、じゃぁ、今度は毎回盛り上がる×のほうのに行ってみるかね。
そっちは何があるかえ?

扇:お前……酔ってるだろ。(定番台詞)
さて、×の方だが、私の方は珍しく一個しかないな。
神様のパズル(著:機本伸司)だ。
こいつは凄ぇぜ、やたらと蘊蓄たれるだけたれて、後は妄想を炸裂させまくって終わるという、およそ小説とは呼べねぇ代物だ!(笑)
「宇宙を作ることは出来るか?」という命題だけは面白いが、それ以外に1ミクロンの価値も見いだせない超弩級の地雷だ、是否読んでくれ。

鈴:是非読んでくれ……ってなぁ……。
確かに、前に記事にしたナショナルジオグラフィックとか、宇宙に関して興味はないわけではないが、そういうのを見ると、独りよがりの理論で「あっそ」って感じで終わりそうな気配がぷんぷんしそうだから、読まない(笑)
まー、図書館のシステムで検索して、もしかしてあったりしたら(あってほしくないけど)、予約するかもしれないかもしれなくもないけど(爆)
さて、こっちの×だが……こっちも意外に少ないな。
IX(ノウェム)」……は前にさんざんやらかしたから、「蝶の皮膚の下」か。
これは感性派の人間には気持ち悪いってのがいちばん似合う作品で、読み終わったあとの読後感が最悪だった憶えだけはあるなぁ。

扇:つーか……キャラ設定読むだけで、かなり萎えるな。
要は、マゾ二名、サド一名だったのが、性格逆転してマゾ一名、サド二名に変わった、って話になるのかな?
何にせよ、主人公の狂気が地の文まで浸食していく小説は、感覚派には辛かろうねぇ。

鈴:辛いっつーか、辛すぎ。
だいたいあのヒロインに共感できるかっつーって、できへんし。
まぁ、世の中には共感できる人間がいるんだろうが、そんなヤツと知り合いにすらなりたくないわな。
気色悪いし。
まぁでも、こういうのが作品として出るんだから、小説の世界ってぇなぁ、広いわなぁ。

扇:この手の主人公の精神が浸食されていくタイプの作品と言えば、真っ先に『ドグラ・マグラ』が思い浮かぶが、これはまた違ったタイプの話って感じだな。
どっちにせよ、主人公に共感しようがないってのは同感だ……つーか、ストレートに言って、気持ち悪いだけだし。
はて、相変わらず×の方が大盛り上がりの『振り目』だが、そろそろ次のコーナーに移るかね。


『今週の一冊』


鈴:と言うわけで、今週の一冊ですが、「アクション大魔王」(著:米沢りか)であります。
どっかのくしゃみで出てくるひととは関係ありません(笑)

扇:ああっ! せっかくくしゃみ一つで作者が呼び出されるルポ漫画って書こうとしたのにっ!

鈴:ふっ……、甘いな。くしゃみひとつネタくらい読むのは簡単じゃ
ただし、くしゃみじゃなくて、鼻血で呼び出される可能性はあるかもしれんが(笑)

扇:多かったなぁ、作者が鼻血吹き出すシーン……もっとも、それに触れると危険なネタのオンパレードになりそうだが。
というわけで、『こっぱみじんの恋』で知られる少女漫画家・米沢りかが、あっちこっちのお店を訪問する突撃ルポ漫画です。
当初は普通の作品だったのですが、ある回を境に作者が吹っ切れ(笑)、あんな所やこんな所まで行ってしまう凄い作品になりました。

鈴:まぁなぁ……あれが出るシーンは、決してお子様には見せられないネタばっかりだったし……。
しかし、突撃だよなぁ、ホント。
ただ、最初……と言うか、1巻は占いだの何だのと、女性には受けの良さそうな一般的なネタを扱ってたんだが……、2巻以降のあの取材先の変さ加減はかなり来てたよなぁ。
まぁ、なかなか伏せ字込みでなければ書けないようなところばかりだったり……(笑)
でも自分の過去記事見たら、伏せ字もクソもねぇな。素でそのまんま書いてるし(爆)

扇:見てみたが、今だと怪しいトラックバックのオンパレードだな、こりゃ。
ま、その手の怪しいネタを話し出すと、それだけで終わっちゃいそうだから、まともな方からいこう。
占いの話は……かなり怖かったね。ネタとして笑うには、オチがブラック過ぎる。

鈴:確かにな。よくこのころは……と言うか、まだロボット系のトラバがなかったころだったんだろうなぁ。
で、占いの話かぁ……。
確かに、著者もかなりビビってたが、読んでるこっちもかなり怖いネタだったな、あれは。
占いとか、心霊現象とか、さして興味もないし、霊感ないから見たことはないが……相棒も知ってるとある方のおかげで、ウソではないくらいまでは信じてるから、余計に怖かったな、あれは。

扇:つーかね、そっちの方面強い人を知ってると、自分は信じてなくても怖くなる話だよ、あれは。
何せ、ガチに生き死に関わってる占いだからな。
しかし、占う方も正確な数字言っちゃうかねぇ……。

鈴:……生き死にね……。
でもまぁ、確かに占うほうも正確な数字言うのはどうかと思うがねぇ。
著者本人もさんざん占ってもらって、占いってのはこういうもんだよ、ってフォローは入れてたが。
あと、他にお子様OKなネタで言うと……日帰り大阪食い倒れツアー(思いつき)ってのもあったな。

扇:そいや、食事ネタもあったな。
周富徳の店に行ったり、道場六三郎の店に行ったり、坂井宏行の店に行ったり――って、三大鉄人制覇かよ!
まぁ、実費みたいだったのでさほど羨ましくはないが……。(爆)

鈴:三大鉄人って……もうひとりは陳健一やぞ(笑)
あー、そういや、過去記事見て思い出した。
枕ネタ!
これはこのネタを初めて読んだとき、まぢで欲しくなったな(笑)

扇:おや? 俺の記憶違いか。
周、道場、坂井、どれか二人を倒したら、ラスボスの鹿賀丈史と戦えるって企画じゃなかったっけか?
俺は×××年ずっと無枕だが……目まいにつながるとか書いてあるな。
読み返したら、そっちと同じく枕が欲しくなってきた。(笑)

鈴:そんな企画があるかぁぁっ!!!
つか、そもそも鹿賀丈史がラスボスって、あいつ料理人ちゃうし。
しかし、ずっと無枕とは……知らんかった……。
でも実際、あれを読むと欲しくなるんだよなぁ、専用枕。
……とは言え、なんか「枕が変わると寝れないなんて……」って定番的な揶揄が来そうでそれはそれでなんかヤな感じ……(爆)

扇:俺の場合、無枕だから変わるも変わらないもないが、他人の家を襲撃した時はなかなか眠れんな。
大抵の場合、相手より遅く寝て、相手より早く起きてる。
ちなみに、某友人の証言によると寝相は悪いらしい――不思議だな、一緒に寝た××嬢はそんなことは言ってなかったんだが。

鈴:……悪いかどうかは……経験者としては悪い……と言うレベルではない気がするぞ。
だが……その「一緒に寝た××嬢」とか、怪しいことをここで言うんじゃないっ!!
ちなみに、私は寝相は悪くありません(笑)

扇:だが寝相が悪い割には、お前の家の積ん読ビルディングを崩した記憶はないぞ。
あ~、酔ってるから、多少いつもと違うネタを口走ってしまったかも知れんな。
まぁ気にするな、今の所隠し子はいない筈だ。

鈴:積ん読ビルディング……ね……なんか、造語にしてはかなり言い得て妙だな(爆)
しかし、確かに寝相は悪い割には、何かをこかしたとか、崩したとか、そういうことはないわなぁ。被ってる布団もそのまんまだったし。
つか、相棒の寝相だけは謎や……。
しかし、隠し子ってなぁ……まぁ、私もいないはずだ。
前に木劇で紹介した「マイガール」のようにはなっとらんはずだ。
つーか、なんで「アクション大魔王」の話で、そーゆーわけわからん話になってんだよ。

扇:ん? 四十八手の話が出たからじゃなかったか?
つーか、ルポ漫画で四十八手を絵付きで紹介したのは本作が最初で最後だらう。

鈴:出てねぇよ
まぁだが、四十八手の話は確かにそうだろうなぁ。しかももともと少女マンガ家で、当時「こっぱみじんの恋」で学園恋愛ものを描いてたひとが、だもんなぁ。
しかし……、やはりなんと言ってもこのマンガの最大のネタは、新宿2丁目で買った品物を読者プレゼント&レポートさせる、って企画だろうなぁ。
白泉社の御大まで出た素晴らしい企画だった……(遠い目(笑))

扇:つーか、魔夜さん夫婦、揃って最高のコメント返してくれてるよな。
これが読めただけでも、このレポート企画には価値があると思うぜよ。

鈴:まぁな。
まさかあのプレゼントに応募したのが魔夜峰央(妻)ひとりだけで、しっかりと魔夜さん本人がレポート返してたもんなぁ。
他にもいろいろとレポートはレポートで笑えたりはしたんだが……魔夜さんのレポートに勝るものはなかったな(笑)
しかし、だいぶ前だが、新装版が出て、昔の1~3巻が手に入りにくくなってる、ってのはちとつらいわのぅ。
いろいろとあるが、ネタ的に許容できるひとならば、笑えるネタも転がっててかなりおもしろいルポマンガなんだがねぇ。

扇:人を選ぶとは思うが、ハマれる人はとことんハマれる漫画だな。
怪しい話だけでなく、真面目な話も結構ある。
載ってたのが女性誌だけあって、医学脱毛の話は大反響だったらしいしね。
てなわけで、知らない世界をちょっとだけ覗いてみたい方、なかなかオススメなので探してみて下さい。では今日はこの辺で、さよーーーーーーーーーーーなら~

鈴:そうね。
けっこうコアなネタがインパクトあるから失念しがちだけど、レディコミらしい女性向けのいいネタとかもあったな。
でも、知らない世界……どちらかと言うと男性には知らない世界が多い(?)ところもあるので、確かにそういうのを見てみたい、ってひとにはいいかも。
と言うわけで、出来れば新装版ではなく、前の1~3巻のを探してもらいたいなぁ、と思いつつ今回はこの辺で。
再見~~~~~~~



to be continued……



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をいをい、二作目がこれかい……

2008-02-14 10:24:03 | おしゃべり
さて、第946回であります。


扇:頭の中で『卑怯戦隊うろたんだー』が無限リフレインしてるSENでーす。

鈴:久しぶりに聞いて、ドリカムの「SNOW DANCE」がリフレインしてるLINNで~す。

扇:雪の中で、裸でシュールダンスしてるのか?

鈴:てめぇ、それは確実に凍死しろって言ってるようなもんぢゃねぇかよっ!
つか、やってる時点でわいせつ物陳列罪でしょっぴかれるわい。

扇:ちょっとドリカムからコメコメにサイドチェンジしただけなんだがなぁ……。
で、どうよ? 『うろたんだー』は。

鈴:※※は「FUNK FUJIYAMA」だけでじゅーぶん。
しかし、「うろたんだー」ってなぁ……まぁ、よく作ってね、ってくらいだな。
それにしても、あのヴォーカロイドだっけ? どっちかって言うと、そっちのほうがよく作ってあんなぁ、って感じだけど。

扇:まぁ確かに、技術の進歩をひしひしと感じるわな。
上手い人が作ると、本当に人間の声に聞こえるから恐ろしい。

鈴:確かにな。
まぁでも、YOUTUBEとかで「初音ミク」とかいろいろ見かけたけど、何なのかを知ったのはごく最近だけどな(爆)
しかし、この業界の進歩の早さだけはなかなかついていけんのぅ。
なんかすんげぇおっさんくさいセリフやなぁ……。

扇:さて、時代遅れのおっさんはほっといて、今週のWIKIに参りましょう。


『Wikipediaに聞け!』


扇:さて、今週のWIKIは、世界のホンダが送るスーパーロボット――
『NSX-Rタイプデルタロボ』です。

鈴:時代遅れって言うなっ!!
これでも昨年度は最先端突っ走ってる職場にいたんだぞ!
しかも、NSXは車でそんな型番はないっ!!

扇:おかしいなぁ、Aボタン溜めで波動砲発射、Bボタン操作で前後にフォースを装備できる筈なんだが……。
ま、いいや、素直にいこう。
えーと、ニュースステーションに出演したり、映画『ロボコン』にもチョイ役で出てたりと、何かと色んなとこで大人気の『アシモフ』です。

鈴:それはどっかの自分の膝くらいの高さで落ちて死ぬ先生がいる会社が作ったシューティングゲームだ。
それにしても、ロボコンなんかに出てたんだ、アシモフ先生……じゃねぇよっ!!
一文字多い一文字!!

扇:『アモフ』?

鈴:どっかの元サッカー選手を思い出す名前にすんなっ!!
ったく、そろそろきちんと真面目に紹介するか。
と言うわけで、今回のWikiは、世界が誇る自動車メーカー……のはずなのに、作ってしまいましたこんなもん、で世界を仰天させた人型二足歩行ロボット「ASIMO」です。

扇:ASIMO可愛い~♪
てなわけで、WIKIの説明を読むわけだが……『世界初の本格的な二足歩行ロボット』って、さらっと言えちゃうあたりが既に凄いよね。
ま、実際、ほんとに歩いたり走ったりするんだけどさ!(笑)

鈴:なんか、どっかで聞いたようなセリフだな、その「かわいい」ってのは……。
しかし、最近のは歩いたり、走ったりするだけじゃないな。
CM見たけど、トレイ持って客のところに行ったり、いろいろしてるぞ、ASIMO。
しかし、Wiki見ると、開発が1986年くらいからかぁ。
意外に昔から開発やってたんだなぁ。

扇:まぁ最初は二本の足が歩くロボットだったからなぁ。
それぐらいなら、二十年前にやっててもおかしくないとは思う。
つか今のアシモ、よく身長130cm、質量54kgにこれだけの機能収めたよなぁ……技術の進歩って凄いわ。

鈴:おかしくはないんだよ、ふつうの研究者とかなら。
車メーカーがするのがおかしいんだよな(笑)
しかし、ホントにいまのASIMOはすごい。公式ホームページの動画見るだけでも、よくここまで進歩したと思うね。
それにしても、Wikiに書いてあったが、ローマ教皇庁にお伺い立てるって、なんか妙なところで律儀だな、HONDA(笑)

扇:まー、確かに、よくゴーサイン出したよな……売り物ぢゃないのに。
しかしわざわざローマ教皇庁に伺い立てたのは、裏を返せば、開発中にこれだけ凄いものが作れる目途が立っちゃった、とも言えるわな。
実際、二足歩行&道具の使用が可能になった時点で、人間の進化の半分ぐらいは達成したと言っても過言ではないよーな気がする。
あとは、電子頭脳の進歩待ちってとこかねぇ。

鈴:でも、Wikiには、1日200万、1年2000万で貸し出してくれるから、いちおう売上はあるんじゃないのか?
1年はまだしも、でっかい科学系のイベントとかでASIMO連れてくれば、かなり話題になるから、そこそこの利益にはなっそうな気がせんでもないが。
しかし、あと電子頭脳ってとこはあるだろうなぁ。
いろいろニュースとか、ドキュメンタリーとかで、いわゆる介護用ロボットの開発とか、実験とか見たことがあるけど、ASIMOでこれが出来たらかなりすごいだろう。
つか、とうとうHONDAも福祉の分野に挑戦!? とか新聞の見出しに出そうだな(笑)

扇:研究費と開発費がべらぼうにかかってそうだから、資金回収だけで当分かかりそうだけどね。(笑)
ASIMOの機能を利用して、色んな事はできそうだが……そうなると本当にロボット法とか必要になるかもな。
特に福祉関係とかは、かな~りデリケートな世界なので、結構難しいんではないかと思われる。

鈴:まぁ、86年からこっち、延々続けてたんだから、かなり資金はかかってそうだよなぁ。
Wikiにも「要出典」の注意書きがあるけど、100億以上金かかってるみたいだし。
でも、ロボット法……なんか、完全にSFの世界って感じだったんだが、ASIMOとかのおかげでシャレにならんよな。
まー、どっかのお偉いさん方はそんな先のことなんか考えちゃぁいねぇだろうがな。目先の権力と金にしか存在意義を見出せないクソ野郎ばっかりだし(毒毒毒)

扇:トータル資金考えたら、100億じゃきかんような気はするねぇ……。
しかし、ロボット法まで考えてる政×屋はそうそういないだろうよ。
ロボットを使用した法人と、開発元を追及するぐらいが関の山だな、当分は。

鈴:当分ね……。
まぁ、政治○の話をし出すと、毒まみれになってしまいそうだし、そろそろ今週の一冊に移行するかね。
えーっと、今週の一冊は……なんだったっけ?(爆)

扇:忘れるなよ。(怒)


『今週の一冊』


扇:さて、今週の一冊は以前クロスレビューで紹介した作品の続編、『付喪堂骨董店2』(著:御堂彰彦)です。

鈴:……なんか、ぜんぜんボケがないよね。まぁ、たまにはいいけど。
えー、ちょいと本書の説明をすると、「雨柳堂夢咄」のパクリのように、ある骨董店が舞台で、その骨董店で扱ったり、その他の方法で手に入れたりする「アンティーク」と呼ばれる超常的な力を持った骨董品を巡る短編集であります。
ん~、とりあえず短編集だし、各1話ごとにやってってみるかね。
ちょうど、この2巻は記事書いてないことだし。

扇:では、ベースとなる一巻については過去記事を参照して頂くとして、本巻の話をしませう。

第一章『静寂』
わずかな物音でも聞き取ってしまう作曲家が、完全無音の状態をもたらすアンティークを求めて、付喪堂を訪れる話。
無音状態だとこういうデメリットがあるよ~、というだけの物語です。仕掛けがイマイチなのでオチのインパクト弱すぎ。
ちなみに某『世にも奇妙な物語』なるドラマで、ほぼ同じ内容の話があったりします、あはははは。(死)

鈴:へ~、あったんだ、そんな話が。
まぁ、私はその話を知らないんだが、取って付けたようなこの話のゲストヒロインのネタとか、はっきり言って、「あっそ」ですむレベルの話。
つーか、少しは定番を捻ったつもりなのかもしれないが、捻りも何もない時点で、初手から期待を裏切ってくれた話だったね(毒)

扇:ジャンルとしてはミステリになるのかな?
ラスにつながる伏線は一応ある……のだが、余りにも薄すぎる上に、いくらでも別の解釈ができる時点で、はいはいってレベルだが。
主人公の能力生かし切れてないし、他の付喪堂の面々も大したことしてない、となると評点は落第! が妥当な線かね。

鈴:妥当と言うか、すでに初手から落第決定。
じゃぁ、次の第2章「自分」だが……サッカー部のおちこぼれでレギュラーになれなかった人間が突然、努力をし始めてレギュラーを獲得。
しかし、それは自分のコピーで自分があらゆるめんどくさいことをすべてコピーにさせている、と言う話のはずだったんだが……。
と言う感じの話ではあるんだが、ラストまで読むと出来が最悪のミステリを読まされてる感じで、極めて興醒め。
アンティークの能力も、ストーリー上、説得力に欠けるし、流れも極めて悪い。
ラストで、実はこうでした、と言うミステリ小説の最悪パターンを踏襲した落第決定の話(毒)

扇:トリックそのものはありと言えばありなんだが、最後のオチは嘘臭いの一言だったな。
つーか、アンティークの能力がはっきり定まってない気がする。説明不足のままラスまで突き進んで、主人公の適当な解釈で無理矢理まとめた感じ。
咲のファンは、彼女が制服姿で出てきただけで満足なのかも知れんが。(笑)

鈴:キャラ萌えまっしぐらな人間にとってはそれでぜんぜんOKなんかもしれんが、話自体、感性派の流れ読みの私タイプには「なんじゃそりゃ」でおしまいな話だったな。
確かに、適当な解釈で無理矢理まとめたってのが似合うな。
じゃぁ、第3章か……えーっと、どんな話だっけ?(爆)

扇:第三章『死目』は、他人の瞳を覗き込むことで、そいつの視覚的記憶を読み取ることができる占い師の話。
刻也の『死のビジョン』を読み取ってしまったこいつが、「もっと多くの死の場面が視たい!」と暴走し、最後は自滅する……それ以外特に書くことなし。
例によって、咲が多くの死を視てきたことが語られるが、今回も単なるネタフリだけで、具体的な話はまったくなかったりする。(をい)
つーかこのゲスト占い師、刻也と咲のキャラ紹介のために使い捨てにされただけのような気が……。

鈴:まぁ、そういうところもあるとは思うが、物語としてホラーにもなりきれず、ミステリにもなりきれず、かなり中途半端って感じだぁね。
以前紹介した乙一の「GOTH」で出てきた先生のように、もっと猟奇的な話にすればインパクトはあったのかもしれんが、そこまで行ってないし、個別のストーリーとしても中途半端、主人公ふたりの話としても中途半端。
まぁ、いったい何のための話なんだか、って感じだぁねぇ。

扇:最大の問題は、一個の短編としてオチが付いてないことだろうな。
何かいかにも、「刻也と咲にはまだまだ秘密があるんだよ~」みたいなネタを示した後、読者置き去りにしたままいつもの日常に戻って終わりって、舐めてるとしか思えん。
その点、「GOTH」のあの話は、ちゃんとオチが付いてたな。その後の話のネタフリを含んでいるという点では同じだが、短編としての完成度は、ダイヤモンドと割れガラスぐらいの差があるでよ。

鈴:ダイヤモンドと割れガラスって……最強とちとつつけば壊れるのを比較するのはどうかと思うがね。
まぁでも、実際、出来の悪いミステリホラーを見せられた感じではあるわね。
で、第4章……「化粧」
1巻とおなじく、主人公の刻也と咲のラブコメを描いた話だが……まぁ、タイトル見れば、ほぼラブコメがわかるひとには100%どういう話なのかがわかってしまう、と言う定番中の定番。
1巻はまだ、最初だけあって、咲のツンデレぶりが見えて、ほほえましいところもあったのだが、2巻も続けてこれでは「乃木坂春香の秘密」並の定番で、しかもそこまで突き抜けていない、と言う、これまた中途半端な話。
さぶいぼ症候群のひとにはまず読めないし、慣れてる私にも「あっそ」ですむレベルの話で、見るべきところはいっさいない。
しかも、第3章までコケまくってくれたおかげで、いまさら定番いれてくれてもねぇ。
1巻はすごいのがあったおかげで、定番ラブコメが最後にあってもほほえましいだけだったが、今回はさすがにコケまくった話ばっかりだったので、定番持ってこられても「ちっ」と舌打ちするくらいしかない(毒)

扇:ベタ全開とか定番ネタとか以前に、実質同じシーンを何度も読ませるのはどうにかしてくれ。
話的にも一巻四話の劣化版としか言いようがなく、リンリンが書いたこと以外に殆ど書くことがございませんな。
ちなみに、同じベタラブコメでも、一巻はまだちゃんとオチが付いてたのにこっちは……以下略。

鈴:以下略るなよ(笑)
まぁでも4章のタイトルからもわかるとおり、ベッタベタな刻也と咲の以後ラブコメ街道まっしぐらだぜ! って話の伏線でしかない時点で、なんか読んでて興醒め。
とりあえず、4章はふたりの話をしましたぜ、って感じでまぁ、どーでもいーよ。
どーせ、ラノベらしく、なんかお互いの能力とか、過去とか、克服しました! って感じでくっつくのが目に見えてるし。
しかし、なんか1巻の第3章か……。
あの素晴らしさを見て、だいぶいい評価をしてしまったが、まぁ、結局あれだけってことかねぇ。

扇:うーん、あの一巻の第三章から考えるとこの二巻は一冊丸々一巻の劣化コピーにしかなってない気がするねぇ。
咲が『舞野幻魔拳』とか使って、自分の血筋の人間と戦う展開を期待した俺が間抜けだったということか。

鈴:をい
いつから骨董品を扱う小説から、どこぞの負けても不死鳥!って蘇ってくるどっかの兄さんレベルになったんだ、ごるぅぁっ!?
……ったく、まぁでも、それはそれでパクリな話で笑えるから、むしろこのまんま出来の悪いミステリ? それともホラー? って話にされるよりは笑えるからいいかもな(毒)
……てなわけで、今回は久しぶりに毒満載なレビューになってしまいましたが、1巻に較べ、レベルは下がってるのは確実なので、以前のレビューで褒めまくってるのは気の間違いだと思ってくだって結構です。
と言うわけで、木劇的に今回はこの辺で、さよ~なら~、あっ、さよ~なら♪

扇:えーと……LINN君が言いたいこと全部言ってしまったので、私はそろりと退散致します。
とりあえず、一巻のクオリティを期待しては駄目、とだけ言っておきましょう。
では、さよ~なら~

鈴:100%以上で否定できねぇところが悲しいところだな(爆)



to be continued……



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でもやっぱりいまいちなんだよねぇ

2008-02-07 23:09:26 | おしゃべり
さて、第944回であります。


鈴:健康診断で肝機能が正常値になってホッとしてるけど、冬の間は常に風邪気味のLINNで~す。

扇:4キロ痩せてて、おや? とは思ったものの、気にせずガンガン飲んでるSENでーす。

鈴:日本酒とビールとじゃなぁ……。
いちおう体重は増えてはおらんが、減ってもおらんかったな。
ただ……中華料理が大好きで、これすてろぉるだけはいかんともしがたかったが(爆)

扇:ビールと中華って太るには最高の組み合わせだよな。(笑)

鈴:それを言うなっ!!
だから血液検査がそうなってる、ってわかってんだが、やめらんねぇんだよ。
ビールにゃぁすんげぇ合うんだからよぉ~(T_T)

扇:まー、せいぜい太鼓腹になってから後悔してくれや。
××歳越えたあたりで、腹をちらっと見て、「うわっ、醜っ!」って言ってあげよう。

鈴:太鼓腹……それを言うならビールっ腹だろう。
それに、私がゆったりした服を好むからわからんだろうが、すでにその兆候は出ている(爆)
あー、歳ってやーねー(爆)

扇:ふっふっふ……LINNちゃんよ、日本酒はいいぞ!
アルコール度数は高ぇし、水のようにするする飲めるし、何より冷酒のキリッとした味が最高だ。
まー……安酒のハズレっぷりは、ビールの比じゃないけどね。

鈴:なんか、アル中のセリフっぽいな。
だが、日本酒は糖度高いから、血糖値上がるぞ(笑)
そんで糖尿病街道まっしぐら~……。

扇:別に毎週飲んでるわけじゃないから平気だも~ん。
飲む時は一升近く飲むが、せいぜい二月に一回ぐらいだ。
休みの前日は、カクテルパートナーで安く軽く済ませてるし。(爆)

鈴:あー、でもそれは確かに安くすんでいいわなぁ。
こっちは……。
やめよう、なんか墓穴掘りそうだから、その前に次のコーナー行くべ。


『振り返れば目録』


鈴:では、次のコーナー、「振り返れば目録」、略して「返録」です。

扇:どこに返すんだ?

鈴:素で答えんなよっ!!
……ったく、とりあえず今回の目録は、「2007年4月」です。
では、いつもどおり、お気に入りの作品から……って意外に多いな、この月、○が。

扇:私のオキニは――魔夜峰央の『毒師プワゾン』とアシモフ先生の『われはロボット』が二強だな。
どっちか選べと言われたら……毒師プワゾンかな。
アシモフ先生には悪いが、ほんとーに好きなんだよね、これ。
世にバトル物は数あれど、これほどいーかげんで格好良い主人公が活躍する漫画はそうそうない。
つーかそもそも、背中に薔薇の刺青彫ってる両刀使いの主人公自体、滅多にいないと思うが……。(笑)

鈴:あー、そっちが来るか……。
こっちも古本屋はもとより、新刊でも買うことを念頭にいろいろ探してるが、ないんだよなぁ、それだけは……。
しかし、ここはマンガで来たか。
こっちは小説とマンガと選ぶとしたら、ラノベにしてはそこそこ秀逸だった「お留守バンシー」、マンガでは、このひとの作品なら1冊で完結してるし、オススメできると言う意味で林みかせの「青色図書館」だろうなぁ。
まぁ、おなじマンガということで「青色図書館」に軍配を上げておこう(笑)

扇:みかせちゃんか……俺の天敵だな。
上手いとか下手とか以前に、何もかもが甘過ぎて話にならん。
同じような作品でも、斎藤けんの『花の名前』のように、もう少しキレが欲しかったところだ。

鈴:天敵って言うなっ!
でもまぁ、素直な甘い話を描いてるひとだから、さぶいぼ症候群の人間にはなかなかつらかろう、と言うのはわかるがね。
まぁ、耐性がある人間にとっては、そういう素直さがまたかわいらしくていいのだがね。
では、○よりも盛り上がるいつもの×に行くかね。

扇:安心しろ、同じ天敵でも筑波さくらより数億倍マシだ。(笑)
んじゃ、今回の説教部屋行きは……光の帝国 常野物語で決まりでしょう。
ここまで酷い連作短編には滅多にお目にかかれません。
じゃあバラバラにして、個別に評価出来るかと言うと――二作除いて、ほぼ評価外という素敵な結論に至ります。
しかし、本当、恩田陸って当たり外れ激しいよなぁ。

鈴:まぁ、筑波さくらは……甘々耐性がある人間でも、あのご都合主義全開、主役級は必ずくっつきますぜ、あんた。
ついでにその経過も全部ヒロインが男を好きになるための過程でしかねぇぜ、ってくらいだからなぁ。
まぁ、そういうお約束で甘々、わかっていてもそれでもOK! って人間でなけりゃ読めねぇわなぁ(毒)
じゃぁ、こっちの×と言えば……「痴情小説」の岩井志麻子か……。
このひとは、感性派の人間にとっては、独特の濃ゆい雰囲気を醸し出す稀有な作家として評価してたんだけど……これはダメだったな。
やっぱり長編か、短編連作くらいのでないとなぁ。
個人的にはかなりオススメなんだが、この雰囲気がつらいひとにはオススメできないって欠点はあるんだけどな。

扇:俺は読んだことないから何とも言えんが、『魔羅節』に比べるとタイトルはインパクトないわな。
同じホラー畑ってことで、小池の真理子ちゃんと比べるとどーかね? こっちの方が濃ゆいのかな?

鈴:どっちが濃ゆいって、どー考えても岩井志麻子のほうが濃ゆいわい。
小池真理子は、ふつうのホラーだな。

扇:真理子ちゃんでは相手にならんか……んぢゃ、洋子女王様は?

鈴:女王って感じかよ、あれが
まぁだが、濃ゆいと言う意味では小川洋子のほうが真理子ちゃんよりは勝ってるが、タイプがぜんぜん違うからなぁ。
甲乙つけがたいところはある。
ただ、「博士の愛した数式」だけは、きっと小川洋子の気の迷いだったんだろう。
他とタイプ違いすぎるし。
……っと、とりあえず、○×△……△はないにして(ひとりボケひとり突っ込み(寒))、いい頃合いだから次のコーナーに行っとくかね。


『今週の一冊』


鈴:では、今週の一冊は、そろそろ恒例になっているので、ボケる必要なしと言うことで、十二国記シリーズ「黄昏の岸 暁の天」(上下)であります。

扇:略して『黄天』ですね。

鈴:ええいっ、すっころんだみたいな略し方をすんなっ!!
……はて、どっちかって言うと、「黄」は「こう」の黄泉のほうが一般的か……?

扇:「よてん」?

鈴:……確かに、なぜかそんときだけ読みが「よ」なんだよなぁ……。
って、もっと一般的でない読み方を出すなよ!!

扇:ん~、「よそら」?

鈴:また妙な読み方を出しおって。
ったく、結局最初にボケをなくしたってのにボケツッコミ丸出しじゃないか(爆)
さておき、十二国記シリーズも長編は現時点ではこれがいちばん新しい「黄昏の岸 暁の天」(上下)であります。
ストーリーは……過去記事を参照してください(爆)

扇:まぁ、一言で言って、中途半端な作品ですね。

鈴:……まぢでそのまんまだなぁ。
だから実際、記事書いてるとき、すんげぇ書きづらかったんだよなぁ、この話。
いちおう、陽子が主人公の正編なんだろうが、いろいろごちゃごちゃネタが入って、ラストも引いたまんま終わりだったからな。
レビューにも書いたが、十二国記シリーズの中では最悪の出来、としか言いようがない。
陽子もいまいちかっこよくなかったし(爆)

扇:正編なのに、陽子が作者にいたぶられてないのが一番問題だな。
月影』では、会う人会う人に小突き回されて人間不信街道まっしぐら!
万空』だと、王になったはいいが、部下は従わねぇ、補佐役は五月蠅いだけ、おまけに反乱まで起こって、もうグレるしかないよねって状態!
なのに今回は……普通~に、王様やってるだけとは……駄目だよ! もっと陽子虐めなきゃ!

鈴:いたぶられるってな……。
まぁだが、大した事件なかったし、補佐役の嫌みは苦笑いで躱してたし、とにかく盛り上がる要素がなかったってのが確かだよなぁ。
その「野○陽子を思い出すからやめい」のときはさんざんっぱら剣客商売でかっこよかったし、「なんかタイヤの心配したくなるからやめい」のときも叛乱に加わったりと、盛り上がるネタがあった。
今回はとにかく、へーたんにする~と進んでったし。
まぁ、いちおう西王母とか出てきたりはしたけど……ネタとしてはねぇ……。
全編通して伏線って感じなのに、続きが出てないから余計これだけとして見るとダメダメ感が漂ってんだよなぁ。

扇:未解決の問題が多すぎるんだよなぁ。
消息不明になってる『戴のえらい人』について何も情報がないし、泰麒見つけたはいーけど何の解決にもなってないし、頼みの綱の『暴れん坊将軍』はずっと不機嫌ヅラで大したことしてくれねーし、上下巻かけてこの内容の薄さはどうよって感じだ。
せめて巻末に潜伏中の『戴のえらい人』が虎視眈々と復活計画を練ってるシーンとか入れとけば、まだワンパック作品として評価できたかも知れんのにねぇ。

鈴:復活計画があったところで、結局、未解決は未解決だし、続きが出てないからなぁ。
ホント、上にも書いてるけど、とにかく続きが出て、「戴のえらいひと」の話が決着すれば……なんだよなぁ。
しかし……暴れん坊将軍は……あれは完全に北方で大王朝を築いてしまったがための苦労だよなぁ。
だいたい、もう一個の「王様家族」は南だから、少々近くの国が荒れようが凍死するこたぁないし、二毛作で食糧は作れるしで、暴れん坊将軍のとことは環境が違いすぎるからいいよなぁ。

扇:本来なら、ここで決着を付ける必要があるのだがね。
まー、拗ねた『暴れん坊将軍』はほっといて、一応、『陽子総長』が泰麒のために動いたのがイベントと言えばイベントか。
本宮ひろ×調に、「グタグダぬかすんじゃねぇ~! さっさと麒麟全員集めやがれぇぇぇっ!」とか言って、集会開いた……だけで終わったけど。(爆)

鈴:つか、正編なのに、陽子絡みってそれだけだもんなぁ。
しかし、その本○ひろ志調ってのはなぁ……。
ある意味、暴れん坊将軍がやると似合うんだが、陽子がやるかのぅ……(想像中)
似、似合わねぇ……
初手の巻で、山賊の頭目なんかにいっぺんでもなってりゃ、それはそれで似合ったかもしれんが(爆)

扇:でもさ、このまま素直に陽子の成長物語を書くとしたら、絶対どっかで彼女は十二国全部をシメると思うけどね。
そいでもってオーラ力が暴走し、ハイパーになりかけた所で『どっかのネズミ』に止められるわけだ。

「陽子、それ以上憎しみのオーラを増大させるな!」
「お前に王の何が解るっ!」
「この分からず屋っ!」

何か、赤い髪の娘と輝くネズミが空中戦やってる姿を想像してしまった……。(爆)

鈴:全部……か、元締めだな、シメるのは。
つーか、もうそういう話にしかならん気がするわなぁ、西王母に逢った時点で。
だが……。
どー足掻いてもオーラ力なんかでシメやせんぞっ!!
つか、なんで十二国記の話がダン○インごっこになるんだ!

扇:え?
十二国がバイストン・ウェルで、胎果は地上人だろ? そのまんまぢゃん。(素)

鈴:そういう極めて危険な発言をすんなぁぁっっ!!!
だいたいどっちのファンにもケンカ売ってる気がするぞ。



to be continued……



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音読みで読むとなんだかなぁだよね

2008-01-24 02:09:09 | おしゃべり
さて、第940回であります。


鈴:長かった車のローンが終わってちぃと財政難が解消されたLINNで~す。

扇:その車が今壊れたらどんな顔するのかなぁ? とか期待してるSENでーす。

鈴:壊れ方によるな。
ただ、しばらく放心するには違いない。
そもそもいま新車じゃぁ売ってない車だからな。

扇:じゃあ、破壊しよう。(ノリノリ)
新車じゃ売ってない? ああ、時代に逆行してるロータリーエンジンだからか。

鈴:すんなっっ!!!
逆行ってな……RX-8売ってるぞ、そもそも。
それに、水素ロータリーエンジンもあるし。
まぁ、ちょっと……いや、だいぶ……ん? かなり他の自動車メーカーと環境対応が違った方向性だけど(爆)

扇:違った方向性って言うより、ここしか作ってないって話だと思うんだが?
まぁ、私も一応元広島県民だから、あまり地元の会社にツッコミは入れたくないけどね。
でも、時代には逆行してるよね、燃費悪すぎだし。

鈴:自動車用エンジンとしてはMAZDAだけだわなぁ。
だが、レシプロにはないいいところはたくさんあるっ!
燃費が少しくらい悪かろうが、いいところはあるったらあるんだっ!!

扇:でも、マイナス面の方がでかいだろ?
さー、頃も良いので、爽やかに次のコーナーへ参りましょう。

鈴:そんなことはないっ!!はず……(爆)
だがまぁ、あんまり続けると墓穴を掘りそうなので次行くか。


『Wikipediaに聞け!』


鈴:では、今週のWikiですが、中国史上……というか、義務教育をやっていたら知らないはずがない、と言う極めて有名なあの校庭……もとい、皇帝……と言えば!!

扇:亜皇帝ですね。

鈴:いるかっ! そんなヤツ!!
……でもなんかいそうだな……。あいうえお、全部当てはめてもいそうでなんかイヤだな(笑)
……じゃなくて、「あ」はあいうえおで五十音の始まりで、最初のほれ、あれがいただろう!

扇:あ~、えー……初皇帝?

鈴:惜しいっ!!
野々村真的ボケでかなりいい感じだが、もうちょいっ!!

扇:ああ解った、死皇帝だな?

鈴:そりゃもう死んでるけどよ……。
つか、なんか不吉やぞ、その名前の皇帝がいたら。
まぁだが、ここまで来ればOKだろう。
と言うわけで、今回のWikiネタは「政」です。

扇:間違ってないけど、それは一般的ではなかろう。(笑)
と言うわけで今回のネタは、「HERO」という金だけかけた映画にも登場した「始皇帝」です。
ぶっちゃけさぁ、この人って本当にいたの?(爆弾発言)

鈴:またなんか微妙にマイナーなネタで毒吐いてんな。
しかし、その最後の一言はある意味、言ってはいかんやろ。
いちおう「史記」に載ってることだし、「史記」もいちおう事実……伝聞も多いか……う~む、なんか微妙に怪しさ満点な感じがしてくるではないか。

扇:まぁ、史記しか資料がないことは、敢えて触れないことにして……。
WIKIの最初に書いてある、出生疑惑の話は有名だよね。
つーか権力者って、お手つきしちゃってる奴多いから、こういう話は大抵転がってるわな。

鈴:あえて、って思いっきり書いてんじゃねぇかっ!!
まぁだが、話を先に進めるためにも触れないほうがいいけどな。
しかし、出生疑惑って有名なのか?
相棒が歴史に詳しいのは知ってるが、ふつうの勉強しかしてきてない人間にはそう有名な感じはせんがなぁ。
まぁ、ただ権力者がいろいろってだけはかな~り納得だけど。

扇:結構有名な話だと思うんだがなぁ。
俺も詳しいって言う程詳しくないぜ、史記原書で読んだりとかしてねーし。
出生疑惑もそうなんだが、容貌に関する記述もかなりきてるね。(以下WIKIより引用)

――鼻が高く、目が長く、声はヤマイヌの如くで、恩愛の情に欠け、虎狼のように残忍な心の持ち主。

なんつーか……秦の後に政権握った漢としては、イメージダウン狙うのは当然っちゃ当然なんだけどさ……にしても凄い言われようやね。

鈴:原書で読めたらいまごろ大学で働いとるレベルやて。
しかし、その容貌ってところはすごいわなぁ。
董卓もなんかすごい描写にされ方してたけど、ここまで酷くはなかった気がするし。
しかし、鼻高で目が長いって……天狗か?(笑)

扇:天狗……凄まじく露出度の高い女忍者が出てくるゲームのラスボスか?
まぁ、ちょっと目線を変えて考えてみると、中国では、凄いことをやらかす奴ってのは特異な容貌してるって考え方があるんじゃないか、とか思ったりもするけどね。
三国志演義で正義の味方っぽい役回りを与えられた劉備も、耳の形状が凄かったらしいし。

鈴:なんだ、そのゲームは……。
まぁだが、その耳の形状とかは、昔見たマンガでなんかあった気がするのぅ。
耳がすごいというのを、誰かが董卓なんかもっとすごいんだぜ、とか言って、そのまんま絵にしてたのがあったなぁ……。
だが、特異と言っても、酷すぎだろう、中国の場合。
確か董卓なんか腕が膝くらいまであるとか、そういうふうに描かれてたはずだぞ。

扇:格闘ゲームとしてかなり出来がいいんだが、世間一般の評価は揺れゲー止まりなんだよなぁ……ホールドのダメージがちと激しすぎる感はあるものの、やはり2が一番面白かった……プレステパッドさえつなげれば3も2と殆ど同じ感覚でプレイできるから、やっぱ2やり込むのがオススメだね……ん? 何か言ったか?

鈴:あぁ、揺れゲーね……あれのことか……。
まぁ、あれは……別の意味でかな~り人気が出たゲームではあるわな。ビーチバレーとかあったし(笑)
だが、なんか妙な方向に話が行ってるから、これ以上逸れる前に次のネタに行っとくほうがよかろう。

扇:女性社員に総スカン喰らった企画はどーでもえーねん。
2は純粋に遊んでて面白かったから、良いのだっ!
まー……何とゆーか……3の異常に作り込んでた衣装は嫌いじゃないが。
特に×イファンのチャイナドレスの金糸なんて、完璧だったもんなぁ……。
ん? 始皇帝どこいった?

鈴:そのネタを振ったてめぇがそれを言うなぁっ!!
ったく、なんか話が逸れまくってるから、次行くべ。


『今週の一冊』


鈴:と言うわけで、今週の一冊でございます。
今週は、傲岸不遜、自意識過剰の浮気性、なのに恐妻家というかの有名な作曲家リヒャルト・ワーグナー原作をマンガにした「ニーベルングの指環」(著者:あずみ椋)であります。

扇:原作を御存知ない方のために補足しておくと、『ニーベルングの指環』とは、ワーグナーが二十六年の歳月をかけて作曲した超大作オペラ(自信家のワーグナーはオペラと呼ばずに楽劇と呼んだ)です。
北欧神話を下敷きにした複雑なストーリー、ぶっ通しで演じると十五時間以上かかる異常な長さ、ワーグナー専用に作られたバイロイト祝祭劇場のこけら落としで上演されたものの大コケをかました(笑)等々、とにかく話題に事欠かない作品だったりもします。
ちなみに、日本では第一夜『ワルキューレ』で使われている曲「ワルキューレの騎行」が特に有名。

鈴:あー、そうね、「ワルキューレの奇行」……じゃなくて「騎行」は有名やねぇ。
でも、ワーグナーが作ったとは思えないほど、北欧神話に題材を取った話としては、ふつうの西洋ファンタジーだぁやねぇ。

扇:まぁ、神々絡みのエピソードはエッダあたりから持ってきてるし、人間同士の争いの筋は某『ニーベルンゲンの歌』と殆ど同じだったりするからねぇ。
敢えて入れてない話と言えば、神々と巨人族が大喧嘩かますラグナログぐらいのもんだし。
ちなみに、細かいストーリーについては過去記事を参照して下さい。
で、コミック版の方に話を移すけど、よくもまぁ文庫二冊分にまとめたわな。
オリジナル要素として、ローゲを案内役にしたのもかなり上手くいってると思う。

鈴:まとめた……う~ん、まぁ、ラストのあたりはちと急ぎすぎって感じがないではないが、原作が15時間以上もあるものにしては、きっちりと描いてて、むしろ15時間以上を考えると、こっちのほうが100%以上、マシ?
いくら有名な音楽がついてたとしても、どういう話かってのを見る限りでは、ゼッタイにこっちを読むことをオススメするね。
絵を描いてるひとも、もともとは少女マンガ系だとは思うが、あくまで少女マンガっぽい感じで、男性にも拒否反応はない絵柄だから、どういう話なのか知りたいひとにとってはいい作品だろうね。
しかも上下巻で短いから手に取りやすいし。

扇:まぁ、確かにラストらへんはなぁ。
ジークフリードとブリュンヒルデに関しては前章から続けて登場だからまだいいが、ハーラン以外の新キャラって、あんた誰よ? って感じでいきなり出てきて、気付いたら破滅してたからな。(爆)
もっとも、あっこらへんの前後関係って、詳しく描いたところで退屈だろうから、あれはあれで良かったような気もするけどね。
んじゃ、それ以外のキャラに期待できるかって言うと……一押しのローゲはもう出番なしだし、ジークフリードに正面対決で完敗した某主神なんて、破滅が来るまで椅子座ってるだけだし、わざわざページ裂くだけの面白エピソードがないのだよね……原作では一番長い章だったりするが。(笑)

鈴:まー、あの某主神はなぁ……。
世界を支配するルーンを書いたのを、あっさりと、血筋とは言え、斬られるのってのはどうよ!? って気はしたがな(笑)
だが、ラストはもうちょっとどうにかしてほしかった気はあるがな。
だいたい、指環を巡る話のはずが、ラストはあっさりブリュンヒルデが手に入れて、「あたしと一緒に死にましょう」状態で、周囲の連中、何もせず、ってのがちといまいちだが、まぁ、そういうラストを除けば、きっちりと文庫2巻サイズでまとめてはいるとは思うけどね。

扇:筋は原作通りなんで、余分な贅肉を取ったらこうなった……と思いたいがね。
原作の長さで言うと、ジークとヒルデの××~ヒルデ誘拐劇までが二時間、ダブル結婚式~ジーク殺害計画までが70分、ラインの乙女出現~全部燃えておしまい! までが80分だから、退屈な前半部に比べて、クライマックスってかなり駆け足だったりするしね、

鈴:う~ん、そういうふうに書いてみると、あのラストはそのまんまって感じではあるなぁ。
となると、著者のうんたらと言うより、ナルシストで自信家のワーグナーの作りが粗悪だったってことだぁねぇ(皮肉?)
まぁ、もともと作曲家だから物語作るのは畑違いってことにしとこうかねぇ。
(これでオレは完璧だ、なんて思ってたらワーグナーってホント、天才と何とかは紙一重、の紙一重を物語り作りに関しては下回ってたんだなぁ、って気がすんね(笑))

扇:粗悪って言うな。
通して見たことないくせに、そういうことを言ってはいかんぞ。
上演時間と内容を比較して、いかにも道中ダレそうだな、と感じても、実際見るまでそういうことを言ってはいかんのだ!
――ま、俺は遠慮したいがね。

鈴:通してって、遠慮すんかいっ!!
まぁ、私も遠慮したいがな。
だが、そういう本物は遠慮したいくらいなので、これくらいのマンガでさっくりと読めるのはかなりよいとは思うがね。
つーか、最近、私的なネタがないので、相棒オススメが多いのだが、けっこうこれがヒットしてるんだよねぇ。
なかなか見つけにくいのは玉に瑕だが、どういう物語なのかってのを知るのには適してる作品ではあろう。

扇:あー、確かに、お互いに漫画を薦めて当たりが続くってのはかなり珍しいな。
お前さんが薦める作品って、ベタベタ全開で全身が痒くなるか、甘過ぎて毒吐きたくなる漫画が多いからなァ……『花の名前』は良かったが。
で、話を戻して、原作の筋を壊すことなく、上手いことコンパクトに普通のファンタジー漫画としてまとめている良作です。
絵の水準も高いので、『ニーベルングの指輪』好きな人はもちろん、全く知らない人にもオススメ。
てなわけで、何か当たりが続いてて良い感じの「今週の一冊」はこれにて終了です。
では、また来週の一冊でお会いしましょう。さようなら~

鈴:なに、さぶいぼ症候群の相棒を矯正しようと頑張ってる証左ではないか(笑)
だが、実際にこのマンガ自体は有名だがどういう話か知らない、ってひとにはかなりオススメだぁね。
何回も言うが、ラストが急ぎすぎな感はあるけど、それでも十分どういう話かわかるし、絵柄も少女マンガすぎずに見れる範囲だし、興味のあるひとにとってはかなり楽しめる作品でしょう。
ただし、私は大手書店を探しまくり、なんか期待してなかった古本屋で見つけた、ってくらいの代物なので、読みたい! ってひとはふつうの本屋、古本屋ともに気合い入れて探してください。
と言うわけで、今回の一冊はこれにて閉幕であります。
それでは、なんか木曜劇場っぽいのが最近の流行かもしれないなぁと思いつつ、この辺でお開きであります。
では、さよ~ぉな~ぁら~ぁ


to be continued……



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打ち切り……?

2008-01-17 20:17:52 | おしゃべり
さて、第938回であります。


扇:相変わらずフリゲ三昧のSENでーす。

鈴:相変わらずサモンナイト2のレベルアップに勤しんでるLINNで~す。

扇:と、ゆーわけで今週のオススメは――。

鈴:第932回とおなじことをするなっ!!
ここはゲーム紹介所ではぬぁいぞ。
さんざんゲームネタはやってるが(爆)

扇:豪腕はりー様『ベルゼブル』です。
これは凄ぇよ、何が凄いってテキスト量が半端ぢゃねぇ!
中世ファンタジー風の世界を舞台に、ちょっとした超能力ぽいものを身に付けた能力者集団『ケアトーカーズ』が、呪われた秘法・クリスタルを巡る事件に挑む、結構ガチなミステリ。
もっとも、単なるミステリでこれだけ文章量多いとダレるんですが、登場人物達の個性と、ノリが良すぎる会話、主人公の少女のヘタレっぷりで強引に最終ステージまで一気に読ませてくれます。
フリゲアドベンチャーは二十作近くやったけど、今のとここれが一番面白かったかな。

鈴:アドベンチャー嫌いだからなぁ、私は。
しかも長い、って余計にきつい。
……う~む、けっこうRPG系だと長く……つか、レベル上げに血道を上げていても気にはならんのに、アドベンチャーってだけでなんか拒否反応出んなぁ。
前にネタにした「鴉の断音符」くらい短ければ、まだやる気にはならんでもない……つか、ゲームネタはええっちゅうねんっっ!!!

扇:あー、『鴉の断音符』読んだんだっけ?
あれが面白かったなら、同じ方が書いた『聖剣グランセイバー』もオススメだぞ。
何がオススメって、三分で読み終わる。(笑)

鈴:まだ読んでないな。
しかし、その「聖剣グランセイバー」だが……ホントにその3行書く間に読み終わったわ。
本気で読むのが早い人間だと、3分。readmeにあるとおり「カップラーメンのお供」だな、まぢで。

扇:って、もう読んだんかい。(爆)
ま、実際、あの長さだとそのぐらいだろう。
とりあえず、世界で最も短い英雄譚なのは間違いないな、うむ。

鈴:……なんか否定したい気がするんだが……まぁ、すると延々と続いてしまいそうだから次に行くか。


『振り返れば目録』


扇:というわけで、今週のフリ黙ですが、「2006年6月」の記事を振り返ってみたいと思います。

鈴:黙るフリってのは単に黙ってるだけじゃないのか?(笑)
……さておき、最初は○の作品からだな。
小池真理子の「水無月の墓」があるが……あえてこっちにしよう。
白き狩人(著者:渡辺淳一)かな。
男性作家が描く恋愛ものだったが、男性作家にしては読める作品だった、ってのが意外だったなぁ。
どうしてもこの手のどろどろ系は女性のほうがうまいと思ってるから、これっぽっちも期待してなかったぶん、印象的ではあった。

扇:えーと……すまん、記憶にないわその記事。(爆)
特に絶賛してた記憶がないんだが……どっちかと言えば、『水無月の墓』の方が評価高くなかった?
一方、俺の方は――やべぇ、○が『ニーベルングの指輪』と『コンピューターの熱い罠』の二つしかねぇ。(爆)
いつもなら迷わず岡嶋二人を選ぶとこだが、この二つを比べるとニーベルングの指輪かね。
原作の歌劇を知らない方でも、通してストーリーが解るようになってるし、絵もそこそこ綺麗なのでオススメの漫画だ。

鈴:うむ、評価そのものは「水無月の墓」のほうがよいが、久々の男性作家のヒットってことで印象に残ってるってとこだなぁ。
しかし……、たったふたつか……。
しかも見てみると、ほとんど×になってんなぁ。よっぽどこの月はハズレ月だったと言うことか。
こっちはけっこう○なのが多いんだよなぁ。まぁ、いま読み返してみると、○じゃなくて△だったな、ってのはけっこうあるが。

扇:ここらへんの評価は、今だとそこそこ変わってるだろうなぁ。
もっとも――×はいつまで経っても×のまんまだがね。(毒)
で、その×はどれを選ぶのかね。俺は多すぎて困ってるが。(爆)

鈴:まったく否定できんな……。
さて、×かぁ……「天使の事典 KNOW YOUR ANGELS バビロニアから現代まで」か「ダンボールハウスガール」……このどっちかだが……う~む、「天使の事典~」は単に節操なしってのがいまいち気に入らんかったところが大きいから、やはりダンボールハウスガールだな。
つか、「駄作」って思いっきり書いてるわ(爆)

扇:お前さんの評価見る限り、確かに駄作って感じだな。
主人公が最初に転落するとこだけは同情の余地があるんだが、後が悪すぎる。
で、こっちの×か……ふふふ……多すぎて悩むなぁ……はっはっはっはっ。
冒険の国』、『からくりからくさ』、『ミステリアス学園』、どれもこれも腐りまくってて、けなしだしたらキリがないのですが――やっぱ、クロノス・ジョウンターの伝説が群を抜いてステキです、もちろん黒い意味で。
いや~、自分で作った箱庭の中で酔いまくれる作家って、本当っに痛いですね。(毒毒)

鈴:「クロノス・ジョウンターの伝説」……いわゆるカジシンだな。
それにしても、ホンットに毒やなぁ。記事読んでも毒だし(笑)
しかし、このひとの作品は私も1冊読んだが、赤デカ文字見るだけでなんか笑ってまうな。
まぁ、こっちの場合、箱庭で酔ってるわけじゃなくて創造主として出張っててかなり痛かったんだが(笑)

扇:カジシンは……二人で別々に致命傷を負ったな、希有な話だ。
創造主が出張ってどーのこーのってのは悪酔いの最たるもんだから、お前の方が痛そうだが。
ちなみに、上に挙げた『ミステリアス学園』も似たよーなところがある……かなり死ねた。
いつもならここでさらに毒を吐くとこなんだが、言いたいことは記事で言っちゃってるので、次のコーナーに移るかねぇ。

鈴:そうね。
あんまり毒吐きまくるのもなんだし、今週の一冊に移るか。


『今週の一冊』


扇:というわけで今週の一冊は、『DEAD SPACE』(作者:SUEZEN)です。
密閉された空間での仁義なき殺し合いを描く、とっても御子様にオススメなバイオレンス巨編です。

鈴:バイオレンスのどこがいったいお子様向けなんだっっ!!!
ったく、素直にタイトル言ったと思ったら、思いっきり内容を歪曲しおって。
まぁ、タイトル見ると、そう見えんこともないが。
だがまぁ、とりあえず、ストーリー紹介やりなおしっ!(久々)

扇:えー……ストーリー紹介なんですが、以前、私が記事にしてるのでそちらを参照して下さい。
敢えて付け加えるとしたら、この作品、確実に18禁です、色んな意味で。(笑)

鈴:……ほんとうに18禁だなぁ。
だいたい初手から○○だし、章がいろいろと変わっても時代が時代だとは言え、○○とか、○○とか、いろいろとやばすぎて伏せ字にするしかないってネタが転がりまくってるからなぁ。
だが、それにしても、このSUEZENさんは、絵もけっこう独特だし、カラー絵なんかけっこう……どころか、色遣いはかなり好みだったので、好きだったんだけど、まさかこんな話を描けるなんて思いもしなかったな。

扇:マリンカラーの頃から読んでるけど、話作るの上手いね。
絵専門の人が漫画に戦場を移すと大抵こけるんだが、この方は例外。
まー、絵に関しては……破裏拳ポリマー描いてた人とは思えねぇよな。
いや、優しい感じの絵とキリッとした絵、どっちも描けてしかも上手いんだけどね。

鈴:そうねぇ。
あの独特のデフォルメキャラの絵と、ふつうにシリアスな感じの絵、両方ともふつうにうまいからなぁ。
だいたい、このマンガだとその両方が遺憾なく発揮されてるとは思うがね。
そもそも、あの標本の絵と主人公の紅絹ちゃんの絵なんか、かなりギャップがあるように見えるもんなぁ。
まぁ、それくらい描き分けがきっちり出来てるってことなんだろうが。
……絵心なんざぁ、1ミリたりともない人間にとっちゃぁ、羨ましいかぎりだがな(爆)

扇:猟奇シーンとギャグシーンの絵は、かなり違うよね。
それでも同じ人の絵だって解るのは凄いけどさ。
って、絵の話が続きそうなんで軌道修正するが、ストーリーはどうかね?
エ×グ×全開でヒロインがぶっ飛んだ性格という素晴らしい話だと私は思っているのだが。(笑)

鈴:素晴らしいかどうかは別としてだな……。
ただ、言うとおり、エ○グ○で、けっこうやう゛ぁいネタとか扱ってる割には、けっこうネタ的にも時代の関係で納得できる話があったり、グ○ってる割には、絵柄のこともあって、あっさりと読めたりと意外だったねぇ。
表紙絵なんかはけっこうシリアスな感じで、タイトルとも相俟ってなかなかシリアスなものを想像してしまいそうだが、オチをギャグですませて笑わせてくれたりと、アニメーター出身にしては、作り方はうまいよな。

扇:そう、どっからどう読んでもヤヴァイネタばっかり扱ってるんだが、物語的に破綻してないどころか、むしろ自然な感じなんだよねぇ。
現代幽霊譚、座敷童の謎、女郎の恋、神隠しの暗部、さとりの話等々、純粋なホラーから民俗学ミステリーまで、日本らしいちょっと怖い物語が目白押しなので、どれが一番好きかと聞かれるとかなり悩むとこなんだが、個人的にはやっぱ神隠しかね。
つーか……冗談になってないからな、色んな意味で。

鈴:まぁ、確かに冗談にはなってないよなぁ、この話。
このひとの絵のおかげってのはかなりでかい。
とは言え、そういうグ○系が苦手な人間でも、最初の1話2話はさておき、デフォルメキャラの絵柄は明るいし、オチもけっこう明るい感じで終わってるし、女郎の恋あたりなんか、実際は重いんだが、そういった暗さを感じさせないところがある。
私はこの手のグ○系の話は、はっきり言って大嫌いなんだが、これはふつうに読めたな。

扇:あー、お前さんがグ×嫌いだってのはよく知ってるよ、だから勧めたんだ。(笑)
でも実際、グ×の間に上手いことギャグを挟んで暗さを押さえてあるのはミソだな。じゃないと暗いだけの話になる。
もっとも、ギャグの大半はエ×ネタだったりするから、御子様の手の届かない所に置かないと駄目な漫画なのは変わりないけどね。

鈴:だったらススめんなよっ!!
まぁでも、エ○グ○とは言え、わりかし、まともなマンガだったし、ホラーっぽいところもありながらも、夜中に読んでも別に怖いとも思わない絵柄だったし、これは意外に私みたいにそういうのが苦手な人間でも読める作品ではあろう。
確かに、「お子様の手の届かないところに置いてください」って注意書きだけは必要だとは思うがな(笑)

扇:というわけで、LINN君のオススメも頂いたことですし、スプラッタ、ホラー、サスペンス、エ×が嫌いな方、是否読んで苦手意識を払拭して下さい。
綺麗な絵柄と絶妙なギャグで、年齢制限だけ取っ払ってしまえば、どなたにでもオススメできる隠れた傑作です……ハッハッハッハッ。
つーかマジな話、マイナーで埋もれさせておくには惜しい作品なので、興味を持たれた方は必死で古本屋を探してみて下さい。
ちなみに二巻は余程出回ってないのか、アマゾンでプレミア付いてたりします。(笑)
では、二週連続で手放しの賛辞を送りつつ、さよーならー

鈴:払拭ってなぁ……。
まぁでも、苦手な人間も読める作品というところはウソではないので、SUEZENの絵柄が好きで、でもエ○グ○だからなぁ、ってひとでも十分OKです。
つーか、元アニメーターという絵を描くことが仕事、ってひとの作品にしては、まぁアラはあるものの、十分読ませてくれる作品でしょう。
つか、アニメーターでこれだけ描ければ、その辺の青年マンガの新人よりはかなりレベル高。
と言うわけで、苦手ジャンルながらけっこう褒めてんなぁ、と思いつつも、今週の木曜劇場……じゃぁなかったな。
カテゴリ「おしゃべり」の時間は終了でございます。
ではでは、この辺で、再見~♪


to be continued……