さて、カテゴリーを作った割にぜんぜん増えてないなぁの第291回は、
タイトル:日本霊異記(上)
著者:景戒 (全訳注:中田祝夫)
出版社:講談社学術文庫
であります。
前に古典の記事書いたのっていつだっけと思って目録見てみると、3月19日……。
ちと増やさんとなぁ。
相棒ともども、これでも日本文学科出身なんだし。
さて、本書は日本古代の仏教説話集で、概ね5世紀~7世紀くらいの説話を集めたもの。
上中下の全3巻で、基本的なコンセプトは「因果応報」
善い行いをすればよいことが、悪い行いをすれば悪いことが……と言う仏教の教えを説話の中で説いている。
だいたい古典と言うと、学術文庫を選ぶんだけど、これはやはり原文、現代語訳、語釈、と言う構成だから。
古文とかを離れて久しいけれど、昔取った杵柄で、それでも何となくこんな感じ、とわかるものなので、原文というのはあったほうがいい。
でも、やっぱり忘れてることはあるので、語釈があると、「ん?」ってのを語釈で見ながら読む。
んで、最後に現代文を読んで確認。
と言う感じで読めるので、この構成が基本の学術文庫になる。
でも、この日本霊異記、成立年代は概ね平安初期なんだけど、原文は漢文。
なので、本書はちょっとイレギュラーで原文が読み下し文になっている。
なので、実はふつうの古文よりも読みやすい。
さすがに漢字がそのままの意味だったり、違う意味だったり、単語の意味が掴みにくかったりするところがあるけど、それは語釈を見ながらであれば読めるし、語釈があれば、そう古文の知識がなくても読めるんじゃないかな、と思う。
ただ、やはり仏教説話だけあって、抹香臭い……もとい、説教臭い。
コンセプトが因果応報だけあって、こういうことをすればこうなるから、善行を積みなさい、ってのがほとんどだし。
でもまぁ、今昔物語集のもととなった話がたくさんあったりするし、説話なので1話1話はとても短い。
この上巻は35話。
まー、たまには古典でも、そして抹香……いや、説教臭いものでも、と言うひとには古典の割に読みやすいのでどうぞ。
タイトル:日本霊異記(上)
著者:景戒 (全訳注:中田祝夫)
出版社:講談社学術文庫
であります。
前に古典の記事書いたのっていつだっけと思って目録見てみると、3月19日……。
ちと増やさんとなぁ。
相棒ともども、これでも日本文学科出身なんだし。
さて、本書は日本古代の仏教説話集で、概ね5世紀~7世紀くらいの説話を集めたもの。
上中下の全3巻で、基本的なコンセプトは「因果応報」
善い行いをすればよいことが、悪い行いをすれば悪いことが……と言う仏教の教えを説話の中で説いている。
だいたい古典と言うと、学術文庫を選ぶんだけど、これはやはり原文、現代語訳、語釈、と言う構成だから。
古文とかを離れて久しいけれど、昔取った杵柄で、それでも何となくこんな感じ、とわかるものなので、原文というのはあったほうがいい。
でも、やっぱり忘れてることはあるので、語釈があると、「ん?」ってのを語釈で見ながら読む。
んで、最後に現代文を読んで確認。
と言う感じで読めるので、この構成が基本の学術文庫になる。
でも、この日本霊異記、成立年代は概ね平安初期なんだけど、原文は漢文。
なので、本書はちょっとイレギュラーで原文が読み下し文になっている。
なので、実はふつうの古文よりも読みやすい。
さすがに漢字がそのままの意味だったり、違う意味だったり、単語の意味が掴みにくかったりするところがあるけど、それは語釈を見ながらであれば読めるし、語釈があれば、そう古文の知識がなくても読めるんじゃないかな、と思う。
ただ、やはり仏教説話だけあって、抹香臭い……もとい、説教臭い。
コンセプトが因果応報だけあって、こういうことをすればこうなるから、善行を積みなさい、ってのがほとんどだし。
でもまぁ、今昔物語集のもととなった話がたくさんあったりするし、説話なので1話1話はとても短い。
この上巻は35話。
まー、たまには古典でも、そして抹香……いや、説教臭いものでも、と言うひとには古典の割に読みやすいのでどうぞ。