つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

いっしょくただからだろーかねぇ

2005-09-29 11:01:46 | 木曜漫画劇場(紅組)
さて、なぜ題名がこうなのかと思ってるの第303回は、

タイトル:フルーツバスケット(1巻~18巻:以下続刊)
著者:高屋奈月
出版社:白泉社花とゆめコミックス

であります。

鈴:ネタとしてはそれなりにおもしろいと思って買ったLINで~す。

扇:つーか、初登場以降変身しない奴ばっかだなと思うSEでーす。

鈴:……そういやしてないな。
由希のネズミ姿は一部のひとにはかなり萌えだろうと思っているのだが、すでにそういうところに気が回らなくなっているのだらう。

扇:うーむ、透以外に眼中無かったクソ鼠が他の人間にも興味示すようになったからなぁ……十二支も全員出ちまって、それをネタにすることもできなくなったし、苦労してるんだろう。

鈴:クソ鼠ってな……いくら猫がそう言ってるとは言え、ファンに喧嘩売ってるんじゃないか?
まー、別に誰がネズミだろうが猫だろうがかまやしないが。
で、ストーリー紹介だけど、う~む、いちおう、早い時期から由希その他、十二支の一族の呪いを解くために、主人公の透くんが尽力する話、にしておこう。

扇:まぁ、キョン吉とクソ鼠の喧嘩も沈静化したから良いではないか、一時期完全にマンネリ化してたからなぁ。
一応、ストーリーはそういうことになる……のかな、ではキャラ紹介へ。

鈴:つか、マンネリ以前に、このふたりの喧嘩ってその後の話にさして影響を及ぼしてないような気がするんだがな。
さて、キャラ紹介と言うことで、本田透。
本編の主人公兼ヒロイン。いろいろとつらい過去を背負いつつも、明るく天然で元気に生きてる女の子。
由希及び夾のどちらかを選べるおいしい役どころにあったりする。
ただし、天然&家庭的と言うことでツボなひとはけっこういると思う。

扇:草摩由希、主人公の彼候補その一。
草摩一族の呪われた十二支の一人、女性に抱きつかれると鼠に変身する。
生まれつきの王子様体質、やたらと女装が似合う、滅法喧嘩が強いが持病持ちという凄いキャラだったが、現在それられの設定は忘れ去られているっぽい。(笑)
兄貴と同じく、自分の好きな物以外はぞんざいに扱う性格だったクソ鼠は真人間に戻れるのか……って、透以外に安らぎがないのは変わってない気はするが。

鈴:草摩夾。主人公の彼氏候補其の二。
つか、候補どころか、お約束でいけばどう足掻いても透はこいつに転ぶ。
熱血漢で、喧嘩っ早く、不器用、好きな女に邪険にすると言う王道を貫く少年マンガ的なキャラ。
しかも、十二支の中でつまはじきにされた猫の呪いを受けた不幸なひと。
でも、見た目、十二支の中にいながらその中でさんざん艱難辛苦を味わった由希のほうがつらいと思うんだけどさ。
こいつの場合、自分の生まれを嘆いてりゃそれですむんだし。

扇:これで、きょん死んだら立ち位置がそのまんま沖田成利なんだけどな、そして少女漫画の伝説が一つ増える。(解る人には解るネタ)
草摩紫呉、犬。透が居候している草摩宅の家主……?
表面上は女子高生好き、イタズラ好き、ダジャレ好き、担当いびりが趣味の小説家で、時々大人な態度を見せたがったりするが、正体はただの小悪党。
日常生活では、余計な一言でキツイツッコミを受けるボケ役を演じている。
根っこは初登場時の由希より暗いが、それでも友達はいたりする。(笑)

鈴:じゃぁ、次は十二支からはずれて、花島咲。
透の親友のひとりで、怪しい電波を感じる程度の能力の持ち主(東方的)
透からは花ちゃんと呼ばれ、根暗で無表情ながら誰よりも透を愛していると自負し、由希でさえも邪魔者扱いするひと。
その怪しさで、数多のキャラクターをあらぬ恐怖のどん底に落とす特技を持つ。

扇:「呪いの効果は三日後よ」……素敵だ。
好きなキャラと紹介してるレビュアーが互い違いになってるなぁ。
魚谷ありさ、透の親友のもう一人。
絶滅寸前のヤンキー、実は透の母が元ヤンだったのでつながりがある。
いわゆる頼りになる姐御で、恋愛に関してはオクテというステレオタイプ。
微妙に担任教師とキャラ被ってる気がしないでもない。
つーか、キャラで花島に完敗してるとも言う。

鈴:キャラで完敗しててもエピソードでは魚ちゃんの勝ちじゃ(笑)
じゃぁ、最後に草摩慊人(あきと)。十二支の頭領で、絶対者。
由希を虐げたのを始め、十二支を好き放題やらかしたが、ストーリー上はけっこう同情票が集まりそうな描き方をされている。
まー、読んでりゃ、確かに同情票集めそうなエピソードはいくらでもある。……とは言うものの、けっこう好き嫌いははっきりしそうなキャラ。

扇:実際のとこ、ただの弱い人で終わっちゃいそうな感じはあるな。
この方がダメダメだとマクロな話が崩壊するので頑張って欲しいところだ。
高屋奈月の過去の作品はそれはもう読むに耐えないものばかりなので……一抹の不安はあるがね。

鈴:ふむ……。このひとの前の作品を読んだことがないから何とも言えんが……。
でもまぁ、ラストがうまくなけりゃ全部が台無しだからなぁ。
とりあえず、お約束でがっかりさせてもらいたくはない、とは思いつつ、やっぱりお約束なんだろうなぁ、とラストを予想しつつ、この辺で。
さよなら、さよなら、SAYONARAっ!

扇:何がお約束かは敢えて言わない方がいいだろうな。
えーと、まとめちゃうとやっぱり草摩由希の成長物語になるのかなぁ。
夾はほぼ完成キャラになってるし(人気高いのもよく解る)、透はそもそも救いの女神であって成長する勇者ではないし。
連載中なので何とも言えませんが、群像劇の一つとしてチェックしても悪くない作品だと思います、後半の間延びっぷりは置いといて。
では、さ~よ~な~ら~。