つれづれ読書日記

SENとLINN、二人で更新中の書評ブログです。小説、漫画、新書などの感想を独断と偏見でつれづれと書いていきます。

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ブルーレイ予約しちゃったなぁ(笑)

2012-06-03 17:08:01 | ファンタジー(現世界)
さて、8巻出てたので2クールやるんだろうなぁの第1018回は、

タイトル:アクセルワールド 黒雪姫の帰還
著者:川原礫
出版社:アスキー・メディアワークス 電撃文庫(初版:'09)

であります。

はい、四月から開始されたアニメ見て読んでみた。いつもの流れだすな^^;
アニメはとてもおもしろいんだけど、原作はいまいち良品って言えるのがないなぁってのが、これまたこのところの流れだったりするんだけど、本書はどうだろうか……。

さて、ストーリーは、

『梅郷中学校に通うハルユキは授業中、とあるメールを受信した。それはハルユキにいつも絡んでくる荒谷からのメールで、昼休みにパシリをしてこいと言う内容のメールだった。
そう、ハルユキはいわゆるいじめられっ子だった。
小柄で太った外見に自信のなさそうな言動、卑屈な思考回路……取り柄と言えば、ゲームのみと言う冴えない生徒だった。

そんなハルユキの唯一の憂さ晴らしは、やはりゲームだった。
ニューロリンカーと呼ばれる身体に埋め込まれた携帯端末から学内ローカルネットに入り、人気のないスカッシュゲームで一心不乱にボールを叩き返し、スコアを更新する――仮想空間に完全ダイブして行うそれだけが現実世界から逃れられる唯一の手段だった。

ある放課後、幼馴染みのチユリとの些細な諍いが原因で、素直に下校する気になれなくなったハルユキは図書室で時間を潰すことにした。
いつものように完全ダイブしてスカッシュゲームのある場所へ向かうと、そこに表示されていたのはハルユキがたたき出したスコアを大きく上回るスコア。――たったひとつの拠り所さえ失ったハルユキに、誰かが声をかける。
声の主は、ハルユキでも知っている学校の有名人「黒雪姫」――副生徒会長を務める美貌の上級生だった。
そしてその黒雪姫はハルユキに向けてこう言った。
「もっと先へ……《加速》したくはないか、少年」――と。

翌日、荒谷のメールを無視して黒雪姫が告げたラウンジへと向かったハルユキは、学内ネットワークのセキュリティを回避するためでもあり、また親密な相手であることを示す直結を黒雪姫から示される。
戸惑うハルユキは、けれどケーブルを介した直結を黒雪姫と行い、そこでハルユキは正体不明のプログラムを黒雪姫から受け取る。
そのプログラムの名前は「BRAIN BURST」。
黒雪姫がハルユキの現実を破壊すると告げたものの正体だった。

いったい何のプログラムなのか、さっぱり見当のつかないハルユキだったが、その効果は意外なところで判明する。
荒谷だった。――パシリを命じておきながらラウンジへ来たハルユキを追ってきた荒谷の暴力を回避するために紡がれた「バースト・リンク」
その瞬間、訪れたのは止まった――ように見える世界。「BRAIN BURST」によって加速された世界だった。』

これ以上書いてるとあらすじが長くなりそうなので、終わり(笑)
基本のストーリーは、ハルユキが黒雪姫から「BRAIN BURST」を受け取り、そのプログラムがもたらす仮想世界で「シルバー・クロウ」というアバターとして、黒雪姫のために戦う、と言うもの。
その合間に、幼馴染みのチユリやタクムとの話などが入って、ハルユキの人となりなどが語られるわけだが、基本的にはバーストリンカーとして「BRAIN BURST」が用意した仮想空間で格闘ゲームをやる、と言うのが大筋の流れ。

こういういわゆる仮想空間を使ったSFファンタジーは、そのうち出るだろうとは思っていたけど、これもそのひとつ、と言うことになるだろう。
さて、ストーリー展開だけど、アニメを見て知ってはいたものの、そつなく、ゲームとしてのアクションも、人間関係も適度に描写されており、全体的なまとまりはいい。
破綻もなく、盛り上げるところは盛り上げられているし、ラノベとしてはかなりクオリティの高い作品になっている。

キャラも美形ではない主人公と言うのが珍しいが、それぞれ個性もしっかりしており、キャラ立ちもしている。
ややハルユキの思考回路に「ん?」と思うことがないわけではないが、全体的に見れば些末だと言っていいだろう。

文章も及第点……というか、ラノベにしてはかなりまとも。
もともとWeb上で作品を発表していたようだが、ネット出身者のほうが文章の作法は心得ているのか、と思うくらいまともだ。
前にも携帯小説出身の作家の本を読んで、文章がかなりまともだったと思ったものだが、下手なラノベ作家よりネット出身者のほうが表現力があるのだろうか。
まぁ、細かいことを言えば言えないこともないが、全体的に表現力はいいほうなので些末なことだろう。
イラストも、アバターや「BRAIN BURST」が描く仮想世界をうまく描写していて、世界を想像するのに上手に配置されているのもプラスに働いているだろう。
まぁ、私はアニメ先行だったので、場面を想像するのはかなりたやすかったが、アニメを知らなくても十二分に想像できる描写とイラストで、うまく補完関係を築いている。

総じて、ストーリー展開、キャラ、文章ともにクオリティの高い作品と言えるだろう。
手放しとまではいかないが、ラノベとしてはオススメの部類に入る作品で、これは久々に良品の評価をしてもいいだろう。

……ただ、巻末にある解説。「境界線上のホライズン」で人気のある川上稔が解説を書いているのだが、これが解説とは名ばかりの駄文。
せっかくクオリティの高い作品に仕上がっていると言うのに、解説はホントに駄文と言うしかないもの。
はっきり言って、解説は読まないほうがいい。作品世界を損なうこと請け合いである。
私は読んで激しく後悔したからねぇ。よくもまぁ、電撃編集部もこんな駄文を解説と称して載せたわ、とその神経を疑いたくなるほどだ。
本編とは関係がないので、本書の評価を下げるつもりはないが、ほんとーに、読まないほうがいい。
これだけは断言しておく。


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