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シルクラインを入手して最初の疑問はどうやってバッキングラインやリーダーに接続したらよいのか?ではないでしょうか。
PVCラインであれば、リーダーとはネイルノット、リーダーコネクター、等で接続ですが、只でさえ値段の張るシルクライン。先端を切ったりする結び方はもったいありません。
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そこで、私の辿り着いた方法は、ブレイデッドループをシルクラインに被せ、二カ所をタイイングシルクで縛り、更に縛った部分の上をタイイングシルクで覆い、ヘッドセメントで解けない様に固めるというもの。上のループは更に亜麻仁油での10回のコーティング(過去記事参照)がされているので相当シルクライン自体と一体化しております。
この様にループ同士で接続するのが最適と考えておりますが、例えば釣りの最中にループが切れてしまったら一体どうすれば良いのでしょうか?
そうした時に役に立つのが、昔から行われて来たFigure of Eight(8の字結び)という結び方です。
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上の図の様に強く結ぶ前のラインの姿が8の字に見える事から名付けられたこの結び方、少なくとも20世紀初頭から英国のみならずドイツ語圏の釣り関連解説書にてシルクラインとリーダーを結ぶ一般的な方法として挙げられております。
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結んだ後はこのような姿。結び目が大きく、シルクラインの先端が飛び出るので竿の先端のリングを通りません。従い、10フィートの竿に9フィートのリーダーという仕掛けならまだ良いですが、短竿になると結構厳しいです。テレスコピックのタモがあればそれでも何とか対応出来るとは思いますが。
私も過去色々な場面でお世話になったこの接続法を実際に試してみましょう。
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1912年チェックのHardy Perfect 3 3/8リールから伸びるバッキングラインの先端にはループが結ばれており、それに元はPhoenix 6番だった再生シルクライン(5番程度)を結びます。
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バッキングラインのループとシルクラインの先端の拡大図。シルクライン先端のコブは、今年7月のMur川釣行時、根がかりしてラインを引っ張ったら切れてしまった時に作ったもの。8の字結びではまずコブが無くても解ける事は無いですが、長年の習慣で作ってしまったコブです。
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ループにシルクラインを通し、
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シルクラインの先端を折り曲げ、
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ループに再度通し、
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シルクラインの先端のループの下にシルクラインの先端が来る様にシルクラインを通します。
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引っ張って結び目を締めるとこの様になります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/00/c30de432cc1230ec034d4e10f6e2f94d.jpg)
これはシルクラインの先端が余り長くならない様に一寸調整したもの。
8の字結びは解くのも簡単です。普段リーダーとバッキングラインとシルクラインをループトゥループで結んでいてリーダー側のループが壊れた時は、ひっくり返してバッキングラインとの接続を8の字結びにすればそのまま快適に釣りを続ける事が出来ます。
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