今、チュニジアの拙宅にあるシルクラインを集めてみました。HardyのCoronaを除く現代のシルクラインで所有しているのはベルギー製のKaizer 7本にPhonenix 1本。
Kaizerの中でも、1990年代にGreen Line of Kaizerという名前で売っていたタイプのものと、只のKaizer Silk Lineとタイプは2つあります。
下は、只のKaizer Silk Line。これは、HardyのCoronaの様な感じのもの。シルクを亜麻仁油の様な油分で含浸し乾燥を繰り返したという感じの出来上がりで、余りそれ以上コーティングが施されているような仕上がりではありません。
未だ未使用品なので結ばれております。
これは表面の近影。編紐的な表面である事がお判りと思います。
これは、Green Line of Kaizerの2番ライン(AFTM 5番前後)。これは編紐的なラインに何らかのコーティングを施してあり、日本の高温多湿な真夏ではベタベタになりそうな予感がします。
亜麻仁油以外の追加コーティングの為、多少ザラザラ感は減退しております。
これはGreen Line of Kaizerの3番(AFTM6〜7番程度か)。上のシルクラインよりもコーティングが厚く乗っている感じのラインです。
表面も2番のものより更にコーティングによるザラザラ感の減退が見られます。
上はGreen Line of Kaizerの1番(AFTM3〜4番程度)。1990年代より実戦投入して既に20年選手ですが、全く問題なく現役で使用中。但し色は上記の新品のものとは大分変わり茶色が強くなっております。コーティングは3番のものと同じ種類で厚めです。
これは2010年代に入ってから実戦投入したKaizer Silk Lineの表面。個人的にはこのタイプが一番信頼が置けると思っております。夏の暑さでもベタベタにはなりません。
これはPhoenixを自分で亜麻仁油だけで含浸処理し直したもの(以前の記事参照)。これは何せ炊飯器で高温に耐えて来たものなので、ベタベタしようがないのが信頼して使えるものです。
Kaizerは以前にも紹介の通り、昔はルクセンブルクの釣具店で買えましたが、2000年代初めに生産停止。昔はペゾン・エ・ミシェルブランドのシルクラインを生産していた名門だったのですが、今はその痕跡を探すのが極めて難しいブランドになってしまいました。
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