思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

ドイツWenne釣行(2018年4月29日)

2018-04-29 19:21:43 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

昨日チュニスよりフランクフルト経由デュッセルドルフへ飛びそこからレンタカーで東へ1時間30分。Sauerland(ザウアーラント)と呼ばれる地方のEsloheというど田舎に来ております。目的は勿論釣り。今年初釣行です。

昨晩は宿のLandgasthof Seemerで豚肉とビール、更にはアクアヴィット(北欧の蒸留酒)を飲んで早寝。今朝は8時に朝食、その後出陣です。
Wenne(ヴェンネ)川は地元のクラブが入漁権を持つ川で、地元に2泊以上止まる条件でGaststrecke(ゲスト区間)4kmでの釣りが可能です。
宿は丁度ゲスト区間の真ん中当たりにあり今日は最下流から釣りをするつもりで、下流へ向かいました。宿の下流の橋の直ぐ下流に川へ降りられる道が付いております。

そこからみる上流。橋がありますが、この橋の上流・下流は禁漁です。

そこで、川を下流へ下り、ゲスト区間最下流のスポーツ広場(Sportplatz)へ向かいます。写真がそれです。

スポーツ広場から川へ降りますが、ライズはゼロ。ハッチも無くちょっと気負いすぎて早く来すぎたようです。
今日は9'3''のLRH Wetを持参。長竿ですがトップは細く所謂ペナペナ竿で、取り扱いには注意が必要。
スポーツ広場から上流へ行き橋を越えて100メートル程度のところに左岸から見て対岸にちょっとした澱みがあり、手前は早い流れの場所が有ります。釣り師の第六感で如何にも魚が居そうな雰囲気の有る場所。ライズはないですが、試しにドライで攻めてみる事にします。
英国の古いハニーダンにスターリングクイルをスプライトの14番鈎に巻いたものを結び投げてみます。手前に早い流れ、向こう側は流れが殆どなく、後ろと両脇は樹が茂るという難易度の高い場所。バックハンドキャストにロールキャストとメンディングを駆使して何とか淀みと流れに境界に毛針を乗せ流すと、「バシャ」といきなり大きなライズ。アワセましたが、長いペナペナ竿でタイミングが合わずすっぽ抜けです。
その後数度繰り返し狙いましたが、もうウンともスンとも言いません。
仕方なく、その場は諦め上流側にウェットフライのSilver Sultan14番を投げます。これが流れて行くといきなり水中でキラリと魚体が反転し、それにすかさずアワセをくれると柔らかい竿先がグッと曲がります。
「ヨッしゃ」と慎重にラインを巻き取ると、それはグレイリング、ドイツ語でエーシェ(Aesche: aeはaの上に点二つのウムラウト)です。
おなじみムーラウのエーシェよりも細長く大きさは27cmと小さいですが、ドイツで20数年振りに釣った最初の魚になりました。

上の写真の場所が対岸に澱み、手前に早い流れの有る場所。
エーシェを釣る前に一匹アワセそこね、また、エーシェを釣った後、一匹をかけたのですがバラしました。

上の写真は上の場所の下流です。橋はスポーツ広場の直ぐ上流にかかるもの。

その後、更に上流へ行きましたが、状況が良く無く、更に大雨が降って来て時は午後3時。もう一度エーシェを釣ったあの場所へ戻ろうと、元の場所に着くと、大きなライズがあります。場所は淀みと早い流れの境界部分で澱みが終わる場所からちょっと下流。一番ドラグフリーで流し難い場所です。
しかしエーシェのチンピラで終わってなるものかと、毛針箱を見ると、昔巻いたGreenwell's Gloryのドライが目に入りました。レッドのハックルは固く水面に高く浮き易いので良いかも知れません。それをロールキャストで対岸へ流し直にメンディングと再度のロールキャストで偶然にも敵がライズする上流へ毛針を持って行く事が出来ました。流れに乗った毛針が1mと流れて、今かと思うと「バシャ」と魚が出ます。これは今日最初にアワセ損ねた奴に違い有りません。竿の穂先がグイーンと曲がり長い竿のバットから曲がりますが張りもあるので魚にダメージを与えられます。魚はブラウントラウト。結構何度も遁走します。バラしたらタマらんと思い慎重にやり取りし、長年の相棒のテレスコピックタモを開き、伸ばし、水中へ入れそこにブラウントラウトを誘います。数度失敗の後、漸くそれをタモに入れる事に成功。それが一番上の魚。赤い水玉模様がチャーミングな32cmの魚でした。時は15時15分。その後、暫くして下流でライズがあったので、下流へ回りアップストリームでGreenwell's Gloryを投げ入れてちょっと流すと、ライズ。すかさずペナペナの長竿でアワセると竿先がグンと曲がって魚を鈎がかり。慎重にやり取りしてまたブラウントラウトと対面です。これは27cmのオチビサンですがそれでも愉しめました。

この写真の上流へ毛針を投げた結果が上のブラウントラウトです。

今日は宿の食事は17時〜19時の間だけというので、今日はアガリ。牧草地には黄色い花が咲いております。

ドイツの片田舎の村の橋を渡ると直ぐ宿です。今日は昼飯抜きで頑張ったので、ビールがグイグイ進みました。

追記
上記は4月29日の記事ですが、その後4月30日も釣りに出かけました。
4月29日は20度を越えた気温は、翌日は最高気温10度台。強風が吹き付ける生憎の天気。

前日とは逆に宿から上流へ向かいます。一寸歩くと牧草地。そこでは農耕馬でしょうか、大きな馬が草を食んでおりました。

写真は漁区最上流の橋。ここでゲスト区間は終わりです。

前日と違ってライズも見られずの状況。釣果を聞くのは武士の情けでご容赦を。4月30日出動したのは1995年9月ハーディーに特注で作ってもらったCC de France 8'。

小さな魚ですが、この奇麗さには思わず見とれました。
コメント (6)
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