思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

大水害の後の会津大川(2015年11月3日)

2015-12-19 13:45:17 | 釣行記/Fishing Trips
先の11月初、一週間程日本へ出張する機会がありました。
11月3日は祝日で何の予定もありません。そこで、スーツケースに釣りの道具を忍ばせて一時帰国する事と致しました。
竹竿でスーツケースの対角線にギリギリはまるHardy Marvel 7'6'' 3pcsを持参しての東京行き。養沢に行こうかと思ったところ、シーズンは10月末で終わり、特別営業もまだ始まっていないタイミング。他に行く所は無いかと思案しましたが、会津田島があるではないかと思い当たりました。
しかし今年9月の大水害で多分魚は根こそぎ流されたと思われます。でも、北アフリカ暮らしでそうそう竿を振る機会がないので、釣りにならない確率が高くとも兎に角行ってみる事にしました。
水害で一部電気が通じていないところがありディーゼル機関車と乗り換えが必要だったりと、昔のように会津田島に9時45分に到着する事は出来ませんが、11時過ぎには何とか到着しこめや釣具店で入漁券を購入し川に向かいました。

川はその姿を大きく変えており、昔は大きな魚が集まっていた橋の下の淵もその姿は無く、魚の姿も全く見えません。そこで、堰堤の方に向かってみる事にしました。堰堤直下のコンクリートのところに適当な深さの流れがありましたので、まずはSnipe and Purpleを一投してみます。このS&Pは昨年の11月も40cm級、35cm級の虹鱒を会津大川で上げている実績のある毛針。


すると直にリーダーが引き込まれ、合わせて上げたのは小さいながらも虹鱒でした。大水害を何とか乗り切った多分ご当地生まれの虹鱒。時間はかかるとは思いますが、会津大川の再生の可能性に嬉しくなります。


その後同じ場所でまたアタリ。合わせると今度はウグイでした。


暫く何の手応えも無く過ぎ、その後上流の方にも行ってみましたが何の手応えもなし。通い慣れた様な釣り人がいたので伺うと、水害後大きな魚を放したそうですが、そうした魚は水の動かない大きな水たまりのような場所に固まっているそうで、かなり派手で大きな毛針でないと反応しないそうです。そこで上流は諦めまた最初の場所に戻って毛針を投げると漸くまたアタリがありました。
上げてみるとこれが小さなイワナ。放流物でない地元産の魚にこの川の再生の可能性をまたまた見る事が出来ました。




そうこうしている間にも天気は悪化し小雨も降り始め寒くなってきましたので納竿しました。帰りには虹も顔を出してくれました。


会津田島駅には蒸気機関車が展示されているのをご存知ですか。C11というタイプのようです。




東京方面に向かう電車を待つ間、駅の二階の喫茶店・レストラン ヴオーノでラーメンを注文、頂きました。イスラム圏では食べられない豚肉の脂の味が染み入ります。

17時に会津田島を出発し、東京都心の繁華街のホテルに21時くらいにようやく帰着です。いつも通り魚に恵まれない釣行でしたが、竿を振れただけ良しと致しましょう。


チュニスに帰って来て、味わった会津田島地元の国権酒造のお酒。爽やかな味は南会津を懐かしく思い出させてくれました。
コメント
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