思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Iron Blue Dun

2014-02-23 16:23:43 | 毛針/Flies
今年になってから暇を見てSprite up eye hookに巻きためたスターリングのウィング付き毛針が19個になりました。
取りあえず、缶に入れてます。

その中でも、春先に真っ先に使えそうなIron Blue DunがGreenwell's Gloryと同じくらいに多くなってしまいました。



ウィングには本当ならBlack Birdを使うのでしょうが、残念ながらそれはないので、Black Bird Substituteのスターリングを使い、ボディは赤いシルクのタグを付けたモールの毛。ハックルとテイルはBlue Dun。
全体的にブルーで、光の具合では非常に見難い毛針ですが、春先に良く出てくる黒っぽいカゲロウのイミテーションとしては良い毛針かと思います。



この19個の毛針に使ったハックルはFurnace、Dark Red、Ginger、Blue Dun、Honey Dun。この写真でも夫々のハックルの色の違いがお分かりになると思います。Iron Blue Dunの右隣はHoney Dunのハックルを使ったOlive Quill。Blue DunとGinger(Honey Dunの上)のシェードの違いも見えますでしょうか。





この毛針に使ったハックルはDark Red。Redは強い光の中では黄色っぽくなる事が多いのですが、この毛針の中の2本に使ったハックルはどちらかと言うと濃紺のシェードが出ています。

後少しで解禁。待ちどうしいですね。

Hardy Hollokona Phantom 9' (H60958とH61356, 1964年製)

2014-02-09 16:07:18 | Hardy Palakona
古い竿は自分でも分からなくなる程ありますので、もう新しく入手する必要はないと思っておりますが、先日インターネットのオークションでPhantom 9'が出ていたのに妙に気を惹かれて落札出来ないのを覚悟で応札したところ、思いもかけず落札してしまいました。
それが、Phantom 9' (H60958)です。
最近では昨年の会津大川と、歴戦に参加したPhantom (H61356)と同じ1964年製の竿ですが、状態が非常に良く、まだ振りこなされていない、固い調子の竿です。また、どうもバット部分がH61356よりも太い様な感じもします。
そこで二つの竿を並べてみました。するとバット部分が違っているのに気がつきました。写真の下が、H60958(新入り)、上がH61356(古株)です。


コルクグリップの長さはH60958: 25.6cm、H61356: 25.2cmと4mm相違があります。


リールシート部分は、H60958: 8.5cm、H61356: 9.0cm。




コルクグリップからバットリング迄の間隔はH60958: 35cm、H61356: 36.5cmとまた相違があります。








バットセクションは先端までH60958はH61356よりもリングがグリップに近く取り付けられております。


トップセクションではバットのような違いはありませんが、ティップから二番目、三番目のリングのラッピングがH60958ではH61356よりも狭く巻かれております。四番目のラッピングからはほぼ同じ巻き幅になっております。








同じ年に製造された同じモデルではありますが、コルクグリップからリングの位置にこうした違いが見られるのは所謂製造時の誤差なのか、或は、途中で設計に変更が加えられたからなのか、興味深いものです。
この違いは実際の釣りを通じてその理由を感じるしかなさそうです。