思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Grosse Muehl

2012-04-29 17:55:30 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe
オーストリアはリンツの北方、ドイツ・チェコとの国境近くにMühlviertelと呼ばれる地域があります。その地を流れるGroße Mühlはドイツ語圏ではフライフィッシングで有名な川です。

2001年9月11日のWorld Trade CenterとPentagonへのテロ攻撃の後、暫くの間飛行機を使う事を禁止された事から、同年の夏休みを車で行ける近場で過ごす事になり、Muehlviertelにあるスパで一週間過ごしました。その際、Große Mühlで一日釣りをする事が出来ました。



Fliegenfischen in aller Welt: 世界のフライフィッシングという本にも、ドイツ語圏の釣り場の一つとして紹介されているGroße Mühlです。





ここでは、流れが急なこの川でのニンフフィッシングが取り上げられておりますが、無論ドライでもウェットでも大丈夫です。







2001年9月27日に釣りをしたと記録にあります。竿は1958年製のPerfection 9'、リールはBougle及びPerfect 3 3/8、リールラインはKaizer Silkの1番(AFTM #3-4)、2番(AFTM #4-5程度)です。この川で釣れたのはブラウントラウト、ブルックトラウトとグレイリング。虹鱒は釣れなかったようです。 写真の魚はブラウントラウト。私の釣りにいつも同行するトラウトフィッシャーバックの網が見えます。



岸辺が牧草地なので、ラインを心配なく伸ばす事が出来ます。



ブラウントラウト。



これは、ブルックトラウトです。



この日の釣りでどのような毛針を使ったか、記録にも記憶にも無いのですが、多分ウェットフライを使ったものと思います。1990年代の半ば以降、ウェットフライの出番の方が多くなり、この当時もフライボックスの中身の多くはウェットフライでした。



グレイリング。ドイツ語圏では釣りの対象魚として高い地位を保っております。






丘陵に牧草地が広がる中部欧州の田舎の典型的な風景です。



もう10年以上も経つのですね。とても懐かしい思いでです。

養沢炎上(??)

2012-04-28 16:21:30 | その他の話題/Other Topics


養沢の事務所が今日未明不審火により炎上、消失したとの事。びっくりしました。ホームページでは仮設テントで営業されているそうですが、誰が一体そんな事をするのでしょうか。

トーマス・ブレークモア氏の遺したHardy Marvel 7'6''(2010年8月7日養沢釣行記事参照)も一緒に灰になってしまったのでしょう。酷い人間がいるものです。

Hardy Marquis Silent Check

2012-04-21 14:58:37 | Hardy Reel
養沢に行こうと思っておりましたが、不覚にも、寝坊してしまいました。
I wanted to go to Yozawa, but I could not wake up in time.

今回は、Hardyのリールの中でもポピュラーなMarquisです。
This time it is about "Hardy Marquis Reel", one of the most popular reels of Hardy Bros.


ベルリンに住んでいた頃は、ゴルバチョフも出席した1989年10月7日の東独建国40周年記念、1989年11月9日のベルリンの壁解放、1990年10月3日のドイツ統一と、息つく暇もない激動の時代で、釣りをする機会はフィンランドのラップランドとオーストリアのアルプスの二回だけでした。釣りの面では殆どお伝え出来る事はありませんが、唯一、西ベルリンの釣具店でこのHardy Marquis Silent Checkを買った事が記憶に残っております。

When I lived in Berlin, it was a time with relentless spectaculars as 40th anniversary of GDR on Oct.7, 1989 with General Secretary of Soviet CP, Mr. Gorbachev attending it, the unexpected opening of Berlin wall on Nov.9, 1989, the German re-unification on Oct.3, 1990, so I did not have chance to go fishing. Only twice went I fishing; in Finnish Lapland and in Austrian Alps.

I do not have much to say when it comes to angling sport at that time, except this Hardy Marquis Silent Check Reel which I bought at a tackle dealer in West Berlin.





Marquisは1969年にカタログに登場し、マルチプライヤーモデル等のヴァリエーションも加え1970年代、80年代にはHardyのリールの中でも安価なモデルとして多くの人に愛されました。

Marquis was first catalogued in 1969 and, with variations like multipliers, it was popular in 1970s and 1980s as least priced model among Hardy Reels at that time.



Light Weightシリーズの様にしっかりしたフレームを持ちながらも、スプールに付けられたリムを使い指でドラグをかける事も出来る等、優れた機能性を持っております。

Marquis' construction is similar to that of Light Weight Series. Body with robust frame. But it is even advanced in function with its rim attached to spool enabling anglers put additional pressure with their fingers when they must fight against big fish.



私のMarquisはSilent Check。非常にシンプルな構造で、魚を掛けた際のラチェット音を楽しむ事も出来ません。最後に使ったのはシベリアと、かれこれ20年くらい埃を被っておりますが、それはそれとして、懐かしい事ごとを思い出させてくれる道具です。

My Marquis is a Silent Check model. The construction is very simple and I cannot enjoy the sound of ratchet caused by big fish. So somehow it went into obsolete in my mind and not used for almost 20 years. Last time I used it was in Siberia. It recalls sweet old days though.



Silent Check Marquis #5 Made by Hardy Bros Ltd Englandのインスクリプション。

Inscription: "Silent Check Marquis #5 Made by Hardy Bros Ltd England"



80年代まで使われた黒色のビニールポーチ。

Black vinyl pouch used in 1980s