思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Hardy Hebridean 13'9'' (E11809 1928年製)

2012-11-25 12:32:26 | Hardy Palakona
パラコナを全部で何本持っているのか正直よく分からなくなっております。殆どはシングルハンドで日本でも使えるものですが、日本で使うのは場所を選ばないと難しい大物竿も所有しております。
今日、久しぶりに竿をゴソゴソ見てみたところ、出て来たのがこの竿、Hebridean 13'9''です。



Hebrideanというのはスコットランドの更に北西にある島々Outer Hebrides、Inner Hebridesのゆかりの名前で彼の地の鮭・シートラウト釣り用に開発された竿と理解しております。最果ての荒涼としたところの様ですが、今から10数年前にTrout and Salmon誌にそこの地主貴族の娘さんが地元の釣りを紹介していたような記憶があります。
HardyのHebrideanは1925年から1956年まで製造された竿。この時期にカタログ入りした竿にはMarvel (1925年~1969年)、AHE Wood (1926年~1969年)、LRH Dry Fly (1928年~1971年)等があり、Hardyが竹の切削機を1925年に導入した後、世に問うたモデルの一つです。


この竿にはフェルールのプロテクターが全て揃って付いております。スパイク付きジョイントのプロテクターは木製のもの。


ジョイントは弛みが致命傷になる鮭釣り用にロックファストが採用されております。




リングは20年代までの竿に見られる竿に対し斜めに付けられたオープンブリッジです。


プラグは通常のもの。


トップリングは赤メノウと普通のメノウが付けられております。


アクションは適切な表現か分かりませんが、ゴールドメダルの様な胴に乗ってくる伝統的な調子で、Wye 11'の様な先調子とは違うものです。
この竿は13'9''ですが、かなりの重量がありグリップも半端な長さではありません。11'のWyeとグリップを比べてみるとその長さがお分かりになろうかと思いますが、Wyeの17.5インチに対し、Hebrideanは24インチもありました。
手に入れてからまだ一度も実釣に使用しておらず、竿に申し訳ないのですが、暫くスコットランドに鮭釣りに行く機会は無さそうです。
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英国アップアイドライフライフック(Sprite Hook)

2012-11-11 12:03:01 | 毛針/Flies
Albert Partridge wide gape dry fly hookがなくなってきて以来、アップアイでベント(針先の右側への捻り)がある伝統的な英国ドライフライフックを探しておりましたが、本日それを入手致しました。


左側のSprite Hookという針です。


上がAlbert Partridge、下がSprite Hookです。どちらも同じ#14です。Spriteの方が針が心持ち細く、ゲイプが多少広いという違いがありますが、今は殆ど見る事の出来ないベントも入り、伝統的なドライフライ針を愛好する方も満足出来るものではないでしょうか。


これは、下側から見たものですが、針先が右側に曲がっている事がお分かりになると思います。








#10、#12、#14、#18を今回入手致しました。これは相模大野駅近くのBartonさんというフライフィッシング専門店で入手出来ます。宅配便で届くまでベントの無い普通のアップアイフックかと思っておりましたので、感激です。
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バルセロナの毛針

2012-11-04 12:38:03 | 毛針/Flies
1997年9月初、出張でバルセロナへ行きました。
バルセロナはガウディのサクラダファミリア教会等で有名なカタルーニャの首都。今もマドリッドを中心とするカスティーリャ:スペイン中央に対し独立心が旺盛な地域で、町中の至る所にスペイン語と並びカタラン語が表示されているのが印象的でした。


最近はやっていないのですが、昔は旅先で地元の釣具店を覗き、毛針釣りのちょっとした道具を購入しておりました。この毛針もバルセロナの釣具店で購入したものです。


毛針は普通のコックハックルが巻かれていない、ウェット・フライです。巻かれているのはCoq de Leon。当時日本でCoq de Leonは殆ど紹介されていなかったので、物珍しさもあり買い求めました。


で、先日養沢へ行った際、余りに釣れないので、この毛針も投入したのですが、ウェット・フライの割に良く浮く事に気がつきました。フロータントを塗ってやれば場所によりドライ・フライとしても使えると感じます。


写真の写りが悪くて恐縮ですが、ダウンアイにノーマルベントが入った針に巻かれております。これがアップアイだったら英国風のドライフライを巻けるところです。








最後のフライだけは黒いコックハックルが巻かれております。

バルセロナの後ロンドンに飛んだのですが、丁度ダイアナ妃の葬送の直前で、ブラックキャブの運転手がかなり興奮して王室を非難するのをヒースローからランカスターゲートまで道中聞かされ、改めてダイアナ人気を認識し直しました。
コメント (2)
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