思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Wo faengt man in Deutschland

2012-02-25 08:00:00 | その他の話題/Other Topics
日本では釣り場を探す時あまり多くを気にする事はありません。精々入漁料をどこで支払ったら良いかくらいではないでしょうか。そもそも、私が子供の時は海釣り、川釣りだったので入漁料すら払った事はありませんでした。
ところが、欧州では、これまでも度々触れました通り、内水面に個人の所有が認められている事、ドイツ語圏(ハンガリー、スロバキアも同様でした)では基本的に内水面の釣りをするのに免許制度がある事より、そう簡単に思い立って釣りをする訳には参りません。下手をすれば御用になってしまいます(私も何度か警察官に釣免許・入漁券をチェックされた事があります。最も、日本人は珍しいので一度チェックされた後は、後日コントロールがあってもノーチェックでしたが)。
このような国では、どこの釣り場が一般に開放されていて、何が釣れ、釣りをするにはどのような資格が必要・不必要で、入漁料は幾らで、入漁券はどこで手に入るか、といった情報が網羅されている本が不可欠です。ドイツに住んでいた頃お世話になっていたのが「Wo fängt man in Deutschland」という本です。直訳すれば「ドイツの何処で(魚を)捕まえるのか」、まともに訳せば「ドイツの何処で釣りが出来るのか:ドイツ釣り場一覧」という本です。

We do not care much about where to fish in Japan, maybe where to pay for the day ticket at most. Even I had never paid for the day's fishing in my childhood, for my fishing at that time was coarse fishing at rivers, ponds and seashore.
In Europe, however, it is common for private person to own the river as I wrote in my previous postings and in German speaking area including some neighboring countries it is mandatory to have a state license to fish, thus we, fishermen, need to have a guide which sums up the necessary information as which river is open for public, what fish is there, what kind of legal requirement is there to fish, how much the ticket costs, where to get ticket, etc.
What helped me much at that time when I was in Germany is a book named ''Wo faengt man in Deutschland''. ''Where they catch in Germany''.



デュッセルドルフ時代にはこの本を皿を舐める様に見て、ノルトライン・ヴェストファーレン州の釣り場を探しました。結果、選んだのはベルギー国境近くのHellenthalという村を流れるOlefbachという川です。虹鱒、川鱒(Bachforelle: Brown Trout)、イワナ(Saibling)が居るという事になってますが、私が釣ったのは虹鱒と川鱒のみでした。
In my time in Duesseldorf, I checked up and studied the articles of this book quite thoroughly to search for fishing places in Nordrhein-Westfalen. I selected a river named Olefbach by Hellenthal, near to Belgian border as a result of my research.
It was written that there were rainbow trout, brown trout and char, I caught rainbow and brown trouts only.



私の手元にあるのは1990年版で、まだ西独のみとなっております。薄茶色の右の方にポツンと在るのは西ベルリン。正に壁に囲まれた陸の孤島です。孤島といってもその大きさは東京23区とほぼ同じで住んでいるとそんなに小さな感じはしませんでした。
My edition is the 1990 one covering West Germay only. The spot far right in the beige field is West Berlin. Really a isolated island surrounded by wall. A island was West Berlin, but I did not feel it was small; the size of West Berlin was approximately equivalent to that of Tokyo's 23 wards.





左下にHellenthalと見えます。記述は略語を含めて種々されております。ドイツ人的徹底性か、記述はかなり信頼出来、記載された電話番号にかけると必ず入漁を管理している人達と連絡はとれました。
Left under, you can see ''Hellenthal''. Description was in detail with lot of abbreviations. You could fairly rely on the information of the book reflecting German Gruendlichkeit. I could contact the right person in charge when I rang up the telephone number in the book.

ドイツでもオーストリアでも、普通の川で日本より大きな魚が普通に釣れます。これがこのような厳しい管理の賜物なのは、一寸考えさせられます。確かに日本では、もう少し魚の事を考えて釣りをして欲しい、そんなに川に立ちこまないで釣りをして欲しいと思う釣り人が散見されるのが事実だとしても。
You can catch bigger fish everywhere both in Germany and Austria than at Japanese rivers. We need to consider the reason behind: such a strict control imposed on fishing folks. I do not like such a tough regulation in general, well, in Japan, I observe some fishermen, whom I wish to fish with more care for the trout or not to wade unnecessarily, though.
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Katschbach(オーストリア・シュタイアーマルク州)

2012-02-19 07:27:02 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe
オーストリアのほぼ真ん中に位置するのがSteiermark州で、既に何回か紹介しましたEtrachsee、Mur川を擁するMurauは更にSteirmarkの中ほどに位置するスキーで有名な街です。2000年の年末・2001年の年始にスキーのため訪れたのが最初の出会いでしたが、その際、手にしたパンフレットで鱒釣りが出来る事を知りました。
2001年3月のイースターシーズンに再度Murauを訪れましたが、その時にはスキーの道具の他、釣道具も車に載せ持参しました。

スキーの合間に向かった先がKatschbachです。



KatschbachはMurau市街から車で20分程度離れた場所にあり、名前のBachから判るように一寸した小川です。川幅は5~7メートル程度でしょうか。その川の7km程の区間がDay Ticketで釣り人に解放されておりました。



大した川ではないのですが、1995年10月HellenthalのOlefbachで釣りをして以来の欧州での釣りでしたので、思い出に残っております。記録を見ましたら、2001年3月18日に釣りをしております。もうすぐ11年が経とうとしているのですね。



川は典型的な山岳渓流で、日本に良くあるもの。ハッチに気を使うような川ではなさそうです。魚は虹鱒とBachforelle(川鱒、英語ではブラウントラウト)が居るそうですが、釣れたのは虹鱒ばかりでした。正確な数は記憶にありませんが、飽きない程度にそこそこ釣れた様に思います。雪解け水が入って流れがきつく、ドライ、ウェットでは話にならない状態でしたので、兎に角重いニンフを使ったのですが、その中で特に良く釣れたのがGold Bead付きのPrince Nympheでした。何故その様なニンフを持っていたのか思い出せないニンフですが、何かが特にその状況で虹鱒にアピールしたのでしょう。



愛用のPerfection 9'にPerfect 3 1/8、SharpeのTelescopic Net。リールラインはKaizer Silk。



川から車に戻るまで、農地を通って行きます。欧州では、川に入る際私有地を通る必要があれば、私有地を通行しても良いという法制が多い様です。以前行ったニュージーランドでもその筈でしたが、何せ鉄条網で囲われている所が多く、難儀した思い出があります。



Murauには良いスキー場があり、有名なのはWorld Cupの会場にもなるKreischbergですが、他に家内のような初心者も楽しめる緩やかなスロープの多いFrauenbergというスキー場もあります。10~20歳台の現役時代と違い、足腰が弱くなった私にはKreischbergの7kmノンストップ滑降は1回で全身がバラバラになりそうなくらいでしたので、何回かFrauenbergでのんびりとスキーを楽しみました。



これでもし温泉があったら、日本人には堪らないですね。
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Hardy Trout Fisher Bag

2012-02-05 02:07:43 | Hardy
ハーディーは竹竿、リールの他、釣に必要な様々な物を製造・販売しております(した?)。皆様にはお馴染みとは思いますが、今回は私の愛用しているTrout Fisher Bagを紹介致したく。



私のバッグは1998年初、今は残念ながらもうありませんが、ロンドンはペル・メルのハーディーで購入したものです。ハーディーの釣用バックの中でも大型のこのバッグですが、カンバス布のバックで縁、可動部分には革をあてがっております。ショルダーストラップは取り外し可能で、これは英国の別の老舗Bradyの釣用バックとは異なります。最大の特徴は前面に網を配置した事で、これは釣った魚を入れる魚籠の役目を果たします。Trout Fisher Bagの網は余裕を持たせてあり魚籠の役目を十分に果たす事が出来ますが、例えば英国Barbourのバックで網を付けたタイプ等は、網とバック本体に余裕がある様には見えず、装飾以外の目的には使えそうもありません。







バックの内部には大型のポケットが二つあります。私は向かって左側にリーダーワレット、水温計、プリーストを入れ、右側にはハサミの類を入れております。毛鉤箱、ナイロン糸、グリース等の小物はメイン・コンパートメントに収納しております。



網を張ったゲーム・ポケットとでも言える部分。最近は使っておりませんが、釣った魚を持ち帰る場合、通気性の良い薄い布袋に魚を入れ、この網ポケットに入れておりました。魚も重いので精々2匹も入れたら持ち運びが大変です。



ショルダー・ストラップはバック側面の金具で取り付けます。長さは調整可能です。



右肩にショルダー・ストラップを掛け、左腰にバックを置くと手前に来る部分(バックの右側面)には金属製のリングが二つ配されております。ここには折り畳み式のタモを付けるための物で、背中からぶら下げるテニスラケット・タモは想定されておりません。



私が持ち歩く釣用道具です。グリース、ナイロン等の小物は写真上に見えるフィンランド航空からもらった布袋に纏めて入れております。

必要な物を即座に取り出せるという機能性では釣用ベストが一番です。しかし、バックを使っていると、毛鉤の交換等は別に瞬時に出来なくとも大した問題でない事に気付きます。やせ我慢で言えば、ゆっくりする事で落ち着けるというところでしょうか。



余り複数で釣りに行く機会が無いので自分の釣姿の写真はあまり有りませんが、下の写真は2005年9月のオーストリアはEtrachseeでの釣姿です。アルプスイワナをSharpeのタモに納めるところ。



竿はPerfection 9'。



Sharpeのテレスコピックのタモは非常に使い勝手が良くお気に入りです。
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