思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Cortland Sylk Fly Line

2013-01-20 16:31:42 | Fishing Tackles
1960年代以降製造された、特に段巻きの無いパラコナ竿にはプラスチックラインを合わせ釣りをしております。何度も書いておりますが、どうもそれらの竿はプラスチックライン使用を前提にデザイン・製造されているように思うからです。同じPerfection 9'でも、1958年製と1968年製のものではリングの数、位置、竿の太さ、と違っており、アクションは似ていてもかなりのデザイン変更が加えられている事は明白です。

となると、どのプラスチックラインを使うか?が問題になってきます。



80年から90年代の半ばドイツ駐在時代までは3Mのラインを使ってきました。Air Cel、Supreme、等色々な種類を使ったように思いますが、あまり意識した事はありませんでした。
その後は竹竿とKaizer Silkの時代が長く続きました。プラスチックラインを改めて購入したのは、良く覚えておりませんが、多分2006年あたりだったと思います。その時買ったのがCortland Sylkです。確か英国のJohn NorrisからAFTM #4、#5を購入し、それ以来、比較的新しい竹竿に合わせて使っております。

このSylk、プラスチックラインでありながら、細く、柔らかく、シルクラインの感覚で使えるとの宣伝に釣られて購入したのですが、確かに他のプラスチックラインより細く、比較的シルクラインに近い感じが出てます(但し、本当のシルクの風切る投射という感じには至らず)また、冬場の釣りでもガチガチに固くならず、使いやすいラインです。



ただ、良いところもあれば、欠点があるのは世の常です。このSylkの場合、どういう塩梅か分かりませんが、表面が結構ベタベタになり、また、頻繁にグリースを塗らないと直ぐ沈んでしまうというのが他のプラスチックラインに比べた欠点と思います。なんだか本当のシルクラインのようです。



で、もう買ってから6年以上経過したSylkの予備を探していましたが、もう製造中止になっているようで日本にはありません。そこで、米国で探し、新年早々DT5FとDT6Fを購入する事が出来ました。

これで暫くは、Phantom、Perfection、LRH Dry、WF Hardy、CC de Franceを使うのに困らないでしょう。
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Gmundner TraunのHebeisen氏

2013-01-04 23:02:40 | その他の話題/Other Topics
先月パリのLa Maison de la Moucheに久しぶりに行った後、Charles RitzのA Fly Fisher's Lifeを読み返したりしていたところ、Traun川の事が沢山出て来て懐かしさが更に募っております。

オーストリアとドイツのバイエルン地方にはTraunと呼ばれる川が、Koppen Traun、Weißer Traun、等等、幾つかあり、Ritzが通い込んだTraunはGmundner Traun(グムンドナー・トラウン:グムンデンのトラウン)と呼ばれております。


写真は2008年4月にRitzの定宿Marienbrückeに泊まってGmundner Traunを釣った際、Hans Gebetsroitherの弟子で1967年のキャスティング世界チャンピオン、1969年に安いグラスロッドで62.73mの世界記録を打ち立てたスイス人のHans-Ruedi Hebeisen氏と偶々同宿した事から、宿の庭にあるGebetsroitherの碑の前で撮ったものです。同じスイス人という事でCharles Ritzに可愛がられた彼はRitzとGebetsroitherの時代の生き証人です。

因に、日本の巷ではGebetsroitherをゲーベツロイターと表記する例が散見されますが、ドイツ語でGeが語頭にくる場合アクセントがそこに来る事はgehen(英:go)とその語幹を使った派生語(Gehstock:杖)を除けば、まず思い浮かびません。geを語頭に持ってくるのは過去分詞を作るケースが主でその場合アクセントがこないルールに影響されているのかも知れません。。。もとい、正しい表記は「ゲベーツロイター」となります(das Gebet/ゲベート:祈り、と何か関係があるのか?)。ドイツ人の家人にも念のため確認しましたが間違いありません。著名人がそのように表記されているのを見て残念に思いちょっと脱線しました。

Hebeisen氏の関係でネットを見てみましたら、キャスティング競技の好敵手Jim Hardy氏と写した写真幾つかにぶつかりました。


左はWilliam Hardy氏、中央Jim Hardy氏、右はHans-Ruedi Hebeisen氏


どうも一緒にロッホ・フィッシングを楽しんだ際の写真。

20世紀後半の欧州フライフィッシングの歴史を物語る葉葉ですね。

Marienbrückeの夕食でHebeisen氏とそのキャスティングスクール参加者と一緒になり歓談したのも、昔の思い出になりました。


Hotel Marienbrücke(ホテル・マリーエンブリュッケ)。Ritzの時代をそのまま残す旧式の宿。歴史が染みる宿。食事のレベルは高い。
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オーストリアMur川の鱒

2013-01-03 17:45:10 | その他の話題/Other Topics
新年明けましておめでとうございます。

昨年は比較的欧州へ行く機会が多くフランス中心に一年の内二ヶ月程欧州各国に滞在しました。他、赤道直下、南部、西部アフリカ、インド、タイ、フィリピン等も訪問する機会がありました。しかしながら釣りの面では養沢に数度行ったのみで決して満たされたものではありませんでした。



今しきりに思い出されるのがオーストリアの川で釣った鱒・グレイリングです。
サラリーマン釣師なので、どうなるか分かりませんが、今年は気合いを入れ、金をかけて、釣りに行くよう努力したいと思います。

写真は2003年6月にオーストリアMur川で釣った虹鱒です。1958年製Perfection 9'にBougléのレプリカ、Kaizer Silk Line。タモはSharpe'sのTelescopic。
コメント (2)
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