思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Mur川でのグレイリング釣り(7月11日)

2022-08-15 12:00:00 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

前回オーストリア釣行の最終日7月11日(月)。この日は夕方ウィーン空港発の予定。逆算すると安心して釣りが出来るのは13時まで。しかしながらMur川の釣り券を未だ購入出来ていなかったため、観光案内所が開く9時に即購入し釣りをすると3時間程度の勝負。

釣り券を購入し川に着いたのは10時ちょっと前。今回借りたVW Poloを駐車し兎に角準備を致します。

今日使うのは前日使ったのと同じHardy LRH Dry Wet。オールラウンドな竿で悪コンディション下でも頼りになります。

というのも、前日の雨でMur川に流れ込む小川からは茶色の泥水が流れ込み、

いつもの釣り場を茶色に染めております。これではMur川のハイライトであるドライフライの釣りは臨むべくもありません。

そこで下流へ行きそこから出来る範囲でアップストリームに毛鉤を打ち込みグレイリングを狙うことにしました。

カサブランカで巻いてきたKamasan鉤にOlly's Hackleのペイルブルーダンのハックルの簡単な毛鉤を4Xの先に付けLRH Dry Wetで上流を狙って投げると、最初の一頭でグレイリングがライズ、毛鉤を咥えました。それを見て合わせるとバッチリ鉤がかり。

LRH Dry Wetは柔な竿ではないのですが、それでも中々魚を寄せることが出来ません。

愛用のSharpe'sのテレスコピックタモに漸く収まったのは38cmのグレイリングでした。
私に取ってのMur川の釣りのハイライトはグレイリングのドライフライでの釣り。毛鉤がドラグフリーで流れて行くと水底からグレイリングがゆっくりと浮き上がってきて毛鉤を加えるその一部始終が見える釣りです。

これが38cmのグレイリングを釣り上げた毛鉤。Olly's Hackleを巻いた何の変哲も無い毛鉤。しかしながらこの激安ハックルはきちんとしたブルーダンの色が出ていて且つ良く釣れます。より高価で希少なハックルを使わなくとも良いので助かります。

釣りの一番最初で大物を上げた後はチンピラ・チビッ子だけしか釣れません。川の増水・濁りとコンディションの悪さが恨めしいですが、私の過去のMur川釣行はこのような逆境が多々あったので余り気にもならなくなりました。

小さなグレイリングを何匹か釣り上げると既に12時を回っており、もはやこれまでと上がります。
13時にはMurauの街中のガソリンスタンドで給油。16時前にはウィーン空港に到着。19時ちょっとのフライトでフランクフルトへ飛び、そこで乗り換えてカサブランカへ。空港に到着すると竿がロストになってしまい暫くの間LRH Dry Wetとは永遠の別れと覚悟しておりました。
山上の渓流と湖。そして下界の川での釣り。20年来の付き合いのMurau。悪コンディションでも楽しめる釣りが必ず出来る私の馴染みの釣り場です。
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Tup's Indispensableをオリジナル材料で巻く

2022-08-14 00:12:19 | 毛針/Flies

先月入手した牡羊の睾丸の毛。これで漸くオリジナルの材料が揃ったTup's Indispensable。
そこでこの週末久しぶりにこの毛鉤を巻いてみることにしました。

"A Dictionary of Trout Fries"によるこの毛鉤の作者R.S.Austin氏のオリジナルのメモによる材料は:
- full yellow silk
- blue hackle of a lighter colour and fleckled thickly with gold
- body of a mixture of ram's wool, cream colourd seal's fur, lemon spaniel's fur and a few pinches of yellow mohair
上の写真の左はlemon spanielのファー。これは大分前に亡くなった実家のレモン色のコッカスパニエルのリキちゃんのファー。20年前から取っておいたもの。右上はシールズファー。そして右下はモロッコの牡羊の睾丸の毛。

この三つの材料をよく混ぜ合わせておきます。

ハックルは戦時中の英国のBlue Dunに金色が付いたもの。今気付きましたが、モヘアは黄色でないですね。。。でも緋色のモヘア。そして黄色のシルク。

ハックルは写真で見るのと実物がちょっと違うように映りますが、ペイルブルーに先端の方に金色が強く乗っているもの。

ダウンアイのスネック鉤16番をバイスに固定し、ハックルと同じケープからテイルを取り取り付けシルクを取り回します。ボディの端はシルクが二巻き程度顔を出すようにします。

ボディは緋色があくまでもちょっとアクセントになる程度にし、ハックルは本来はより疎に巻くのでしょうが、貴重なハックルなのでドライフライ用に全て巻きます。

太陽の光を遮るとこんな感じ。

ハックルの近くにより緋色が感じられます。

他にもボディの所々に緋色が顔を出しております。

ちょっと上手く映りませんが、金色とブルーが光の角度で替わって出ます。

牡羊の睾丸の毛、コッカスパニエルのファー、Blue Dunの金色乗り、更にはスネック鉤の16番という一般には入手が出来ない材料を揃えて作ったの毛鉤。果たして、その効果には如何程のものがあるのでしょうか。。。
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雨のEtrachbach(2022年7月10日)

2022-08-10 03:29:29 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

7月10日(日)は早朝から大粒の雨が降り頻る生憎の天気。宿の女将さんが「本当に今日釣りに行くの?」と問いかける中、「何時もこんな天気で慣れてますから」と答え、雨具を着込み湖上流の渓流Etrachbachへ向かいました。
ここは登山ハイキングの客も多く、前日には釣りをしているところに子供がやってきて、わざわざ魚のいる淵に石を投げて魚を追い散らすという散々な目に会いましたが、このような雨ではそうした不埒な輩も殆どいません。雨で体が冷えますがウェットフライで魚を狙います。

竿は前日午後と同じLRH Dry Wet 9'3''。リールは前日の物よりひと回り大きいPerfect Spitfire 3 1/8。それにCortland SylkのDT5Fを巻き込んであります。雨の中シルクラインで釣るのはラインに良くないので、プラスチックラインの中でも口径の小さいSylkを選んだもの。竿との相性も良くウェットフライに食いつくイワナのアタリを良く拾います。

何匹も釣れたのですが、前日同様ブルックトラウトばかり。アルプスイワナよどこえ行った?と思っていたらブルックトラウトとは違うイワナがかかりました。
一番右の魚は他のものより色が薄くなっております。

そのイワナがこれ。ブルックトラウトの様な虎縞がヒレや胴体に出ておらず、もう少しすると青黒く、腹は赤くなるアルプスイワナ。
とりあえず絶滅した訳ではなさそうなので一安心。雨が多少上った昼過ぎで渓流の釣りは終わり。

湖畔を宿の方に向かって歩くと牛が道路上で待ち構えております。

昔のEtrachseeをご存知の方には見慣れぬ風景ですが、この4年の間に桟橋が拡張され、寝転んで日向ぼっこが出来るようになっておりました。また、下を見ると大きなイワナが桟橋の下にサッと隠れます。50cmを遥かに超える個体も見え、湖で一番大物が潜むのは桟橋の下であることを確信しました。
大きめの魚を見つけたのでKiller Bugを口元にコントロールしてやると、パクりと咥えたのですが、アワセはすっぽ抜け、魚は隠れてしまいました。
ここでKiller Budで更にイワナを何匹か釣ってその日の釣りは終了。最終日7月11日(月)の午前中だけが残る釣りのチャンスですが、一体どうなってしまうのでしょうか。
(続く)
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Etrachseeの釣り(2022年7月9日)

2022-08-06 19:30:24 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

前々回アップロードした7月9日午前中のEtrachbachに続き、同日の午後は湖にボートを浮かべての釣りを楽しみました。
この日は天気も良く、上の写真の通り湖畔の宿を食堂の上に広がる空は澄んだ青色。

チュニジア在住時の2018年から気づいたのですが、以前多くいた虹鱒は全然姿を見せず、また、同じイワナでもアルプス・イワナは釣れず、ブルック・トラウトばかりしか釣れません。これはRamsbottom's Favouriteを咥えたイワナ。

竿は当日午前中に使用のPayne 206 9'から、LRH Dry Wet 9'3''に変更。それにKaizerのシルクラインNo.2を合わせます。リールはHardy Perfect Spitfire 2'7/8。特別復刻版をハンガリー在住時に英国から購入したもので、もう20年弱使っているリール。2015年のMur川の事故でリールのプレートが少々歪んでおりますが、実釣には何ら問題ありません。

湖には沢山の羽虫が飛んでおりその中の一匹がボートに落ちてきたので見るとトビケラ。毛鉤の選り好みが殆ど無いEtrachseeのイワナ達ですが、多少なりとも似たような毛鉤を使って見ましょう。

これは古い英国のブルーダン・ヘンハックルをオレンジシルクボディに巻いたものに来たイワナ。これくらいのサイズの魚は幾らでも釣れる湖で流石に飽きますが、中々モロッコ国内の釣り場にアクセス出来ない私の心の充電になってくれた魚達です。
前回記事に追記しましたが、ロストした竿三本は7月30日カサブランカ空港で無事回収出来ました。本当に良かったと胸を撫で下ろしました。。。
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失われた竿を求めて(A la recherche des cannes perdus)

2022-07-23 17:24:26 | その他の話題/Other Topics

ヘミングウェイは元々毛鉤釣りをやっていたものが、ある時愛用の竿を列車で運んだ際、それがどこかに行ってしまい、海の大物釣りに転向したとどこかで読んだ記憶があります。
先日、懐かしのオーストリアへの釣行の帰路、ウィーン空港のビジネスクラスカウンターで愛用のロッドケースにクレイムタグをつけてもらい、規格外荷物預かり所へ持って行き、X線検査後、担当者が問題ないのでお預かりしますとロッドケースを奥に持っていった光景がオーストリアに持参した三本の竿との別れとなりました。
一本はLRH Dry Wet 9'3''。上の写真にあるLRHシリーズの竿三本の一番上の竿になります。

この竿はフランスのノルマンディー、オーストリア、丸沼と使ってきましたがLRHの名を冠し、ドライフライにもウェットフライにもオールマイティに使える竿とデザインされただけあり狭い渓流を除けば世界中どこでも自信を持って持参出来る竿。上の写真は2018年の10月、オーストリアのグレイリングを釣り上げたもの。

二本目はF.E.Thomas Special 8' 3pcsです。
これは繊細な胴調子の竿で日本の渓流の様なところで、漁獲マシーンの様に数を釣るのではなく、一匹一匹釣り方を吟味したゆったりとした釣りをするのに向いた粋な竿。

養沢のこのサイズの虹鱒でも満月に曲がる竿で日本でまだまだ楽しめると思われる竿。

最後の三本目はPayneの206 9' 3pcs。
HardyやPezon et Michelの竿を使い慣れた手には、異様に思える軽さの竿で、9'の長さでも軽々とした竿。その調子は胴調子に繊細なティップを持ったHardyで言えばLRH Wet 9'3''と同様のウェットフライ竿。LRH Wetと同じように短距離のドライフライ釣りにも使えますが、繊細なシルクラインを出来るだけ張ってウェットフライを流しかすかなアタリを取る釣りにその真骨頂を発揮する竿です。

今回オーストリアではEtrachbachでの短距離のドライフライ釣りに使用しましたが、このサイズのイワナの引きに竿がグイッと曲がり中々楽しめました。
今年の欧州の空港はコロナ禍の影響で人員をダウンサイズしたところから回復していないところに、コロナは既に過去のものとなった夏休みの大移動が加わり、荷物のハンドリングが追いつかず、シャルル・ドゴール、ヒースロー、フランクフルト、等々ロストラゲージの山が出来ております。
先月にはアルジェ出張でシャルル・ドゴール空港だと思いますが、預けさせられた荷物がロスト、着のみ着のまま生活を二週間程度強いられました。そのため、今回オーストリアでは奮発してビジネスクラスを予約しリスク回避を図り、往路は問題なく預け入れ荷物を受け取れたのですが、復路、カサブランカの空港に着いた途端、携帯のSMSにルフトハンザから荷物の積み込みに失敗したとのメッセージ。クレイム作業をして日々待っておりますが、10日以上経っても未だに何の進展もありません。この三本の竿は多分今、フランクフルトの行き先不明荷物の山に埋もれているものと想像しますが、ヘミングウェイの様にならない事を祈ります。
マルセル・プルーストの名著「失われた時を求めて(A la recherche du temps perdu)」はマドレーヌを食べた際、突然思い出が蘇るのですが、失われた竿が突然発掘されるようなマドレーヌがどこかにないかと毎日ルフトハンザの荷物サイトをチェックしております。。。

追記

ロンドンへの出張中、ルフトハンザより荷物が届いたのでカサブランカ空港でピックアップするようにとメッセージがあり、昨晩、カサブランカ空港への到着時、無事ロッドケース並びに三本の竿を回収出来ました。今回は7月11日〜30日の19日間のロストですみました。7月11日午前の釣りで使ったLRH Dry Wetの竿先等心配しておりましたが、ロッドケースは密封されたチューブではなく、PVCに生地をかぶせ、両端は皮を使った通気性の良いものだったので竹にダメージが出ることもありませんでした。嗚呼良かった!!
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Tup's woolを求めて

2022-07-19 06:05:00 | 毛針/Flies

Tup's Indispensableは英国南部のTivertonでタバコ店を営む傍ら毛鉤を巻いていたR.S.Austin氏が1900年頃に作り出した毛鉤と言われております。
そもそもAustin氏は元々この毛鉤をRed Spinnerを模して作ったそうですが、Austin氏からこの毛鉤の秘伝の材料を伝授された家族以外ではただ二人の釣り師、C.A.Hassam氏と、G.E.M Skues氏の内、後者がこの毛鉤の材料の一つ、羊毛が雄羊の睾丸付近に生えるものであることから「雄羊に無くてなはならないもの」の毛を隠喩したTup's Indispensableという名前を広めたのでした。
1900年当時のAustin氏のオリジナルレシピでは:
Silk: yellow silk
Hook: 00(16) Pennel Hook
Hackle: blue hackle of a lighter colour and freckled thickly with gold
Body: Ram's wool, cream coloured seal's fur, lemon spaniel's fur and a few pinches of yellow mohair
となっておりましたが、Skues氏がmohairの替わりにcrimson seal's furを使うことをAustin氏に薦め、その後はcrimson seal's furを使って巻かれ今日に至っております。
この雄羊の睾丸の毛という材料をどうやって入手出来るのか昔からの課題であったのですが、イスラム教国であれば簡単ではないかと思い立ちました。
「犠牲祭」です。
イード・アル・アドハーと言うこの祭日はイスラム教の巡礼月の10日にあたり、イブラヒム(アブラハム)が神に息子イスマイル(イシュマイル)を犠牲として捧げようとした故事に則り、北アフリカでは一家で一頭は雄羊を捌き家族・近所で食べる日です。
その日のために雄羊を購入したモロッコ人に頼み、雄羊のあそこの毛を刈り取ってもらいました。上の写真がそれ。

草の様なものや不純物がつき匂いもきついこの毛を流水と石鹸で洗いある程度不純物が取れた右側と未だ不純物まみれの左側にまずは分けます。

不純物が少ない方の羊毛を更に手でちぎって不純物を叩き出していくと

残ったのは普通の羊毛よりも黄色味の強い羊毛でした。
これがTup's wool。ピンク色した羊の睾丸の毛という表現で数年前に日本の雑誌に記事が出ていましたが、赤みは全然ない羊毛です。まあ尿やその他の汚れにされされた毛なのでこのような色になってしまったのでしょう。
これを使ってまたTup's Indispensableを巻き、今度こそモロッコの鱒に見参したいものです。
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懐かしのオーストリアへ

2022-07-16 20:04:22 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

イスラム教の宗教祭日「犠牲祭」で連休となった7月9〜11日の週末に合わせ7月8日にお休みを頂き3泊4日でオーストリアはムーラウへ釣り旅行に行って参りました。

カサブランカ空港を7月8日の未明01:30出発、フランクフルト経由ウィーン空港に09:30頃到着。更にそこでレンタカーを借り、走ること3時間強で13:30過ぎに漸く標高1,400mのEtrachsee湖畔の宿、Landhaus Etrachseeに辿り着きました。
ここに来るのはほぼ4年振り。前回チュニジア駐在時以来です。20年来のお付き合いの宿の女将、Christineさんにご挨拶し、日本からモロッコに赴任してまたオーストリアに来れるようになったこと等、暫し歓談。3階の一番奥の9号室の鍵を貰いました。
流石に睡眠不足と長距離運転でオジサンは疲れ切ってしまい初日は釣りはせず、下界のMurauで3ヶ月ぶりの散髪、モロッコでは入手出来ないものの買い出しで過ごしました。荷物をスーツケースから出して散らかった部屋の中の様子。

初日の夕刻。天気は良く砂漠の国から来た目にオーストリア山中の緑が優しく映ります。

翌7月9日(土)、久しぶりに豚肉のハムを楽しんだ朝食後、午前中は湖のEtrachseeに流れ込む川、Etrachbachで釣りをすることに致しました。

この川は流域の殆どが急勾配で水量が少なければ所々にあるポケットにドライフライを打ち込む釣りが出来るのですが、生憎その前に雨が降り続いたようで水量が多く今回釣りになったのはほぼ写真のポイントのみ。

今回の釣行前にカサブランカで毛鉤を幾つか用意しました。その中に昨年ある方から頂いた日本で飼育されている鶏のハックルを使ったドライフライもありました。

ハックルはRusty Dun。

それを使い、ボディはPheasant TailにGold Wire、テイルはOlly's HackleのBlue Dunで巻いたドライフライ。冒頭の写真でイワナが食っているのはこの毛鉤。

水温は9度。気温は17〜18度程度。6月には欧州も熱波に襲われましたが、7月の初めは結構涼しくなり、且つ、標高1,400m以上の山中では下界より更に気温が下がります。

使った道具は、Payneの9フィート竿の206、リールはHardy Perfect 2 7/8 Spitfire。それに巻き込んであるのはKaizerの緑色のシルクラインの2番(AFTM 4〜5番程度)。Payne竿はHardyに比べると極めて軽いのが特徴。この206は更に繊細に作られたバージョンの様でティップは細く、HardyのLRH Wetの様なウェットフライ用竿というのが私の印象。近距離ならドライフライでの釣りに使えますが、下のMur川や強風下ではドライフライには使えそうにありません。
釣りに飢えた北アフリカ在住者を決して裏切らないEtrachsee周辺のイワナ。投げ込んだドライフライの一投目でPayneを曲げてくれました。

釣り上げる度に毛鉤を交換し、その後もイワナを何匹も釣り上げます。

尺を超える魚は釣れませんが、竿を適度に曲げてくれたイワナは全てブルックトラウト。アルプスイワナは午前中の川での釣りでは出てきませんでした。

Landhaus Etrachseeの隣にはForellenstation am Etrachsee (「エトラッハゼー湖畔の鱒守り」とでも訳しましょうか)という料理店があり、昼と夜はそこで食べます。地元で醸造されるMurauer Bierはいつ飲んでも新鮮で非常に美味。モロッコで飲めるビールとは比べられません。

メニューには地元オーストリアの素朴な料理が並びます。北アフリカのイスラム圏から来ると本当に息抜きになります。
(続く)
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モロッコの釣り年券

2022-06-18 18:02:13 | その他の話題/Other Topics

カサブランカにやって来て2ヶ月半が経ちました。
モロッコにはアトラス山脈に幾つかの鱒川があるのですが、どこもカサブランカから300km以上離れており、日本と違い高速道路網が整備されている訳でもなく、運転は日本と比較することが出来ない程、荒め。そこで、どの川に行こうにも片道5時間は必要になってきます。
更に、コンビニで入漁券が買える日本とは違い、お役所の就業時間に入漁券を購入する必要があります。
近くのモロッコ人に相談すると、滞在許可を取得していれば年券は600ディルハム(8,000円弱)、滞在許可が無いと、月券で600ディルハム。滞在許可が下りてから買った方がいいと力説され、結局滞在許可を待つことになりました。
その滞在許可も未だ下りていないのですが、許可申請書を役所が受理した受領証(Quittance)でも年間入漁券の申請が出来るというので、カサブランカから車で一時間の首都ラバトの役所で先日漸く年間入漁券を購入出来ました。
鱒と結び付くイメージの無いアラビア文字が仏語と併記されている釣り券も中々オツなものです。

写真の付いている面には郵便局で所定の料金を支払った印紙を貼ります。後はここに一年毎に印紙を貼っていけば大丈夫な筈。
これでこの国で鱒を釣り上げるための障害物競走の第一関門を漸く超えることが出来ました。
そして本当はこの週末にIfrane/Azrou地区まで一泊で行き、Guigou川とかを試す予定にしていたのですが、同行を予定していた運転手のご家族が急遽病気になり同行不可。ドタバタの釣行取り止めとなってしまったのです。

モロッコは数年前からGMT(日本時間-9時間)を止め、大陸欧州、アルジェリア、チュニジアと同じGMT-1時間を標準時としたため、夏の夕刻は8時を回っても日が落ちません(その分朝日は今の時期でも06:30くらいまで登りません)。仕事から帰宅した後のその夕刻、Kamasanの14番up eye hookに以前紹介のOlly's HackleのBlue Dunをタイイングシルクにゴールドワイヤーのボディに巻いた簡単な毛鉤。モロッコ初釣行はまずは質では無く簡単な毛鉤で十分と思い巻いたものですが、これも当分出番は無さそうです。
このOlly's HackleのBlue Dunはスペントスピナーの横に開いた羽根を表現するのにぴったりな色と質感で、ケープが夫々£10と£13と激安なこともあり、購入して良かったと思えるハックルです。但し、米国ジェネティックハックルを見慣れた目からは、ハックルのバーブの長い使い物にならないハックルと思われるでしょうが。。。
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Hardy Perfect Reel 3 3/8'' 1912 check

2022-05-03 02:50:58 | Hardy Reel

モロッコへやって来てからもう少しで一ヶ月が経過致します。今日はラマダン明けの連休の初日。4月30日から5月3日まで四連休となるので、本来であればモロッコ国内で釣りに行く、或いは、欧州へ飛行機で釣りに行く可能性もあったのですが、まず、モロッコ国内の鱒が棲む遠隔地へどうやって行くのか、ライセンスはどこで購入出来るのか、と言った情報が未だ集まっていないこと、また、欧州に行くのは良いのですが、モロッコは入国時に48時間以内のPCR検査陰性証明を義務付けているためどうやったら陰性証明を取得出来るのかという情報を調べる必要があること、より、この連休は無為に過ごすことになってしまいました。
そこで持参した釣り道具を見ていたら3 3/8インチのPerfect Reelが目に止まったので久し振りに手に取ってみました。
アイヴォリンのハンドルが付いたプレート部分。

軽量化と通気のための穴が開いたドラム部分。ハンドルの付いたプレートとの接続はプレートに固定されたネジの切られた軸で行いますが、1912年チェックの付いたPerfectではさらに通常とは逆に左回転で締まるようなネジが付いております。

私のPerfect Reelの瑪瑙は赤瑪瑙が使われております。巻き込んであるのはKaizer Silkの3番、AFTMですと6番強の重さ。Hardyの10'程度の強い竿に丁度良い重さです。

真鍮のリールフットは長め。それが故に1950年代等の新しい竿には装着出来ないのです。1958年製のPerfection 9'には装着出来るのですが、他は全くダメ。

1912年チェック以前のPerfect Reelのレギュレーターはブリッジ型のホルダーが装着されて脱落を防止するようになっております。これは1917年チェック以降は構造が変更されホルダーは不要となります。

逆向きに回転固定させるネジを外してリールを分解致します。

3つのパーツに分解したのがこれ。

半月状のトングがバネを圧迫し、そのバネがラチェットを更に圧迫する機構。

近寄って見ますが、まず、ドラグを一番かけない状態がこれ。

レギュレーターを回すとその直ぐ下に着く真鍮色の部品がリールのフレームから離れトングを下に押し下げます。そしてトングの先端は固定されたバネの先端を下に向けて圧迫。バネからラチェットに圧力がかかります。

最大限のドラグをかけたのがこの状態。大型魚の引きもしっかりとしたドラグと竹竿の粘りで凌ぐことが出来ます。この複雑な機構のためか、1912年チェックを持つHardy Reelはその希少性と併せ人気があり私がこのリールを入手した20年くらい前と比べても価格が高騰しております。今はとても手を出す気にはなれません。

そして、頑丈なフレームには11と77032の刻印。

このリールを使うとすれば、日本なら丸沼、オーストリアでしたら現在は釣りが出来ないようですが、以前は大型鱒が表層のウェットフライで良く釣れたWienerbruckのダム湖が頭に浮かびます。しかし、今居るのは北アフリカの西の外れモロッコはカサブランカ。Perfection 9'の竿尻のボタンの隣がハッサン2世モスク。アルジェのモスクに抜かれるまではアフリカ最大のモスクだったもの。

ラマダン明けで、吹奏楽の音楽が街を練り歩く音が聞こえるカサブランカ。港を望めはそこは大西洋。イングリッド・バーグマンとハンフリー・ボガードが演じた主人公達がドラマを繰り広げたとされるカサブランカの街です。(因みに、映画は全て米国内で撮影されておりカサブランカは名前だけ。でも、市内には映画にあやかったRick's Barという店があります)
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モロッコへ旅立ちます

2022-03-27 10:27:02 | その他の話題/Other Topics

チュニジアより帰国して3年。来月よりモロッコへ再度赴任することになりました。
行き先はカサブランカ。北アフリカではカイロに次ぐ大都市です。
コロナ禍でチュニス在住の時の様に自由に欧州へ出かける訳にも行かないでしょうが、モロッコの良いところは、チュニジアからアルジェリアを通りモロッコまで続くアトラス山脈のモロッコ領に、アフリカ唯一の天然の鱒(ブラウントラウト)が生息する渓流が幾つかあり、また、国内で虹鱒の養殖が行われ、渓流と湖沼への放流もされていること。




上のYoutube投稿はそんな鱒川の一つと湖沼での釣行風景。一番近い川でもカサブランカから300km程度離れている様なので、箱根早川に小田急線で行ってくるような訳には行かないですが、新任地で鱒を釣りに行く冒険に挑戦しようと思います。
冒頭の写真はPalakona Kenya、St. George 3'、Phoenix Silkline AFTM 6。
Kenya竿は8'の3本継ぎと、Hardyの竿の中では短竿ですがアフリカはケニア植民地の鱒川で大鱒を障害物から引き出すパワーを持った竿。日本国内ではパワーがあり過ぎかも知れませんが、北側ではありますが、アフリカの地でブラウントラウト、虹鱒に対峙させてやる積りでおります。
7年前は7本の竹竿を赴任時に持参致しましたが、今回は新兵器のスノーボードケースを投入しもっと沢山の竿を持参する予定で荷造りを計画中です。
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