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思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Amebaブログへ引越しできました。

2025-04-29 11:35:31 | その他の話題/Other Topics

皆様

先週末作業を致しましたが、Amebaブログへ記事の引越しが出来ました。
データ転送過程で幾つかの記事が下書きとされて転送されましたが、それら「下書き」にはアクセス出来ず、結果それら記事は失われてしまいました。
https://ameblo.jp/budsek/
引越し先は上のアドレスとなります。
未だAmebaブログの使い方が解っていないため今後記事投稿やコメントのやり取りがどうなるのかは不透明ではありますが、引続き宜しくお願い申し上げます。

budsek

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新潟の渓へ

2025-04-20 13:39:45 | 釣行記/Fishing Trips

3月9日の早川釣行以来車を運転していなかったので大分気になっておりました。ネットで見ると車は動かさないでいるとエンジンオイルが下に溜まりエンジンがドライ状態になり危ないとか、稼働部品が固まるとかいう情報があり心配になってきたため、急遽長距離運転をすることに決定。行き先は土地勘もあるということで新潟県の中越地方とし、ノースカントリーハックルフライの3本仕掛けでの釣りをすることにしました。

朝5時前に出発。関越道をひた走り魚沼ICで下道に入りクネクネと山間の道を走って到着。車を野原に停めます。

さて、この川はモロッコ駐在前に来たことがあるところ。昨年の5月の連休でも来たところです。4月の水量はそんなに多くないのですが、今年は大雪に且つこのところの異常な高温で予想以上の水量です。

一番実績のあるポイントの直上の滝の水は多分通常の三倍程度。

そして普段は穏やかなポイントも強い水流でかき乱されております。

今回使った竿は30年前にHardyに作ってもらったCC de France。そこにSt. George 3'とプラスチックラインのDT5F。

リードフライにDark Wachet、ドロッパーにPartridge & Orange、トップドロッパーにWaterhen Bloa。それらトリオを激流の中に流すこと数回、手にコツンというアタリを感じ合わせると木端魚がかかっておりました。トップドロッパーを咥えたチビ岩魚。

ところがその後が全く続かずもう昼近くになりそろそろ帰京支度に入らなければならないため、場所を変え水源地の上流に入ってみることにします。上はサクラが咲く水源地。

結構急な坂を20分以上汗だくで歩いて行くと第二水源地に到達。そこのバックウォーターに流れ込む川で運試し。冒頭の写真はその川を上流に臨んだもの。雪を頂く山を背景に平坦な川が流れる様はまるでオーストリアの小川の様です。

しかしながらここでも水量が多く且つ魚が上擦るには冷たい雪解け水のせいでしょうか、魚の気配は全くなく、1日で往復600km超走った成果はチビ岩魚一匹だけに終わりました。
魚を釣りたいなら早川、養沢と色々ありますが、貧果でも人里離れた自然の中で過ごせたことに満足です。車も沢山走れてさぞ満足なことでしょう。
いつも通り過激な釣行の翌日は全身痛で苦しんでおります。

さて、gooブログのサービスが今年終了するとのこと。2008年ハンガリーから帰国して試しに投稿し、その後一年ほったらかしにして2009年から継続的に投稿してきましたがそろそろ進退を考える時期にきた様です。。。
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春の毛鉤

2025-03-09 13:32:59 | 毛針/Flies

(左 Snipe & Purple、右 壊れてしまってますがDark Wachet)

上は巻き直したDark Watchet
3月になり釣りシーズンが始まりましたが、先週末は起きることが出来ず、今日日曜日出直しで釣りに行ってきました。
釣行先は、North Country Spiderの三本鉤仕掛けを使いたかったのでドロッパーが認められている箱根早川です。

冬季C&Rの期間中はあれほど混んでいた早川もシーズン入りして釣り場の選択肢が増えると人の数は大分減ります。

そうは言ってもそこはやはり早川。車を止めた太閤橋の上流から暫く上流に歩いても目ぼしいポイントには先客がおり、空いている場所を探して箱根町に入り更に上流に歩き、空いていた堰堤下に陣取りました。
今日の仕掛けはリードフライにDark Wachet、ドロッパーにPartridge & Orange、ボブフライにGreenwell's Glory。これを堰堤の水が落ちるところにぶち込み、竿先を上げながらテンションを保ちつつ下流へ流します。そのため使った竿はHardyのGold Medal 10'。この様な長竿は早川のような開けた河川でないと出番がありません。

さて、Dark Wachetは英国では春先と晩秋に使われる毛鉤でIron Blueを模したもの。日本にもIron Blueがいるのか判りませんが英国の春先の仕掛けを取り敢えず試してみた次第。
何度か流していると引ったくられる様なアタリがあり合わせるとGold Medalがギュインと水面に刺さります。St Georgeからは糸がどんどん出ていき鱒の遁走を止めることがなかなか出来ません。何度もやり取りして何とか糸を巻き取ると毛鉤が二本水面から顔を出します。鱒が咥えているのはリードフライのDark Wachet。その鱒は再度遁走し、下流の流れの強い瀬に泳いで行き、激流の中でのやり取りになってしまいました。鱒の重量と水の流れでにっちもさっちも行かなくなってしまい、そうこうしている間に鉤が切れて鱒は逃げてしまいました。
早川でもそうそう居ない尾鰭のピンと張った鱒の姿を見ただけに呆然としましたが、気を取り直し再度Dark Wachetを結び三本の毛鉤を流れに入れ、それを繰り返すと第六感で合わせるとまたGold Medalが満月になります。
今度は慎重に下流に走られないように鱒とやり取りし10数分経ったのでしょうか、漸く疲れた鱒が水面に出たところでタモを尾鰭から体にかけて入れると鱒は網に入り御用となりました。
体長63cmのでっぷり太った鱒。咥えたのはリードフライのDark Wachet。

毛鉤を取るのに難儀して毛鉤は壊れてしまいましたが、16番の小さな鉤でよく捕まえられたものだと思いました。リリースすると元気を回復し泳いで行きました。

その後も三回アタリがありフッキングしてGold Medalが満月になりましたが、小さな鉤のためか全て逃げられまた鉤を持っていかれ、Dark Wachetの在庫が切れたため、リードフライをSnipe & Purpleに変えまた毛鉤を流すと水中でフライラインの動きが止まり間髪入れずに合わせるとGold Medalの竿先が持っていかれます。
Snipe & Purpleは14番に巻いてあるのでDark Wachetよりは安心ですがそれでも慎重にやり取りすること10分程度でしょうか、鱒は百戦錬磨のSharpe'sテレスコピックタモに収まったのでした。

尾鰭が擦り切れているのは残念ですがこれももたでっぷり太った46cmの虹鱒。もう六回も大物とやり取り出来たのでGold Medalもヘロヘロでしょうから今日はもうこれで上がりにします。
今日の収穫はDark WachetとSnipe & PurpleというIron Blueを模したNorth Country Spider鉤に早春の大鱒が反応することが確かめられたこと。後どれくらい効き目があるものか分りませんが3月の釣行のために巻きためておきましょう。

もうこれ以上海外駐在もないでしょうからと日本で初めて手に入れた自分の車。0.9リッターツインエアエンジンにターボで四駆且つマニュアル車。車があると釣行は格段と楽になるものだとしみじみ思う日曜日です。
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早川釣行(2025年1月27日)

2025-02-09 08:38:21 | 釣行記/Fishing Trips

今年の初釣行は箱根早川でした。
1月27日(月)休暇を取得していたのですが、その日早川へ行こうと思い立ち朝06:30に出発。前回投稿したHardyに30年前作ってもらった竹竿を使うことが目的と言えば目的。

平日なので休日に比べれば人は少ないものの、やはり人気河川。各ポイントには釣り人の姿があります。それにしても魚の姿は全く見えず、全て川鵜に食べられたのか?と思うほど。そうこうしていると写真下の小堰堤に入れたのであれこれ試しましたが何ら反応なく撃沈。

そこから上流に歩いていき途中ですれ違った釣り人に「魚いないですね」と尋ねると、上流の堰堤のところに何匹かいるけどスレ切って反応しないとの返事。謝意を伝えその堰堤に歩いていきます。丁度空いていたので観察すると確かに魚が数匹いてその内の一匹はクルージングして羽化した虫を食べている様子。上の写真の真ん中より上に白い石が見えますが、そのすぐ下に左から右に斜めに映る影がその魚。

長野県の雄鶏のハックルを纏ったドライフライを上流から下流に流しで行くと、魚の目に留まり魚が毛鉤に近づいていき、こちらの期待も高まった瞬間、魚は毛鉤を見切って離れて行きました。

このハックルはバリバリに固いホワイティングのようなものではなく柔らかいのですが、それが水面に浮かぶと風に吹かれて動く様な感じです。英語の昔の本でbuzzと言われるような動きだと思いますが、これが魚にアピールするのか?こういう止水に近い場所ではそうしたことが魚に本物の餌と誤認させるのかも知れません。
ということで、その後ソフトハックルとかニンフとか頑張りましたが、そうしていると別の老齢の釣り人が乗り込んできて玉浮きをビュンビュン飛ばして釣り場を荒らしてしまい、結果坊主を喰らいました。
上の毛鉤は英国のJames Niceという人が戦後作ったBlue-Winged Oliveを模したものですが、ボディーの前半にブルーの蛍光フロスを巻き、その後全体を薄くイエローのフロスで巻くことでオリーブ色を表現するというもの。濡れると確かにオリーブ色になります。
それにしても寒い中の釣りは老眼オジサンにはとても辛かったです。
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House of Hardy 1995年カタログ

2025-01-05 11:07:54 | Hardy

新年明けましておめでとうございます。今年も宜しくお願い致します。
年末に家の整理をしていたところ、長い間行方不明だった1995年のHouse of Hardyのカタログを見つけました。

川に立ち込む釣り人の後ろ姿を表紙にしたカタログです。中々ストイックな感じです。

カタログはフライ竿の紹介から始ります。最初はUltralite Fly Rods。カーボン製の先調子竿で当時HardyがUltralite Disc Reel、Ultralite Fly Lineと合わせるとパーフェクトとして宣伝しておりました。
そのHardy一押しの竿の次に来るのがSplit-Bamboo Fly Rods。写真はPalakona Split-Bamboo 8' #6とありますが、他に7' #4、7'6'' #5もラインアップされております。全て2pcsでスペアトップが付きます。

サクション・ジョイント、スネークリング、クリムゾンタイイングにスカーレットティッピング、木製ストッパーと詳細説明が写真付きであり購買欲をそそります。

今はどうなっているのか全く存じませんが、当時は更にカスタムメイドで竹竿の注文を取っておりました。CC de France、Marvel、Phantom、その他の往年の銘竿を注文したり、自分のスペックで竿を作ってもらうことが出来たのです。

竿の長さ、ライン重量、継ぎ数、コルクハンドルの長さと形状、リールフィッティングの指定、タイイングの指定、スペアトップの有無、更にインスクリプションを指示出来ました。

そこで、1995年7月、当時住んでいたドイツからスコットランドを一週間車で回りAlnwickまで足を伸ばしHardy本社のミュージアムを訪問した際、そこにいた社員の方に竹竿のカスタムメイドの注文を尋ねたところ承諾頂き、CC de Franceの調子で8' #5、2pcsでスペアトップ付き、リールフィッティングはローズウッドではなくコルクにし、インスクリプションは製造年月とFor 私の名前と指定し注文しました。

これがその竿。皮でアルミチューブを覆ったロッドケースも注文してドイツに送られたのは1995年9月。ドイツの代理店を介さずに注文を受けてしまったことで面倒なことが起こった様ですが、Hardyが整理を付け、ドイツの代理店に支払う形で決着。結果ドイツの代理店経由で注文するよりもかなり割安で入手してしまいました。因みに2ヶ月くらいで竹竿が出来たことに驚かれる向きもあるかも知れませんが、Hardyの竹竿はマシンメイド。手刀で竹に負荷をかけることなくノコギリで竹を切断しヤスリで切片の加工を行います。個人ビルダーの竿を至上と思う方が多いと思いますが、竹にかける負荷の少なさを考えるとマスプロメーカーのマシンメイドが竹竿の耐久性の点で最善。それはHardyやLeonardの竿が破損せず今日に至るまで数多く残されていることに現れております。

同じカタログに掲載のSovereign Reels、Ultralite Disc Reelsはドイツで入手しております。

Sovereign Reelの5/6/7はエッセンのAngel-Schallbruchで購入。

Ultraliteの5と6はケルンのAngel Geesで購入。

Ultraliteは最初に市場に投入されたモデルでシリアルナンバー入りの限定品。
今年であれから30年経つと思うと感慨無量です。
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養沢釣行(2024年10月27日)

2024-11-04 17:08:04 | 釣行記/Fishing Trips

小渓流で使って愉しい竿を使いにシーズン最後の養沢へ行ってきました。

日本の夏の暑さとその長さには、北アフリカ在住経験のある私も辟易していたところですが、気温が30度もあるととても釣りをする気になれず、そんなこんなで帰国してから数えるほどしか釣りに行っておりませんでした。
秋から冬には箱根早川等冬季営業の大きな川での釣りが未だ出来ますが、そうした川では短竿でペナペナなものは使えません。そこで、10月最後の日曜日養沢に行くことに致しました。
相棒はF.E.Thomas Special 8' 3pcs。これは私の持つ竹竿の中で一番ペナペナな竿で、AFTM 3〜4のラインで近場を狙うのに適したもの。これに25cmの鱒が掛かれば竿は満月にしなりまるで他の竿で50cmの鱒をかけたかのようになります。
前日土曜日は何時もの様に近所の居酒屋で呑みますが、翌日の釣行を考え日本酒は避けビールのみにします。そして翌朝5時30分頃出発すれば7時前には養沢に到着です。電車釣行よりも早く到着してもらったのは9番のバッジ。

向かったのは遠藤前のポイント。数年前よりも浅くなりポイントが小さくなってしまってますが、ペナペナ竿で急流を釣るより多少ゆったりした所の方がやり易いと思っての選択。
先ずはTup'sから初めて色々とハックルドライフライを流しますが中々反応してくれません。それならとLunn's Particularを結んで上流に投げてドリフトさせると漸く虹鱒が毛鉤に襲い掛かります。それを合わせて引っ張り合いをすれば竿は満月、魚を中々寄せることが出来ません。

漸くネットに入れた魚は20数cmの虹鱒。HardyのMarvel 7'6''でもこんなに取り込みに苦労は致しません。このF.E.Thomas Specialは恐るべき竿であります。

ドライに出なくなれば、ウェットフライ、ニンフの登場。Pheasant Tail、90年代の 英誌Trout & SalmonにあったSpiderスタイルのInvictaを今から30年近く前に作ってずっと毛鉤箱に入れっぱなしにしていたもの、Partridge & Orange等で20数cmの虹鱒を更に追加致します。

遠藤前も何匹も掛けていけば魚の反応は鈍ります。そこで下流にいき橋の下で釣ってみます。

ここでもウェットフライとニンフで仲間の虹鱒を何匹か追加致しました。
この調子ですと、日本では春と晩秋・冬にしか釣りが出来そうになく、小渓流で使うのに丁度良いこの竿の出番も限られそうです。寒くなれば大川をより長く強い竿で攻める釣りに移ります。会津大川がもうダメになった後は箱根早川辺りになるのでしょうが、F.E.Thomasの2024年最後の出番の釣りになりました。
昼には上がり、家路に着きます。家に着いてシャワーを浴び衆院選の投票に向かいました。
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ノッテッドリーダーの試行

2024-09-28 12:35:18 | Fishing Tackles

リーダーはずっとテーパー付きの既製品を使ってきて痛痒を感じたことは特段ありませんでした。勿論ティペットを付け替えて長くしたりバットを切り詰めたりという調整は行なっております。
帰国する前に英国で20ポンドテスト以下幾つかのMaximaを購入していたので、一部マニアのいらっしゃるノッテッドリーダーを自作してみることにしました。

太いナイロン糸が赤みがかったものなため写真では全体に赤に見えます。

良く見ていただけると透明なティペット部分が見えると思います。

このレシピはシャルル・リッツのA Fly Fisher's Lifeよりのもの。上の写真はインチ表示。

これをメートル法に換算し直したもの。作成したリーダーはオリジナルが指定するティペット51cmよりも長く取りましたが、兎に角実戦で試してみることに致しました。

行ったのは丸沼と湯川。これは丸沼の写真ですが、天気の悪い連休にあたり、魚の気配も全く感じられないまま轟沈。Gold Medal 10'を使い投げましたがリーダーは真っ直ぐ狙ったところに毛鉤を運んでくれ、は、はぁーという印象を受けました。ノッテッドに拘る方々がいらっしゃることも納得です。

丸沼の湖畔にある湧水の表示。

翌日は湯川に行きましたが、雨具を着てもパンツまで濡れる程の豪雨に見舞われました。魚は釣れず、表面を流れる毛鉤を魚が見にきたところを何回か目撃出来ただけの成果。それでもリーダーは狙ったところに毛鉤を運んでくれました。
既製品でも支障はありませんものの、こういうところに拘るのも面白いなと感じた次第です。

午後雨が上がった後訪問した中禅寺湖畔の英国大使館別荘。今は栃木県が管理する記念公園となり一般解放されております。このコロニアル様式のテラスから見る景色は素晴らしいもので、釣果ゼロの残念な釣りを忘れさせるものでした。
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Hardy Palakona Fairchild 8' 3pcs (E74831 1950年製)

2024-08-31 10:38:41 | Hardy Palakona

HardyのFairchildは3pcsのライトロッドとしてカタログに記載され1909年から1957年まで製造されたとあります。

最初の頃は8'、9'、9'6''の長さがあり、そのアクションはEasy for Wet Fly、ウェットフライ用の柔らかいアクションとされております。

軽量化を図るためグリップはオールコルク。そこにリールフィッティングはUniversalを誂えております。

この竿の製造番号はE74831。そこから1950年製と判るのがHardy竹竿の良いところ。

リングはバットとエンドには瑪瑙を入れたものが使われ、その間は軽量化のためスネーク。米国竿は戦前からトップガイド(英国式だとエンドリング)も近代的に瑪瑙が入らない軽量化されたものが使われておりますが、Hardyの竿はプラスチックラインが普及する前のエンドリングには全て瑪瑙が使われ、ザラザラするシルクラインから竿を守っております。

Universalリールフィッティング。

プリンスオブウェールズ(英国皇太子)の紋章が入り、

更に英国王の紋章も入ります。国王と皇太子の御用達であることを示しております。

竿を巻くように記入されたインスクリプション。Fair-

ch

ildと竿の名称が記入されております。

瑪瑙入りバットリング。

スネークリング。

1950年代のPalakonaに特徴的なグリップ。フックキーパーはなくコルクの中から竹がそのまま出てくるもの。フックキーパーは不要で、竿の真ん中程のリングに毛鉤を引っ掛けリールの縁にナイロンリーダーを沿わせる様にすれば竿の長さより長いリーダーでも大丈夫です。

元々、ウェットフライ用のペナペナアクションだと思って入手したこの竿ですが、アクションが想像とは全然違い、Hardyの伝統的なミディアムアクションでドライフライも問題なくこなす竿。

養沢の様な渓流でドライフライ釣りをするのに向いております。尚、本竿のエンドリングは瑪瑙の口径が狭くプラスチックラインは使えません。またシルクラインでも塗りの厚いPhoenixもブレイデッドループを付けた先端は通りにくく、塗りの薄いKaizerのシルクラインで丁度良しです。KaizerシルクラインNo.2(4〜5番程度)を26〜7年前に購入した復刻版Bougleリールに巻きます。

流れの中層以上で泳ぐ山女魚はドライフライへの反応も良く楽しめます。

同じようにドライフライに出た山女魚。

写真の当日魚をかけたドライフライ。Tup's Indispensableで別々の種類のハニーダンのハックルを使ったもの。それにハックルフライバージョンでのGreenwell's Glory。

これは前回紹介のインドハックルのグリーンウェルとウィングの替わりにヘッドにOlly's Hackleのブルーダンを巻いたもの。ツートンカラーで見やすく視力の弱い私には重宝致しました。
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インドコックハックル

2024-08-14 20:19:28 | ハックル/Hackles

インドケープのハックルにはジェネティックハックルにない魅力を持つものがあります。

ジェネティックハックルはそもそも羽を取る目的のために飼われた鶏のハックル。小さい針により多くのドライフライを巻くために尾長鶏の血を引いた鶏の遺伝子を入れ、ハックルは長くバーブは短く進化し、一方、発色面では出せない色があったりと退化する面も出てきております。これは、ファッション用のハックルがフライタイイング需要に比べ拡大していることと何らかの関係があるのではないかと推測しているのですが。。。
インドハックルはそれとは異なりあくまでも肉を摂るために飼育された鶏からとったハックル。従いハックルは鶏本来の姿形を残し、発色は幾つかのパターンはあるにせよジェネティックにはない色彩のものも数あります。

最初の写真から上の写真までは、インドコックのもの。色の分類で言えばGreenwellというものになります。芯黒、レッドからジンジャーのバーブ、それに先端が黒くまた先も黒いハックルもあります。またその色彩パターンが小さなハックルまでビシッと入っているもの。これは唆られます。

上のハックルは、レッドなのですが、芯がクリーム、先端もクリーム、更にバーブの先もクリームというかなり珍しい組み合わせのもの。

Greenwellのハックルと比べれば些か形状は槍型から離れているのでドライフライ向きという点では一歩劣りますが、その色のコンビネーションは面白い毛鉤が巻けそうでこれもまた唆られます。

中央のハックルは芯がしっかりクリームです。

上の三枚はGreenwellのハックル。ちょっと見難いですが真ん中のものは芯黒・先黒で先端も黒。

こちらは芯白・先白・先端白のレッドハックル。
こうした珍品を運が良ければお手頃価格で手に入れられ毛鉤を巻いて楽しめるのがインドケープの魅力。日本の釣具店ではインドケープ、チャイニーズケープ等が入手困難になっている様ですが、ジェネティックにないその良さを何とか残してもらいたいものです。
因みにこれらインドケープは英国の田舎の釣具店から入手しました。円安の中でもインドケープは送料込みでもかなりお得に入手出来ます。
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養沢釣行(2024年8月11日)

2024-08-12 11:33:49 | 釣行記/Fishing Trips

久しぶりに戻った日本の今年の夏はアフリカも真っ青になる酷暑。とてもじゃないが釣りになど行けるか!というような日が続く中、3連休の中日、5月の連休中の新潟中部での釣り以来の釣りに行ってきました。
行ったのは久しぶりの養沢。

7時前には到着し、今回の釣行に持参した1992年製のGold Medal 8'に20年選手のSpitfire 3 1/8をセット、少しでも日陰がある上流に向かいます。

未だ気温が30度に達しない早朝では、ドライフライに疲れの見える虹鱒もアタックしてくれます。しかしながら8時を回るともう暑さで意識が朦朧としてきます。上着も汗で全面びしょ濡れ。もう堪らないと更に上流に移動します。

そうすると神谷堰堤が空いていたので入渓。日陰になっていることと、水飛沫で温度が低く感じられることで急速に汗が引き一息つけました。

この堰堤下に居る鱒も高水温でかなり疲れが見えますが、それでもドライフライ、その後はPhesant Tailニンフ、更にはアップストリームでのウェットフライに反応し更に何匹か追加することが出来ました。

水たまりに釣った虹鱒を入れてます。

ドライフライは幾つか試しましたがTup's Indispensableには反応なく、冒頭の写真のGrey Duster、黄色に染めたPeacok QuillにGingerのコックハックルとBlue Dunのヘンハックルを巻いたものに反応がありました。
かなり厳しいコンディションで昼過ぎに撤退しましたが、秋になるまで再訪は待った方が良さそうです。

今回、初めて車で養沢に行ってきました。電車釣行ですとどんなに早くても7:30頃到着、且つ、上流まで炎天下の中数キロ歩かねばなりませんが、車なら早朝に到着出来るし、上流への移動も楽々。こんなに楽をしていいのだろうかと罪悪感のある酷暑の釣行でした。
ただ、帰りは十里木ランドでの水遊びに向かう車のため反対車線は大渋滞。その影響と、更に中央自動車道の渋滞でマニュアル車のクラッチを踏む左足が痛くなりました。電車釣行では寝て帰れますが、その点車では楽あれば苦ありでした。
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