思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

オーストリアMur川釣行(2018年6月16日・17日)

2018-06-19 18:44:14 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

今年の6月15日から17日はラマダン明けのお祭り(Aid al Fitr)で三連休。そこで、またまたムーラウへ釣りに出かけました。フランクフルト経由のルフトハンザ便でウィーンまで飛び、そこからレンタカーで片道2時間半の行程です。フランクフルト空港でのパスポートコントロールとセキュリティチェックに時間がかかり、ウィーン便のゲートに付いたのが出発時間丁度の6時50分。無情にもゲートは締まっておりました。ルフトハンザのサービスカウンターで交渉し、2時間後の便でウィーンへ。このアクシデントのため、ムーラウ到着は午後2時になってしまいました。

翌6月16日は、ブダペストのTさんと川で待ち合わせ。水温は10度と冷たく、ウェットフライで狙う事にしました。
リードフライとドロッパー1本の2本鈎で狙います。最初はZuluをドロッパーにし、Greenwell's Gloryをリードフライに運試し。中々渋い状況でしたが、何度も流すと漸くアタリ。合わせると、虹鱒がZuluを飲み込んでおりました。残念ながら鉗子でも毛針を外せないため糸を切り鱒をリリース。

その後、Zuluを同じ黒色系統のConnemara Blackに変え、大岩の回りを中心に探ります。すると、Mur川の白っぽいブラウントラウト、グレイリングがConnemara Blackを咥えました。

このConnemara Blackは年期の入ったもの。多分以前ブダペストにいた10年以上前に巻いたものです。何匹の魚を釣り上げたか判りませんが、今回も活躍しました。

下流で釣りをしていたTさんと情報交換すると、ドライフライにグレイリングが良く出るということではありませんか。10度という水温からドライフライは無理と思っていましたが、それならと、下流の浅瀬の方に移りドライフライを結びます。

数投で水底からグレイリングが水面に浮き上がり毛針を咥えます。この一部始終を見て釣るのがグレイリングのドライフライ釣りの醍醐味。これをやりたいが為にわざわざムーラウまで来たのです!!尚、竿は前回同様にHardy LRH Wet 9'3''。ペナペナ竿ですが、ドライフライでも強風でなければ、多少慣れは必要なものの、十分使えます。

グレイリングは水中では不思議な7色という感じです。水から出して写真を撮るとコイ科の魚のように見えるのが信じられません。この魚は38cmの良型。

グレイリングを数匹釣った後、竿をHardy Marvelに変えて釣りを続けます。毛針をドラグがかかるギリギリの下流まで流すと、そこでライズ。合わせると華奢なMarvel 7'6''は満月に曲がります。Mur川のグレイリングは必ずジャンプするので、スリリングな釣りになるのですが、ジャンプしたのは結構な大型。慎重にやり取りしテレスコピックタモに漸く誘導出来、測ると40cmのグレイリングでした。

私は写真を撮るのが下手なので、中々良い写真が無いのですが、これが40cmのグレイリング。その後もドライフライで数匹グレイリングを釣り、5時にはTさんと一緒に上がります。それから6時にはホテルのレストランで地元のMurauer Bier (ムーラウアー・ビア)で乾杯。何時ものように私は豚肉に舌鼓。

最終日の6月17日は午前中だけしか釣りが出来ません。そこで9時過ぎからドライフライで釣り始めましたが昨日とは全く違い極めて渋く、また、毛針にグレイリングは反応して浮き上げるのですが、最後のところで見切られるという状況。何とかチンピラグレイリングを数匹ドライフライで釣り上げましたが、その後が続きません。そこでウェットフライに切り替え、Silver Saltounを結び流すと、毛針が流れていると思われるところでライズ!!それを合わせるとLRH Wet竿がぐっと引き込まれます。漸くいなして釣り上げたグレイリングは口のところが多少欠けていて、どうも昨日釣り上げた魚。昨日、ドライフライで釣りすぎてグレイリングを教育してしまったのか、と思い当たりました。

今回、グレイリングを釣ったドライフライ達。まずは、Mur川のグレイリングに効果絶大なこの毛針。スターリングのウィングにハニー・ダンのハックル。ボディはオレンジのタイイングシルクにゴールドワイヤー。テイルはハニー・ダン。

これはTup's Indispensable。

これは、Greenwell's Gloryのハックルとテイルをハニー・ダンに換えたもの。Lock's Fancyと一緒です。

これはGreenwell's Glory。ハックルはファーネス。固めで長いものを使っております。

これはSilver Saltoun。シルバー・サルタンと日本では呼ばれますが、Saltounはスコットランドの地名でサルトーンと日本語で記述されることもあります。この毛針は14番等小さな鈎に巻き、非常に効果的な毛針です。

今年からMur川のパンフレットが新調されました。

私がいつも釣りをするのはこの図のStau Bodendorfという最上流の区間。

Fischen in der grünen Mur「緑のMur川での釣り」という紹介文。Bodendorf区間の紹介部分。
今回はドライフライでグレイリングを釣るという一番やりたかった釣りが出来て大満足。これから黄金の7月を迎えますが、出来るだけ多くムーラウに釣りに来れれば良いですね。
コメント (10)
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