思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

La Maison de la Mouche - Dubos

2012-12-22 15:23:20 | その他の話題/Other Topics
今年はかなり長くフランスに滞在する機会があり、今月も二週間超滞在致しました。
先週末はパリで過ごしましたが、その際本当に久しぶりにLa Maison de la Moucheを覗いてみました。





お店はセーヌ川の中州St. Louis島またぐ形でセーヌ川にかかるSully橋に近いBoulevard Henri IV(アンリ4世大通り)にあります。



以前行った時、お店がSt. Louis島にあった様に記憶していたのですが、違っておりました。お店に入りPezon et Michelの竿でもないかなと見回してみましたが昔と違い既に無く、ご主人のコレクションのPezon et Michelの竿が一本展示されているだけでした。

このお店は1934年に開業し、昔の主人(今のご主人は2004年(?)にお店を買い取った由)のJean-Michel DubosはPezon et MichelのSuper Parabolic PPPシリーズの何本かを一緒に作り上げております。Bretonvillier 7'6''、St.Louis 8'1''、Sully 8'4''、Sully Nimphe 8'2''、10'がそれにあたります。St. Louis、Sullyと、お店の近辺の地名が付けられているのが判ります。決してセントルイス、サリーではなく、サン・ルイ、シュリーなのです。

因に、ノートルダムのあるCite島、St. Louis島の辺りのセーヌ川両岸には絵、ポスター、古雑誌、お土産を売る小さなお店が並んでいて、それらを覗くのも楽しくパリで時間がある時は大体何時も散歩しております。



マダムにフランスの毛針を求めたい旨伝え幾つか見せてもらい、パナマ、トリコロール等、リッツの本にも良く出てくる名前の毛針と他に幾つかをフランス土産に求めました。



これはPanama(パナマ)です。リッツのA Fly Fisher's Lifeにも鱒用のドライフライとして良く出てきます。そこでは、Green body ribbed yellow. Two hackles, red and summer duck, red whisks.とありますが、私の買ったものはwhite body ribbed black.また、summer duckではなくpartridgeの様です。またスペントに結ばれたハックルウィングも付いてます。背景には私のSt. Louis 8'1''。





これはTricolore(トリコロール)。リッツの本によればAndre Ragotが1951年にGmundenのTraun川に初めて持ち込みそれ以来リッツのお気に入りになったそうです。Bivisibleの様にハックルだけの毛針ですが、フランス国旗のように三色のハックルを使っております。Tricoloreの名前の通りです。

来シーズンにはリッツの奨めるPanamaを使ってSt. Louisを振ってみましょう。
コメント (2)
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Hardy Perfection 8'6'' (E1725 1925年製)

2012-12-02 06:31:24 | Hardy Palakona
この前のHebrideanと同じで、久しぶりに竿をゴソゴソ見てみたら出て来たのがPerfection 8'6''です。これは何時入手したか良く覚えておりませんが、9'のPerfectionに比べかなり華奢な感じがしたため中欧での釣りには使わず今に至っております。製造番号はE1725、1925年製です。試しに他のPerfection 9' (H16943 1958年製、L/J 1969年11月製)と比べてみました。




バットからブリップの一番上までの長さは1925年製:12インチ、1958年製:10 6/8インチ、1968年製:10 6/8インチとなっております。一方、グリップのコルク部分のみ比較すると1925年製:7 1/8インチ、1958年製:6 7/8インチ、1968年製:7インチと、1958年製のグリップが一番短くなっておりました。


Perfectionのジョイントですが、1925年製はスパイク付きのロックファスト、1958年はロックファスト、1968年は普通のサクションとなっております。
一方、リングの数ですが、1925年製、1958年製ともども10個ですが、1968年製になると9個になっております。バットリングの位置が竿先に近くなっている事が違いです。もともと、DTを使いラインを十分伸ばして毛針を置く竿の場合バットリングはグリップに近いところにあり、WFを使いシュートする釣りをイメージした竿はバットリングが竿先に近くなるという事をどこぞで伺った事がありますが、1968年製のPerfectionになると、プラスチックライン使用を前提に色々な変更が加えられたのでしょうか。
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