思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

佐渡北辺の渓流

2020-09-26 12:06:15 | 釣行記/Fishing Trips

今年は、各地で東京からの訪問者お断りという話が多く、釣りに出る機会も無く、気持ちも萎え、只々夏の猛暑を恨めしく思う日々を送っておりました。
8月も終わり9月になってから、週末に一日付け足す遅い夏休みを取り、佐渡の最北端弾崎の近く、二つ亀の景勝地へ行ってまいりました。目的は家族と二つ亀の海水浴場近辺でのんびりする事でしたが、この機会に佐渡の渓流を覗いてみようと、Farlow'sの竹製パックロッドとゼンマイ胴に雄・雌のOld English Game鶏のハックルを巻いた毛針を旅の荷物に忍ばせておきました。

Farlow'sのパックロッド、Le Voyageur。2フィートの竹のピースが5本。それにグリップが10インチ。一番長いフライ竿で8'10''。強いティップのルアー竿で6'10''、弱いティップのルアー・フライ兼用竿で6'10''と3通りの使い方が出来ます。

それに鉤にシルバーティンセルを下巻きし、その上からゼンマイを巻いて胴を作り、タイイングシルクで補強巻き。ハックルにはレッドとダンのコックハックルのもの、更にファーネスのヘンハックルを巻いた毛鉤を用意しました。

東京駅を9:12分出発、新潟港の佐渡汽船ターミナルを11:30出発すれば佐渡の両津港に12:30には到着です。そこからレンタカーで一路佐渡の北のはずれ二つ亀を目指す事1時間弱。二泊お世話になる宿に到着です。チェックインが15時からなので早く到着し過ぎたのですが、チェックインさせて頂き一休み。ゆっくりする家族に許しをもらい近場の渓流に向かいました。
二つ亀から南西に2kmくらいの所に大野亀という景勝地があり、その大野亀を更に過ぎて一車線しかない道路を更に進むと人里離れた川に橋がかかっております。その橋の隣に駐車スペースがあったのでそこに車を停め河口へ降りると。。。

橋の下流は海から最初の堰堤とも言えない落ち込みの下には小魚がうじゃうじゃ。多分海から上がった鮎だと思います。

その橋の下に降り、8'10''のフライ竿にゼンマイ胴のレッドハックル毛針で魚の反応を探ります。
小さな魚の姿が時々見えるのですが鉤にかかった感じがしても竿がゴツ過ぎるのか中々乗りません。一回釣れたのですが手元に寄せる前に外れて小渓へ帰ってしまいます。

そうこうしている間、漸く掛かって上げられたのがこの山女魚。
木っ端山女魚で釣り味も何もありませんが、漁協も無く放流もされていないこの佐渡外海府の海の側の渓流で命を繋いでいる事に感動しました。陸封なのか或いは海から上がる鱒の子供なのかは判りませんが綺麗な魚でした。

尾びれの下の赤色が鮮やかな魚でした。

宿に帰り大浴場での一風呂とその後の食事を考えると長居は出来ません。また道も無いこの渓流では暗くなると危ないので、早々に退散致します。

翌日は宿から急な山道を下に降りる事5分、二つ亀の海水浴場で青空の下過ごします。海水浴客は一人もいませんでしたが、水の中に入れば未だ水温は泳げない程低くはなく、クラゲもいない透明度の極めて高い水の中を今年最後の水泳で楽しみました。
冒頭の写真は二つ亀から望む大野亀。日本の風景とは思えないエキゾチックな絶景です。
コロナ禍の今年、良い小旅行になり心が洗われました。
コメント (4)
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