思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Talambote川釣行(2024年3月23日)

2024-03-24 20:25:34 | アフリカ釣行記/Fishing Trips in Africa

3月23日の土曜日、今シーズン初のモロッコはTalambote(タランボート)川釣行へ行ってきました。

朝07:00発のモロッコ版新幹線Al Boraqに乗るためカサブランカの始発駅Casa Voyageursへ向かいます。
実は3月12日(火)よりモロッコはラマダン月に入りました。そのため日中は皆飲食・喫煙が禁止されますが、日が沈むと日中の我慢を倍返しする勢いで家族・友人と楽しいお食事会が始まります。それが夜中中続くので、完全に昼夜逆転の生活。日中は仕事を含め何事も捗りません。
それで、朝タクシーを捕まえようとしても中々捕まらず焦りましたが、何とか相乗りでゲット。先客を下ろすため、一旦カサブランカ漁港に立ち寄り、そこから駅に無かったので通常より時間はかかりましたが出発までの時間内で駅に到着。

通常月ならばAl Boraqの一等車乗客はラウンジを使えるのですが、日が上がった後飲食が出来ないためか、ラウンジは空いておらず空いていたベンチで暫し時を過ごします。これは今回釣行に持参した一切合切を詰めたバックパック。1997年より使用しているもので普段もモロッコでの買い物で重量物を背負う時やジムに行くときの運動用具入れとして日々使っているもの。

出発時刻に近づいてきたので電車に乗り込みます。この電車はフランスのAlstom社製のTGV車両。今年はモロッコ新幹線開業から丁度5年ということだそうですが、カサブランカとタンジェ(Tanger)間約340kmを2時間10分で結ぶのは本当に便利。

09:00の列車の位置。アラビア文字で書かれているのがタンジェ。残り10分でタンジェまで走破です。タンジェの北はジブラルタル海峡。スペインのカディスやセビリア地図上に見えております。

何時もの通り、タンジェ駅から川のあるAkchourまでの約120kmを2時間半かけてレンタカーで移動。今回使ったのは最近何時も出てくルノー子会社のDaciaの車。
ラマダンのため、一般モロッコ人の観光客がまず居ない一大観光地Akchourに到着、川岸へ早速移動し竿を継ぎます。今回持参したのはHardyのThe Traveller's Combined Fly and Spinning Rod (詳細は2023年1月14日の記事参照)。それにSt. George 3"とDT6のシルクランを合わせます。

何時ものところに行ったのですが、前回・前々回と違い水量が多く川に降り立つことは不可能。でも、写真の水面の右奥の方には水面近くまで尺には届かない大きさに見える鱒が水面直下で何かを食べているのが見えます。
ライズはしていないので色々とウェットフライを取っ替え引っ替え試しましたが、下流からの何時もの強風にも煽られ背後の木にも阻まれ中々魚のところに毛鉤を流すのが難しくその内魚も見えなくなりました。

その後はラマダンで観光客が少なくなったのを幸いに更に上流に移動します。

この写真では写ってませんが、この写真の右側に当たるところにダムの放水路があり、その急流を跨ぐようにブラックボディにシルバーワイヤーを巻きつけ、ブラックハックル・テイルを纏っただけのWilliam's Favouriteを流すと手応え。無意識にすかさず合わせれば生息域南限のアフリカネイティブのブラウントラウトが抵抗します。
肩から掛けた釣りバックの網の部分に米国製のステンレスの網枠が捻れてコンパクトに収まるタモを入れていたのですが、鱒がかかったところでタモの柄を引っ張ったところ皮製の収納部分が川に飛んで行き流され、タモに収まった鱒も目の近くから出血しており、撮影することなくリリース。
大きさを測っていないのですが、鱒は日本でのレギュラーサイズの24・25cmくらいの大きさに感じました。

皮の入れ物が無くなったタモ。どうしましょう。。。

その後、地元のお兄さん達が入れ替わり立ち替わり後ろからやってきて声を掛けられましたが、その中の一人がこの川で釣ったブラウントラウトの写真をスマホで見せてくれました。ダムの上流・下流でスピニングをしている様ですが鱒が10匹くらい釣り上げられ並べられている映像を見せながら、「オレたち許可なしで釣っているよ」と言ってます。このTalambote川は2024年・2025年のレギュレーションではNo Kill、つまりキャッチ・アンド・リリースのみ許可された川になったのですが、地元の人達には全く関係がないのでしょう。。。
その彼らに「お前は許可持っているのか?」と聞かれたので「je suis autorisé」というと大いに感心しておりました。

夕刻になるとそうした地元のアウトローな人達が川縁の灌木を切って火をかけ、スピニングで釣りを始めます。写真の彼が釣り人ですが、その場所に陣取りながら2m弱下の水面でその前に私が1時間以上鱒を狙っていたのでした。William's Favouriteを流していたら川底に結構な型の鱒が見えて更にその鱒が毛鉤を追ってきたので粘ったのですが、その後Dunkeldを流しピックアップする時にライズして、と、かなり熱くさせられました。
が、竿を振っていると違和感。

良く見るとグリップから見て2番目と3番目の竹のピースを繋ぐフェルールが3番目の竹から外れてしまっておりました。そこでフェルールを外そうとしましたが、今度はそれが取れず、結局写真の様にフェルールが抜けないまま竹のピースからフェルールを外し撤退したのでした。
このコンパクトな竹竿は結構重宝するのですが、日本に帰ったら修理に出さなければなりません。。。
コメント
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