二回目のドイツ滞在はデュッセルドルフの街でした。ベルリンの乾いたすがすがしい、冷涼な空気をドイツと思っていた身には、ライン川の湿気を帯び、大西洋に近い温暖なデュッセルドルフの空気は最初多少異質な感を受けたものです。また、デュッセルドルフはカトリックの街で、プロテスタントが支配的なベルリンとは人々の気質も違っていた事も異質な感じを受けた原因だったのかも知れません。
1993年から96年までと短い間の滞在でしたが、この間ドイツの釣免許を取得し、晴れてドイツ国内で毛鉤釣りを楽しめる身分となりました。週末は車でベルギー国境近くの小さな町Hellenthalへ片道二時間弱程走り、Olef川で虹鱒、ブラウントラウトの釣りを楽しんだものです。
釣具屋はデュッセルドルフから見て北のエッセンの釣具屋と、南のケルンにある釣具屋に通っておりました。エッセンの釣具屋はハーディーの製品を置いており、94年にそこで発売されたばかりのJLH Ultralite Disc Reelの#5と#6を購入しました。
このUltralite Disc Reelは、同時に発表されたUltralite Rodに合わせるように宣伝されておりました。この組み合わせのStunning Performance云々と当時のTrout & Salmon誌にハーディーの広告が載っております。
私のリールは発売直後のもので、限定ナンバー入り。
私はこのリールを当時使っていたSageの竿、Baginskiの竹竿等に合わせて使っておりましたが、そのパフォーマンスには満足しておりました。特にカーボン竿の場合、強い反発力の竿先からリーダーを守るにはディスクブレーキが有利な事は論を待ちません。
この頃のハーディーのリールには、Leight Weightシリーズ、Sovereignシリーズ、Marquisシリーズ、JLHシリーズ、Ocean Prince等があったと思いますが、Leight Weightを除き、20世紀から21世紀の変わり目を生き延びたものはありません。
Ultraliteも長く生き延びる事は出来ず、99年頃発表のSovereign 2000リールが出た頃にはその生産を終えている筈です。
構造は本当にシンプルで、リール本体のドラッグ調整つまみを回すと、スプール側のラッチ部分が本体に圧着される度合いを調整出来るというもので、部品点数の削減による軽量化と機能性を美しく両立する事に成功しております。
ラージアーバーリール全盛の21世紀、この手のリールはもう古いのかも知れませんが、このシンプルで粋な黒いリールをハーディーが送り出した当時を思い起こすと、何か自分の中で失われてしまった、純粋な釣りへの情熱と、当時の毛鉤釣りが持っていたスタイル、等を、刹那に思い出すような、何とも表現しがたい思いに捉われます。
1993年から96年までと短い間の滞在でしたが、この間ドイツの釣免許を取得し、晴れてドイツ国内で毛鉤釣りを楽しめる身分となりました。週末は車でベルギー国境近くの小さな町Hellenthalへ片道二時間弱程走り、Olef川で虹鱒、ブラウントラウトの釣りを楽しんだものです。
釣具屋はデュッセルドルフから見て北のエッセンの釣具屋と、南のケルンにある釣具屋に通っておりました。エッセンの釣具屋はハーディーの製品を置いており、94年にそこで発売されたばかりのJLH Ultralite Disc Reelの#5と#6を購入しました。
このUltralite Disc Reelは、同時に発表されたUltralite Rodに合わせるように宣伝されておりました。この組み合わせのStunning Performance云々と当時のTrout & Salmon誌にハーディーの広告が載っております。
私のリールは発売直後のもので、限定ナンバー入り。
私はこのリールを当時使っていたSageの竿、Baginskiの竹竿等に合わせて使っておりましたが、そのパフォーマンスには満足しておりました。特にカーボン竿の場合、強い反発力の竿先からリーダーを守るにはディスクブレーキが有利な事は論を待ちません。
この頃のハーディーのリールには、Leight Weightシリーズ、Sovereignシリーズ、Marquisシリーズ、JLHシリーズ、Ocean Prince等があったと思いますが、Leight Weightを除き、20世紀から21世紀の変わり目を生き延びたものはありません。
Ultraliteも長く生き延びる事は出来ず、99年頃発表のSovereign 2000リールが出た頃にはその生産を終えている筈です。
構造は本当にシンプルで、リール本体のドラッグ調整つまみを回すと、スプール側のラッチ部分が本体に圧着される度合いを調整出来るというもので、部品点数の削減による軽量化と機能性を美しく両立する事に成功しております。
ラージアーバーリール全盛の21世紀、この手のリールはもう古いのかも知れませんが、このシンプルで粋な黒いリールをハーディーが送り出した当時を思い起こすと、何か自分の中で失われてしまった、純粋な釣りへの情熱と、当時の毛鉤釣りが持っていたスタイル、等を、刹那に思い出すような、何とも表現しがたい思いに捉われます。