思い出の釣り・これからの釣り

欧州の釣り、竹竿、その他、その時々の徒然の思いを綴るつもりです

Mur川でのグレイリング釣り(2023年9月29日)

2023-10-07 20:16:28 | 欧州釣行記/Fishing Trips in Europe

9月29日(金)は山を降り、Mur川にてドライフライでのグレイリング釣りを楽しみました。

山中で携帯の電波は届かず、インターネットも食堂のある母屋のWifiのみという人里離れた湖の畔の宿Landhaus Etrachsee。朝食は新鮮な豚肉のハム、ソーセージ、チーズ、野菜類、果物類がビュッフェで提供されそれに各種のパンで楽しめます。因みにドイツ語でWurst(ヴルスト:ソーセージ)というのは腸詰めを指す言葉で、上でソーセージと書いたものは長いウィンナーの様なものではなく、サラミのように丸く薄切りされたもの。釣りの話には無関係ながらご参考までに。

朝食の席から湖を臨みます。天気は良好。朝08:00なので未だ湖のある谷間には余り陽が差しておりません。

宿から山道を降りること30分弱、St. Lorenzenにある旅行案内所で入漁券を購入。顔馴染みになった担当者と川の状況等の話をします。今年の漁期は10月15日までですが、20日まで延長されるかも知れないとのこと。もし昔の様にハンガリーに住んでいたなら毎週通ってしまいそうです。
因みに今回ウィーン空港ではVW Poloタイプを予約したのですが、当てられたのはSkodaのKamiqというSUVぽい車。

シュコダはチェコの伝統あるメーカーですが、共産主義崩壊後VWの傘下に入り今回運転のKamiqも運転した感じは全くVWの車。チェコにはTATRAというメーカーもあり戦前から共産主義崩壊まで独自の車を作っておりましたが、90年代終わりには軍用等特殊仕様のトラックを作っておりました。今はどうなっているのか。。。

何時もの通り漁区の最上流の橋Windritsch Brückeから降りたすぐの岸でPayneの206L、9フィート三本継の竿を繋ぎ、AFTM 4のシルクラインを巻いたSt. George Jr.を取り付け、釣りを開始します。

オレンジ胴の毛鉤が水面を流れていくと水中から影が浮き上がり毛鉤を咥えます。それを合わせるとPayne竿に心地良い感触が伝わります。

余り大きな魚ではありませんが、遊んでくれたことに感謝しながら毛鉤を掴み魚体に触らずリリースします。

それから数匹川の上流部でグレイリングに遊んでもらいましたが、初夏から夏場の釣りの際と異なり後が続きません。

川は水位が下がり川を渡りながら下流の洲まで行けますので、下流へ移動してみました。その間に対岸の際に毛鉤を打ち込んで行くとグレイリングが咥え結構な大物ともやり取りしましたが、カメラを取ろうとしたところ毛鉤を外されました。。。

下流の洲に移動しそこの最下流まで移動しました。途中は川の流れが早く、そこでも釣れるのでしょうが、川の流れが弱いところの方がグレイリングが浮き上がる様を見られよりエキサイティングな釣りが出来ます。
そこでドライフライを流してやると毛鉤が流れ切りそうなところで魚の影が浮き上がり毛鉤を咥えました。それを手首で合わせると繊細なPayne竿がグインと曲がり、グレイリングが宙を舞います。ここMur川のグレイリングはニジマスの様に宙を舞うのが特徴。それまでに大物を取り逃しているので慎重にやり取りし釣り上げたのが冒頭の写真のグレイリング。40cmの魚でした。

毛鉤を外し魚の回復を確かめて浅瀬に入れてやるとゆっくりと川の中に帰って行きました。

その後もドライフライでグレイリングを何匹か釣りPayneの感触を愉しめました。

元々、Mur川ではOrange Quillが当たり毛鉤なのですが、今回は上の様なオレンジ胴の毛鉤にしかグレイリングは出て来ませんでした。ハックルの色はは余り関係ない様でした。一番下の毛鉤はオレンジ胴に昔の英国のブルーダンのヘンハックルを巻いたものですが、これはMur川ではなくEtrachseeで今回活躍したものです。
実は、Pearsall'sのGossamerシルクのオレンジが後一巻きしかなく、早急に代用品を買わないといけない状況になっております。何がいいのか判りませんが困ったものです。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
愉しそう (nori)
2023-10-14 22:01:59
budsekさま

ペインロッドもさぞかしお悦びでしょう。
秋はグレイリング釣りのトップシーズン。
日本にいる身としては本当に羨ましいです。
これからもペインロッドを可愛がってあげて下さいね!!

nori 拝
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竿の愉しみ (budsek)
2023-10-15 18:21:48
nori様
コメントを頂き大変ありがとうございました。
魚を釣るために竿を使うのではなく、竿を使うために魚を釣るという玩物喪志の状況ですが、秋のグレイリング釣りに私の206Lはとても合っているので幸せな釣りのひと時をを愉しめました。Payneを使うのはまた来年までお預けです。
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