最適化問題に対する超高速&安定計算

大規模最適化問題、グラフ探索、機械学習やデジタルツインなどの研究のお話が中心

共同利用研究報告書

2015年09月08日 00時14分50秒 | Weblog
大規模データに対する最大フロー求解アルゴリズムの実装技術の構築

種別 短期共同研究
研究計画題目 大規模データに対する最大フロー求解アルゴリズムの実装技術の構築
研究代表者 瀧澤重志(大阪市立大学・工学研究科・准教授)
研究実施期間 平成27年6月8日(月)~ 平成27年6月12日(金)
研究分野のキーワード グラフ解析,離散最適化,高性能計算,最大フロー,アプリケーション開発,防災

グラフ解析は物流解析,工学など広範な応用をもち,理論・応用の両面から数多くの研究がなされている. 本研究では,グラフ解析における基本的な問題として特に最大フロー計算を取り上げ,大規模データに対する効率的な計算機プログラムの実装方法を整備する.最大フロー計算の応用対象として,特に避難計画策定を取り上げる.避難計画策定は,津波や地震などの災害発生時,被害が予想される地域にいる人々が安全な場所に迅速に避難できる計画を立てることを指す.これは,最大フロー問題としてモデル化することができ,それにより避難者が全体として最も効率よく避難する計画が得られる.本研究では6月9日に公開シンポジウムを行い、主要な参加者から現在の研究の状況や次の課題に関する発表を行った。さらに6月10,11,12日は9日のシンポジウムでの発表内容に関して、特に普遍的最速流アルゴリズム実装の詳細と課題に関する議論を行い、今後の最大フローのアルゴリズム選択やプログラムの高速化に関する方針を策定することが出来た。また、今後の実問題に関しては梅田地下街の浸水避難計画に対する策定や特に東海、東南海、南海地震による伊勢湾地区の高精度津波シミュレーションを用いた避難計画の策定を推進していくことが決定された。6月の共同研究期間終了後もこれらの新規の共同研究が積極的に推進されている。
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